1 . 美味しいものや美しい景色。お金や健康や愛。そういったものでは得られない持続的な幸せ。それを得るための必要条件は、「困難」だ。困難のないところに、持続的な幸せはないのだ。
困難というものが全くなかったらどうなるか、ちょっと想像してみてほしい。欲しいものは何でも手に入れる。したいことは何でもできる。全ての欲求が何の苦もなく満たされる。嫌なことは全部しなくていい。全てが思い通り。そして、あらゆることが順調に行く。だから、「困ったな、どうしたらいいだろう?」と思うことなど、皆無。つまり、問題は全く起こらない…
「わ、いいな。そうなりたい」と思う人もいるかもしれない。
確かに、短時間ならこういう境遇も悪くないかもしれない。(ア)、これからの每日もそうだったとしたら?間違いなく、退屈するようになるだろう。そして、やがて耐えられなくなるはずだ。
なぜなら、そこには自分の能力を発揮する機会が全くないからだ。自分の能力を発揮すべきことが、何も起こらないのだ。これぐらいつまらないことはない。それが毎日続いたら、間違いなく退屈し、耐えられなくなるだろう。
そう、私たちが能力を発揮できるのは、困難に出会った時だ。その時初めて、能力を発揮する機会が与えられる。
持続的な幸せは、困難にぶつかりながら、自分の能力で何とかそれを乗り越えようと努力して生きていくことによって得られるものなのだ。つまり、持続的な幸せが得られるかどうかは、生き方の問題だ。
1.文中に「困難というものが全くなかったら」とあるが、筆者はどう述べているか。A.短時間であっても、生活に然きてしまうだろう。 |
B.短時間であれば、嫌なことも嫌でなくなるだろう。 |
C.長く続くと、退屈な生活に耐えられなくなるだろう。 |
D.長く続くと、欲しいものが何なのかわからなくなるだろう。 |
A.自分の能力を活かす機会になる。 |
B.自分の能力を試すために必要だ。 |
C.自分の能力で乗り越えられないことはない。 |
D.自分の能力だけで乗り越えようとしなくてもいい。 |
A.つまり | B.それに | C.すると | D.しかし |
A.自分の能力に自信がなくても主体的に生きていく。 |
B.困難を経験し、克服しようとしながら生きていく。 |
C.困難にぶつかっても、困難だと思わずに生きていく。 |
D.あらゆることに面白さや喜びを見つけながら生きていく |
A.お金と健康と愛は持続的な幸せのもと |
B.困難から得られる持続的な幸せ |
C.能力を発揮した上での幸せ |
D.人によって違う生き方 |
2 . 天気のよい日に「パン!パン!」と布団をたたく音が聞こえてくることがあります。天日干ししている布団を、「布団たたき」でたたく音ですが、ネット上には「布団はたたいてはいけない」、「たたくのは逆効果」という情報もあります。布団は本当にたたいてはいけないのでしょうか。こうであれば、なぜ①布団たたきという道具が存在するのでしょうか?
天日干しした布団を布団たたきで「パン!パン!」とたたいて、布団についたホコリや汚れをすっきり落としたい気持ちも分かりますが、どちらかというと布団はたたかない方が無難です。一番の理由は、布団の生地(质地)や中の綿が傷んでちぎれたり、損害を受けたりして、よい状態を長く保つことができない可能性があるからです。人生の3分の1もの時間を共にする布団ですから、優しく扱ってあげたいものです。
( ア )、布団たたきの騒音を巡る隣人トラブル(风波、麻烦)で裁判にまで発展した場合も実際にあります。こ近所トラブルに発展する可能性も捨てきれないので、おすすめできません。
布団たたきを使いたい場合は「パン!パン!」と布団をたたくのではなく、布団表面についたホコリなどを払う要領で使うようにしましょう。
天日干:在阳光下或风中晾晒物体使其干燥。
1.①「布団たたき」という道具の存在の理由はどれか。
A.「パン! パン!」という音を聞きたいから |
B.布団をたたきたいから |
C.布団を長く保ちたいから |
D.布団についた埃などを取りたいから |
A.布団はたたかないとホコリや汚れを付いやすいから。 |
B.布団は損害を受けて良い状態を長く保たないから。 |
C.布団は使用寿命が短いから、たたかないほうがいい。 |
D.布団をたたくと、他の人に迷惑をかけるから。 |
A.たとえば | B.しかし | C.また | D.だから |
A.「パン!パン!」と布団をたたく。 |
B.布団たたきのかわりに紙などを使う。 |
C.布団たたきを使って布団表面だけを軽く振る。 |
D.他の人に言っておいてからたたき始める。 |
A.布団たたきという道具が存在するから、「パン!パン!」と布団をたたくのは当たり前だ。 |
B.布団たたきは布団の生地や中の綿にダメージを与え、やめたほうがいい。 |
