1 . 日本では昔から箸が使われてきたと言われています。( ① )、古代の箸は、今のような2 本の棒状の箸ではなく、1 本の細く削った竹をたわめて(弯曲)ピンセットのような形にしたもので、それで食べ物を挟んでいたようです。このとき、竹の端と端を向かい合わせることから、鳥のくちばし説とは別に、「端」が箸になったという説もあります。
日本では古代の箸は、おもに神へのお供え物を移動させるためのものでした。後に、日 常の食事に用いられるようになったほか、儀式や行事には特別な箸が使われるようになり、宮廷行事には竹、節句などには柳の箸、月見の宴には萩の箸が使われるようになりました。
江戸の末期ごろになってスギの割箸が現れ、大正時代に入ると、他人が一度使った箸は二度と使わないという意味の②「衛生割ばし」の名前で割り箸が広く普及するようになり、現在に至っています。
ちなみに、( ③ )、かつては天皇や皇族が用いた箸の付属品だったと言われています。
1.文中の(①)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.それでは | B.そして | C.ただ | D.それに |
A.月見の宴 | B.儀式や行事 |
C.神へのお供え物の移動 | D.天皇や皇族の食事 |
A.割り箸が広く普及してきた。 |
B.他人が一度使った箸は二度と使わない。 |
C.日常の食事の時には箸置きや箸箱などはない。 |
D.江戸の末期ごろになってスギの割箸が現れた。 |
A.スギの割箸などは |
B.箸についたものをとろうとして |
C.食事の途中、箸を食器の上に渡して |
D.今も使われている箸置きや箸箱などは |
A.日本は中国よりもっと早く箸を使うようになった。 |
B.大正時代に入ると、スギの割箸が現れた。 |
C.衛生割ばしは天皇や皇族しか使わなかった。 |
D.古代の箸は細く削られた竹で作られ、ピンセットのようなものだった。 |
2 . あいさつとは、一般の定義をすれば、「人間相互によるコミュニケーション(沟通)の初めと終わりの儀礼的行為」ということができる。分かり(ア)例でいえば、私たちは朝、起きた時に家人に「おはよう」と言ってあいさつをし、それから、用事や雑談などさまざまなコミュニケーションを相互にして、最後には「おやすみ」と再びあいさつをして、その日のコミュニケーションが終わるのである。もう少し時間的に短いコミュニケーションもよくある。路上である人に出くわして(碰見)、「まあ、お久しぶり」と言って、コミュニケーションが始まり、しばらくの雑談の後、(イ)とか、「では、お元気で」とか言って別れる。この行為には、言語行為だけではなく、頭を下げるなどのしぐさという身体行為が伴う。
1.「あいさつ」の定義について、筆者の説明と合っているものはどれかA.用事や雑談のような短いコミュニケーション |
B.人に出会うときと別れるときに言う言葉 |
C.頭を軽く下げるなどの身体行為 |
D.コミュニケーション前後の言語的、身体的行為 |
A.にくい | B.やすい | C.がちの | D.たい |
A.「それでは、また」 |
B.「それでは失礼です」 |
C.「これでは、また」 |
D.「それではお邪魔します」 |
A.頭を下げる | B.言語行為 | C.身体行為 | D.雑談など |
A.あいさつには話し手の本当の気持ちが含まれていない。 |
B.あいさつは儀礼的な行為にすぎず、あまり役に立たない。 |
C.用事がない時の雑談もあいさつの一種である。 |
D.コミュニケーションの始まりと終わりの部分によくあいさつ表現を使う |
3 . 人は左右 2 つの目を持っています。 2 つの目は顔の前の方についていて、水平方向に約 180 度の視野を持っています。この視野のうち、中央の約 3 分の 2 (左右に約 60 度)は右目と左目の両方を使って見ています。これを両眼視と言います。周囲の約 30 度は、左は左の目だけ右は右の目だけで見ている領域です。
