1 . 大学で日本語をよく勉強すると、日本に行って、すぐに日本会社に溶け込めるか。
日本人同士の会話では、終わりが 1 (不完全だ)まま文が終わってしまうことがよくある。例えば、「いつか家まで 2 (飲む)に来ていただきたいが」という誘いに対して、「時間があれば……」と相手がいつもそう返事してくれる。日本人は「……」の部分が何を意味するかすぐに判断できるが、慣れていない外国人には少し大変であろう。
日本語のクラスでは、同意する時は「はい」を使い、反対する時には「いいえ」を使うと習う。ところが、ごく限られた状況でしか日本人の口から「いいえ」という言葉が聞かない。「山田さんはまだ東京にいますか?」という 3 (じじつ)の確認のための質問には、「いいえ」を使って答えを言うことが可能である。また、「英語 4 とてもお上手ですね」とか言われて「いいえ、まだです」とか謙遜の気持ち 5 込めて使う場合には問題がない。しかし、自分の意志、判断、価値観などについて質問された時にどうなるであろうか。例えば、次の月曜日までに部長に二つレポ一トを 6 (出す)なければならないサラリーマンが、「今度の土曜日にみんな 7 花見に行きませんか?」と誘われた場合何と言うであろうか。「いいえ」とは決して言わないだろう。たぶん「土曜日はちょっと……」とか、「ぜひ行きたいですねえ。でもちょっと用事があって……」など、できるだけ「いいえ」を 8 (使用する)ずにほかの言い方で「いいえ」という気持ちを 9 (伝える)ようとしているわけだ。
日本に行く前に、その社会に溶け込めるように、いかなる 10 (努力)を払うか、考えておこう。
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(1)字数80~120字;
(2)格式正确,书写清楚;
(3)使用「です・ます」体。
3 . 入学式も終えて、いよいよ中学校生活最初の授業が始まった。その中で一番楽しみにしていた授業は美術である。週に一度だけ2時間連続でこの授業を受けられるのは、わたし(ア)も「授業」というよりも「趣味を楽しむ時間」といった感じであった。
そのとき、わたしには特別になりたい夢なんて一つもなかったし、進路のことなんて考えてみたこともなかった。だが、そんなわたしの考えを変えてしまった人が現れたのだ。
「森先生、この作品どうでしょうか」と自慢げに問いかけたわたしに、いつも「おお、これはすごい。よくこんなすごいもん作れたなあ」と、いつもの笑顔で褒めてくれる先生。そして、森先生はいつも口癖のように「美術は、楽しんでこそいい作品ができるんだ」とみんなに楽しそうに話していた。そして、どんな作品にもいいものがたくさんあると言い、一人ひとりみんなの作品に関心を持ってくれていた。そんな森先生は、生徒みんなから好かれていて、褒め上手でもあった。
わたしは森先生に褒められるたびに、もっとすごい作品を作ってみたいと、家にいても積極的にスケッチブックに写生をしてみたり、彫刻を使ってみたり、親に勉強しろと言われても黙々とそればかりやり続けてきた。そして、気がついてみると、いつの間にかわたしは「あなたの夢は何ですか」と聞かれたとき、「画家になりたい」と自信を持って答えるようになっていた。
1.文中の(ア)に入れるのにもっとも適当なものはどれか。A.に対して | B.にとって | C.について | D.において |
A.美術以外の授業は楽しくないという考え |
B.美術の授業を楽しみにしているという考え |
C.特別になりたい夢を持っていないという考え |
D.美術の授業が趣味を楽しむ時間だという考え |
A.勉強より美術のほうが得意だから |
B.画家になりたいという夢をもっていたから |
C.親に勉強しろと言われると勉強したくなくなるから |
D.先生に褒められてもっといい作品を作ってみたいから |
A.森先生は褒めるのがあまりよくできない。 |
B.森先生はどんな作品にもよさがあると言っている。 |
C.森先生は自信さえあればいい作品ができると言っている。 |
D.森先生は他人より「わたし」の作品に特に関心を持ってくれた。 |
A.両親は「わたし」が画家になりたいということに賛成してくれた。 |
B.「わたし」は中学生になってはじめのときは、美術に興味がなかった。 |
C.森先生は「わたし」の作品に対して、いつも問題点を鋭く指摘してくれた。 |
D.「わたし」は森先生のおかげで画家になりたいという夢を持つようになった。 |
4 . 健康な骨を作るためには、カルシウムをたくさん_ 1 _のがいいということはみんな知っている。ところが、それと同じぐらい運動が大事だということは、あまり知られていない。子どものころに十分運動をしないと、年を取ってから骨が 2 やすくなり、骨粗鬆症という病気になる 3 のである。
