1 . 「三伏天の間は冷たいものを控えた方がいい」「三伏天は体調を整えることに注意すれば冬は寒く感じない」とはここ中国ではよく言われる。みなさんはこの「三伏天」をご存知だろうか?
三伏日は7~8月の1年で最も気温や湿気が高く、蒸し暑い時期のことだ。初伏・中伏・末伏の3段階に分かれており、合わせて40日あまりを指す。中国人がこの時期を一年で一番嫌がる理由は、中医学の考えから由来する。
中医では蒸し暑い夏は冷たいものをたくさん飲み過ぎて体内に「湿」がたまりやすいと考えられ、胃腸の消化不良を引き起こすと言われている。そのため食欲不振や倦怠感を感じやすい時期でもある。
この時期はスモモ、桃、オリーブ、パイナップル、セロリなどの甘いものや酸っぱいものを摂取したほうがいい。暑いと食べたくなりがちな辛い物や乾燥したもの、生ものはこの時期特に避けたほうがいい。( ア )日の長い夏、人間の活動量や発汗量も多くなるので、羊、魚や卵など栄養価の高いものを食べて新陳代謝を促進したほうがいいと言われている。
日本では「土用の丑の日」という節句があり、それは鰻を食べるという古くからの風習だ。疲労回復にいいとされて、ビタミンBや抗酸化効果のあるDHAなどの不飽和脂肪酸が豊富な食材だ。夏には食欲がなく、素麺などの食べ物を食べたがる人もいるが、体のためには良質な栄養を取り入れたほうがいい。
三伏天の過ごし方が正しかったら、冬を元気に乗り越えられる。ビールなど冷たいものばかり飲んでいる皆さんは、今から体調を整えていただきたい。
1.
文中に「三伏天」と書いてあるが、合っているのはどれか。A.冷たいものをできるだけ飲んだほうがいい。 |
B.真面目に体の調子を注意しても、冬は寒く感じる。 |
C.三伏天には気温が高いが、湿気がそんなに感じられない。 |
D.三伏天は三つの段階からなり、40日ぐらいだ。 |
2.
中国人はあまり三伏天が好きではないが、最も正しい理由はどれか。A.熱いものを控える必要があるから。 |
B.気温や湿気が低く、蒸し暑いから。 |
C.中医学の考えでたくさんの注意事項があるから。 |
D.冷たいものを食べなければならないから。 |
3.
文中の( ア )に入れるのに最も適当なものはどれか。4.
栄養たっぷりのものを食べる原因は次のどれか。A.体内に「湿」がたまりやすいから。 |
B.人間の活動量や発汗量が他の時期に比べて多いから。 |
C.鰻を食べる習慣があるから。 |
D.ビタミンBやDHAなどの不飽和脂肪酸が豊富な食材が多いから。 |
5.
この文章を読んだら、何をすればよいか。A.ビールなど冷たいものをたくさん飲む。 |
B.何をしなくても、冬を元気に乗り越えられる。 |
C.辛い物や乾燥したもの、生ものを食べて湿気を避ける。 |
D.中医の話を考えて、健康な生活を送る。 |