1 . 夏休み、私は二つのピアノのコンクール(竞赛)に挑戦した。どちらも何年も受け続けていて、今年も賞を取れるだろうと(ア)にもなっていた。しかし、結局何の賞にも入らなかったのだ。ショックというよりも結果を理不尽に思う気持ちの方が強かった。
「お疲れさま。よくここまで頑張ったね。」家族にほめられるのはいつも嬉しいのに、①その時は心に入ってこなかった。会場からの帰り道、何も考えないままスマホを見ると、男子体操の種目別で鉄棒(单杠)に出場した内村航平選手が、鉄棒から落下して予選落ちした、というニュースが目に飛び込んできた。自分のコンクールの時くらい②大きなシヨックを受けた。「努力すれば必ず報われる」と信じていた。だが、メダル候補として名前が挙がっていた内村選手は私の想像をはるかに越えた努力をしてきたが、それでも結果と結び付かなかった。私は、内村選手に③自分の甘さを教えてもらった。
しかし、記事に載る内村選手には、涙も悔しさも見えない。自分で、全力を出したと心から思える練習だったからなのだと。比べて私はどうだ?コンクールが終わって悔し涙が止まらなかったということは、胸を張って「やり切った」と言える練習ではなかったのだ。
「報われない努力」は確かに結果にはつながらないかもしれないけれど、決して「無駄な努力」ではない、ということだ。努力の過程で、私はこの先ずっと必要になる集中力や努力する習慣が身に付いた。気付いていないだけで、他にもたくさん得られたものはあるだろう。内村選手のおかげで目先の結果にとらわれず、勝っことよりももっと大きな価値を、努力する意味を、見いだすことができたのだ。
1.文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.楽観的 | B.消極的 | C.肯定的 | D.否定的 |
A.喜んでいた | B.満足していた | C.悔しかった | D.幸せだった |
A.家族に責められたこと |
B.内村航平選手が試合で怪我をしたこと |
C.自分が何の賞にも入らなかったこと |
D.内村航平選手が試合で負けたこと |
A.努力すれば必ずいい結果が得られると思い込んだこと |
B.努力は必ず報われるとは限らないと思い込んだこと |
C.努力しなくても結果が得られると思い込んだこと |
D.報われない努力は結果につながらないと思い込んだこと |
A.結果にとらわれず、目標に向かって頑張ることが大事だ |
B.報われない努力も無駄ではなく、努力する意味を見いだそう |
C.他人と比べないで自分を信じることが重要だ |
D.努力は結果を出してこそ価値がある |
2 . 子曰く、「これを知る者は、これを好む者に如かず。これを好む者は、これを楽しむ者に如かず(知之者不如好之者,好之者不如楽之者)。」と。これは孔子の教えである。私は「①ある出来事」によりこの言葉の意味を実感した。
去年の秋から冬、私は部活動でやっている卓球に夢中であった。冬の大会で団体で準優勝となり、好成績を残すことができた。しかし、私は結果を出すにつれて、卓球に対する「好き、楽しい」という思いよりも、「何よりも結果だ、(ア)!」という結果を求める思いが強くなっていった。そのため、だんだんと卓球が楽しいと感じることは少なくなっていった。
そんなある日、部活動で練習をしていると、卓球部のA君からこんなことを聞かれた。
「ねぇ、卓球って楽しい?」②私は一瞬、返事に迷った。そして、A君は言った。「俺は楽しいよ。いくら弱くても、卓球は楽しい。」A君はとても楽しそうな顔をしていた。
その日の夜、私は父に今日の出来事を話した。すると父は、「そのうち、A君に負けるかもね。」と言った。でも、私は、ただ楽しくやっているA君に負けるなんて考えられない、と思った。
