1 . 「ことわざ」は長い年月の中で生まれ、大勢の人によって様々な場面で使われてき1ました。そこには昔の人の知恵が詰まっています。
「ことわざ」は面白いものです。たった数語の文字のかたまりが、困った時や、迷った時に、ヒント(提示)を与えてくれたり、問題を解決してくれたりします。そして、この「ことわざ」を使って、みんなにアドバイスをすることができます。
(ア)、「三人寄れば文殊の知恵」という言葉があります。何かに困って悩んでいる友達には、「誰かに相談してみたら、きっといい考えが浮んでくる」と教えてあげれば、1人では解決できなかった問題が解決できるかもしれません。
授業中、聞きたいことがたくさんあるのに、恥ずかしくて先生に質問ができない友達には、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という言葉を教えてあげればいいでしょう。今聞くにはちょっと恥ずかしいかもしれないが、知らないでいるのはもっと恥ずかしいということが分かり、積極的に質問ができるようになるかもしれません。
しかし、こんなこともあります。日本語のスピーチ大会の代表になった生徒が日本人の友達に言いました。「日本語のスピーチ大会は、聞きに来る人が少なくて寂しいんです。お願いします。来てください。『枯れ木も山の賑わい』と言いますからね。」それを聞いた日本人は笑い出しました。その生徒は大勢の人が来れば賑やかになるという意味で使ったのです。しかし、「枯れ木も山の賑わい」というのは、つまらないものでも、ないよりいいという意味なのです。
「ことわざ」を間違えて使うと大変ですが、正しい意味を学んで的確に使えば、人を説得する力があります。また、文や会話の表現を生き生きとしたものにしてくれるのです。
1.文中に「そこには昔の人の知恵が詰まっています」とあるが、「そこ」とは何を指すか。A.ことわざ | B.長い年月 | C.大勢の人 | D.様々な場面 |
A.また | B.しかし | C.つまり | D.例えば |
A.スピーチ大会に日本人が来たこと |
B.日本人の友達が笑い出したこと |
C.ことわざを間違えて使ったこと |
D.大勢の人が来ること |
A.知らないことを素直に聞いて学ぶべきだということ |
B.少しの違いがあるにしても、本質的には同じだということ |
C.役に立たない者でも、いないよりはいたほうがましだということ |
D.どんな凡人であっても一緒に相談しながら考えれば、知恵が出てくるということ |
A.迷った時に、ことわざはヒントになることがあります。 |
B.ことわざを問違って使っても大丈夫です。 |
C.ことわざはアドバイスをしてくれることがあります。 |
D.ことわざは問題を解決できることがあります。 |
2 . 社会に出ていろいろな人を見ていると、素直な(老实的,纯朴的)人のほうが伸びています。
子どもは素直なほうがいいけれど、あまりにも素直な子どもは世の中で通用しないのではないかと心配する親がいますが、まったく杞憂(杞人忧天)のです。むしろ(不如说)、素直な人でないと成功できません。なぜでしょうか。
素直な人は自分の能力や努力だけでは、(ア)ことを理解しています。人に助けられて仕事が進んでいることを知っています。そこから感謝の言葉が湧いてきます。
子どもの口から「ありがとう」が自然に出てくるように、幼いときから繰り返し教えましょう。プレゼントをくれた人だけではなく、勉強を教えてくれた人、助けてくれた人……、いろいろな機会に「ありがとう」というようにして、人は支えられて生きていることを実感させましょう。
アメリカは、自分に自信を持ち、自分の長所を伸ばすように励ます国ですが、(イ)子どもたちは幼いころから感謝の言葉をきちんと言えるように訓練を受けます。
成長してからも他人のアドバイスを虚心に聞き、「われ以外、みな我が師」という精神で人と接すれば,さらにいろいろなアドバイスを受けることができます。
強いリーダーになる要件には、人の弱みや不安定な点を見つけ、相手を脅かし(胁迫)、恐れさせるずるさを持たなければならないという考え方もあります。強いリーダーになる前に、よいリーダーとなれるような人間的成長が必要です。
そのためにも,子どものうちから親のアドバイスに従う習慣をつけましょう。
1.文中に「素直な人のほうが伸びています」とあるが、その意味はどれか。A.素直な人のほうが成功する。 |
B.素直な人のほうがよく努力する。 |
C.素直な人のほうがよく背がのびる。 |
D.素直な人のほうが人に支えられている。 |
A.必ず成功できる | B.何でもできる |
C.心配することはない | D.物事が進まない |
A.それでも | B.それから | C.それに | D.それで |
4.筆者はだれを対象にこの文章を書いたのだろうか。
A.親 | B.強いリーダーになりたい人 |
C.成功したい人 | D.よいリーダーになりたい人 |
A.素直な人は助けてもらうために感謝の言葉を言う。 |
B.素直な人は成功してはじめて感謝の言葉が自然に湧いてくる。 |
C.素直な人は頑張りさえすれば、人に頼らなくても成功できる。 |
D.素直な人は自分に弱点があることを知っているから成功しやすい。 |
A.に伴って | B.に応じて | C.に沿って | D.を通じて |
4 . 日本の有名な旅館の話である、客室係が女性の宿泊客を案内して「亡くなった夫といっしょに来たかった」という話を聞いた。すると彼女はすぐに、調理場に連絡を取り、夕食にそっと陰膳を用意した、というのである。
