1 . 自慢ではありませんが、私は小中学生時代、かなりの読書家だったと思います。しかし、読書感想文を書けと言われても、なかなか書けないのが悩みでした。自分でも不思議でした。なぜ、たくさん本を読んでいるのに感想文が書けないか、理解できませんでした。
ところが、その理由がわかりました。実は、私は読書感想文が書けるような本を読んでいなかったのです。大人向けの難しい本ではなく、主に読んでいたのは、時刻表、地図帳、百科事典などです。それらは、感情やストーリー(故事)が少ないため、感想を書くのが難しく、読書感想文を書けない種類の本だったのです。
世の中には、読むための本と調べるための本があります。読むための本は最初から最後まで読まなければなりません。普通は著者が一貫した(自始至终的)スト一リ一を書いているのが特徴です。もし面白くないと思ったら、そこで諦めてしまいます。小説や物語がこの典型的な「読むための本」です。一方、私が読んでいた本は、何か問題があったときに必要なページだけ読めばよい「調べるための本」でした。面白くないと思う暇がないのが特徴です。
読書感想文を書くためには「読むための本」に触れることが重要です。一方、感情やストーリーが豊かな本を読むことで、読書の(ア)を感じられるのです。しかし、読書嫌いと言う子供たちも多くいます。親のほうは必死になっていわゆる「読み物」を与えますが、子供のほうは面白がるならそれでもいいが、面白くないと感じる子供もいるでしょう。大切なのは、本の形をしたものに親しむことではないでしょうか。面白い本に出会うことで、読書の世界を広げる鍵となります。
1.文中に「その理由」があるが、理由はどんなことか。A.大人向けの難しい本ばかり読んでいたから |
B.読書感想文の書き方をそれまで学んでいなかったから |
C.読んでいた本は内容が感想文を書くのに向いていなかったから |
D.たくさんの本を読んでいるだけで、あまり考えていなかったから |
A.疑問を解決してくれる本 |
B.子供には理解するのが難しい本 |
C.多くの人に面白くないと思われる本 |
D.著者の一貫したストーリーが書かれている本 |
A.必要なページだけ読めばよい本 |
B.子どもでも面白がって読める本 |
C.問題解決に役立つ情報が書かれている本 |
D.最後まで読みたい内容がある本 |
A.難しさ | B.楽しさ | C.忙しさ | D.厳しさ |
A.子供は感情やストーリーがある本だけ読むべきだ。 |
B.調べるための本をなるべくたくさん読むことが大切だ。 |
C.読書が嫌いな子供には、親が無理に本を与えて読ませるべきだ。 |
D.本の形に関係なく、面白いと思う本を読んだほうがいい。 |
2 . 行列には、見せたい行列と、見せたくない行列がある。商品などは長い列ができれば、人気の証しになる。去年、ある店の新品に人々が並んで話題になったが、後にアルバイトを使っていたことが発覚した。
見せたくない行列の代表は、銀行の取り付け(蜂拥取款)であろう。金融危機では、一部の銀行に預金引き出しの列ができた。不安が不安を呼ばないように列を店内に誘導した例もあったようだ。さて話は、東京.渋谷のワクチン(疫苗)行列である。予約なしの若者向け接種会場を設けた東京都からすれば、何らかの列ができるのは予想したはず。都にとってこれは見せたい行列だったのか。若者に接種の機会を与えていると世に示すために。いや、これは見せてはいけない行列だった。初日に想定した200人分では全然足りない、予想の甘さが出てきた。翌日から抽選になったが、そもそもスマホやネットを使う人たちになぜ現地集合なのか。高齢者はネットで予約が難しいと考えてみれば、コロナ禍(疫情)で様々な行列が生まれた。お店で密にならないように外に並ぶ。ワクチンもいらいらしながら順番を待つ。医療従事者、高齢者という並び順に異議はないが、もっと便利な方法があるのにと思えば不満が高まっている。
そして一番深刻なのが、入院を待つ人の長い列だ。救急車に乗せられても病院が見つからず、自宅に戻される例も報じられる。できれば見たくなかった日本の医療の脆弱さである。
