1 . ある日のことです。友人がわたしに、「どうせ(反正)暇だろう。手伝ってくれ」と言っていました。それを聞いたわたしはむっとしてしまいました。友人は、猫の手も借りたい状況のようです。一人の力では解決できないことなので、ほかの人の手を借りたいようです。それを見てすぐに理解できました。
しかし、困っているのは分かっていても、手伝おうという気持ちがなくなるのです。なぜなら、偉そうで乱暴な(粗暴的)言い方を聞いて、なかなか気が進まないからです。偉そうな言い方で助けを求めた結果、逆にトラブル(纠纷)を増やしてしまうことにさえなるかもしれません。
問題は「言い方」なのです。こういう時には「今、大丈夫ですか」「今、お時間よろしいでしょうか」と丁寧に相手の状況を尋ねる言葉から始めることです。「はい、何ですか」「空いていますよ」といった返事が来れば、「大変忙しいので、手伝ってもらえませんか」という流れになります。摩擦がないので、スムーズに(顺利)応じることができます。
丁寧な言い方だからこそ、手伝おうという気持ちが湧いてくるのです。困っている時ほど、丁寧に助けを求めるべきでしょう。
1.
文中に「むっとしてしまいました」とあるが、筆者のどんな気持ちの表れなのか。A.うれしい | B.悲しい | C.残念に思う | D.気を悪くする |
2.
文中に「猫の手も借りたい状況」とあるが、どのような状況なのか。3.
文中に「手伝おうという気持ちがなくなる」とあるが、それはなぜか。A.友人に誤解されてしまったから |
B.友人が一人で解決できると思うから |
C.友人が偉そうで乱暴な言い方をしたから |
D.友人がトラブルを増やしてしまったから |
4.
文中の「こういう時」が指すのはどんな時なのか。A.自分が相手に助けを求める時 | B.相手が偉そうな言い方をした時 |
C.相手が何もすることがなく暇な時 | D.自分が忙しい時 |
5.
文中の「丁寧な言い方」が指すのはどれか。A.友人の状況を聞かずに直接助けを求めるという言い方 |
B.友人の状況を尋ね、返事が来たら助けを求めるという言い方 |
C.友人に自分の状況を説明せずに助けを求めるという言い方 |
D.友人に自分の状況を説明してから助けを求めるという言い方 |