このように、目は左右両方の視野を見ているのですが、目から脳に視覚情報が送られる時、左視野の情報は右脳へ、右視野の情報は左脳に送られるような仕組み(构造)になっています。目はカメラと同じように外の像を左右逆さま、上下逆さまに網膜(カメラで言えばフィルムに相当)に写し出します。したがって、左目の右の網膜には左視野の像が投影されていて、その情報は、目から出た後、中心線をまたいで (跨过,跨越) (ア)に送られます。左目の左の網膜は右視野の像が投影されていて、 その情報は中心線を越えることなく(イ)へと送られます。右目についても同じこと が起こります。右脳が左の世界、左脳が右の世界と対応する特徴は、他の感覚系や運 動系にも共通します。大脳のこのような特徴を対側支配と言います。
1.文中に「両眼視」とあるが、それは何を指すか。A.左右 2 つの目は水平方向に約 180 度の視野を持つこと。 |
B.左右 2 つの目を同時に使って物を見ること。 |
C.左の目だけで周囲の約 30 度の視野を見ること。 |
D.右の目だけで周囲の約 60 度の視野を見ること。 |
A.右脳 | B.左脳 | C.網膜 | D.投影 |
A.右脳 | B.左脳 | C.網膜 | D.投影 |
A.ほかの感覚系や運動系に共通しない特徴。 |
B.右脳が右の世界、左脳が左の世界と対応する特徴。 |
C.目から脳に視覚情報が送られる特徴。 |
D.右脳が左の世界、左脳は右の世界と対応する特徴。 |
A.人は上下 2 つの目を持っています。 |
B.2 つの目は水平方向に約 360 度の視野を持っています。 |
C.ほかの感覚系や運動系も対側支配の原則に従うことになります。 |
D.目の網膜はカメラで言えばレンズに相当する。 |
4 . ラフカディオ·ハーン(拉夫卡迪奥·赫恩)はいくたびかの夏を静岡県の焼津で過ごした。泳ぎを楽しみ( ア )、海には本質的な恐ろしさを感じていたようだ。随筆「焼津にて」につづっている。「海が生き物でないとは、わたしはどうしても信じられない-それは意識があり、敵意をもった力というほかはない」(村松真一訳)。津波は英語でも「tsunami」と言うが、最初に表記したのはハーン(赫恩)だという。その作品は江戸末期の地震と大津波に材を取っていた。
海に潜む恐ろしさに、ひやりとした(打寒颜)深夜の警報だった。海底火山の噴火により、太平洋に接する各地に津波が及びつつある(正在)という。テレビは避難を呼びかけ「東日本大震災を思い出してください」と訴えていた。
岩手県ではサンダルばきで避難し、寒そうにする人の様子が本紙デジタル版にあった。気象庁は数時間前まで「被害の心配はない」としていたのだが、( イ )。
今日は阪神·淡路大震災から27年となる。当時は見通すどころではなく「神戸に大地震はない」との俗説すら(甚至)あった。それに惑わされ、十分な備えをしていなかったと元兵庫県知事の貝原俊民さんが著書で述べている。痛恨事なのだろう。
震災はその時々で容貌を変える。阪神·淡路では多くの人が圧死を免れなかった。東日本では津波と原発事故に見舞われた。1日先の未来は見通せない。しかし地震列島ゆえの本質的な怖さを思い、精いっぱいの備えをすることはできる。
1.文中の( ア )に入れるのに最も適当なものはどれか。A.うえで | B.ものに | C.ながら | D.ごとに |
A.海 | B.津波 | C.地震 | D.火山 |
A.先を見通すことは当たり前だ | B.先を見通すことの難しさを思う |
C.避難する必要はない | D.避難するかしないか自分で決められない |
A.当時は地震の発生を事前に予測することができなかったこと |
B.阪神·淡路大震災でたくさんの人が亡くなったこと |
C.今でも地震を正確に予測することができないこと |
D.俗説に惑わされ、地震に十分な備えをしていなかったこと |
A.地震の怖さを知って、事前に十分な備えをすべき |
B.震災は容貌をよく変えて、1日先の未来は見通せない |
C.地震による津波は人間に大きな災難をもたらした |
D.海には本質的な恐ろしさを感じなければならない |
5 . オンライン授業の良い点についてBBT大学と文科省の調査結果に共通していることは、「自分のペースで学修ができる」「自分の選んだ場所で授業が受けられる」が高い数値を示した点です。反対に双方が異なる結果となった項目の一つは、「対面授業よりも理解しやすかった」で、文科省調査では数値が低く、BBT 大学では高い結果となりました。
