1 . 普段、私たちが町でよく見かけるのは、庶民の大好物のおでんとラーメンの屋台です。夜になると、駅前に① の屋台が並んいます。
駅前は朝から晩まで1日働いて、心も体も疲れ切った人々が、ちょっと1杯飲んで、はリラックスするのに恰好の場所なのです。そこに並んでいる屋台は、食べることよりも、むしろお酒を飲むために立ち寄る人のほうが多いようです。屋内は7、8人が肩と肩を合わせながら座れる程度の狭さです。この狭さは親しみやすく、交流しやすい雰囲気を作っているのです。お酒を飲み交わして、ビールを付き合っているうちに、いつか疲れも吹き飛んでいってしまうのです。おでんは日本人が寒い冬に好んで、食べる鍋料理のことです。寒い冬の日には、熱いおでんを食べるのは② です。汁の中に大きく切った大根、じゃがいも、竹輪、こんにゃく、ゆで卵、昆布、焼き豆腐などの具が入っています。普通、汁は昆布で取りますが、お店によっては、鶏肉で取るところもあります。おでんを食べながら、友人や知人とお酒を飲んでいると、体ばかりでなく、心の中までポカポカと暖かくなってくるのです。
大都会に住むサラリーマンが疲れた体を休め、明日への活力を養う場所が屋台です。
1.文中に① のところに入れるのに、最も適当なものはどれか。A.いつか | B.いくつ | C.いつ | D.いくつか |
A.疲れている | B.疲れていない | C.疲れが飛んだ | D.疲れから解放された |
A.最中 | B.最終 | C.最低 | D.最高 |
A.屋台 | B.駅前 | C.町 | D.大都会 |
A.屋台は駅前に並ぶ。 |
B.屋台は狭い場所だ。 |
C.屋台は飲むことも食べることもできる場所だ。 |
D.屋台は仕事で疲れる人がリラックスする所だ。 |
1.男の人が電話してきたのはいつですか。
A.2時45分 | B.2時50分 | C.3時10分 |
A.2時35分 | B.2時50分 | C.3時10分 |
A.男の人に電話する。 |
B.田中先生に電話する。 |
C.男の人のところに行く。 |
3 . 日本では、一度会社に就職したら、定年退職になるまで、その会社でずっと働くのが普通です。アメリカのように、少しでも前の会社より待遇の良い職場を求めて変わる風潮は日本にはないし、またそんなことをする人が「腰が軽い」などと言われてしまいます。
日本の公共部門や大企業では、「年功序列」といって、勤続年数や年齢が増すに従って、地位が上がっていく体系を取るところが多いです。当然のことながら、地位が上がるに従って、給料も増えていきます。この制度ができたのは明治末期からだと言われていますが、社会の急激な変化で、この制度も大きな矛盾を生み出しています。① 、バリバリ仕事をする20代の社員より、古い知識を持っていて、時代に遅れても更新しなくて、会社内では暇な時間を持て余している50代の社員が、高額の給料を手にするというようなことです。
最近では、職務の遂行能力によって、企業内での賃金格差を切ってしようとする企業が出てきているようです。職業上の能力、態度、業績などが正当に評価され、地位や給料がそれによって決定されるようになります。もしかしたら、「年功序列」という言葉は姿が消えていくでしょう。
1.文中に「『腰が軽い』などと言われてしまいます。」とあるが、人々のどんな態度を表すか。A.賛成する | B.褒美する | C.羨む | D.反対する |
A.勤続年数が長ければ、給料が高い。 |
B.勤続年数が長ければ、給料が少ない。 |
C.勤続年数が長くても、給料が上がらない。 |
D.給料が高いかどうか、勤続年数とは関係ない。 |
A.それにしても | B.たとえば | C.ところで | D.すると |
A.地位や給料は勤務年数によって決めるようになるから。 |
B.地位や給料は勤務年数によって決めなくなるから。 |
C.作者は「年功序列」が好きではないから。 |
D.「年功序列」は古いことばだから。 |
A.日本の「年功序列」は現代企業の管理制度の一つである。 |
B.日本人は定年になるまで、一つの会社で働かないといけない。 |
C.日本の「年功序列」により、賃金を決める体系が変わっている。 |
D.50代の社員は知識を持っているので、20代の社員より賃金が高い。 |
1.女の人は今何をしますか。
A.スピーチ | B.運動会 | C.日本文化の授業 |
A.日本のお肉は高すぎるから |
B.日本のお肉は美味しくないから |
C.日本は海に囲まれているから |