C.布団たたきの騒音は隣人にご迷惑になるから、やめたほうがいい。 |
D.布団たたきで布団の表面に付いた埃などを取りたいなら、要領で使ったほうがいい。 |
3 . 人間の生活は、自然との戦いから始まったと言われています。戦いと言っても、最初は、自然の厳しさからどのように身を守るかということでした。そのために、人間は、住まいを作りました。寒い地方の人間は、寒さを防げる住まいを、雨の多い地方では、雨が防げる住まいを作りました。
このような気侯・風土に対する工夫は、建築の大事な要素です。北極に近いグリーンランド(格陵兰岛)に住むエスキモー人(爱斯基摩人)は、冬になると、雪の塊を四角に切り、お椀を伏せたような形に積み上げて、家を作ります。寒い土地で雪の住まいとは、ちょっと不思議に思われますが、雪は、木や石よりずっと熱の伝わりにくい物なのです。雪の家ですから、火をどんどん焚くというわけにはいきませんが、 僅かな火でも、あるいは体温だけでも、熱が外へ逃げなければ、そのうちに部屋が暖かくなるというわけです。
次に暑い地方の住まいはどうでしょう。南アフリカに住むバンッー族(班图族)は、泥を円筒形に固め、草で屋根を段って、家を作ります。泥で作った家は、厳しい太陽熱を避けるのに都合がいいからです。暑い国でも、東南アジアの国々のように雨の多い所では、泥の家だと、すぐに崩れてしまいます。こんな所では、竹や木を組み合わせて風通しのいい家を作ります。
また、地面に直接作らずに、地上や水上に支柱を立て、その上に家を作ることも多いです。セレベス島(苏拉威西岛)では、高い木の上に家を作るところがあります。これは、河川の氾濫や獣の害を防ぐとともに、少しでも高ければそれだけ涼しいということを知っていたからかもしれません。
1.文中に「人間は、住まいを作りました」とあるが、それはなぜか。A.気持ちよく過ごせるようにするため |
B.寒さや暑さや洪水などを防ぐため |
C.熱が外へ逃げないようにするため |
D.自然の厳しさから身を守るため |
A.雪は熱の伝わりにくいものだから |
B.火をどんどん焚く必要がないから |
C.体温だけで部屋が暖かくなるから |
D.雪以外に建築材がないから |
A.泥でないと、家がすぐに崩れてしまうから |
B.厳しい太陽熱を避けるのに都合がいいから |
C.草で屋根が覆われていて風通しがいいから |
D.特別な円筒形に固められていて丈夫だから |
A.地面に直接作れないから |
B.河川の氾濫が防げるし、寒さに強いから |
C.蒸し替い夏の通風に役立つから |
D.獣の害が防げるし、涼しいから |
A.住まいと生活 | B.住まいの歴史 |
C.住まいの工夫 | D.住まいの作り方 |
4 . 電車に乘ると、化粧をしている女性をときどき見かける。彼女たちは、「時間がないんだし、他人に迷惑をかけているわけじやないんだから、別にいいでしょ」と思っているらしい。確かに忙しい毎日の中、少しでも時間を節約したい気持ちも分かるが、私は①それを見ると、不快な気持ちになる。化粧は人に会うための準備なので、家でするものであり、②電車ですべきではない。
電車で化粧をする人たちに、これから会う人の前でもそうやって化粧をするのかと聞くと、しないと言う。一方、自分とは全然関係ない周りの乗客には、化粧する姿を見られても別に構わないと言う。
これは、彼女たちが周りの人たちを風景の一部、壁や座席などと同じだと考えているように私には感じられる。これは大変失礼ではないだろうか。電車で化粧をするということは、③そういう印象を周りの人に与えていることに気づいてほしい。
1.女性が電車で化粧する理由に合わないのはどれか。A.毎日忙しくて、時間がないから |
B.他人に迷惑を掛けているわけではないから |
C.自分と関係ない他人に見られてもかまわないから |
D.電車で会いたい人に会えるから |
A.電車に乗る人 | B.会いたい人 |
C.電車で化粧すること | D.人に会うためにいろいろ準備すること |
A.化粧は家ですべき行動だから |
B.化粧をするのは周りの人に迷惑をかける行動だから。 |
C.これから会う人に対して大変失礼なことだから。 |
D.化粧する時間を節約するのは女性として恥ずかしいことだから。 |
A.きれいな印象 | B.失礼な印象 |
C.忙しい印象 | D.時間を節約したい印象 |
A.女性の化粧のよさ | B.女性の化粧の悪さ |
C.電車での女性の化粧 | D.女性の化粧の準備 |
5 . 環境問題では「リサイクル」という言葉をよく聞く。リサイクルとは、要らない物を壊して、別の物に作り変えることだ。( )、読み終わった新聞紙からトイレットペーパー(抽纸)を作ったりする。物を捨てればゴミになるが、リサイクルすればゴミを出さないことができる。だが、リサイクルが形を変えるのにお金が掛かるし、エネルギーも使う。