オンライン授業の悪い点については、「友人と一緒に授業を受けられない」など対人関係に関する回答の数値が共通して高いです。オンライン授業における共通課題は、友人や教授とのコミュニケーションが不足することによる弊害が主な原因であると考えられますが、BBT大学の学生においては、他の大学と比較して、悩みの相談先として学校の教職員や相談窓口に相談する割合が高いという結果が出ています。
多くの大学(ア)課題であるオンライン授業のあり方について、学生が新たな環境に適応できるよう大学側は努力をする必要があると私たちは考えます。一人で学習することが前提のオンライン授業は孤独感があるのは避けられない一方、コミュニケーションの質の向上こそが学生の大学への結びつきを強め、孤立感を軽減させ、オンライン授業下での大学教育の質を確保できると考えられます。
1.「オンライン授業」について、BBT大学と文科省の調査結果に共通していないことは次のどれか。A.自分のペースで学修ができる。 |
B.自分の選んだ場所で授業が受けられる。 |
C.友人と一緒に授業を受けられない。 |
D.対面授業よりも理解しやすかった。 |
A.学生が新たな環境に適応できないから |
B.コミュニケーションが足りないから |
C.大学側は努力していないから |
D.学生は好きな授業が選べないから |
A.相談できる場所 |
B.相談できる内容 |
C.相談できる時間 |
D.相談できる相手 |
A.について |
B.によって |
C.にとって |
D.にかんして |
A.孤独感を消す |
B.交流の質を高める |
C.教育の質を確保する |
D.授業料を安くする |
6 . 心理学には「予言の自己成就効果」というものがあります。これは、過去に予言された通りに、人間は行動を起こしてしまう傾向があるという現象を指します。この予言の自己成就効果は、私たちも活用することができます。予言が実際に成就するのであれば、「いい予言」をすればいいわけです。
たとえば、往年の美人女優のソフィア.ローレンは、以前はそれほど美しくなかったそうですが、毎日鏡に向かって「私は美しい」と自己暗示をかけた結果、とても美しくなったそうです。
このことからもわかるように、予言の自己成就効果は一種の「暗示」だったわけです。そして、「いい予言=暗示」をすれば、実際にその通りになるのです。この現象は、体内のホルモンバランスが暗示によって変化するためと考えられています。暗示は、人間の行動だけでなく、内面や細胞をも変化させてしまうのです。(ア)、自分に自己暗示をかければ、今よりもっときれいになることも、話し上手になることも不可能ではないのです。「話し上手になって、たくさんの人に愛される。」今日からすぐに、そう自分に言葉をかけましょう。
1.文中の「予言の自己成就効果」とは何か。A.人間は自分の予言通りに行動を起こしてしまう。 |
B.人間は周りの人の予言通りに行動を起こしてしまう。 |
C.自分に自己暗示をかければ必ずいいことが起こる。 |
D.自己暗示をしないと実際に成就することができない。 |
A.自分の夢は将来必ず実現できるという自信を持つ。 |
B.自分にみんなに愛されているという自信を持つ。 |
C.「自分は話し上手になる」と自分に言い聞かせる。 |
D.「自分は以前よりきれいになった」と自分に言い聞かせる。 |
A.毎日鏡に向かうことできれいになったこと。 |
B.美しくない人は自己暗示をかけても美しくならなかったこと |
C.自分は美しくないという暗示をかけて美しくなったこと |
D.自分は美しいという暗示をかけて以前より美しくなったこと |
A.体内のホルモンバランスが暗示によって変化するから |
B.体内のホルモンバランスが内面や細胞を変化させるから. |
C.自己暗示によって不可能なことが可能になるから |
D.実際にあったことはすべて過去に予言された通りであるから |
A.一方 | B.つまり | C.あるいは | D.すると |
7 . 1980年代に北野武が、「赤信号みんなで渡れば怖くない」という台詞を流行らせて以来、「みんながやっていることだから……」というタイプの言い回し(措辞)は、いかにも口本的で無責任な——本当はぜんぜん「正当化」になっていない——正当化の「論理」として悪名商くなった。