そんなある日、部内でリーグ戦(循环赛)を行った。そして、毎回勝っているA君との試合が始まった。序盤はほぼ互角(势均力敌)だったが、結局負けてしまった。大失敗だった。父が言っていたことは本当だったのだろうか。私はA君に負けたことによってさらに卓球が嫌いになっていった。さらに、練習へのやる気も消えていき、実力も落ちていった。このことから物事を楽しむ人には勝てないということを実感した。
1.筆者は「①ある出来事」からどのような教訓を学んだのか。A.結果を求めるよりも物事を楽しむことが大切だということ |
B.目標を達成するためには結果を求める必要があるということ |
C.自分に向いていないことはやらないほうがいいということ |
D.自分自身と向き合うことが大切だということ |
A.卓球部のA君の言葉を聞いたこと | B.父の言葉を開いたこと |
C.リーグ戦でA君に負けたこと | D.大会で好成績を残したこと |
A.結果を出せなければ意味がないんだ |
B.結果を出しても意味がないんだ |
C.結果を出さなくてもいいんだよ |
D.結果を出してはいけない |
A.A君に本当の気持ちを言いたくなかったから |
B.卓球が楽しいと営える自信がなかったから |
C.A君が自分よりも強くなるかもしれないと思ったから |
D.部活動の練習に疲れて卓球が嫌いになったから |
A.筆者のお父さんは筆者がA君に勝てると信じていた。 |
B.筆者は結果を求める思いが強すぎて、卓球の楽しさを感じられなくなった |
C.筆者は卓球の練習を怠けたせいで、実力が落ちてしまった。 |
D.A君はもともと筆者より実力があったから、簡単に筆者に勝てたのだ。 |
3 . 理科の実験中、試験管に液体を入れ、混ぜるために試験管を振っていると試験管が割れた。①先生は少し腹が立った様子で言った。「普通縱に振らないよね?馬鹿だな。普通横に振るんだよ。」また出た。「普通」という私が嫌いな言葉。「普通」とは何か。辞書で調べた。「当たり前であること。平凡。」私は不思識に思った。先生にとっての普通をなぜ私に押し付ける(强加于人)のか。前にも②こんなことがあった。父と話していた時のことだ。
「普通に就職して、普通に結婚して人並みに幸せになればいい。」「そうだね。」私はそれしか返答することができなかった。その後は沈黙が続いた。私は「普通」という意味の深さ、そして難しさを突き付けられた(强推)ような気がした。そこから私は③「普通」という言葉に敏感になった。
近頃「普通においしい」とか「普通に好き」といった「普通」を「程度を表す言葉」として使うのが流行っている。④「あなたって普通に面白いよね。」と言われてもうれしくない。「あなたって面白さが平凡だよね。」と言われているようなものだからだ。「普通」という言葉は慎重に使用すべきだと思う。
「普通」とは人を否定するためにつくられた言葉ではないし、凡人扱いをするための言葉でもない。人は他人のために生きているのではない。自分の人生を楽しくするために過ごしているのだ。「普通に勉強すれば合格できるよ」とか「普通謝るでしょ。」とか他人の普通を突き付けられるのはもううんざり(厌烦)だ。私は私のために生きる。結婚しようが、大学に行こうが行くまいが、私の人生なのだ。私は生涯「あの人は普通じゃない」そう言われて生きていきたい。
1.文中に「①先生は少し腹が立った様子で言った」とあるが、先生はなぜ「腹が立った」のか。A.筆者が試験管を振る方法を間違えたから |
B.筆者が試薬を入れる順番を間違えたから |
C.筆者がマニュアル(手册,指南)通りに実験をやらなかったから |
D.筆者が先生の言うどおりに実験をやらなかったから |
A.先生に怒られたこと |
B.他人に「普通……」と言われたこと |
C.学校での実験で試験管が割れたこと |
D.筆者が先生に「普通」について質問したこと |
A.「普通」という言葉は誰かを否定するために使われるべきではない |