また、「再使用」という方法もある。再使用というのは、物を壊さないで、何度も使うことを言う。( )、飲んだ後のペットボトル(塑料瓶)を洗ってまた使う。それで、再使用するペットボトルは何回も使えるように、少し厚くしっかりと作られている。ドイツでは1本のペットボトルをだいたい15~30回ぐらい使うそうだ。
以前は、お金やエネルギーの点で、リサイクルより再使用のほうがいいと考えられていた。しかし、実際に調べてみると、場合によっては再使用のほうがお金やエネルギーを使うことが分かってきた。それで、最近はどちらのほうが環境にいいとは単純には言えなくなっている。
1.文中の「リサイクル」とはどのようなことだか。A.要らなくなった物から新しい物を作ること |
B.要らなくなった物を壊して捨てること |
C.物を壊さないで、ゴミの量を減らすこと |
D.物を捨てないで、そのままもう1度使うこと |
A.それに |
B.例えば |
C.あるいは |
D.つまり |
A.再使用には全然お金が掛からない。 |
B.再使用した物はリサイクルできない。 |
C.再使用できるのはペットボトルだけである。 |
D.再使用する物は丈夫に作られている。 |
A.厚くてしっかりした物を作るのに、あまりお金が掛からないから |
B.厚くてしっかりした物を作るのに、あまりエネルギーが掛からないから |
C.厚くてしっかりした物は何回も使うことができるから |
D.厚くてしっかりした物はリサイクルできるから |
A.リサイクルは再使用より、エネルギーを使わないから環境にいい。 |
B.リサイクルより再使用のほうが、ゴミが減って環境に与える影響が少ない。 |
C.リサイクルと再使用では、どちらが環境にいいか簡単には決められない。 |
D.リサイクルも再利用も環境に問題があるから、中止したほうがいい。 |
6 . 新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、日本政府は緊急事熊宣言を出しました。一部の対象地城の都道府県の知事(行政长官)は、住民に対し、生活の維持に必要な場合を除いて、外出の自粛(克制)をはじめ、感染の防止に必要な協力を要請(请求)しています。
その対応について、文部科学省は記者会見を行いました。その会見では、「学校を休みにすると、子供たちの勉強や心、体が心配なので、小学校と中学校と高校は休みにしません」と発表されました。
( ア )、子供が新型コロナウイルスで病気になったり、病気が重くなったりすることが少ないからです。また、学校から周りの人たちに新型コロナウイルスが広がっていないことも理由です。文部科学省の意見に対して、親や子供たちから歓迎の声が上がる一方で、感染を不安に思う声も聞かれました。
ある小学5年生の女の子は「感染は心配ですが、学校では給食の間も話をしないなどの対策をしているし、オンライン授業(网課)が嫌いなので、学校で勉強できるのはよかったです。」と歓迎していました。一方、小学4年生の息子がいる母親は「子供がコロナをとても怖がっていて、親としても学校にいる間にちゃんと手を洗っているのか見られないので心配です。」と話していました。
子供や親の意見がそれぞれ異なっていますが、新型コロナウイルスが学校に広がらないように、学校側にはどのような具体的な対策を取っていくのか真剣に検討してほしいです。
1.文中に「日本政府が緊急事熊宣言を出しました。」とあるが、何のためなのか。A.文部科学省が記者会見を行うため | B.都道府県の知事が住民の生活を維持するため |
C.コロナの感染拡大を防ぐため | D.都道府県の知事が協力を要請しているため |
A.子供が新型コロナウイルスで感染された人数が少なくない |
B.子供たちの勉強や心、体が心配なので、学校を休みにしない |
C.学校を休みにすると、子供たちの勉強や心、体が心配だ |
D.学校から周りの人たちに新型コロナウイルスが広がっていない |
A.あるいは | B.なぜなら | C.なぜ | D.例えば |
A.親も子供も歓迎している |
B.親も子供も不安に思っている |
C.不安に思っている親や子供もいれば、迎している親や子供もいる |
D.不安に思っている親や子供もいなければ、歓迎している親や子供もいない |
A.ある5年生の女の子は感染が心配で学校に戻りたくないと言っている |
B.ある母親は子供がずっと家にいると、感染されやすいと不安に思っている |
C.4年生の息子はコロナウイルスを怖がっていない |
D.ある5年生の女の子は学校で勉強ができてうれしいと思っている |