1 . 日本の茶道は茶の湯 1 呼ばれ、日本の伝統的な文化の一部として広く知られています。茶道は茶を飲む行為以上のものであり、そして、日本人の精神や哲学、美意識が凝縮された儀式的な芸術で 2 あります。
茶道の起源は、室町時代に遡ります。茶の湯 3 通じて、身分や地位の差を超えて人々が集い、心を交わす場として発展しました。茶道では、茶室と呼ばれる 4 (特別)部屋で、茶を点てる儀式が行われます。
茶室に入る前から作法が重要視されます。茶室に入る際には、 5 (畳)の上を膝をつかずに進む「横行」という作法があります。これは身をひくめて他者への配慮を示すものです。また、茶会では、濃い 6 (りょくちゃ)が提供されます。茶碗を受け取る際には、右手で受け取り、左手で支えるという独特の動作があります。
茶道は単なる飲食の儀式に 7 (留まる)ず、茶道具や茶室のデザイン、庭園の配置など、その美意識が 8 (うまい)反映されています。このように、茶道は日本の精神文化や禅の教えとも深く 9 (関連する)ており、参加者は一連の儀式で内面の 10 (静か)や精神の安定を追求します。
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2 . 夕食の膳は、一日で一番食べ物が机に 1 時だ。日本人は、夕食に重点を置く習慣があるからだ。朝と昼は軽く食事をすませているからこそ、タ食への期待も 2 。まさに、タ食は主婦の腕の見せどころでもある。料理は和風、洋風、中華風、 3 、それらの組み合わせと、日本人の食事内容はさまざまである。
日本人の食生活の大きな変化としては、外食の普及も見逃せない。学生やサラリーマンには、弁当を持た 4 出先で食べる人が多い。週末は家族一緒に、車で外出し、フアミリ一レストランで食事をして帰るというケースも増え 5 。食生活もレジャー化の時代に入りつつある。 6 需要を反映して、大都市だけでなく、郊外、地方にも、日本人の多様化した嗜好に合わせた各種の料理店が進出している。また、ハンバーガーをはじめとするアメリカ資本のチエーン店も、若い人たちに受けて盛況 7 。これからヒントを得て、すし、弁当などの伝統的な日本の味を 8 チェーン店も外食産業として 9 。
そして、以前よりもっと手軽に 10 安い値段も、この盛況を一層推進していくのでしょう。
1.A.並べる | B.並ぶ | C.上がる | D.上げる |
A.ちいさい | B.おおきい | C.せまい | D.ひろい |
A.まだ | B.まさか | C.または | D.まもなく |
A.なくちゃ | B.なかったら | C.なくて | D.ないで |
A.ておく | B.てみる | C.ている | D.てある |
A.こうした | B.そうした | C.ああした | D.どうした |
A.にする | B.になる | C.でする | D.でなる |
A.買う | B.売る | C.賞味する | D.保障する |
A.減らしている | B.縮んでいる | C.押している | D.伸びている |
A.求める | B.求めさせる | C.求められる | D.求めよう |
3 . 私たち人間は、本を読むことで、成長している。まず、本を読むことで、知識を得ることができます。本には、様々な分野の知識が記されています。読書の道で、未知の世界に触れて、自分の知識を深めることができます。 ① 、学校で学ぶ教科書や参考書を読むことは、勉強の欠かせない一環です。
また、本を読むことで、想像力を刺激することができます。小説や童話などの文学作品は、作者の創造力によって作られた世界を描いています。読者は、その世界に没入し、自分の想像力を広げることができます。時には、現実世界では ② ような冒険などを楽しむこともできます。
更に、本を読むことで、心を癒やすことができます。現代社会に身を置いて、仕事や生活に追われていることがあります。そんな時、本を読むことで、心の安らぎを得ることができます。特に、心温まる読み物などは、心の支えになります。
つまり、本は、現実世界だけでなく、空想の世界、歴史の世界、科学の世界など、あらゆる世界を広げて、人々の心を魅了しています。忙しい生活の中でも、少しでも時間を割いて、本を読むことを心がけましょう。
1.文中の ① のところに入れるのに、最も適当なものはどれか。A.特に | B.別に | C.でも | D.もし |
A.体験できる。 | B.体験できない。 |
C.体験したい。 | D.体験したくない。 |
A.仕事や生活を変える。 | B.仕事や生活でのんびりする。 |
C.仕事や生活で忙しい。 | D.仕事や生活を支配する。 |
A.知識を得ることができる。 |