1.文中の「見せたい行列」は次のどれか。A.人気商品でできた長い列 | B.銀行の取り付けでできた行列 |
C.東京.渋谷のワクチン行列 | D.入院を待つ人の長い列 |
A.新品が人気があったから |
B.新品が話題になったから |
C.店側はアルバイトを使っていたから |
D.アルバイトしたい人が多かったから |
A.何らかの列ができるのは予想外だった |
B.これは見せてはいけない行列だった |
C.若者に接種の機会を与えていると世に示すべきだ |
D.若者にとって、抽選より現地集合のほうがいい |
A.入院を待つ人の行列が長いから |
B.救急車に乗せられないから |
C.病院が見つからないから |
D.日本の医療の脆弱さを見せたくないから |
A.見せたい行列と見せたくない行列がある |
B.高齢者はスマホやネットを使う予約で苦労した |
C.コロナ禍で様々な行列が生まれた |
D.ワクチンを待っている人々は並び順に不満がある |
3 . 日本人が、一年も二年も前のことを覚えていて、お礼を言うことを、①外国人は驚く。そうして、中にはうるさく思う人もある。しかし、日本人は恩を重んじる精神から、言わずにはいられないというところがある。
日本人は感謝の意を述べようとする反面、恩に着せる(卖人情)ことを(ア)。土産をもって他人を訪問した場合、日本人は、「まことにつまらないものですが」と言ってアメリカ人を驚かす。
しかし、日本人が感謝よりさらに重んじるのは陳謝である。
たとえば、老婆がバスに乗ってくる。若い娘が席を譲る。老婆は何と言うか。「ありがとうございます」と感謝の言葉を述べるのもいるが、②「すみませんねえ」という陳謝の言葉を述べる方が多い。老婆の気持はどうなのか。
私が乗って来なかったら、貴女は座ってられたものを、わたしが乗って来たばっかりに立っていただいてすみません。
よその家を訪問する。まず玄関で、「ごめんください」と最初から謝って入る。「どうぞこちらへ」と案内されて、「失礼します」と、また、謝って通る。そうして辞去する時には、「お邪魔しました」と最後まで謝り続けである。
そんな気持から、日本人は外国人が気を揉むような挨拶をしたりする。ついこの間逢った人にまた逢った時に、日本人は(イ)言う。
先日は失礼致しました。
欧米人は聞くと心配するそうだ。
たしかにこの男にはこの間逢った。しかしあの時は自分に対して悪いことはしなかった。今この男は謝っている。すると、もしかしたら、この男はわたしの知らない間に……
日本人はそんな気持ちで言っているのではない。これには、心理学者の堀川直義が見事な分析をしている。自分は別に気づかずに行動しているが、何分自分は甚だ不束(非常粗鲁)な人間である、だから自分が知らないうちにもしかしてあなたに対して不都合なことをしているのではないか。もしそうだとしたらお許し願いたい一一という気持で「先日は失礼いたしました」という表現をとるのだ、ということを言っていたが、たしかにそうだと思う。
金田一春彦『日本語』
1.①「外国人は驚く」とあるが、その原因は次のどれか。A.日本人がお礼を言わないから。 |
B.日本人がずいぶん前のことでもお礼を言うから。 |
C.日本人は非常にうるさいから。 |
D.日本人が恩を重んじないから。 |
A.楽しむ | B.好む | C.よくする | D.恐れる |
A.相手は座っていたが、自分のために立ってくれたから。 |
B.相手は座っていて、席を譲るのが嫌だから。 |
C.相手の足を踏んだから。 |
D.相手は自分のために、バスに乗ってこなかったから。 |
A.こう | B.そう | C.ああ | D.どう |
A.日本人は感謝はよくしているが、謝るのは嫌だ。 |
B.日本人は恩を重んじるから、よく恩に着せる |
C.日本人が謝ったとしても、相手に悪いことをしたとは言えない。 |
D.謝るより、相手に感謝の気持ちを表したほうがいいから、できるだけ感謝する。 |
4 . 厚生労働省が発表した2023年の賃金引き上げ実態調査によると、基本給など月額所定内賃金の全産業の平均引き上げ額は、前年より3903円高い9437円だった。増加率は3.2%で、いずれも比較可能な199年以降で過去最大となった。2023年7-8月に調査し、有効回答があった従員100人以上の1901社を集計した。
