1 . 彼の家の近くに小鳥屋があった。その小鳥屋に、ある日、1羽のオウムが来た。声はとてもきれいで、その声を聞くと一日中幸せだった。その上、そのオウムはいつも日本語で歌を歌っていた。彼の好きな歌①ばかりだった。毎日このオウムの歌が聞けたら、どんなにすばらしいだろうと彼は思った。そして、とうとう彼はそのオウムを買ってしまった。オウムは一日中歌い続け、彼は幸せだった。
そのうち、友達の家のパーティーに行くことになった。彼はオウムに新しいシャツとネクタイ、黒い服を着せて、パーティーに連れて行った。②友達を驚かそうと思ったのだ。③( )、友達はみんな不満だった。
「どうしてオウムなんて連れてきたんだ?」
「まあ、このオウムの歌を聞いてくれよ。このオウムは日本語で歌を歌えるんだ。」
「そんな、まさか。」
友達は誰も信じなかった。彼は友達の1人にこう言った。
「じゃ、賭けをしよう。日本語で歌わなかったら一万円払うよ。でも、もし歌ったら、君は一万円払うんだ。」
「いいよ。払うよ。」
友達は一万円取り出した。すると、[僕も賭ける。」と言う人が増えて、20人になった。彼はオウムに言った。
「さあ、歌ってくれ。お前のいい声を聞かせてくれ。」
しかし、オウムは歌わなかった。彼は慌てた。結局、彼は賭けに負けてしまった。家に帰ると、彼はナイフを出して、オウムに言った。
「さあ、④今日の夕食はオウムのサンドイッチだ。」
すると、オウムは言った。
「まあ、待ちなさい。」
「待つとどうなるんだ。」
「次のパーティーでは、みんな少なくとも10万円は賭けると思いますよ。」
注:「オウム」:鹦鹉
1.文中の①ばかりの使い方と同じのはどれか。
A.授業中ずっと話してばかりいて、先生に怒られた。 |
B.会議室には3人ばかりの学生がいる |
C.できたばかりのケーキはとても美味しそうだ |
D.日本語ばかりでなく、フランス語もできるなんて、すごい |
A.オウムを買ったこと |
B.オウムに日本語を話させること |
C.オウムに服を着せること |
D.オウムに歌を歌わせること |
A.だから | B.しかし | C.そして | D.それで |
A.オウムの作ってくれるサンドイッチを食べるんだ |
B.オウムの買ってくれるサンドイッチを食べるんだ |
C.オウムにサンドイッチを食べさせるんだ |
D.オウムを食べるんだ |
A.やはり彼に食べられた |
B.やはり友達の前で歌を歌った |
C.次のパーティーで利用される |
D.次のパーティーで賭けをする |
2 . ここ数年、わたしにはクジラと象を撮影する機会がとても多かった。特に意識的に選んだつもりはないのに、結果としてそうなってきた。理由を考えてみると、これは、クジラや象と深く付き合っている人たちが皆、人間としてとても面白かったからだ。
人種も職業もそれぞれ異なっているのに、彼らには独特の共通した雰囲気がある。彼らは、クジラや象を、自分の知的好奇心の対象とは考えなくなってきている。クジラや象から、何かとてつもなく大切なものを学び取ろうとしている。そして、クジラや象に対して、畏敬の念を抱いているように見える。
人間がどうして野生の動物に対して畏敬の念まで抱くようになってしまうのだろうか。この、人間に対する興味から、わたしもクジラや象に興味を抱くようになった。そして、自然の中でのクジラや象との出会いを重ね、彼らのことを知れば知るほど、わたしも、クジラや象に畏敬の念を抱くようになった。
今では、クジラと象は、わたしたち人類にある重大な示唆を与えるために、あの大きな体で(現在の地球環境では、体が大きければ大きいほど生きるのが難しい)数千万年もの間この地球に生き続けてきてくれた、とさえ思っている。
大脳新皮質の大きさとその複雑さから見て、クジラと象と人はほぼ対等の精神活動ができると考えられる。( ア )、この3種類は、地球上で最も高度に進化した「知性」を持った存在だといえる。実際、この3種類の誕生から、成長過程はほぼ同じで、あら冲る動物の中で最も遅い。1歳は1歳、2歳は2歳、15、16歳でほほ一人前になり、寿命も60、70歳から長寿のもので100歳まで生きる。
1.文中に「そう」とあるが、その指すことはどれか。A.クジラや象を撮影する機会がとても多くなってきた。 |
B.クジラや象を意識的に選んで撮影するようになってきた。 |
C.クジラや象と深く付き合うようになってきた。 |
D.クジラや象を人間として面白くなってきた。 |
A.クジラと象と人がよく似た雰囲気 |
