1 . あいさつとは、一般の定義をすれば、「人間相互によるコミュニケーション(沟通)の初めと終わりの儀礼的行為」ということができる。分かり(ア)例でいえば、私たちは朝、起きた時に家人に「おはよう」と言ってあいさつをし、それから、用事や雑談などさまざまなコミュニケーションを相互にして、最後には「おやすみ」と再びあいさつをして、その日のコミュニケーションが終わるのである。もう少し時間的に短いコミュニケーションもよくある。路上である人に出くわして(碰見)、「まあ、お久しぶり」と言って、コミュニケーションが始まり、しばらくの雑談の後、(イ)とか、「では、お元気で」とか言って別れる。この行為には、言語行為だけではなく、頭を下げるなどのしぐさという身体行為が伴う。
1.「あいさつ」の定義について、筆者の説明と合っているものはどれかA.用事や雑談のような短いコミュニケーション |
B.人に出会うときと別れるときに言う言葉 |
C.頭を軽く下げるなどの身体行為 |
D.コミュニケーション前後の言語的、身体的行為 |
A.にくい | B.やすい | C.がちの | D.たい |
A.「それでは、また」 |
B.「それでは失礼です」 |
C.「これでは、また」 |
D.「それではお邪魔します」 |
A.頭を下げる | B.言語行為 | C.身体行為 | D.雑談など |
A.あいさつには話し手の本当の気持ちが含まれていない。 |
B.あいさつは儀礼的な行為にすぎず、あまり役に立たない。 |
C.用事がない時の雑談もあいさつの一種である。 |
D.コミュニケーションの始まりと終わりの部分によくあいさつ表現を使う |
2 . 「都会では空を見てもおもしろくない」
「都会にいると季節を感じる( 71 )」
こういう会話をよく耳にしますが、一日中オフィスビルで机に向かって仕事をしている限りは、まさに( 72 )……と思いました。
この、「自然界から切り離されたような感覚」は東京に限らず、郊外のオフィスビルでも、体感することがあるのではないでしょうか。
しかし、それはあくまでも一日中屋内にいた場合の話です。
都市部でも、ちょっと( 73 )、意外にも、「都市部なりの天気や季節感」を感じることができるものです。
例えば、わずかな陽だまりに感じる春のぬくもり、高層ビルの上層階が雨雲の中にすっぽりと包まれている様子、わずかな緑地帯に息づく草花の芽吹きや開花、並木の紅葉……
ちょっと季節を意識しながら五感をフル活用する( 74 )、都市部でもそれなりに天気や季節を感じることができるのです。
日本は四季の表情がとても豊かなところです。( 75 )天気や季節は、日本人にとって、もっとも身近で、もっとも普通に日常生活の中に取り入れられているものです。そのため、どこにいても、その場所特有の天気や季節感を感じることができます。
(岩槻秀明『ポケット図解最新天気がよくわかる本』による)
1.( )の中に入る最もよいものを一つ選んでください。A.ことにはいかない |
B.ことができない |
C.ことにはならない |
D.ことはしない |
A.そのわけではないだろうな |
B.そのとおりなんだろうな |
C.そんなはずがないんじゃない |
D.そのようがないんじゃない |
A.季節を意識して外に出るわりに |
B.季節を意識しながら外に出るやら |
C.季節を意識して外を歩くほど |
D.季節を意識しながら外を歩けば |
A.ようで |
B.ように |
C.ことに |
D.ことで |
A.それをきっかけに |
B.そのわりに |
C.そのため |
D.そのわけで |
3 . 料理を習いたい
私は料理が上手です。今、中華料理に興味があります。それで、時間があるとき、中華料理を習いたいと思っています。でも、毎日大学へ行かなければならないし、授業が終わってからはテニスの練習があります。休みの日はアルバイトで日本語を教えているので、習うことはできません。ときどき(1)疲れているから寝ます。
これではだめなので、今度の夏休みには絶対習うことにしました。
注釈:
テニス [名] 网球 アルバイト [名] 打工