A.季節感を大切にするのが一番印象的だ。 |
B.食材を生のままで食べる傾向がある。 |
C.食材の新鮮度はあまり重視していない。 |
1.女の人は何をしていますか。
A.野球の試合 | B.インタビュー | C.スピーチ大会 |
A.お父さんは野球選手だから |
B.野球のアニメを見たから |
C.お姉さんが教えてくれたから |
A.お兄さんは野球が好きではないから |
B.お兄さんは一緒に練習したくないから |
C.男の人には、お兄さんがいないから |
1.この図書館のすごいところはどこですか。
A.雑誌、参考書の種類がおおい。 |
B.図書館にパソコン室がある。 |
C.図書館に古代の文献がある。 |
A.カードをなくしたから |
B.まだ作っていないから |
C.女の人に貸してあげたから |
A.1階の103室 | B.2階の203室 | C.3階の301室 |
7 . 昔、ハチ公は東京大学農学部の教授だった上野英三郎という博士の家の犬で、子犬の時に博士の家にもらわれてきました。博士が大学に出かける時、ハチ公は家の近くの渋谷の駅1. 毎日必ず博士を待っています。夜、博士が帰って来る時間になると、また駅へ博士を迎え2. 行くのです、ハチ公はどんなに3. (遅い)ても、必ず駅の前で待っているのです。
でも、1925年5月21日、ハチ公に送られて大学へ4. (行く)た博士が、突然倒れてしまったのです。みんなはすぐに博士に手当をしましたが、博士は助かりませんでした。博士は死んでしまいましたが、ハチ公にはその事が5. (分かる)ないのです。ハチ公は6. (夕方)になると博士を迎えに駅までやって来くるのです。このまま、十年が過ぎました。毎日毎日、弱った7. (からだ)で帰って来ない博士を待っているのは8. (大変だ)事です。でもハチ公はずっと頑張っていました。1935年3月8日午前6時過ぎ、9. (帰る)て来ない博士を10. (待つ)続けたハチ公は死んでしまったのです。
でも、悲しむ事はありません。天国へ行ったハチ公は、大好きな博士と一緒に暮らしているからです。
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8 . 出生率が1.50人に下がったという厚生省のデータが1( )。
このような「少子化」には2( )な原因が考えられるが、第一の原因として、20代前半で結婚の意欲のない女性が多くなっていることがあげられる。日本では未婚の3( )子どもを産む女性はまだ非常に少ないから、4( )女性が増えることによって出生率が下がることになる。
また、最近では、結婚して一人目の子どもを産む年齢がだんだん高くなっている。30年前には20歳ぐらいで結婚してすぐ子どもを産み、30歳の時には子どもが二、三人いるという人が多かった。今では、30歳を過ぎて初めて子どもを産む人も5( )。その結果、一人っ子が多くなる。
厚生省のデータ6( )、出生率は東京や大阪で特に低いそうである。大都市では、家が狭く、家賃も高い。家族が増えれば、当然もっと7( )になる。さらに、女性が結婚後も仕事を続けたいと8( )、保育所が足りなかったり、勤務時間が不自由であったり、教育費が高かったりする9( )、都市生活は「子どもがほしくても持てない」という10( )を作り出しているように思われる。
1.( )A.発表した | B.発表された | C.発表させた | D.発表しょう |
A.ときどき | B.まだまだ | C.ぎりぎり | D.さまざま |
A.ほど | B.より | C.まま | D.つもり |
A.結婚する | B.結婚しよう | C.結婚しない | D.結婚した |
A.よくない | B.珍しくない | C.寂しくない | D.うまくない |
A.による | B.に関わって | C.によれば | D.に対して |
A.楽 | B.大変 | C.豊富 | D.大切 |
A.思ってみ | B.思っても | C.思ってみせ | D.思っておき |
A.ものに | B.ことに | C.ために | D.ように |
A.環境 | B.循環 | C.元気 | D.人気 |
9 . 日本に留学していた間に、私は井上君の家を訪ねた。その日、お父さんも出てこられた。お父さんは貿易関係の仕事をなさっている。2年前に中国に来られた時に、日本語の先生の紹介でお会いしたので、初対面ではない。その時のお話合いは今度日本に留学に来るきっかけの一つと言ってもいい。そして、お父さんには今度日本に来る時に、保証人になっていただいた。日本に着いて、井上君には大学に案内してもらったり、アパート探しを手伝ってもらったりした。考えてみれば、井上君親子にはすっかりお世話になっている。