B.クジラや象に対して、知的な好奇心を感じている雰囲気 |
C.クジラや象に畏敬の念を抱いているような雰囲気 |
D.クジラや象を愛するあまり、人間を嫌悪する雰囲気 |
A.ところが | B.いっぼう | C.なぜなら | D.すなわち |
A.だいたい成人前になる | B.だいたい成人になる |
C.だいたい一人の分が食べられる | D.だいたい一人の前で食べられる |
A.クジラと象は人間に対して畏敬の念を抱く |
B.野生動物は体が大きいほど精神活動が複雑になる |
C.クジラと象と人は地球上で最も高度に進化した「知性」を持っている |
D.クジラと象は人間の成長より遅い |
3 . 日本の一年には春と夏と秋と冬の四つの季節があります。
春は暖かくて、いい季節です。花がたくさん咲いてきれいです。私は四月にお花見に行きました。
夏はたいへん暑くて、私はあまり好きではありません。雨がよく降ります。梅雨と言います。
若い人たちは海や山へ行きます。あの有名な富士山にもたくさんの人が登ります。私も今年登りたいです。
秋は静かで、涼しくて私は大好きです。秋の空はたいへん美しくて、月もきれいです。
日本の冬はたいへん寒くて、北のほうではたくさん雪が降ります。東京や京都でもときどき降ります。しかし、若い人たちは雪が降るとスキーに出かけます。
私の国では夏はあまり暑くなくて、冬は暖かいです。
1.この人はどの季節が好きですか。A.春 | B.夏 | C.秋 | D.冬 |
A.いいえ、夏に登ります。 | B.毎年登ります。 |
C.いいえ、登ったことがありません。 | D.はい、あります。 |
A.勉強します。 | B.スキーに行きます。 |
C.旅行します。 | D.花見に行きます。 |
A.美しいです。 | B.暑いです。 |
C.静かです。 | D.涼しいです。 |
A.はい、同じです。 | B.まったく違います。 |
C.分かりません。 | D.少し違います。 |
4 . 「年」という化け物が一年の最後の日に村に来て、動物や人間を襲うという物語があります。
その「年」は赤い物とか大きい音とかを怖がるそうです。ア、村の人々は赤いものを玄関に飾ったり、一晩中火を燃やしたり、竹を火に投げて大きな音を出したりしました。そうして「年」を追い出しました。それがだんだん変化して、新しい年を迎える現在の習慣になりました。
中国では、旧暦の元日は「立春」と時期が近いので、その日を「春節」と名付けました。「春節」は祝日の中で最も盛大で、1年でいちばんにぎやかに過ごします。新暦は中国人の生活を大きく変えましたが、伝統的な旧暦はわたしたちの生活に影響を与えています。こうして、「春節」は、年越しの文化になって、わたしたちの現在の生活に深く関わっています。
1.文中のアに入れるのに最も適当なものはどれか。A.それから | B.それとも | C.それで | D.それに |
A.「年」は赤い物とか大きい音とかを怖がること。 |
B.化け物は動物や人間を襲うという物語。 |
C.「年」を追い出したこと。 |
D.村の人々は「年」を追い出すために赤いものを飾ったり、火を燃やしたり、大きな音を出したりしたこと。 |
A.「年」は春の時に村に来るので、「春節」と名付けた。 |
B.立春の時に村の人は「年」を追い出したから、「春節」と名付けた。 |
C.旧暦の元日は「立春」と時期が近いので、その日を「春節」と名付けた。 |
D.「年」は春を怖がるから、「春節」と名付けた。 |
A.「春節」はわたしたちの生活に深く関わっている。 |
B.「春節」は新暦の元日だ。 |
C.「春節」は祝日の中で最も盛大ではない。 |
D.「春節」は中国人の生活を大きく変えた。 |
A.村の人はどう「年」を追い出すか分からなかった。 |
B.「年」は何も怖がらないそうだ。 |
C.「春節」は1年でいちばんにぎやかに過ごす。 |
D.今、村の人は毎年「年」を追い出しなければなりません。 |
5 . 今は、不景気。どこの飲食店からも一時の活気が見られません。
先日、少し気温の高い日でした。私は行きつけの喫茶店でお昼時食事を取っていました。そこに一人の女性が入ってきたてマスターに「お昼時間ですがコーヒーだけでもいいですか」と尋ねました。「いいよ」とマスターが答えました。いったん外に出た女性は、①思わぬ行動を取りました。たくさんの子供連れの親子、中には体の不自由な方もいました。そのグループを連れて入ってきたのです。店内は子供達の声で一杯になりました。すると、どうでしょう。マスターは、外に出て店頭に②「本日貸し切り」と買いた紙をすぐ貼りました。いくら親切とはいえ、この景気の悪い最中、ましたや一番客の多いお昼時に、貸し切りという紙を貼ったマスターには、③驚かされました。かれは、気温の高い中で外に居た子供達の喉の渇きを潤すことを、自分の店の儲けよりも優先したのです。お金に縛られたこの世の中で、まだこんな仕事がいたのか思わずうれしくなりました。