もちろん、それは旅館の側の心づかいであるから無料である。この旅館ではこういったその埸での判断をすべて客室係か自分で決めるのである。目の前にいるお客さんにサービスするのに、いちいち責任者に相談したりしていたら間に合わないからだ。昔は、客のために、わざわざとなりの県までタクシーで行き、その土地の有名な酒を買ってきたとも言わる。それで、お金がかかりマイナスになっても、客との関係のほうを大事にしたという。もちろんその客は喜んだだろうし、それから何度もこの旅館を利用したことだろう。そのような客の満足感が、この旅館の評判を高め、有名にしたのである。
この旅館では、「客のお迎えからお見送りまで」を一人の客室係が行っている。客室係は、客との話で何かに気づいたら、すぐに客室センターに電話をかけ、協力を求める。そして、たとえば、その日が客の誕生日だったら、花を用意したり、記念のプレゼン卜を用意したりする。
このような心のこもったサービスは、結局、客室係と客との会話の中からしか生まれてこない。この旅館が客室係を大事にするのは、(ア)ためである。
注:陰膳:亡くなった人のために用意する料理。
1.文中に「日本の有名な旅館の話」とあるが、どのような話か。A.客室係がある女性の宿泊客から聞いた話 |
B.ある女性の宿泊客が客室係から聞いた話 |
C.客室係がある女性の宿泊客に特別なサービスをした話 |
D.ある女性の宿泊客が客室係に特別な料理を注文した話 |
A.上の者に相談していたら時間がかかるから。 |
B.客室係のほうが上の者より能力が髙いから。 |
C.客室係が調理場に頼めば無料にできるから。 |
D.お金がかかる時は客室係が自分で払うことになっているから。 |
A.お金よりも客の満足のほうを大事にしたということ |
B.旅館を宣伝するためのサービスを大事にしたということ |
C.客から特別にもらうお金のほうを大事にしたということ |
D.できるだけお金がかからないサービスを大事に |
A.客室係が少なくて、一人で多くの客と話さなければならな。 |
B.客室係が気づかなければ、心のこもったサービスはできなら |
C.旅館の中で一番忙しくて、いろいろな仕事をするのが客室係だから。 |
D.客室係は話が上手で、旅館の中のいろいろな情報を知つるから。 |
A.この | B.その | C.あの | D.どの |
「 。うれしいですね。」
A.食べますか | B.いいんですか |
C.いただきますか | D.召し上がりますか |
A.分 | B.部 | C.位 | D.点 |
7 . ジョギングは、走ることを楽しむスポーツです。せっかくジョギングを始めても、2日か3日でやめてしまう人がいます。そういう人は、走る楽しみを見つけられないまま、走ることは苦しいものだと思ってしまうのです。
走る楽しみは、目標を少しずつ高めるにつれて生まれます。例えば「2キロを15分以内で走る」という目標を決め、それに向けて計画を立てる。目標のとおり走れたら、次の目標を決める。この繰り返しが走る楽しみを生むのです。
それには、計画をしっかり立てることが大切です。これからジョギングを始めようと思っている人は、次のようにするといいでしよう。まず、最初の1か月は、とにかく2キロを、1キロ10分程度の速さで走ることから始めます。これは、走るより歩くのに近い速さです。
これなら、初めて走る人にも難しくありません。疲れたら、歩いてもいいのです。次第に、1キロを8分、7分とスピードを上げていきます。1キロ7分の速さで走ると「歩き」よりも「走り」に近くなります。
次の1か月はかかる時問を気にしないで2キロを走り、次の1か月は3キロを走るというように、少しずつ距離を延ばしていきます。個人差がありますので、走る距離もスピードも、自分の力に合わせて無理のない計画を立ててください。1キロ5分の速さで走り続けられたら、マラソンの大会に出る力があると言っていいでしょう。
このように目標を決め、計画を立てて走ることで、ジョギングを楽しむことができるのです。
1.文中に「そういう人」とあるが、何を指しているか。A.ジョギングを始めたばかりの人 | B.ジョギングを始めてすぐやめる人 |
C.ジョギングを苦しいと思っている人 | D.ジョギングを楽しむことのできる人 |
A.一生懸命速いスピードで走るという目標 | B.一生懸命長い距離を走るという目標 |
C.今までより少し高い目標 | D.今までよりかなり高い目標 |
A.まず1キロを7分で走り、次第に速度を上げ、1キロを5分で走れるようにする。 |
B.まず2キロを10分で走り、次第に距離を延ばし、マラソンの距離を走れるようにする。 |
C.まず時間を気にせず1キロを走り、次第に距離を延ばし、3キロを走れるようにする。 |
D.まず歩くような速さで2キロを走り、次第に速度を上げ、少しずつ距離を延ばす。 |
A.走ることを楽しむから |
B.1キロ2キロという距離は遠くないから |
C.1キロを8分、7分とスピードが上げたいから |
D.1キロ10分程度の速さで走るより歩くのに近いから |
A.ジョギングのルール | B.ジョギングの楽しみ方 |
C.走ることの大切さ | D.走ることの難しさ |
A.どんどん | B.だんだん | C.いよいよ | D.ますます |
「いいえ、それほどでも 。」
A.ありました | B.あります |
C.ありません | D.ありませんでした |
A.降りてあげました | B.降りてもらいました |
C.降りてくださいました | D.降りさせてあげました |