1 . 紫式部は、何をした人でしょう。宮中の女性たちにモテモテのイケメン貴族の光源氏を主人公とした恋愛小説「源氏物語」を書いた人ですね。その光源氏のモデルは、藤原道長とも言われています。
紫式部のお父さんは、天皇に学問を教える、また文学者でもある下級貴族でした。紫式部は早い時期にお母さんを病気で亡くし、お父さんの赴任先である今の福井県で暮らしたあと、京都に戻ってきて結婚しました。相手は、またいとこで、お父さんの上司で、20歳以上年上の人でした。すでに、妻や子どももたくさんいました。平安時代は一夫一婦制ではなく、女性の家に夫が通ってくる形式でした。
しかし、夫が流行病で亡くなり、「源氏物語」を書き始めたころ、紫式部は朝廷に上がりました。一条天皇の妻の一人で中宮①である藤原彰子(お父さんは道長)のお世話をする女房②になり、「源氏物語」を書き続けるのです。
実は紫式部は同じ一条天皇の妻の一人で中宮である藤原定子(お父さんは道長の兄の藤原道隆)の女房で、宮中の出来事を書いたエッセー「枕草子」の作者、清少納言とはライバル関係だったと言われています。しかし、紫式部が女房になった時には、すでに清少納言は宮中からいなくなっていました。つまり宮中ではすれ違ったこともないのです。
なぜ二人がライバルだと言われているのでしょうか。それは紫式部が日記の中で清少納言のことを「得意げに賢ぶって漢字を書き散らしてるけど、よく読むとそれほどでもない」みたいなことを書いているからです。痛快なほどの悪口です。もし二人で面と向かって口げんかしたらと想像すると、楽しくなります。
注释:①中宮:身份与皇后相同的天皇的妃子,正宫
②女房:宫中的高级女官
1.紫式部に関することとして、正しくないのはどれか。
A.恋愛小説「源氏物語」を書いた。 | B.早くお母さんを病気で亡くした。 |
C.20歳以上年下の人と結婚した。 | D.京都に住んだことがある。 |
A.紫式部の小説の主人公のモデルである。 |
B.天皇に学問を教える下級貴族である。 |
C.妻や子どもがたくさんいた。 |
D.今の福井県で暮らしたことがない。 |
A.夫が流行病で亡くなったあと | B.お父さんが退職したあと |
C.「源氏物語」を完成したあと | D.一条天皇が退位したあと |
A.紫式部が世話をする人 | B.中宮にいる女房 |
C.藤原道長の娘 | D.藤原道隆の娘 |
A.それぞれ書いた小説はライバル関係だから |
B.二人が面と向かったらいつも口げんかしたから |
C.紫式部が日記の中で清少納言の悪口を書いたから |
D.清少納言が紫式部の才能を嫉妬したから |
2 . 会話が続かなかったらどうすればいいでしょうか。話がぶっつりと途切れてしまったらどうするのが正解でしょうか。
「沈黙が怖いので、いろんな話題で盛り上げようとするけど、疲れる」「上っ面①の話ばかりが続くのが、気持ち悪い」と経験したことのある人がいるでしょう。沈黙がいやなので、いろいろな話題を持ち出すけれど、どれも空振りに終わってまたお互いに黙ってしまう。雑談における大ピンチです。
確かに続くことは大事です。ですが、話が途切れた時に、慌ててほかの話題を持ち出すのはやめましょう。うわべだけ②の話題を次々に変えて、浅く沈黙を埋めていては、まったく気持ちをやり取りできません。そういうときには、まず、会話のペースを落としましょう。多少の沈黙を恐れず、ゆっくりと、トーンも抑えて低い声で話すようにします。そらした上で、もう一度基本に立ち返るのです。基本とは、(ア)「自分の話をする。気持ちの話をする」ことです。
(中略)
ニュースや時事ネタなど、自分たちには関係のない、(ア)「遠い」話だから、話すことも尽きてくるのです。盛り上がらないし、沈黙が続く。逆に、自分たちにとって「近い話題」なら、話は簡単に復活します。自分が体験したこと、思ったことであれば、話が尽きるはことはありません。
沈黙が訪れたら、身近なエピソードをきっかけに気持ちを話すようにする。これが雑談のピンチを救う大切なルールとなります。
注释:①上っ面:事物的表面,表象
②うわべだけ:徒有其表
1.文中に「雑談における大ピンチ」とあるが、何のことか。
A.絶えずに話すが、相手から返事などをあまり出してくれないこと |
B.話がいろいろな話題に移るが、どれも不成功でお互いに黙ること |
C.話が途切れないように、一つの話題で雑談を長く続けさせること |
D.上っ面の話もしないで、雑談の進み具合を放置すること |
A.中身のない話題を何度も変えても、話が続くが、気持ちが伝えられない時 |
B.うわべだけの話題を気持ちのやり取りができるまで、次々に変える時 |
C.話が途切れた時に、慌ててほかの話題を持ち出して話を続けさせる時 |
D.雑談中、別の話題が入って、巧みに前の話題を止めて新たな話題に入る時 |
A.自分の気持ちが表せるように、感情を持って話すようにした。 |
B.自分側、あるいは相手側が一方的に話してばかりいるようにした。 |
C.会話のペースを落として、ゆっくりとトーンも抑えて低い声で話すようにした。 |
D.もう一度基本に立ち返るように、沈黙の雰囲気を壊して、話し続けるようにした。 |
A.すると | B.そこで | C.それに | D.つまり |
A.自分たちに関係のない話題で会話を交わす。 |
B.自分たちに遠い話を探して会話を進める。 |