B.想像力を刺激することができる。 |
C.心を癒やすことができる。 |
D.生活の支えになる。 |
A.読書とは | B.読書の力 |
C.読書の方法 | D.読書の秘密 |
4 . 最近では、日本じゅうの自動販売機設置数の多さや販売商品の多様さで、海外の関係者から注目を集めている。自動販売機というのは、買い物客が機械から、直接商品を買い取るときに使用される機器のことを指している。 ① 、お金を機械に投入することによって、商品やサービスを購入できる自動機械のことである。また、乗車券や食券などを販売する機器の場合は、自動券売機とも言われる。
自動販売機の中で、最も多く設置されているのが、飲み物の販売機である。統計によれば、2023年末を切りに、すべて600万台のうち、230万台が飲料販売用である。冷やしたり、温めたりした缶・ビン入り飲料などが入れてある。そのほか、駅のような場所では、カップ麺·菓子類・雑誌・新聞などを売る機械も多くて、非常に多様化されている。
商品の類別によっては、自動販売機に制限が設けられている場合もある。 ② 、ビールなどのアルコール飲料類、タバコの自動販売機の販売時間や設置場所に制限がある。それらの販売機は、国税庁の認可や免許が必要なほか、行政指導で午後11時から翌朝5時まで停止されている。なお、販売が停止されている場合、ボタンがすべて「売切」の点灯状態になっている。
1.文中の ① のところに入れるのに、最も適当なものはどれか。A.すなわち | B.それに | C.および | D.なぜなら |
A.機械販売機のほか | B.券売機、飲料販売機のほか |
C.自動販売機のほか | D.券売機、自動販売機のほか |
A.なお | B.したがって | C.但し | D.たとえば |
A.タバコの販売機 | B.飲み物の販売機 |
C.制限のある販売機 | D.「売切」の販売機 |
A.日本の自動販売機の中で、飲み物の機械がいちばん多い。 |
B.券の形をした食券などの販売機械は自動販売機ではない。 |
C.タバコなどの販売機械は夜の11時~翌日の5時使える。 |
D.現在では、日本の自動販売機は830万にも達している。 |
5 . 日本が広告に費やしている費用は、国民総生産の10%以上だそうである。およそ3兆という莫大な金額である。テレビのコマーシャルをはじめとして、新聞や雑誌の広告、看板やポスターなど、私たちの身の回りは広告だらけと言ってもいい。これだけ多くの広告が次々と作られているのだから、広告費がかかるのは当然のことである。
しばらく前に「おいしい生活」という広告があった。それはあるデパートが出した広告なのである。「おいしい」という言葉は普通、食べ物に用いるので、「おいしい生活」は正しい日本語の表現とは言えない。だが、そう言われても、どうしてそれがデパートの広告なのか、と首をかしげる人がいるに違いない。実際、それを初めて目にした時は、誰もが「おやっ」と思った。広告であることはわかるが、何の広告なのかよくわからないというのが、最初の印象であった。 ① 、意味のよくわからない国語だからこそ、多くの人が興味をそそられて、それに注目したのである。「おいしい生活」がポスターやテレビに登場すると、たちまち人々の話題に登ったおかげで、その広告を出したデパートの名前が売れたことは言うまでもない。
このような、大胆で、奇抜な広告は人気を集めることで、強く人々に印象付けて、新しい流行を作り出した。
1.文中に「テレビのコマーシャルをはじめとして」とあるが、どういう意味か。A.テレビのコマーシャルが初めての広告だ。 |
B.テレビのコマーシャルが広告の中心だ。 |
C.テレビのコマーシャルが人気がある。 |
D.テレビのコマーシャルが最高だ。 |
A.「おいしい生活」はあるデパートが出した広告だと言われる。 |
B.「おいしい」という言葉は食べものに使われると言われる。 |
C.「おいしい生活」は正確な日本語ではないと言われる。 |
D.「おいしい生活」は広告で注目されると言われる。 |
A.しかし | B.ところで | C.それとも | D.あるいは |
A.デパートの名前が無くなった。 |
B.デパートが有名になった。 |
C.デパートのものが売れた。 |
D.デパートの名前が売られた。 |
A.日本では、広告が多くて、広告費の投入が巨大だ。 |
B.「おいしい」はあまり「生活」を修飾しない。 |
C.日本では、間違いだらけの広告が多い。 |
D.奇抜な広告は人目を引き付ける。 |
6 . 旅行といえば、私のずっと憧れていた旅行先は日本です。テレビ番組や本などから見た日本は、美しい自然と独特な文化が魅力的で、何度も足を運びたいと思います。去年、休暇を利用して、とうとう夢を叶えました。