厚労省によると、経済不況から経済回復が押し上げ要因となった。ただ同省の毎月勤労統計調査では、物価の変動を加味した実質賃金が2023年9月まで18カ月連続マイナスで、家計の苦しい状況が続く。
物価高騰の中で働き手確保のため、賃上げを迫られた企業も多かったとみられ、年内に賃上げを実施、あるいは予定する企業は前年から3.4ポイント増の89.1%だった。増加は2年連続。
勤続年数や年齢に応じた定期昇給制度がある企業のうち、一般職員の賃金水準を引き上げるベースアップ(提高基本工资)を実施、(ア)予定している企業の割合は49.5%。前年より19.6ポイント伸びた。賃金改定で最も重視したのは「企業の業績」が最多の36.0%だったが、前年より40ポイント減。増加したのは「労働力の確保・定着」(16.1%)「雇用の維持」(11.6%)で、「物価の動向」も前年から6.6ポイント上昇して7.9%だった。
1.家計の苦しい状況が続いているのはなぜか。A.賃金の増加率が過去最低だったから |
B.経済不況の影響が残っているから |
C.賃金の増加幅より物価の上昇幅のほうが大きいから |
D.家族の中で働き手となれる人数が少ないから |
A.企業の業績がいいから | B.企業の人手を確保するから |
C.物価が高いから | D.政府が強制するから |
A.企業の業績 | B.労働力の確保・定着 |
C.雇用の維持 | D.物価の動向 |
A.ただ | B.まだ | C.また | D.または |
A.6.6% | B.7.9% | C.1.3% | D.11.6% |
5 . 数学の点数が50点、80点というのが、数学の能力の指標としては意味がある。しかし、その学生の「生きる意味」の世界の中でこそ、その点数が人生の中でどのような意味を持つかが明らかになる。(ア)、一人一人が固有の「生きる意味」を持つ存在だということを無視し、誰に対しても「いい点数を取りなさい」とか、「いい学校に進学しなさい」とかの言説に何の疑問も感じないことは、他者の人生に対する基本的な尊厳(尊重)を欠いているのだ。
もちろん、小学校の「読み・書き・算盤(读写算)」レベルであれば、20点しか取れないのは基本知識上では足りないから、どうしても子供にもっとできるようになってほしい。そうしないと、思考力が低下になる可能性は高い。しかし、小学生にしても、子供たちは彼らの固有の「生きる意味」の世界で生きている。一人一人の意味の世界への配慮(关怀)も忘れずに大事にする必要がある。そして、中高生になれば、単に何点を取ることより「人生に何を求めるのか」のほうが重要になってくる。しかし、その「生きる意味」が無視され、数字がその生徒の全体を示す指標であるかのように扱われる時、私たちは傷つく。それでも、数字の支配下に自ら入ることを選び、「生きることの意味」を数字へと譲っていく「いい子」になろうとする学生がいる。
このように、数値や点数だけがその生徒の価値や成長を示すものではない。数値で測ることができる成果も大切ですが、教育においては、学生一人一人の「生きる意味」を尊重し、点数や評価だけでなく、その人がどのように成長しているのか、どんな価値を見出しているのかを理解し、支援していくことが必要です。
1.文中の(ア)のところに入れるのに、最も適当なものはどれか。A.だから | B.つまり | C.しかも | D.それに |
A.小学校の「読み・書き・算盤」は誰でもできる基本知識だから」 |
B.小学校レベルでは漢字の書き取りを身に付ける必要がないから |
C.漢字の書き取り能力が足りないと、思考力が下がるかもしれないから |
D.漢字の書き取りが20点しか取れない人はきっと「生きる意味」が分からないから |
A.成長の中で、少しずつ見つけていくもの |
B.学校の勉強と違い、人生の中で学んでいくもの |
C.点数が人生の中で力を持つから、誰も必要とするもの |
D.人間はそれぞれ生きている固有の世界の中にあるもの |
A.自分に対する他人の評価を気にすること |
B.テストの成績を人生の基準とすることに賛成すること |