運動が大事だと言っても、どんな運動でもいいわけではない。ダンスやジャンプ、ランニングなどの運動は健康な骨を作るために効果があり、水泳はあまり効果がないと 4 いる。骨を強くするには、自分の体重を支え 5 する運動が役に立つのだが、人の体は水に浮くので水中ではその必要がないからだ。
運動にはさまざまな効果があるが、適切な運動は、骨をより太くより強くする。さらに、骨の周りの筋肉も強くなって、その筋肉が骨の強さを保つのに役に立つ。また、よく運動する人は体の動きが速く、 6 運動をしない人に比べて、事故など 7 骨折やけがを防ぎやすい。
健康のための運動は、人生の 8 階段で始めても効果があるが、強い骨を作るための運動は違う。骨は、人が生まれてから 30 歳ぐらいまでの間に作り上げられてしまうからだ。それを考えると、子どものころにより強い骨を作っ 9 ほうがいいことが分かるだろう。健康な骨を作るには、適切な時期に、効果的な運動をする 10 が大事なのだ。
1.A.扱う | B.取る | C.受ける | D.吸う |
A.折れ | B.断り | C.折り | D.断れ |
A.はずがない | B.かもしれない | C.ようがない | D.とは限らない |
A.言わせて | B.言えて | C.言わされて | D.言われて |
A.ながら | B.など | C.で | D.し |
A.無理に | B.すこし | C.まったく | D.なるべく |
A.に対する | B.に関する | C.として | D.による |
A.どの | B.どちら | C.どれ | D.どう |
A.てしまった | B.てあった | C.ておいた | D.てみた |
A.の | B.こと | C.もの | D.ところ |
5 . 12月30日、午前 5 時。
目が覚めた。昨日まで仕事だったので、今日はゆっくりしようとしていたのに。新聞配達の音が聴こえる。毛布に包まる。シャツ、リビングのカーテンを開ける。薄墨色の空がある。
上着を着、足元にはボアのスリッパ。湯沸かしポットに水を入れテレビをつける。レンジにカップ半分の牛乳を入れてチン。違うのはソファに座りゆっくり飲む。ということ。
甘い物が欲しくなった。いつもなら出勤前の家事をこなしつつ、座ること無く小刻みに飲んでいる。
時間があるとは恐ろしいと思いつつ、欲望に従う私。朝から何だけど、冷蔵庫から甘い物を取り出した。綺麗な色のようかんを食べる。美味しい。
「数年に一度の寒波が来ます」天気予報の人が話している。窓に目を向ける。ほのぼの(朦胧)と明けの空には、まだ気配はない。穏やかで静かな色。風も吹いていない。ベランダの植木鉢を取り込まないといけない、雪が降る前は強風が吹くという。
やる事をとりあえず考え、計画を組む。午後からは買い物に行く予定。玄関に飾る正月の飾り、仕事が忙しかったのでまだ買ってない。今日中に買わないといけない。元旦に飾るのは良くないと聞く。今日がタイムリミット(时限)。
1.今日は何の日なのか。A.お正月 | B.大晦日の前の日 | C.冬休み | D.クリスマス |
A.今日はカーテンを開けるが、平日は開けないこともある |
B.今日は牛乳を飲むが、平日はコーヒーを飲みながら新聞を読む |
C.今日はカップ半分の牛乳を飲むが、平日は一杯を一気に飲むことが多い |
D.今日はソファに座りゆっくり飲むが、平日は座ること無く小刻みに飲んでいるり |
A.大福 | B.アイスクリーム | C.チョコレート | D.ようかん |
A.風が強いが太陽は出ている |
B.とても寒いし、雪がつもっている |
C.雨が降っているが暖かい |
D.穏やかで風も吹いていない |
A.仕事が忙しくて、買いに行く時間がなかったから |
B.おせち料理の食材を買った時に一緒に買うのを忘れたから |
C.新年に着る洋服のことばかり考えていて、忘れてしまったから |
D.新しい靴を買ったせいで飾りを買うお金がなくなってしまったから |
A.カバンの中 | B.玄関の棚 | C.財布の中 |
7 . 「大丈夫」という言葉の意味が揺らいでいます。「コーヒーに砂糖を(ア)ましょうか?」「大丈夫です」のように、周囲の人からの申し出を断る言葉としても使われるようになったのです。「それには及びません。私は今のままで大丈夫です」という意味を一言で表しているわけで、その裏には、従来の「けっこうです」という言い方では相手を傷つけてしまうかもしれない、という不安が隠れています。相手への配慮から生まれた使い方なので、共感できるところもあるのですが、私は、できれば一時の流行で終わってほしいと願っています。「大丈夫」という語の持つ独特の頼もしさや温かさに、「拒否」の色合いは似合わないと思うからです。