実際、渋谷のJR駅とセンター街を結ぶ交差点に典型的に見られるように、大集団が赤信号でも「みんな」でぐずぐず(磨蹭)と安心した様子で渡り続けていると、車の方は動けなくなってしまう。派手にクラクションを鳴らされても、「みんな」がいてくれると平気である。「みんな」がやっていることに慣れている(ア)、目の前にある交番の警官はあまり取り締まろう(管制)とする様子がない。(イ)車の方が、「みんな」で信号を無視している時もある。その時は、歩行者の方が「みんな」で動かなくなる。
本当に車が突っ込んでくれば、死ぬか大怪我をするのは最初の一人か二人だけで、後の「みんな」は驚いてさっと逃げてしまうのは明らかだ。しかし周りの「みんな」が安心そうに渡っているのを目にしていると、「わたし」がその「特別な一人」になる可能性をついつい忘れてしまう。通常は、たまたま「みんな」の群れの最後尾になってしまった人が、「みんな」からとり残されそうな恐怖感を感じながら急ぐので、適当なところで秩序が回復するわけであるが。
1.文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.ことか |
B.ものか |
C.せいか |
D.わけか |
A.逆に |
B.以上 |
C.初めて |
D.対して |
A.車が信号を無視する時 |
B.弊官は取り締まる時 |
C.車が突っ込んできそうな時 |
D.派手にクラクションを鳴らされる時 |
A.信号無視の人 |
B.秩序を守る人 |
C.群れの最後尾の人 |
D.死ぬか大怪我をする人 |
A.信号無視は歩行者だけで、取り締まりにくい。 |
B.時に応じて、集団としての「みんな」が変容する可能性がある。 |
C.本のほうが「みんな」信号無視の時に、クラクションを鳴らしながらぐずぐず通る。 |
D.死ぬか大怪我をする人が出たら、「みんな」が恐怖感を感じるので、秩序が回復する。 |
8 . 漢字が発明され、使用され出したのは、言うまでもなく古代の中国です。それが日本に伝わったのは、今からおよそ1500年前のことだと言われています。
それ以前の日本人は、現在の日本語の元の形である「大和言葉」を話していましたが、まだ文字を持っていなかったので、言葉が記されることはありませんでした。文字は体系を持った文明です。日本は大陸から伝わった中国の進んだ文明に触れた時、漢字と漢語を受け入れました。漢字を通して、儒教や仏教や医学など、さらに言えば、人生観などの考え方、(ア)文明そのものを受け入れたと言ってよいでしょう。
ただし、当時の日本人が中国語を話したわけではありません。「大和言葉」の中に漢語を取り入れ、また漢字を当時の中国語の音ばかりでなく、「大和言葉」の音で読み替えるという技術を発明したのです。これによって、日本人は中国人の言葉である漢字と漢語を自分のものにし、日本の文化を発展させました。
(イ)、近代にヨーロッパ、アメリカのまったく違う文明が押し寄せてきました。日本人が彼らの文明を学ぶ時、漢字と漢語が大いに役立ちました。ヨーロッパやアメリカの言葉の概念を漢字と漢語を使って翻訳したり、新しい言葉を作ったりすることができたのです。その点、他のアジア諸国のような言語的な困難が少なく、いち早く近代文明の輸入に成功しました。
日本は近代文明を輸入する時、漢字の持つ力によって、大きな恩恵を受けました。漢字は中国文明史における偉大な発明です。そして、今もすばらしい道具です。
1.文中の「それ」の指すことはどれか。A.漢字が発明されたこと | B.言葉が記されること |
C.漢字が日本に伝わったこと | D.文字を持っていること |
A.つまり | B.また | C.しかし | D.それでも |
A.今の日本語 | B.漢字が入る前の話し言葉 |
C.言葉の概念 | D.漢字を取り入れた書き言葉 |
A.そして | B.だから | C.ところが | D.すると |
A.漢字が発明されたのは、古代の中国です。 |
B.大和言葉が記されることはありませんでした。 |
C.日本人は漢字と漢語を自分のものにし、文化を発展させました。 |
D.ほかのアジア諸国は日本より早く近代文明の輸入に成功しました。 |
9 . 植物には、春になると花を咲かせるものが多い。毎日の気温が少しずつ上がり、道ばたに花が咲いているのを見かけるようになると、「あ、春が近いな」と心が軽くなってくる。しかし、どうして植物は春に花を咲かせるのであろうか。春になると花が咲くのは当然のことだと思っていたが、それにも理由があくるはずである。その答えは、どうやら植物の生きる術に関係があるらしい。