ときどき [名] 有时 だめ [副] 不行
1.(1)に入るものはどれですか。
A.暇があっても | B.暇なはずで |
C.暇がないので | D.暇がないと |
A.日本料理 | B.中華料理 | C.テニス | D.日本語 |
A.大学へ行きますから | B.授業に出ますから |
C.テニスをしますから | D.日本語を教えますから。 |
4 . 昨日、私は町に買い物に行きました。雑誌を買ったり、薬を買ったりしようと ① 。本屋の前に来たとき、ある人に呼び止められました。駅へ行く道を教えてほしいという ② 。みなさんも知っている ③ 、駅へ行く道は複雑で分かりにくいですね。
④ 、どのように説明すればよいか、ちょっと迷いました。口で説明するのはたいへんなので、地図を書いて説明する ⑤ 。ポケットには手帳が ⑥ 。私はポケットから手帳を出して地図を書きました。それから、地図を見せて、説明して ⑦ 。道を間違えないように、「ここにはしがあります。このはしを渡らないで、右に曲がって ⑧ 」と、注意しました。「ありがとうございました。地図を書いて ⑨ ので、よく分かりました。」とその人はたいへん安心したようでした。私はその人を見送りながら、自分がよく知っていること ⑩ 、ことばだけで説明するのは難しいものだとおもいました。
質問:(0.5×10=5分)
1.文中の①に入れるのにいちばんいいものはどれですか。A.思ったことです | B.思ったものです |
C.思ったままです | D.思ったのです |
A.ことでした | B.はずでした |
C.ところでした | D.つもりでした |
A.そうに | B.ように |
C.ふうに | D.ほうに |
A.これで | B.それで |
C.それから | D.すると |
A.ことにしました | B.ものでした |
C.つもりでした | D.ところでした |
A.入れてみます | B.入れてやります |
C.入れてあります | D.入れてしまいます |
A.もらいました | B.あげました |
C.くださいました | D.いただきました |
A.あげなさい | B.もらいなさい |
C.ください | D.やりなさい |
A.あった | B.あげた |
C.さしあげた | D.いただいた |
A.なら | B.では |
C.でも | D.だし |
5 . 私はレストランで働きながら、日本の大学で(ア)経済の勉強をしている。私の勉強は難しい。仕事は大変だ。(イ)それは重い荷物を持って山の道を登っていくようだ。まだ山の一番上は① 。上まであとどのぐらいあるだろう。止めたくなる時もある。雲やひどい雨で、前の道が見えなくなる時もある。しかし、私は② 。(ウ)そんな私を笑う人がいるだろう。③ 私は大丈夫だ。それは私がその人のためではなく、自分のために頑張っているのだから。山の上に着いたら、きっと気持ちが④ だろう。その天気はきっと晴れているだろう。そこからはいろいろなものが見えるだろう。私は(エ)それを楽しみにして、毎日頑張っている。これからも少しずつ前に、そして少しずつ上に、⑤ 。
1.① の中には何を入れますか。A.見ない | B.見せない | C.見えない | D.見たくない |
A.止めない | B.行かない | C.登らない | D.見ない |
A.だから | B.そして | C.それでは | D.でも |
A.変 | B.いい | C.悪い | D.苦しい |
A.歩いてきた | B.登っていく | C.歩いていく | D.登ってい行かない |
A.けざい | B.げさい | C.けいさい | D.けいざい |
A.仕事 | B.勉強 | C.仕事と勉強 | D.山に登ること |
A.いろいろな困難にも負けないで、頑張って進んでいく私 |
B.重い荷物を持って山の道を登っていく私 |
C.山の上まであとどのくらいあるかわからないので、止めたくも休みたくもなる私 |
D.いま日本の大学で勉強してほかのことをしない私 |
A.レストランの仕事 | B.毎日山に登るということ |
C.仕事と勉強の成功の喜び | D.天気がよくなるということ |