B.「普通」という言業は人を凡人扱いするために使われるべきではない |
C.「普通」という言葉は「程度を表す言葉」として使われるべきではない |
D.「普通」という言葉には深い意味があり、他人を評価する際には慎重に使うべきだ。 |
A.「普通に……」という言葉は筆者の個性を無視したから |
B.筆者は自分が面白いと思っていないから |
C.筆者は他人の評価を気にしないから |
D.筆者は「普通」という言葉の意味がわからないから |
A.他人の期待に応えることが人生の目的ではない。 |
B.自分が当たり前だと思っていることを他人に押し付けるべきでなない。 |
C.自分の個性を見つけることが幸せな人生につながる。 |
D.他人からの期待や社会の基準に縛られることなく自分らしく生きることが大切だ。 |
4 . 幼少の頃から、絵が大好きだったので、物心ついた頃(懂事的年龄)には「画家になる」というのが夢になった。その後、小学校の卒業文集で「将来の夢」について書くことになり、何の疑問もなく「世界に通用するアーティスト」と書いた。しかし友人と作文を読み合った時、①少し違和感を覚えた。みんな「人の役に立ちたい」とか「社会に貢献したい」といった内容だったからだ。私にとって夢とは自分のための成功であり、そこに他人の存在はなかったのだ。もしかして夢の正しい在り方とは自己満足ではなく、大義名分や人の幸せを願うことが必要だったのだろうか?と、自分の幼稚さに気づかされたが、結局、改めることをやめた。
作文を書き終わり提出すると、②先生は急に笑い出した。私は「なぜ笑っているんだろう」と不思議に思っていた。そして先生は笑顔のまま「おもしろい。青羽さんならいけるかもしれないね。君の名前をどこかで見られることを楽しみにしているよ。」と言ってくれた。じんわり(渐渐地)と、③今まで感じたことのない気持ちが芽生えたのを感じた。そして、そんな夢を持つことは決して恥ずかしいことではないとわかった。
その後、卒業が迫り卒業文集が配られた。それを母親に見せると先生と同じように「めちゃくちゃおもしろい。でかいこと書いたね。」と笑っていた。④その時、自分はそんなに大きい夢を書いていたのかと自覚し恥ずかしくなったが、先生はその夢を「叶えられるかもしれないね。」と言ってくれたことにとてもうれしくなった。誰かの言葉や姿に心が動かされて、その人のために夢を叶えたいなあという気持ちを、その時はじめて感じた。
1.文中に「①少し違和感を覚えた」とあるが、それはなぜか。A.友人たちの作文がつまらなかったから |
B.友人たちの夢に比べて自分の夢が小さいから |
C.友人たちと違うレベルの夢を書いたから |
D.友人たちの夢が大きすぎたから |
A.筆者の作文の内容を理解できなかったから |
B.筆者の夢がおもしろいと感じたから |
C.筆者の書いたことがおかしいと感じたから |
D.筆者が幼稚な発言をしたから |
A.社会に貢献したい気持ち |
B.他人のために夢を叶えたい気持ち |
C.自分の夢を変えたい気持ち |
D.人の役に立ちたい気持ち |
A.卒業文集が配られたとき | B.作文を母親に見せた時 |
C.作文を書き終わった時 | D.作文を先生に見せた時 |
A.自分の夢は社会や誰かの役に立つことが一番重要だ |
B.夢を叶えるには他人の助けが必要だ |
C.夢は自己満足のために追い求めるものであるべきだ |
D.大きい夢を持つことは恥ずかしいことではない |
5 . 「人生は遠足の如し、知識は道標の如し」 と古くからの言葉がある。確かに、我々は生まれてから死ぬまでの間、何かを探し求め、旅の途中を歩み続けている。
知識は、本を通じて手に入れることができる。しかし、知識だけでなく、経験も大切な財産だ。経験は直接に得ることができるが、それは時に困難で、また危険にさらされることもある。 そこで、歴史という名の本を通じて、我々は他者の経験を学び、自らの人生の道を歩み続けることができる。