C.他の何よりもテストの成績がよくなることを目標にすること |
D.目標や人の評価などは何かの数字で表すのがよいと思うこと |
A.先生としては学生の「生きる意味」を尊重しながら支援する必要がある |
B.学生がどんな価値観が正しいかいい先生としては教えるべきだ |
C.成績や他人の評価ばかりを気にすべきではない |
D.数値で測る方法は教育においては一番正しい |
6 . いい文章はそれを読む者に充実した時間を作り出す。知識が人を喜ばせる必要はない。技巧が人を楽しませる必要はない。人を利口(聪明)にするよりも、それを読んで本当によかったと思わせる文章を書こう。
文章にとって最も大事なのは、優れた内容としてそのまま相手に伝わることである。したがって、いい文章には「いい内容」と「いい表現」という二つの側面がある。
どれほど多彩な表現が使われても、その奥にある内容がつまらなければ、文章全体として価値が低い。それでは、いい内容はどのようにして生まれるのだろうか。優れた内容を生み出す特定の手段や小手先の技術(小聪明)などは役に立たない。自分がいて広がる世界のどこをどう切り取るか、それをどこまでよく見、よく考え、よく味わうか、そういうほとんどその人間の生き方とも言えるものがそれに関わっているからである。豊かな内容は深く生きることで自然に湧き出るのだろう。
(ア)、どれほど優れた思考内容が頭のなかにあっても、それが直接人の心を打つことはできない。というよりも、言語の形をとることによって、それが優れた思考であることがはじめて確認できるのである。その意味で、文章表現は半ば発見であり、半ば創造である。いい内容がいい表現の形で実現し、いい文章になる。逆に言えば、優れた言葉の姿だけで、優れた内容というものの存在を知ることはできる。
1.「それ」とあるが、何を指すか。A.いい内容 | B.自分がいる世界 | C.言葉の形 | D.いい表現 |
A.それに | B.ですから | C.あるいは | D.一方 |
A.読んだ後に満足感が得られるもの | B.読んだ後に利口になれるもの |
C.読んだ後にストレスが解消できるもの | D.表現が多彩で、意味も深いもの |
A.さまざまな人間の生き方を知ることで | B.世界中のことを広く知ることで |
C.人生を深く生きることで | D.深い知識を得ることで |
A.いい表現であれば、どのような内容でも人の心を打つ |
B.いい表現の形をとることで、いい内容が人に伝わる |
C.いい文章を書くには優れた内容を生み出す特定の手段や小手先の技術などが役立つ |
D.いい文章を書くには、深い知識を身に着けておかなければならない |
7 . 「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う。」作家の内田百けんが随筆「特別阿房列車」にそう書いた。用がないのに出かけるのはとてもいいことで、(ア)乗るのは一等車でなければと彼は考えた。
しかしお金があるわけではなく、旅費を知人に借りに行く。用のない金のほうが貸す側も気楽だろうというのが、百けん一流(百闲流派)の理屈である。
用事のなさに心引かれるのは、不要不急の移動を長く戒められてきたからか。遠出を控えたり、必要な移動だと自分に言い聞かせたり。そうした縛りのない大型連休ば3年ぶりである。感染対策に気を配りつつ新緑や名所などを楽しみたい。
新幹線乗車率100%超というニュースも実に連休らしい。無類の鉄道好きだった百けんと違い、全く用事のない旅はまれ(稀少)であろう。それでもなすべきことを詰め込みすぎない方がいい。偶然、何かに出会う楽しみのために。
ドイツ文学者の池内紀は思い立つと、ひとり旅立つ人だったらしい。途中に共同の湯(公共温泉)があると聞けば寄り道をする。面白いのは「人間は用がないと、かえって勤勉になる」と書いていることだ。例えば土産物屋にある郷土史家の本が、宝物のように映る。
次のバスを待つ間にほとんど読んでしまったという(『ニッポン発見記』)。勤勉かどうかはともかく、旅先でゆったりした時間を過ごせば目に飛び込んでくるものがある。それは一枚の絵かもしれないし、一羽の蝶かもしれない。