A.私はレストランで働きながら、大学で勉強している。 |
B.私は自分のために頑張っているんだから、人がどう笑っても大丈夫だ。 |
C.日本での勉強とアルバイトは、重い荷物を持って山に登って行くように大変だ。 |
D.私は勉強は難しくないが、仕事は難しい。 |
6 . 雨が上がった後の空に虹が掛かることがある。虹が魅力的に感じられるのは、空に描かれたとても大きな絵のようなところと、美しい色のハーモニー(协调)、そして、すぐ消えてしまうところだ。夏によく ア ことから、俳句では夏の季語になっている。
虹は、雨の水滴がレンズとなり、太陽の光を複数の色に分けることで起きる現象だ。また、大きな滝の下や、ホースの先から水が細かく飛ぶところでも、太陽の光が当たると、小さい虹が見える。虹の色の数は日本では7色とされるが、古代では5色だったそうだ。また、沖縄では2色であり、地域や時代で色の数は違っているようである。
「虹」という漢字は「虫」と「工」からできているが、それは、その字を作った中国で、虹が蛇や竜だと考えられていたからだそうだ。それも雄の竜だという。空にかかる虹が竜と考えられたというのは理解できるが、虹を見て雄の竜を想像する力は私にはない。
1.文中の ア に入れるのに最も適当なものはどれか。A.見える | B.見られる | C.見せる | D.見る |
A.虹は、雨の日の滝の下だけでも見られる。 |
B.虹は夏の空によくかかるので、俳句では夏の季語になっている。 |
C.日本では昔、虹は蛇や竜と考えられ、そこから「虹」という字が作られた。 |
D.日本では、虹の色の数はいつの時代でもどこでも7色である。 |
A.すぐ消えてしまうところも、虹の魅力の一つだ。 |
B.虹を見ると、雄の竜が想像される。 |
C.虹が竜と考えられたというのは、理解できない |
D.虹が夏の季語になっているのがおかしい。 |
7 . ある調査会社が全国20歳以上の男女を対象に、「健康管理」について調査を実施した。有効回答者数は 999名だった。
調査を行った有効回答者のうち、「自分のことを健康だと思うか」との質問に、「非常に健康だと思う」「まあまあ健康だと思う」と回答した人は67.7%であり、2/3以上が自分のことを健康だと思っていることがわかった。また、「日常的に自分の健康を管理しているか」との質問に、「管理している」「時々管理している」と回答した人は 70.6%で、回答者全体の( ア )が日常的に自分の健康を管理している。抱えているストレスについて尋れたところ、回答者全体の72.2%が「ストレスを抱えている」と回答し、45.8%が「ストレスを解消できている」と回答している。また、「自分のことを非常に健康だと思う」人の72.0%、「まあまあ健康だと思う」人の 53.8% が「ストレスを解消できている」と回答している一方で、「あまり健康だと思わない」人の 28.4%、「まったく健康だと思わない」人の 19.3% が「ストレスを解消できている」と回答。「ストレスが解消できているかどうか」が健康だと思えるかどうかに関係すると言える。自身を健康に導く(引导)ためには、抱えてしまったストレスを解消することがポイントだ。
1.次の4人の中で調査対象となるのは誰か。
A.17歳の高校生 | B.33歳の会社員 | C.10歳の小学生 | D.14歳の中学生 |
A.約68% | B.約12% | C.約22% | D.約32% |
A.7割以上 | B.3割以上 | C.7割以下 | D.3割以下 |
A.全回答者の中で、「ストレスを解消できている」と答えた人の割合 |
B.全回答者の中で、「自分のことを非常に健康だと思う」と答えた人の割合 |
C.「自分のことを非常に健康だと思う」人の中で、「ストレスを解消できている」と答えた人の割合 |
D.「まあまあ健康だと思う」人の中で、「ストレスを解消できている」と答えた人の割合 |
A.ストレスを抱える。 | B.ストレスを解消する。 |
C.日常的に自分の健康を管理する。 | D.自分のことを健康だと思う自信を持つ。 |