4 . 子供が自室に閉じこもるのは親から独立した自分だけの精神的世界を持ち始めたことの現われだろうから、悪いこととは言えない。子供だって、自分が親に完全管理されることをいつか嫌うようになるもので、もしそうならないとすれば、また別の心配が生じるだろう。しかし、そうは言っても、これは程度問題で、子供が学校から帰ってから寝るまで、食事の時を除いて自分の部屋にいる、というのでは、家族の間のコミュニケーションも稀薄になる。だから、子供がある年齢に達して自室に閉じこもりがちになることを、一つの成長過程として認めるにしても、建築的にそれを助長するような空間の作り方は避けるべきだろう。
そういう考え方に従うと、子供部屋は、あんまり居心地が良くないほうが良いのではないか。居心地が良くないというのが語弊(用词不当)があるが、少なくても良すぎないほうがいい。もっと正確的に言えば、ある内向的な時を過ごすには居心地がいいが、その気持ちがふっと外へ向いたときには、多少気づまり(感觉受拘束)が感じられて、自然に部屋の外へ、居問や食堂へ出ていきたくなるような部屋がいい。
1.
本文によると、子供はなぜ自分を自室に閉じこめるか。A.ある時になったら、内向的になるから | B.自分だけの独立した空間を持ちたいから |
C.両親に管理されることを嫌うから | D.自分の悩みを持ち始めたから |
2.
文中に「程度問題」とあるが、何が程度問題か。A.親のことが嫌いなこと | B.別の心配が生じること |
C.家族の絆が薄くなること | D.子供が自分だけの精神世界を持つこと |
3.
文中に「それ」とあるが、それは何を指すか。A.家族の間の交流が稀薄になること | B.子供が自分の精神的世界を持つこと |
C.子供が自室に閉じこもること | D.大人が子供に自分の空間を作ること |
4.
文中に「あんまり居心地…良いのではないか」とあるが、それはどういう意味か。A.子供の部屋は居心地が良すぎないほうがいい。 |
B.子供の部屋は居心地がよいほうがいい。 |
C.子供の自分だけの空間をできるだけ居心地よく作ったほうがいい。 |
D.できるだけ子供に自分だけの空間を作らないほうがいい。 |
5.
本文によると、どんな部屋がいいか。A.内向的な人も、外向的な人も好きな部屋がいい。 |
B.自然的な環境にあって、人の気持ちを良くする部屋がいい。 |
C.静かに過ごすのに相応しいが、外へ向いた時、外に出たくなる部屋がいい。 |
D.多少気づまりが感じられるが、居間や食堂と繋いでいる部屋がいい。 |