3 . 中国の春節は旧暦の新年のことですが、日本では、新暦の新年のことを正月として祝います。学校も仕事も休みになり、　1　（多い）の人が故郷へ帰り、家族　2　ともに正月を過ごします。

正月に向けて、いろいろな準備をします。大掃除をしたり、門松、しめ飾り、鏡餅を飾ったりします。門松は正月の神を向かえる目印として玄関の前に　3　(置く)れ、また、しめ飾りは魔除けとして戸に飾られます。鏡餅は神　4　のお供えとして飾られます。

準備を終えた大晦日の夜には年越しそばを食べ、除夜の鐘を　5　（聞く）ながら新年を　6　（迎）えます。元旦になると多くの人が神社に　7　（はつもうで)をします。また家ではおせち料理を食べたり、お酒を飲んだりして過ごします。主婦もゆっくり休めるように、おせち料理は前もって作っておいて重箱に　8　（きれい）に盛り付けておきます。子供たちは親や親戚などお年玉をもらいます。

伝統的な正月遊びとしては、こま回し、羽根突き、風あげなどがありますが、現在では、あまり見られません。最近では、正月休みを利用して、スキー　9　出かけたり、海外旅行をしたりして　10　（過ごす）人も多いようです。

4 . 桜は日本の国の花、国花でもあり、日本の古典文学作品　1　よく登場する花でもあり、昔から日本で最も愛されている花と　2　でしょう。花見は日本人　3　春の楽しみの一つです。桜が　4　公園を散歩したり、家族や友達、会社の同僚と一緒に桜の木の下でお弁当を食べたり、酒を飲んだりして桜を楽しみます。桜の咲く　5　は日本では新年度の始まる季節でもあります。　6　、新入生や新入社員の歓迎会として花見の宴会が開かれることも多いのです。昼間の桜が美しいのは　7　ですが、暗いなかで照明に照らされた夜桜にも幻想的な美しさがあります。

満開に花をさかせた桜も、たった一週間ほどで散って　8　。そのとき、たくさんの桜の花びらが風にふかれて舞っている様子を、まるで雪の　9　見えることから桜吹雪と呼ひます。そして、日本人は、散る桜を見て、人生は短いものだなあと感じる　10　です

5 . 人間は基本的に将来のことを考えていると言われている。ハイデガー(学者)は、日本人について、時間から離れて未来に向かっていく存在だと述べた。私たちは現在から未来に向かって　1　(進む)でいるが、同時に未来のことも考えている。では、私たちと未来の関係は具体的にどのようなものだろうか。

私たちは未来に向けて計画を立て、それを　2　(実現する)には待たなければならない。例えば、電車に乗れば目的地に着くまで待たなければならないし、コーヒーに砂糖を　3　(入れる)ば砂糖が溶けるのを待たなければなりません。未来はまだ存在しておらず、先のこと　4　ので、時間がかかるのです。待つのが嫌いでも、それは　5　(避ける)ない。なぜなら、未来はまだ来ていない　6　です。

待つことは　7　(つまらない)て嫌いですが、時間は　8　(がまん)することを教えてくれます。「待てば海路の日和あり」ということわざがありますが、これは　9　(急ぐ)ずにじっくり待てば、良い機会が　10　(訪)れるという意味です。現在の瞬間に変化がないものは何もなく、何事も起こった瞬間に過去になるためである。