3 . 「人の話を聞いてるのか!!」
あなたは先生や上司などからこんなことを言われた経験はないだろうか。
実は先日、ある喫茶店で、上司らしい人は部下らしい人に対して、このように怒鳴っている光景を見ました。その部下はずっと少し下の方を向いて、まじめに上司の話を聞いているかのように思えた。しかし、上司は怒った。
( ア )、それは上司が一生懸命いろいろアドバイスをしているのに、部下がまったくメモを取っていなかったからではないか。
通常、メモというのは自分のために取るものである。大事なことをメモしておくことによって、記憶力を完全させるからだ。しかし、メモの効用というのは、実はこれだけではない。
私の経験からすると、聞き上手と言われる人は、必ずと言っていいほど、人の話を聞くときはメモを取っている。頭に残せる容量は案外(意外)少ないもので、人が一度に記憶できる項目は、5~7個という研究結果もあるそうだ。会話の時間が長くなればなるほど、記憶すべきことが増える。それで、メモは必要になるのだ。時には、「すみません、もう一度お願いします」とか、「それはどういう漢字を書くんですか」など質問してまでメモを取るのである。
もちろん、これには先ほどの記憶力の補全(补充完整)という意味もあるが、実は「あなたの話を真剣に聞いていますよ」という意味もあるのだ。
1.
「このように怒鳴っている光景」とはどんな光景か。A.自分の話に対して何も言わないことに怒っている光景 |
B.自分の話を真剣に聞いていないと思い、怒っている光景 |
C.許可なしに自分の話を聞いていると思い、怒っている光景 |
D.他の人の話を聞いて自分の話を聞かないことに怒っている光景 |
2.
(ア)には何を入れるか。3.
筆者の観察では、聞き上手とはどんな人か。A.相手の話に対する質問をよくメモする人 |
B.相手のメモを見ながら相手の話を聞く人 |
C.相手の話を聞きながらメモを確かめる人 |
D.「あなたの話を真剣に聞いていますよ」と言っている人 |
4.
筆者の考えでは、メモにはどんな効果があるか。A.後で質問しやすくすると同時に、相手に話の内容を考えさせる。 |
B.相手を尊敬する気持ちを示すと同時に、相手の信頼を得やすくする。 |
C.後で思い出しやすくすると同時に、相手に話を聞いていることを示す。 |
D.相手を怒らせないようにすると同時に、アドバイスを受けやすくする。 |
5.
この文章は何について書かれているか。A.メモのしかた | B.メモの役割 |
C.上司を怒らせない方法 | D.記憶力補全の方法 |