1 . 合格発表を待つとき、人前でスピーチするとき、好きな人に告白するとき、人はさまざまな場面でド キドキ(心扑通扑通跳)しています。
このドキドキが起こるとき、私たちの体の中では、どんなことが起きているのでしょう。緊張・興奮したり、不安になったりすると、まず脳の奥深くにあって情動の表出や意欲・記憶などを司る「大脳辺縁系」(大脑边缘系统)というところが興奮します。次に、この興奮が交感神経・副交感神経機能及び内分泌機能を調節している「視床下部」(下丘脑)に影響を与え、全身の交感神経を優位にします。こうして心臓の交感神経が心臓の収縮を強くして、拍動(跳动)を速めることになります。呼吸もいつもより浅くなるそうです。
しかし、恋愛に関するドキドキは、単純に緊張・不安・興奮した時とは違うそうです。なんと人がときめきを感じた瞬間に、ドキドキ発生システムが活発化するという、不思議な特徴を持っています。しかも、その特徴は、誰かに恋をした時の本当のときめきにしか反応しないのだそうです。ある実験では、外見が魅力的な素敵な人に会っただけでは、何の反応もなかったのに、相手を異性として意識し始めた瞬間から、その人に会ったり、その人を想ったりするだけでも、ドキドキしてしまう、という結果が出たそうです。つまり恋愛のドキドキは、人が恋愛をするという自覚を持った時、初めて現象として出るようになるということです。
(ア)、シニアの方(老年人)がドキドキする場合は、注意が必要です。いろいろな病気の可能性が考えられます。動悸を引き起こす病気には、心臓病のほか、高血圧や貧血、感染症などが挙げられます。
1.「ドキドキが起こるとき」体の中で、どんなことが起きているのか。A.「視床下部」に影響を与える一拍動を速める一「大脳辺縁系」が興奮する |
B.「視床下部」に影響を与える一「大脳辺縁系」が興奮する一拍動を速める |
C.「大脳辺縁系」が興奮する一拍動を速める一「視床下部」に影響を与える |
D.「大脳辺縁系」が興奮する一「視床下部」に影響を与える一拍動を速める |
A.外見が魅力的な素敵な人に会ったとき、恋愛のドキドキが発生する。 |
B.人が恋愛をするという自覚を持った時、恋愛のドキドキが発生する。 |
C.恋愛のドキドキは緊張・不安・興奮した時と同じドキドキ発生システムだ。 |
D.誰かに恋をしたとき、ドキドキはしない。 |
A.一方 | B.しかし | C.それで | D.つまり |
A.病気の可能性があるから | B.年齢が高いから |
C.健康に悪いから | D.危険性が高いから |
A.シニアの方がドキドキする場合、医師に相談して、適切な治療を受けたほうがいい。 |
B.ドキドキが起こるとき、心臓の副交感神経が心臓の収縮を強くする。 |
C.相手を異性として意識し始めた瞬間から、その人に会ったりするだけでも、ドキドキしてしまう。 |
D.ドキドキが起こるとき、呼吸はいつもより浅くなるそうだ。 |
2 . 「キャリア」という言葉を聞いたことがありますか。日本語で一般的には、人の人生における職業の経歷、どんな職業を歩んでいくかまたは歩んできたかを指します。私はこの意味をもう少し広く捉え、その人の人生観を、仕事をしていく視点から見た生き方として考えたいと思います。
言ってみれば、ここで言うキャリアは人生に対する姿勢、向き合う力。学校卒業した後、就職する、さらに進学する、留学する、企業から独立する、起業する、転職する、企業の中で出世するなどが考えられます。このキャリアの考えに対し、生活していく視点から見た生き方、人生の経路もあります。保護者から独立する、結婚相手を見つけて一緒に暮らす、子供を持つ、子供が独立した後は仲間を見つけて一緒に暮らすなどです。(ア)をどのように生きていくかはその人自身がどのような人間であるか、自分は何者かという自己意識を形成する重要な部分を占めることになります。
キャリアとは自分自身で積み上げていくもの。それは正解とか、失敗とかはないようですが、みんなに言えることは、自分のキャリアを自信にしてほしいっていうことです。
1.文中に「キャリア」とあるが、ここではどのような意味で使われていますか。A.その人がどんな働き方をしてきたか。 |
B.その人の人生はどんなものなのか。 |
C.その人は仕事を何年やっているか。 |
D.その人はどんな仕事が好きなのか。 |
A.どんな学校に進学したかということ。 |
B.人生をどう生きるかということ。 |
C.生活のために何をしてきたか。 |
D.どんな友達と付き合ってきたか。 |
A.仕事 | B.生活 | C.人生 | D.個人 |