日本の家庭を初めて訪ねる私は、畳の上にうまく座れるだろうかなどと、緊張していたが、案内された部屋は日本間ではなくて、小さい洋間で、ほっとした。しかし、一方ではちょっと期待を裏切られたような気もした。日本語の先生の近況や私の家族のことなどが話題になった。日本語が上手だと褒められたが、どうも敬語の使い方は難しくて、受け答えができなかった。①( )だろうと、今思うと恥ずかしい。
夕食は井上君の提案で、茶の間で一緒に食事を取った。茶の間は日本間で、初めて日本の家庭にいる実感が湧いた。日本の食事もおいしかったが、久しぶりに家庭的な雰囲気を味わうことができたことは何よりも嬉しかった。
1.文中に「初対面ではない」とあるが、だれとだれとのことを指すか。A.わたしと井上君とは初対面ではないという意味だ。 |
B.日本語の先生と井上君とは初対面ではないという意味だ。 |
C.井上君と日本語の先生とは初対面ではないという意味だ。 |
D.わたしと井上君のお父さんとは初対面ではないという意味だ。 |
A.井上君に大学を案内してもらったこと |
B.井上君に部屋探しを手伝ってもらったこと |
C.お父さんの紹介で日本語の先生にお会いしたこと |
D.お父さんに日本留学の保証人になっていただいたこと |
A.井上君に日本間に案内されなかったので、安心した気持ち |
B.日本間の雰囲気を味わえなかったので、がっかりした気持ち |
C.緊張していたが、実際に感じなかったので、ほっとした気持ち |
D.日本間のマナーで緊張だが、洋間に案内されたので、安心した気持ち |
A.きっと褒められた | B.きっと間違いだらけだった |
C.きっと認められた | D.きっと完璧な日本語だった |
A.「私」は2年前に中国から日本へ留学に来た。 |
B.井上君とお父さんはいろいろお世話をしてくれた。 |
C.「私」は井上君の家で日本間の雰囲気が味わえなかった。 |
D.「私」は日本語の敬語を難しく感じるので、恥ずかしいと思う。 |
10 . 世界で初めて「国際人間環境会議」が開かれ、多くの国が参加して、地球の自然を守るために、国際的に協力しようという話が行われた。それ以来、地球の環境問題に関する国際会議があちらこちらで開催され、新聞やテレビでもそのニュースが報道されているが、効果はなく、地球の自然破壊は進む一方である。早急に手を打たなければならない。人類は深刻な問題を抱えているのである。①( )、アフリカでは砂漠が1日に15メートルずつという速さで広がっているという。3000年もの間、緑豊かな美しい土地だった所が数十年前から急速な砂漠化で、今ではすっかり砂漠になってしまっている。湖も川も消え、農作物はもちろん、家畜の餌になる草も育たない。この砂漠化を引き起こしたのは他でもなく、私たち人間である。
また、地球を取り巻く空気の問題も②( )できない。人々の生活から出される二酸化炭素やフロンガスは気温を上げる。車や工場から出される排気ガスは空気を汚し、その汚れた空気も自然破壊につながっている。
人間は自分たちの都合ばかりを考えて、地球を自分たちが住めない場所に変えてしまっているのである。この大切な地球を守って、住み良い場所にできるかどうかは、私たち次第なのである。今何か対策を立てて、解決を急がなければならない。
1.文中に「そのニュース」とあるが、何のニュースを指すか。A.初めて「国際人間環境会議」が開かれたニュース |
B.多くの国が「国際人間環境会議」に参加したニュース |
C.至る所で環境問題に関する国際会議が開催されるニュース |
D.地球の環境問題会議が多く開催されているが、効果がないニュース |
A.たとえば | B.ところが | C.にもかかわらず | D.そのうえ |
A.重視 | B.無視 | C.理解 | D.理性 |
A.私たちは解決しようとしても、できないことを慰めてくれる。 |
B.私たちと関係がないから、どうでもいいことを明らかにする。 |
C.私たちが間違ったやり方を修正するべきことをアドバイスする。 |
D.私たちが知恵を集めて、自然と戦うべきことを励ましてくれる。 |
A.地球から逃げよう | B.地球を真剣に守ろう | C.危ない地球 | D.病気の地球 |