彼は一杯の飲み物と、仕事という使命を忘れなかったのです。お客様と幸せを分かち合うという大切な使命を忘れなかったのです。マニュアルの笑顔だけがサービスの使命ではないことを、サービスの形式にこだわるチェーン店舗にも、④少しは見習っていただきたいものです。
1.①「思わぬ行動」とあるが、どんな行動を指しているか。A.昼食の時間なのに、コーヒーだけを注文すること |
B.お客さんの失礼な行動に「いいよ」と答えたこと |
C.外にいた多くの人を連れて店に入ってきたこと |
D.体の不自由な方が店に入ってきたこと |
A.今日は予約で営業すること |
B.今日は予約で休業すること |
C.今日は予約で満席になること |
D.今日は予約で空席になること |
A.不景気の最中であっても、店の人が顧客に優しく接していること |
B.客が多い昼食の時、コーヒーだけを注文する女性が店を貸し切ったこと |
C.客の多い昼食の時、マスターが女性の連れてきた子供達を預かったこと |
D.マスターが店頭に「本日貸し切り」という紙を貼ったこと |
A.多くの子供達に親切なサービスを提供すること |
B.体の不自由なお客様に思いやりを持って接すること |
C.サービスの形ではなく、お客様の本当の要望を大事にすること |
D.いつも笑顔と親切な態度をもって接客すること |
川上:よろしくお願いいたします。
山田:こちらこそ。
課長:山田さんは営業上かなり経験があるから、分らないことがあったら、教えてもらうといいですよ。山田さん、あとで、いっしょにあいさつに回ってあげてくれますか。
山田:はい。
課長:それから、こちらは野口さん。コピーやコンピュータのことは、野口さんが教えてくれますよ。
川上:はい。よろしくお願いします。
野口:こちらこそ、よろしく。
1.文中の(ア)の「こちら」はだれを指しているのか。
A.川上さん | B.山田さん | C.課長 | D.野口さん |
A.野口さん | B.山田さん | C.川上さん | D.課長 |
A.課長 | B.野口さん | C.川上さん | D.山田さん |
注:ように:希望/请 頼んだ:拜托
A.川上さんといっしょにあいさつに行ってあげるように |
B.川上さんにコンピューターのことを教えてあげるように |
C.川上さんに分からないことがあったら、教えてあげるように |
D.川上さんと今日からいっしょに仕事をしてあげるように |
A.野口さん | B.山田さん | C.川上さん | D.課長 |
お元気ですか。帰国してちょうど二週間経ちました。日本にいた一ケ月の間、毎日案内してくれて、ありがとうございました。
私は日本へ行く前に、来年自分の国の大学院に入って、日本研究をしようと思っていました。私の国には日本研究のいい先生が大勢いるし、図書館には昔の日本のことを書いた本がたくさんあるからです。しかし、人々の毎日の生活について書いてある本はほとんどありません。それで、卒業の前にぜひ一度日本を見ておきたかったのです。
(ア)、日本へ行って、いろいろなところを見ました。あの田舎のおじさんが「今よりもっとおいしい米を作っていきたい。」と言いました。大学の講義や本では勉強できないことが勉強できました。「これだ!」 と思いました。
今では、図書館の本だけで勉強するよりも普通の日本人の人たちの生活や考え方が分からなければ、本当の勉強はできないと思うようになりました。それで、私は来年日本に留学することにしました。
では、また日本で会いましょう。さようなら。
7月10日
ベンフレンド 王より
1.王さんは今何をしていますか。A.大学生です。 | B.高校生です。 |
C.大学院生です。 | D.図書館の人です |
A.6月3日から7月3日までです。 |
B.6月9日から7月2日までです。 |
C.5月26日から6月26日までです。 |
D.5月24日から6月24日までです。 |
A.実際に日本を一度見ておきたかったからです。 |
B.日本研究をするためです。 |
C.生活について書いてある本を買うためです。 |
D.米の作りを調べたかったからです。 |