A.自分はどんな人なのかを考え出すということ。 |
B.自分はどんな生き方にあっているか考えること。 |
C.自分が何をしたらいいか、聞いてみること。 |
D.自分はどんな仕事をしたいか考えること。 |
A.仕事に答えを出すのは難しいから。 |
B.人によってキャリアは違うから。 |
C.好きなことは変わるから。 |
D.他人と自分を比べてしまうから。 |
3 . 新1年生の教室に「はい」と元気のいい声が響きます。これから行う作業の説明をし、 分ったかどうかの確認したことに対しての返事です。きちんと座って聞いていたので、① 安心してさっそく作業の開始を指示します°すると、次々と子供たちがやってきて、「先生、何するの?」と尋ねるのです。結局、②ほぼ全員に説明をし直すことになりました。
この原因を今振り返ってみると、③この時期の子供、自分個人に相対してくれる人の話 でないと受け止められないという傾向を持つことが挙げられます。④ それまでの生活経験にない言葉が用いられると、具体的に捕えられないという傾向を持つことも挙げ られます。
そんな子供たちのために、小学校1年生の教科書は、挿絵が多く使われています。挿絵が、子供の経験の想起を促し、言葉やお話の表す內容の理解を支えてくれるからです。
1.①「安心してIとあるが、安心した人は誰か。A.新1年生 | B.先生 |
C.学生のご両親 | D.教科書を編集する人 |
A.子供たちは自分の相手の言葉しか受け止められないから |
B.子供たちは先生の言葉が分からないから |
C.まだ1年生だから、集中できないから |
D.ほかの子供をまねしたいから |
A.高校1年生 | B.中学1年生 |
C.小学校1年生 | D.新入校生 |
A.つまり | B.しかし | C.それで | D.また |
A.教科書で挿絵を多く使う。 | B.一対ーで子供に話す。 |
C.分かりやすく説明する。 | D.子供に数回も説明し直す。 |
4 . 成功するためにはどうしたらいいだろうか。成功者の話を聞くことも役に立つが、わたしは、失敗者の話を聞くほうが成功への近道になるのではないかと思って いる。
成功者はどのように成功したのか。もちろん準備を整え、努力して成功した人もいるだろう。(ア)、ちょっとしたチャンスを逃さなかった幸運な人もいれば、トラブルもなく苦労せずして成功した人もいる。
成功を山の頂上にたえれば、成功者は山の頂上まで辿り着いた人のことだ。登頂者の中には、天候に恵まれ、技術も経験もある案內者の後を付いて行っただけで頂上まで辿り着いた人もいる。これに対して失敗者は、様々な事情で頂上まで登ることができなかった人たちのことだ。このことから、成功者と失敗者の話の違いが想像できる。運よく登頂できたのんきな話を聞いても、自分が山に登る時の参考にはならない。そんな人の話より、いろいろな困難に遭い、予測できない事が起きて登頂できなかった人の話のほうが、今後役に立つ。(イ)、登頂できなかった原因は何なのか、その対策を立てることで、登頂成功に近づけるからだ。
成功者になるためには、失敗者が失敗した原因を知り、それを避ける方法を考える必要がある。それができれば、成功できる可能性は高くなる。成功したければ失 敗者の話を聞くべきだというのは、そういうことなのだ。
1.文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.こうして | B.それでは | C.だから | D.しかし |
A.成功者の話をよく聞いて、真似をするといい。 |
B.成功者の話より、失敗者の話を参考にするといい。 |
C.山に登頂できなかった人といっしょに山に登るといい。 |
D.失敗した話を聞いても無駄なので、登山のトレーニングをするといい。 |
A.運よく登頂できた人の、のんきな話 |
B.困難に遭い、登頂できなかった人の話 |
C.予測できない事が起きて、登頂に失敗した話 |
D.登頂に失敗した原因を考え、対策を立てる話 |
A.けれども | B.なぜなら | C.そして | D.そのため |
A.失敗者の話からは、成功できない理由や事情について知ることはできないが、なんとなく成功する可能性が高くなりそうだから |
B.無事に運よく成功した者の話は、自分も簡単に成功できると思わせてくれるから |
C.失敗した原因を知り、それを避けるようにすることで、成功する可能性を高くすることができるから |
D.失敗者の話は、成功するのがそんなに簡単でないことを教えてくれ、自分も頑張らなくてはいけないと思わせてくれるから |