日本は豊かな食文化を持つと言われ、地域ごとに特色のある料理があります。私は京都で伝統的な日本料理を食べてみました。寿司や天ぷらなどは、美味しくて忘れられない味でした。東京では、地元のラーメンや焼肉もおいしかったです。 ① 、日本の自然景観も印象的でした。北海道では美しい雪景色を見ることができました。京都では、数多くの古いお寺や庭園を訪れ、日本の伝統文化の ② を感じることができました。
その旅では、新しい友達もできました。東京のバーで、アメリカからの旅行者と出会いました。お互いの旅行の話しをしながら、楽しい夜を過ごしました。京都の温泉旅館では、韓国からのツアーの皆さんと知り合い、地元の料理を一緒に味わって、それぞれの旅行体験を語り合いました。
旅行は、人々の心を楽しませる活動だと思います。異なる文化や風景を体験し、新しい友達を作り、人生経験を豊かにすることができるでしょう。
1.文中に「夢を叶えました」とあるが、作者の何の夢を指すか。A.旅行する夢 | B.日本を旅行する夢 |
C.テレビや本を見る夢 | D.休暇を利用する夢 |
A.では | B.先に | C.また | D.たまに |
A.魅力 | B.意義 | C.迷惑 | D.印象 |
A.寿司やてんぷらを味わった。 |
B.ラーメンや焼肉を食べた。 |
C.温泉旅館を体験した。 |
D.お寺や庭園を見た。 |
A.去年、作者は日本、アメリカ、韓国などを旅行した。 |
B.日本では、作者は各地の地元料理を味見した。 |
C.日本の旅で、作者は韓国の友達しか作らなかった。 |
D.去年、作者は初めて日本を旅行した。 |
7 . 日本ではたまにスーパーからある食品が消えることがある。ちょっと前にスーパーから消えて話題になったのは、バナナで、その前は納豆だった。実は、これらの食べ物はダイエット 1 使われるのだ。ダイエット 2 方法にはいろいろあるが、テレビなどで注目されやすいのは、 3 (簡単だ)できるダイエットだろう。特に「OOを食べるだけ 4 痩せられる!」と 5 (話題)になれば、その食べ物が買えなくなってしまうこともある。ちょうど「納豆ダイエット」や「朝バナナダイエット」が話題になった時のように。
しかし、このある食べ物を食べるだけのダイエットは、本当に効果があるのだろうか。専門家の話では、一日三食のうち、一食を果物だけにすれば、食事よりも果物のほうがカロリーが 6 (低い)て、効果が現れるという。しかし、このダイエットの方法では、体が必要とする 7 (えいよう)が足りなく 8 (なる)て、病気になりやすくなるので、やらないほうがいいとのことだ。
では、よいダイエットの方法とは何だろうか。人によって生活の習慣や体質が違うので、テレビや有名人のやり方のとおりにするのは 9 (いい)ない。面倒に思うかもしれないが、食事の量を少しずつ減らし、そして 10 (運動する)ながら痩せる努力が必要だ。
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8 . 雪は代表的な詩の題材だ。音もなく降り積もる雪、豪壮に舞う吹雪、雪の連想は愉快なものだ。 1 、スキーヤーにとって、雪原はその活躍の舞台になる。一年の数ヶ月を雪に埋れて暮らし、除雪に怠けて家の外へも 2 人たちにとって、雪がむしろ牢獄の存在となって 3 。屋根に登って除雪をしているうちに、誤って足を滑らせて転落、命を失う場合もあるという。
4 雪の恐ろしさを最近の都会人に教えたのは、三年前の寒い冬だった。除雪の道具を持たない住民は、建物の前の雪を放置した 5 。人々は凍った雪道で次々と転び、救急車が一日中けが人の収容に走り回った。苦い経験だったが、雪国に住む人の苦労を、都会人に理解させるのに役に 6 だろう。と同時に、雪のイメージも 7 なったかもしれない。
よく考えてみると、都会人は除雪の面倒や雪解け道の歩きにくさを全く経験しなかった 8 はない。しかし、なぜ都会人は雪を美しいものに思ったのだろうか。それは、古来の雪のイメージに影響されて、雪の暗い面を 9 してきたからだろう。だから、 10 の中の雪は現実の中の雪は全然違うものだと言えるのだ。
1.( )A.まだ | B.また | C.しかし | D.ところが |
A.出られる | B.出られない | C.出せる | D.出せない |
A.ほしい | B.おく | C.しまう | D.みる |
A.こうした | B.そうした | C.ああした | D.どうした |
A.から | B.つもり | C.のに | D.まま |
A.起こった | B.起きた | C.立った | D.立てた |