歴史は、人類の過去の記録であり、人類の文化の蓄積でもある。歴史から学ぶことは、ただ過去の出来事を知るだけでなく、過去の人々の考え方、価値観、生き方などを学ぶことでもある。それは我々自身の文化の根底を理解し、 さらに深く文化を発展させるための重要な手段でもある。
歴史は、時には残酷な事実を語る。しかし、歴史を直視することは、真実を理解し、未来を形作るための重要な一歩である。過去を知らない者は、未来を明るく見据える(看清)ことができない。歴史は鏡で、我々自身の姿を映し出し、自らの成長を促す。歴史を学ぶことは、 自分自身を反省するためにも、社会全体の進歩を促すためにも、 とても大切である。
1.文中の「知識は道標の如し」 とあるが、その意味はどれか。A.知識は道標のように小さくて見えない。 |
B.知識は道標のように旅行の途中で役立つ。 |
C.知識は道標のように正しい方向を示す。 |
D.知識は道標のように重くて持ちにくい。 |
A.旅して経験を得る。 |
B.直接に経験を得る。 |
C.困難や危険に直面することで経験を得る。 |
D.歴史という名の本を通じて経験を得る。 |
A.人生の遠足 | B.知識の道標 |
C.過去の出来事 | D.歴史から学ぶこと |
A.歴史は鏡のように美しく磨かれる。 |
B.歴史は鏡のように過去のことを忘れさせる。 |
C.歴史は鏡のように真実を映し出す。 |
D.歴史は鏡のように未来を予測する。 |
A.人生は遠足のように、苦みと楽しみが交じり合い、知識は小さな道標のように、常に目の前に現れる。 |
B.経験は本を通じて学ぶ知識よりも重要なものである。 |
C.歴史の学習は個人の成長と社会の進歩にとって極めて重要である。 |
D.人生は遠足のような旅であり、歴史はその旅の地図である。 |
6 . 日本は世界でも高齢化が最も進んだ国の一つで、65歳以上の高齢者の占める割合が27.7%、75歳以上は13.8%にも上る。高齢化 ( ア ) 介護の圧力を緩和するため、政府のさまざまな機関が企業と連携して各種の介護ロボットの開発を進めている。
東京都にある老人ホームでは、高級ホテルの内装を参考にし、どの階も清潔できちんと整えられ、澄んだ空気が流れている。 ここに暮らすのは生活上の困難を抱えた高齢者が多いが、様々なロボットが多数配置されていつでも清潔で秩序ある状態が保たれている。
これまでの老人ホームは高齢者の身体状況を記録するのに膨大な精力と時間を費やしてきた。 こうした状況は今は大きく改善された。介護者は携帯電話のアプリケーションを開き、音声認識機能で関連データを記録できるようになった。 それだけでなく、 スマートクッションと天井に設置されたスマート設備が高齢者の生活リズムを起床から就寝までリアルタイムで記録し、身体の状況もリアルタイムで記録して、データを介護者のスマートフォンに送信する。介護者は夜間も部屋を巡回する必要はなく、スマホを定期的にチェックすれば高齢者の状態を把握できる。 こうすれば労働力も大幅に節約できる。夜間でも介護者1人で高齢者20人の世話が可能だ。
人口高齢化がますます激化し、日本の介護サービス産業は深刻な人手不足に陷った。厚生労働省の予想では、25年には介護産業は34万人の人手不足になるという。 同施設は09年に各種ロボットの導入を検討し始めた。 日本の介護産業では介護者と介護を必要とする高齡者の割合は1対2が一般的だが、同施設ではロボットを導入したことで1対2.7になったという。
(中略)
より多くの高齢者にロボットを使ってもらえるように、 多くのメーカーがあの手この手で価格を引き下げる努力をしている。
1.文中の ( ア ) に入れるのに最も適当なものはどれか。A.にともなう | B.につれて |
C.にそって | D.におうじる |