A.しかし | B.つまり | C.でも | D.そして |
A.日本研究は日本で勉強しなければいけないと思っていました。 |
B.日本研究は日本で勉強したほうがいいと思っていました。 |
C.日本研究は自分の国でなければできないと思っていました。 |
D.日本研究は自分の国の大学院でもできると思っていました。 |
8 . 向四人询问了对日本的想法
Aさん
私の国は公園が少ないです。日本は多いです。緑がたくさんあります。とても好きです。時々公園で弁当を食べます。
Bさん
ゴミの分別が難しいです。タバコの場所が少ないです。毎日とても不便です。
Cさん
静かなレストランが多いです。私はにぎやかなレストランが好きです。日本は寂しいです。でも嫌いではありません。
Dさん
車の運転手さんが優しいです。横断歩道で人が行きます。その後、車が行きます。私の国が反対です。
1.日本があまり好きではない人は誰ですか。A.Aさん | B.Bさん | C.Cさん | D.Dさん |
A.AさんとBさんです | B.AさんとDさんです |
C.BさんとCさんです | D.CさんとDさんです |
A.優しいです B.優しくないです C.優しかったです D.よくないです
4.日本の公園は如何ですか。A.すくないです | B.おおいです | C.あります | D.すきです |
A.Aさんの家は公園の近くです |
B.Bさんは煙草が好きです |
C.Cさんはレストランの店員です |
D.Dさんは車が好きです |
野生動物はペットと違って、「食うか、食われるか」の連鎖の中でお互いがギリギリのところで生きている。動物園の動物たちは、まずその恐怖から解放されるということを知ったからである。僕たちは、電車に乗るとすぐに、他種の生き物にパクッと食われたり、歩いていたら突然、巨大な鳥に攫われたりしないから、その恐怖を実感できない。しかし、野生では4年しか生きられないエゾリス(松鼠)が、動物園では12年も16年も生きる。キリン(长颈鹿)が座って寝る。野生では考えられないことだ。自然界でキリンが座って寝ていたら、すぐに狙われてしまうだろう。
動物園の動物たちは、その個体だけで言うのなら、決して「かわいそう」ではない。安全と食料が保証されているのは、彼らにとってはパラダイス(天堂)といってもいいほどだ。「かわいそう」だと思うのは、野生に生きていない(イ)の一方的な感情だと言っていい。
1.文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。
A.悪かった | B.楽しかった | C.悲しくなかった | D.楽しくなかった |
A.電車に乗った時、他種の生き物に食われること |
B.エゾリスが16年も生きること |
C.キリンが座って寝ること |
D.檻の中に閉じ込められること |
A.安全が保証されるから | B.恐怖から解放されるから |
C.食べ物が提供されるから | D.檻に閉じ込められたから |
A.人間 | B.動物 | C.自然界 | D.動物園 |
A.医者 | B.獣医 | C.作家 | D.飼育員 |
作家の柳田邦男さんの講演を聴く機会があった。息子を25歳で亡くしてから児童文学に興味を持ち、特に絵本に傾倒しているという柳田さんは(ア 興味深い)話を紹介した。
東京の病院に急性脳症で脳死状態になった2歳の男児が入院していた。悲しみにくれる母にはもう一つの悩みがあった。8歳の姉と5歳の兄に、弟の死をどう( イ )いいのだろうか。相談を受けた小児科医は、イギリスの作家、スーザン・バーレイの『忘れられない贈り物』を2人に読み聞かせる。死を迎える森の穴熊とほかの動物との暖かい交流を描いた物語。話が終わった時、2人の子供は目に( ウ )涙を浮かべ、「死」の重さを理解するという実話だ。
1.「活字離れ」のもっとも適切な意味は次のどれか。
A.識字率が低い。 |
B.書籍の利用率が低下する。 |
C.文字を読み書きする能力が弱い。 |
D.文字媒体の利用率が低下する。 |
A.読書で親子の心の触れ合いを深める。 |
B.読書で心の豊かな子供を作る。 |
C.読書で人間の交流を強める。 |
D.読書で人間と動物の共存を理解する。 |
A.きょうみぶかい | B.きょうみふかい |
C.しゅみふかい | D.しゅみぶかい |
A.分かったら | B.分からせたら |
C.分かるなら | D.分からせるなら |
A.おおいに | B.おおく | C.いっぱい | D.とても |