A.あつく | B.くわしく | C.よく | D.わるく |
A.こと | B.もの | C.はず | D.べき |
A.無料 | B.無用 | C.無視 | D.無理 |
A.詩 | B.山 | C.空 | D.畑 |
9 . 日本に留学するとホームステイをして、日本人の家族と生活を共にする学生が多いが、学生とホームステイ先との関係がいつもうまくいくとは限らない。生活スタイルや食生活の違いから、関係が崩れてしまい、途中で一人で生活を始める学生も出てくる。よく耳にするのは、ホームステイ先の母親が学生の生活に(①)を出し過ぎるという話である。どんな友達と付き合っているかから、お風呂に入る時間まで干渉されて、自分の両親からそんな扱いを受けたことのない学生は愕然してしまった。
留学生を自分の家族と同じように心配するホームステイ先の母親と、一人前の大人として扱われないことに不満を感じる学生。この行き違いの原因には、お互いに国の家族関係に対する考え方の違いがあるとはいえる。
一般的に欧米の国々の家族観は、家族の間でもあまり干渉し合わず、個人の考えと独立性を重んじるのに対し、日本や東アジアの国々では家族同士の相互依存度が高い。これはどちらが良いかどちらが悪いとは一概に言えないので、問題があったときには(②)話し合ってお互いに歩み寄るようにしなければならない。留学生が必要以上に我慢する必要もないし、日本の家族側がことさら遠慮して留学生を特別扱いする必要もない。話し合いと歩み寄りの中から、お互いの文化を学ぶことができれば、それがホームステイにおける一番の意義といえるのではないだろうか。
1.文中の(①)のところに入れるのに、最も適当なものはどれか。A.口 | B.耳 | C.目 | D.鼻 |
A.留学生が自分の母親に |
B.留学生がホームステイ先の母親に |
C.自分の母親が留学生に |
D.ホームステイ先の母親が留学生に |
A.ぜんぜんやさしくしてくれないと思うから |
B.まだ慣れなくてあまり友達ができていないから |
C.干渉されて、大人と認めてくれないと思うから |
D.自分の親はあまり心配してくれないと思うから |
A.適当に | B.それぞれ | C.めったに | D.できるだけ |
A.異文化から見る日本人の家族観 |
B.異文化から見るホームステイの意義 |
C.異文化から見る留学生の人生観 |
D.異文化から見る第二言語学習の意義 |
10 . 朝の通勤電車の混雑につらいものがある。満員電車に(①)を感じない人はいないだろう。日々耐えている乗客を見ると、みんな何と我慢強いのだろうと思う。まるで何かの訓練をしているかのようだ。
朝のホームでは、いつも同じ場所に立つ。この路線にはいくつか高校があり、階段の近くに止まるこの車両には高校生がたくさん乗っている。電車がホームに入ってきた。ドアが開いた。押されながら乗り込み、座っている高校生の前に立つ。そうすると、席を取る勝機が高くなる。
ある日、次の駅が近づいてきた。前に座っている女子高生が、見ていた教科書をかばんにしまった。よし、今日は座るぞ。彼女が立つか立たないかのうちに、次は自分が座るという態度を周りに示す。しかしその子は全然立とうとしない。教科書をしまったのは文庫本を取り出すためだった。ああ、降りないのか。残念。周りを見ると、座っている人はみんな自由に好きなことをしている。2、3人で雑誌を見ながら楽しそうにおしゃべりしている子たちもいる。でも、私は···ああ、くやしい···。
駅に着いて乗客が降りたかと思うと、それ以上の人が乗り込んでくる。結局、立ったまま、次の駅に着くまでだ。やはり満員電車はつらい訓練の場なのだ。
1.文中の(①)のところに、最も適当なものはどれか。A.ビジネス | B.ストレス | C.コスモス | D.ホームレス |
A.いろいろな乗客に会っておもしろいから |
B.乗客はそれぞれの性格を持っているから |
C.乗客が多すぎて混雑になって大変だから |
D.乗客は自分のことに夢中しているから |
A.すぐ降りるために準備しているから |
B.文庫本を借りようと思っているから |
C.この席を私が座ると示しているから |
D.高校生と一緒に雑誌を読みたいから |
A.立つところがあまりないこと |
B.一人で電車に乗るのが寂しいこと |
C.混雑な電車に乗っていること |
D.座ろうとする席に座れないこと |
A.満員電車に乗るのはつらいことでもあり、楽しいことでもある。 |
B.元気に溢れる高校生を見ていると、自分も元気いっぱいになる。 |
C.作者の「わたし」は満員電車に乗る乗客の忍耐強さに感心した。 |
D.早朝の電車は混んでいて大変だから、二度と乗りたくないのだ。 |