日本には四季があり、春の次には夏が来る。夏は暑く、30度以上になる日も多い。春に花を咲かせる植物は、夏の客さに弱い植物である。植物は花が咲いた後に種ができるが、花と種ではどちらが暑さに強いだろうか。想像がつくと思うが、種の方が暑さに強い。だから、春に花を咲かせる植物は、春が過ぎると種になり、暑さに強い種の状態で夏をやり過ごすのである。
ここでまた疑問が生まれる。では、植物はどうやって夏が近づいてくることを知るのか。それは、植物が夜の長さを測れることに関係がある。
3月20日は日本では春分の日である。春の訪れを告げる日だが、この日に昼の長さと夜の長さが同じになる。春分の日を過ぎると少しずつ(ア)。そして6月の夏至の頃になると、最も夜が短くなる。植物は夜の長さが短くなっていることを感じ取って、やがて夏が来ることを知る。そして暑い夏に向けて種を準備するのである。
春に花が咲くのは、花が気まぐれに(随意地,随便地)咲いているのではなく、その後に来る暑さに向けての準備であったのである。同じように考えると、秋に花を咲かせる植物が多いことも理解できるであろう。
1.「心が軽くなってくる」とあるが、筆者のどんな気持ちが読み取れるか。A.さびしい気持ち | B.くやしい気持ち |
C.うれしい気持ち | D.はずかしい気持ち |
A.種になる | B.昼夜の長さを測る | C.花を咲かせる | D.想像する |
A.昼も夜も長くなっていく |
B.昼も夜も短くなっていく |
C.昼が長くなって、夜が短くなっていく |
D.昼が短くなって、夜が長くなっていく |
A.種がどれほど強いか分かったから |
B.花が気まぐれに咲いている理由が分かったから |
C.春になると花が咲くのは当然のことだと分かったから |
D.春に花が咲く理由が分かったから |
A.種の強さ | B.植物の生きる術 | C.日本の四季 | D.昼夜の長さの変化 |
10 . 環境問題では「リサイクル」という言葉をよく聞く。リサイクルとは、要らない物を壊して、別の物に作り変えることだ。( )、読み終わった新聞紙からトイレットペーパー(抽纸)を作ったりする。物を捨てればゴミになるが、リサイクルすればゴミを出さないことができる。だが、リサイクルが形を変えるのにお金が掛かるし、エネルギーも使う。
また、「再使用」という方法もある。再使用というのは、物を壊さないで、何度も使うことを言う。( )、飲んだ後のペットボトル(塑料瓶)を洗ってまた使う。それで、再使用するペットボトルは何回も使えるように、少し厚くしっかりと作られている。ドイツでは1本のペットボトルをだいたい15~30回ぐらい使うそうだ。
以前は、お金やエネルギーの点で、リサイクルより再使用のほうがいいと考えられていた。しかし、実際に調べてみると、場合によっては再使用のほうがお金やエネルギーを使うことが分かってきた。それで、最近はどちらのほうが環境にいいとは単純には言えなくなっている。
1.文中の「リサイクル」とはどのようなことだか。A.要らなくなった物から新しい物を作ること |
B.要らなくなった物を壊して捨てること |
C.物を壊さないで、ゴミの量を減らすこと |
D.物を捨てないで、そのままもう1度使うこと |
A.それに |
B.例えば |
C.あるいは |
D.つまり |
A.再使用には全然お金が掛からない。 |
B.再使用した物はリサイクルできない。 |
C.再使用できるのはペットボトルだけである。 |
D.再使用する物は丈夫に作られている。 |
A.厚くてしっかりした物を作るのに、あまりお金が掛からないから |
B.厚くてしっかりした物を作るのに、あまりエネルギーが掛からないから |
C.厚くてしっかりした物は何回も使うことができるから |
D.厚くてしっかりした物はリサイクルできるから |
A.リサイクルは再使用より、エネルギーを使わないから環境にいい。 |
B.リサイクルより再使用のほうが、ゴミが減って環境に与える影響が少ない。 |
C.リサイクルと再使用では、どちらが環境にいいか簡単には決められない。 |
D.リサイクルも再利用も環境に問題があるから、中止したほうがいい。 |