1.(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.しかし | B.つまり | C.ところで | D.だからこそ |
A.無類の鉄道好きだったから |
B.思い立つと、ひとり旅立つ人だから |
C.人間は用がないと、かえって勤勉になるから |
D.用のない金のほうが貸す側も気楽だから |
A.人間は用がないと、かえって勤勉になるから |
B.旅先でゆったりした時間を過ごせば目に飛び込んでくるものがあるから |
C.感染対策で不要不急の移動を長く戒められてきたから |
D.用のない金のほうが貸す側も気楽だから |
A.用のない旅 | B.旅先で目に飛び込んでくるもの | C.ひとり立つ旅 | D.共同の湯 |
A.旅先でなすべきことを詰め込みすぎない方がいい。 |
B.感染対策に気を配らずに旅をしたほうがいい。 |
C.全く用のない旅は珍しくない。 |
D.用のない旅はしないほうがいい。 |
8 . ええと、君の名は。毎年この時期に、道ばたに咲く花の前で立ち止まってしまう。君はハルジオンか、(ア)ヒメジョオンか。キク科の二つは見た目がそっくりだ。花びらの細さを手がかりに判断していたが、蕾でも見分けられると最近知った。
蕾が下を向いているのがハルジオンで、花が開くにつれて上を向く。「春女苑」の漢字をあてて、さだまさしさんが歌っている。〈あなたに似てる春女苑/うす紅に恥ずかしそうに/うつむいて揺れてます〉。
春は、夢や希望と相性がいい季節だと少し前の小欄に書いた。それと裏腹(事与愿违)なのだが、ときに失望も訪れる。新しい場所になじめない(不适应)、こんなはずじゃなかったと、うつむかざるをえない(垂头丧气)こともある。ハルジオンの蕾のように。
〈信じていいです春女苑/必ず咲きます春女苑〉。さださんが歌うように、植物の姿に励まされることがある。冬を耐える芽。踏まれても咲く草花。植物学者稲垣栄洋さんの著書『大事なことは植物が教えてくれる』には、茎に節を持つ雑草の話が出てくる。
節を作ることは植物の成長にとって一休みのように見える。しかしそんな草はちぎれても刈られても、節目から再び芽を出すのだという。人もまた悩んだり迷ったりしたときに節ができ、強くなるのかもしれない。
ヒメジョオンは明治期、ハルジオンは大正期に、それぞれ日本に渡ってきたという。全くの新天地だったはずだが、今はここが私の生きる場所だと言うかのように、上を向いて咲くのだ。
1.(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.それでも | B.それとも | C.それから | D.それなのに |
A.花びらと蕾 | B.蕾だけ | C.花びらだけ | D.見た目 |
A.新しい場所になじめないこと | B.うつむかざるをえないこと |
C.春はときに失望も訪れること | D.春は夢や希望と相性がいいこと |
A.茎に節目ができる | B.一休みができる | C.節を作る | D.上を向いて咲く |
A.ハルジオンとヒメジョオンとは見た目がぜんぜん違う。 |
B.ハルジオンはいつも蕾がとを向いている。 |
C.ハルジオンの蕾は花が開くにつれて上を向くようになる。 |
D.ハルジオンは明治期に日本に渡ってきた。 |
9 . カレンダー(日历)を見て量を予想する。使うべき車両を決め、道路工事の予定を調べ、降るか照るか空模様まで加味して(加入考虑)万全を期す。 ごみ収集に携わる人たちは日々、可燃でも不燃でもそんな複雑な方程式と格闘する。
「驚くほど大変な頭脳労働。何か見落としがあると、収集が遅れ、多くの家庭や職場に迷惑をかけてしまいます。」そう話すのは大東文化大准教授の藤井誠一郎さん。東京都内で何回となく清掃車に乗り込み、収集の実務を調査。『ごみ収集とまちづくり』を昨年刊行した。
清掃員はごみ袋を車に無造作(随手)に投げ込んでいるように見えて、実は違う。量と中身( ア )、すき間なく積み込まないと満杯になってしまう。「ポイポイ投げてギッシリ積めるには10年の熟練を要します」。