A.介護者のかわりに、 ロボットを導入している。 |
B.生活上の困難を抱えた高齢者のみ受け入れている。 |
C.介護者はよく掃除したりするので、いつでも清潔で秩序ある状態が保たれている。 |
D.様々な機能の違うロボットが配置されている。 |
A.高齢化がますます厳しくなる状況 |
B.各種の介護ロボットの開発に膨大な金と精力を使わなければならない状況 |
C.各種ロボットが多数配置されるようになった状況 |
D.高齢者の身体状況を把握するため、膨大な時間と精力を使わなければならない状況 |
A.関連データを記録するための時間を大幅に節約できる。 |
B.高齢者の生活リズムをリアルタイムで記録·送信することができる。 |
C.夜間部屋を巡回する必要がなくなり介護者の負担を減らすのに役立っている。 |
D.労働力を節約するのに役立っている。 |
A.高齢化が進む日本は、今後介護ロボットに依存しなければならない。 |
B.介護ロボットの価格があまりにも高く、普及するのは無理だろう。 |
C.人手不足の深刻化によって、介護ロボット産業の市場は今後も成長する見込みだ。 |
D.政府は介護ロボットの価格を下げる努力をすべきだ。 |
7 . 名古屋市を走る電車車内での出来事でした。電車に乗車していた3人の聴覚障がい者が、車内で座りながら手話で会話していました。そこに座っている誰もが、その3人に対して、(ア)、ごく日常的に平穏な車内でした。
次の駅に乗り込んできたある若いカップルが、3人のちょうど真ん前に、吊り革を持って立ちました。
「すっげーウケる!手話とか初めて見たんだけど!手話とかウケるね!めっちゃレアじゃん。動画撮っとこう」カップルの女性の方が目の前にいる3人組の聴覚障がい者が、手話で会話している姿を見て笑っているのです。
「なあお前、そろそろやめとけよ。それは非常識だろ。てか、めっちゃ失礼なことしてんの分からないの?」こう注意しながら、彼女が今にも動画撮影を開始しようとしていたスマホを取り上げたのは、隣にいた連れの男性でした。
目の前で激しく言い合いのように騒いでいる事態に、(イ)3人も気づいたのか、カップルを見上げています。
そしてちょうど電車が次の停車駅に到着したところでした。扉が開く寸前、この男性は女性の手をギュッと握り、空いていた片方の手で、3人の方に向かって思わぬ行動に出ました。この男性は、3人の顔を見ながら、親指と人差し指をつまむようにして、それをおでこに付け、その手を軽く下ろしながら頭を下げる、といった動作をしました。そして女性を引っ張りながら電車を降りて行ったのです。
彼たちが電車を降りた後、そばにいた乗客たちには、ホッとした安心感と一種のさわやかさが残ったそうです。
1.文中の ( ア ) に 入れるのに最も適当なものはどれか。A.特に注目していて | B.特に気に留めることもなく |
C.特に気が付くことがなく | D.特に変わった様子もなく |
A.べつに | B.さすがに | C.あまりに | D.めったに |
A.こんにちは。 | B.ありがとう。 | C.ごめんなさい。 | D.さようなら。 |
A.女性のした非常識な行動に対して、カップルの男性が最後にきちんと謝ったから |
B.カップルの女性が連れの男性に注意され深く反省した様子だったから |
C.カップルの女性が連れの男性に連れられて電車を降りたから |
D.そばにいた若い男性の乗客がきちんと注意をしたから |
A.カップルの女性が3人の聴覚障がい者に対して非常識な行動をした。 |
B.カップルの女性が聴覚障がい者の動画を撮影した。 |
C.カップルの女性が手話で話している3人の姿を見て面白がっていた。 |
D.カップルの女性が注意されたことに聴覚障がい者も気が付いた。 |
8 . 最近になって、土曜日が「0点の日」になることが増えました。