「大丈夫」は中国から伝わった言葉ですが、中国語の「丈夫」は「一人前の男子」のこと。それに「大」をつけた「大丈夫」は「立派な男子」という意味です。そんな「丈夫」「大丈夫」の二語を、私たちの先祖は不思議な形で受け入れました。当初は本来の意味で使っていたようですが、やがて、二語とも「堅固だ」「しっかりしている」という意味を担うようになります。すなわち、現在の「丈夫」という語の意味です。おそらく「頑健な男子」のイメージが膨らんで、この意味が生まれたのでしょう。
1.文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.お入れし | B.お入れてし | C.お入れなり | D.お入れになり |
A.「大丈夫」という言葉が相手を傷つけてしまう場合もあるから |
B.「大丈夫」という言葉の意味が間違えられると、誤解を招いてしまうから |
C.「断る」という意味で、「大丈夫」という言葉が使われているのが似合わないと」思っているから |
D.「大丈夫」という言葉の意味が揺らいでいるので、正しく使えるかどうかに不安を持っているから |
A.「揺らいでいる」という意味 | B.「堅固だ」という意味 |
C.「立派な男子」という意味 | D.「一人前の男子」という意味 |
A.「大丈夫」という言葉には「断る」という意味がありません。 |
B.「大丈夫」という言葉の意味は昔とはぜんぜん変わっていません。 |
C.「大丈夫」という言葉の裏には相手を傷つけるという意味が含まれています。 |
D.「大丈夫」という言葉は相手を思いやる言い方としても、よく使われています。 |
A.頑健な男子 | B.けっこうです | C.お願いします | D.しっかりしている |
8 . 私が小さいころ、茶碗にご飯を残したまま、「ごちそうさま」と言うと、母は「農家の人が苦労してお米を育てているのよ。最後の一粒までちゃんと食べないと、農家の方に申しわけないでしょ」と注意されたものです。しかし、今の母親でそんな「食育」を言って子どもを叱る母親は(ア)。
朝の東京を歩けばわかるのですが、家庭から出される台所ゴミや、コンビニやスーパーから出された賞味期限切れのお弁当・おかず類など、いわゆる生ゴミが山のように捨てられています。実は食料自給率が40%と先進国の中で一番低い日本は、このようにして捨てられる生ゴミの量が年間1900万トンです。ところが、地球の資源には限りがあります。食料にも限りがあります。実際、発展途上国では、毎年1500万の人々が餓死しているのです。
どうしてこんなことが起こるのかと考えますが、やはり、まさに私の母の言葉のように、お米にせよ野菜にせよ、農家の人が作っているのに、この生産者の苦労を知らないことにあると思います。言い換えれば、現代では、生産者の顔が、生産者と消費者のつながりが、見えなくなっているのです。こんなことで 食べ物に対する感謝する気持ちが生まれるはずがありません。
食べ物を残こすことなくきれいに食べるというのは、環境を守るためにも、人間と人間の絆を築き直すためにも大切です。まずは身近なこと、食べられるものを捨てないということから始めてみませんか。そこからきっと何かが変わるはずなのです。
1.文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.いないはずがありません | B.いないでしょう |
C.いないとは限りません | D.いるに違いありません |
A.食料自給率が40%しかないこと |
B.地球の資源や食料には限りがあること |
C.大量の食料が食べずに捨てられていること |
D.毎年1500万人もの人々が餓死していること |
A.「食育」を通した親と子の関係 |
B.生産者と都市の消費者のつながり |
C.生産者とスーパーなど販売者の提携 |
D.先進国による開発途上国の人々への経済協力 |
A.先進国の中で、日本は食料自給率が一番低い。 |
B.地球上の食料不足は深刻で、毎年1500万の人々が餓死している。 |
C.生ゴミとは、食品工場や飲食店から出される食品廃棄物のことである。 |
D.お米や野菜を買うとき、多くの消費者は生産農家のことを意識しない。 |
A.親子の関係に気を付けよう |
B.地球の資源には限りがある |
C.環境を守らなければならない |
D.食べられるものを捨てないで |
A.2つ | B.5つ | C.7つ |
A.ジム | B.喫茶店 | C.居酒屋 |