振りかえればおととし、コロナの感染が急拡大したころは、各地でごみの量がにわかに増えた。清掃職員に集団感染が起き、人手不足から収集が一時とまった。私の住む街でも、早朝に出したごみが夕方まで回収されない日が続いた。
大雪もごみの収集を阻む(阻碍)。記録的な降雪の続く札幌市では今週、収集車が集積場に近づけないことも。大量のごみが回収されず、翌日へ持ち越された(留待解决)。「ごみを出さないで」と住民に呼びかけた地区もある。
見慣れた風景ゆえ意識する機会は少ないものの、ごみの収集が滞れば、私たちの暮らしはたちまち行き詰まる(停滞)。可燃しかり、不燃しかり、資源ごみしかり。滞って知る公共サービスのありがたさである。
1.文中に「量を予想する」とあるが、何の量か。A.ごみの量 | B.カレンダーの量 | C.雨の量 | D.車両の量 |
A.に対して | B.について | C.にとって | D.に応じて |
A.清掃職員に集団感染が起き、人手不足だから |
B.ごみの量がにわかに増えたから |
C.コロナの感染が急拡大したから |
D.記録的な降雪だから |
A.複雑な方程式 | B.道路工事の予定 |
C.公共サービスのありがたさ | D.見慣れた風景 |
A.清掃職員は日々万全を期している。 |
B.ごみ収集は単なる体力労働だ。 |
C.清掃員はごみ袋を車にギッシリ積めるには10年の熟練を要する。 |
D.ごみ収集が見慣れた風景だから意識する機会は少ない。 |
10 . ①笑顔とは、その人自身の延長線上にしかないものだ。意地悪な人がいくら笑顔を作っても、やはり意地悪な顔つきになる。だから私たちは、心からの笑顔に惹かれる(被吸引) のだと思います。結局笑うというのは日常のことだし、 日々をどう生きているのかの象徴だと思います。 さまざまな経験を乗り越えてきた人の笑顔が魅力的なのは、その先に、その人の生き方や人としての深みを感じるからです。
顔の造作や肌質は人によって違うけれど、「笑顔」はみんなに平等に与えられていて、年齢や性別さえ問わないものです。笑顔という美しさを活かせていない場合、それは自己の責任かもしれないとさえ思います。
母が余命宣告を受けたときはさすがに私はまったく笑えていませんでした。だけど、母は「私は幸せ」が口癖(口头禅) で、当たり前とも思えるようなことにいつも喜んで笑っていた。私がその笑顔に救われて、残りの日々をギフトだと思えるようになり、最期まで一緒に楽しく過ごせました。②笑顔の力は本当にすごいと実感しました。
魅力的な笑顔とは、本当に心から笑えているかどうかにかかっています。嫌なことで自分をいつまでも縛ったり、顔の造作や肌質の細かい部分に囚われたりするより、 自らを解放できる力を持ったほうがいい。それこそがその人だけの素敵な笑顔に繋がるのです。③「笑顔」は人の外見とは程遠いところにあると、みんなはそれを知るべきだと思います。
1.文中に「①笑顔とは、その人自身の延長線上にしかないものだ」とあるが、それはどんな意味か。A.笑顔は個人の内面や本質から生まれるものだ |
B.笑顔は他人の期待に応じて変わるものだ |
C.笑顔は他人に影響されて作られるものだ |
D.笑顔は周囲の人に影響を与えるものだ |
A.笑顔は外見の印象を良くする力がある |
B.笑顔は安定や幸福感をもたらす力がある |
C.笑顔は社交的な関係を築く力がある |
D.笑顔は健康状態を改善する力がある |
A.魅力的な笑顔は外見の美しさにかかるものだ |
B.魅力的な笑顔は意図的に作れるものだ |
C.魅力的な笑顔は生まれつきのものだ |
D.魅力的な笑顔は心からのものだ |
A.笑顔は外見の美しさよりも内面の豊かさや心の解放にかかっている |
B.笑顔は顔の造作や肌質の細かい部分に依存している |
C.笑顔は外見の美しさよりも外部の期待や社会的な評価にかかっている |
D.笑顔は人の外見に大きな影響を与えている |
A.笑顔は年齢に関係なくみんなに平等に与えられている。 |
B.筆者の母親は楽観的な人で、彼女の笑顔には力がある。 |
C.笑顔と比べると、外見には何の価値もない。 |
D.筆者からみると、人は自らを解放することが重要だ。 |