「休日のルーティーン(例行公事)」と呼んでいた掃除や雑務など、気が乗らないことはやめにして、やりたいこと(中でも生産性のないこと)だけをダラダラやって、気がつくと夕方になっているような……。
YouTubeで音楽を垂れ流す。タブレットやパソコンでゲームやパズルを続ける。我ながら、「こんなに続けられるものなんだ。」と感心してしまうほどです。
幸せな(ア)に、土日は確実に近い割合で、仕事を休んで2連休を満喫できる状態が何年も続いています。
「せっかくの休みなのに…。」「もったいなかったなあ。」
元気が有り余っていた頃は、そんな口惜しい気持ちで一日を終えることもありました。
そんな気負い(气势)を捨てることにした頃から、0点だった土曜日が、自分らしく過ごせた一日だと思えるようになりました。わがままを許してもらった子どものように、次のやる気が湧いてきます。
そうして、日曜日。
元気の戻った私は、休日のルーティーンとしてブログを更新し、この後、掃除機を持ち出します。
前と比べたら、少しは考え方が柔軟になってきたかなあ。
ついでに、「0点の日」だなんてマイナスイメージな呼び名もやめて、自分を大切にしている感のある名前を考えてみようかな。
1.文中に「休日のルーティーン」とあるが、ルーティーンではないことはどれか。A.掃除機を持ち出して、部屋を掃除すること |
B.雑務をやること |
C.ブログを更新すること |
D.生産性のないことをやること |
A.こと | B.もの | C.わけ | D.つもり |
A.やりたいことを思う存分にやれて嬉しい気持ち |
B.2連休を満喫できて、満足した気持ち |
C.元気が有り余っていて、 どうすればいいかわからない気持ち |
D.せっかくの休日だったのに、 もったいないことをしたと惜しく思う気持ち |
A.土日の二日間しっかり休んで、元気になったから |
B.惜しい気持ちを捨てて、「0点の日」を楽しむことによって、かえってやる気が湧いてくるから |
C.「0点の日」をやめたら、休日のルーティーンを楽しめるようになったから |
D.マイナスな考え方をやめて、 自分を大切にしようと思うようになったから |
A.生産性のないことをダラダラして、 もったいないと思っている。 |
B.自分らしく過ごせる一日だと思っている。 |
C.マイナスイメージがあるので、 これからやめようと思っている。 |
D.わがままな自分を変える日だと思っている。 |
9 . 川村さんは都会のマンショシに住んでいる。野菜や花を育てることが好きなのだが、マンションのベランダでは十分に楽しむことができない。広い庭のある家で、野菜や花を育てることが、川村さんの長い間の夢だった。川村さんは、今、広い「庭」で野菜や花を育てている。近くに「みんなの庭」ができたのだ。「みんなの庭」は、市の土地を市民が借りて、共同の「庭」を作っていくものである。利用する人たちが話し合って、みんなで野菜や花を育てて楽しむ。
「みんなの庭]で野菜や花を作るようになって、川村さんは友達がたくさんできたそうだ。それまでは、近所の人にあいさつはしても、なかなか友達になるのは難しかった。しかし、「みんなの庭」では違う。同じようにこの庭を利用して野菜や花を作っている人に、「きれいに咲きましたね。」とか「りっぱなトマトになりましたね。」と話しかけたりする。また、普段あまり付き合うことがない人とお茶を飲んだり、おしゃべりをしたりすることも、ここなら自然にできるそうだ。都会では少なくなった近所の人との交流の機会が生まれているのだ。
川村さんたちは、「みんなの庭」で近所の人と付き合っているうちに、子ともの教育や町の安全など、生活のこともいろいろ話すようになった。このような付き合いが続いていけば、将来は、自分たちの町をもっと住みやすくしていこうという話し合いができるようになるかもしれない。川村さんは、「みんなの庭」で汗を流しながら、①そう感じている。
1.川村さんがマンションのベランダで不満に感じていたことは何ですか。( )A.野菜や花を育てるスペースが十分ではない。 |
B.近所の人との交流が少ない。 |
C.マンションが都会にあること。 |
D.庭が広すぎて管理が大変。 |
A.友達がたくさんできた。 | B.マンションを引っ越した。 |
C.より多くの野菜を購入するようになった。 | D.庭の管理が大変になった。 |
A.市が市民に土地を貸し出して、共同で作られた。 |
B.川村さんが個人で購入して開放した。 |
C.マンションの共有スペースとして設けられた。 |
D.近所の人が自分の庭をみんなで使うことにした。 |
A.近所の人との交流が増えた。 | B.園芸技術が向上した。 |
C.経済的な利益が生まれた。 | D.野菜の品質が向上した。 |
A.もっとたくさんの野菜や花が作れるようになるかもしれない。 |
B.近所の人ともっと交流するこどができるようになるかもしれない。 |
C.町をもっとよくするための話し合いもできるようになるかもしれない。 |
D.「みんなの庭」をもっとよくすることができるようになるかもしれない。 |
10 . 先日、雑誌で①「持たない生活」をしている人を紹介する配事を読んだ。物をできるだけ減らして、自分にとって本当に必要で気に入っている物だけに囲まれて生活するようにしたら、毎日がとても気持ちよく送れるようになった、という話だった。私の家は物が多く、床や机の上に物が溢れている。それがずっと当たり前だと思ってきた。でも、こんな生活があったのだ。私は早速、実行することにした。
最初にしたのは、私の部屋にある自分の洋服や本、かばんなどを減らすことだ。本当に必要で気に入っている物だけを残して、人にあげたりリサイクルの店に持っていったりした。すると、部屋が広くなっただけでなく、片付けにも時間がかからなくなり、気持ちよく生活できるようになった。
そうしている間に、私は家にある家族の物も気になりだした。リビングの床には雑誌がたくさん重ねてあったが、古い物は誰も読んでいない。掃除機が2台あったが、1台は全く使われていない。それらが気になって、両親に聞かずに捨ててしまったのだ。すると、②父も母も怒ってしまった。雑誌は時間があるときにまた読むし、掃除機はまだ使えるのだから、もったいないと言う。みんなお金を出して買った物だから大切だ。それに、自分たちはどんどん捨ててしまう生活より、古い物でも捨てないで大切に使う生活のほうがいい、と言うのだ。
一緒に住んでいても、考え方は違う。今回、私はちょっとやりすぎてしまったようだ。これからは、「持たない生活」は自分の部屋だけで実行しようと思っている。
1.①「持たない生活」を始めたきっかけは何ですか。( )A.雑誌で他人の話を読んだから。 | B.自宅が狭くなったから。 |
C.友人に勧められたから。 | D.物を減らすことが流行っているから。 |
A.雑誌に載っているような物だけに囲まれている生活 |
B.欲しい物があっても我慢して買わないようにする生活 |
C.必要で気に入っている物でもできるだけ減らす生活 |
D.好きなものは何でも欲しくなる生活 |
A.部屋が狭く感じるようになった。 |
B.部屋が広くなり、片付けに時間がかからなくなった。 |
C.家族との関係が悪くなった。 |
D.部屋が散らかりやすくなった。 |
A.両親が大切だと思っている物を「私」が黙って捨てたから |
B.両親がよく使っている物を「私」が黙って捨てたから |
C.両親が持っている高そうな物を「私」が黙って捨てたから |
D.両親が買ったばかりの物を「私」が黙って捨てたから |
A.家族にも持たない生活を強制する。 |
B.自分の部屋だけで持たない生活を実行する。 |
C.もっと多くの物を捨てるようにする。 |
D.生活を以前に戻す。 |