C.自分たちに近い話題で会話を交わす。 |
D.自分たちにとって簡単な話で会話を進める。 |
3 . アフガニスタン①の面積は日本の約1.7倍です。アジアとヨーロッパの人々が行き交ったシルクロードの「十字路」として栄えました。多様な民族が暮らし、東西の文化が入り交じってガラスや絨毯、音楽など豊かな文化が発展しました。青く輝く鉱物、②ラピスラズリの主要な産地で、それを使った工芸品は奈良の正倉院にも収蔵されています。食べ物でおいしいのは、パラオという炊きこみご飯です。手で物を食べますが、食べる前に、③じょうろと受け皿を持ったその家の子どもがお客さんの間を回り、手を洗います。そして、神に感謝の祈りをして食事が始まります。
農作物があまりとれない山間部では、羊や牛を育てて売って収入を得ます。家畜の放牧は子どもたちの仕事です。朝から山に連れて行き、草を食べさせます。夕方、家畜を連れ戻して家畜小屋に入れ、子どもたちの仕事が終わります。勉強はそれからですが、子どもたちは懸命にその日一日を過ごします。
注释:①アフガニスタン:阿富汗
②ラピスラズリ:天青石
③じょうろ:喷壶
1.文中の「それ」の指すものは何か。
A.シルクロードのラピスラズリ | B.奈良のラピスラズリ |
C.アフガニスタンのラピスラズリ | D.ヨーロッパのラピスラズリ |
A.蛇口から出る水で手を洗う。 |
B.先に子どもに手を洗わせる。 |
C.箸やスプーンなどの食器を用意する。 |
D.神に感謝の祈りをする。 |
A.農作物を育てて売ることで収入を得る。 |
B.羊や牛を育てて売ることで収入を得る。 |
C.よく勉強して就職することで収入を得る。 |
D.家畜の放牧を手伝うことで収入を得る。 |
A.家畜を山に連れて行く前に | B.家畜を山から連れ戻す前に |
C.日常の仕事が終わった後で | D.毎朝、目が覚めた後で |
A.アフガニスタンの面積は日本ほど大きくない。 |
B.アフガニスタンで暮らしている民族が少なくない。 |
C.アフガニスタンはおいしい食べ物がたくさんある。 |
D.アフガニスタンは貧乏な人が少なくない。 |
4 . みなさんの中にも「牛乳は栄養価が高い、カロリーが高い、飲むと太る」というイメージを持っている人が多いと思いますが、それは大きな誤解です。牛乳は「栄養素密度」が高く、少ないカロリーで効率良く様々な栄養をとることができます。さらに、牛乳摂取量が多い人ほど体脂肪が低いという調査結果もあり、「牛乳は飲むと太る」という定説はすでに過去のものとなっています。しかも、「牛乳を飲むとコレステロール(胆固醇)が上がる」ということももちろん間違います。牛乳100gに含まれたコレステロールはわずかに12mgです。これは男性750mg、女性600mgという1日摂取目標においては微々たる量なんです。また、牛乳の摂取量が増えることによって、血の中の余分(多余的)なコレステロールを肝臓に運ぶ機能を持つよいコレステロールが増加したという報告もあります。
牛乳にもカルシウム(钙)が豊富に含まれています。短気な人、またはいつもイライラしている人は「カルシウム不足」が原因かもしれません。カルシウムが不足すると神経伝達が順調に行われなくなり、イライラし、集中力や持続力を欠くことになります。カルシウムは体を正常に働くための大切な栄養素です。
牛乳に対する間違ったイメージを正しく、その優秀な効能をきちんと理解することだ。家族の健やかな未来のために、もっともっと積極的に牛乳を飲んでいきましょう。
1.文中の「ほど」と同じ意味なのはどれか。A.この漫画は、見れば見るほど面白いです。 | B.遅刻するにもほどがあるのよ。 |
C.その本は、半分ほど読みました。 | D.別にそれほど面白くないぞ。 |
A.牛乳100gに含まれたコレステロールの量 | B.100gの牛乳 |
C.コレステロール | D.カロリーの量 |
A.神経伝達が崩れたから | B.牛乳が嫌いだから |
C.集中力や持続力が不足だから | D.カルシウム不足だから |
A.牛乳を飲むと太ること |
B.牛乳のカロリーが高いこと |
C.牛乳を飲むとコレステロールが上がること |
D.牛乳にカルシウムが豊富に含まれていること |
A.牛乳の栄養が豊富です。 |
B.牛乳が体にいい食品で、皆はどんどん飲みましょう。 |
C.牛乳の効能が優秀です。 |
D.牛乳は生活では不可欠な食品です。 |
5 . 假如你是学生会的负责人,现在需要通知全校学生和教师代表参加周六的迎新晚会(新人生迎会)。请用日语写一则通知,内容包括:迎新晚会的时间、地点、各年级学生入场顺序等注意事项。
写作要求:1.字数为80~120字。
2.格式正确,书写清楚。
3.使用「です、ます」体。
7 . 笑顔がすてきな人に会うと自然と笑顔になります。一方で、笑顔に自信のない方もいらっしゃるかもしれません。笑顔の効果や、魅力的な笑顔になるためのトレ一ニングについてお話ししたいと思います。
なぜ人は、笑顔を魅力的だと感じるのでしょうか。
「ミラ一ニュ一ロン」という神経細胞があります。この細胞は「共感の細胞」とも呼ばれ、他人の動作を見て、その動作が持つ意図をくみ取ろうとする時に働く細胞だと考えられています。この細胞の働きで、他人の行動を自分の行動のように感じ取るためです。笑顔の人を見ると、自分もうれしくなって微笑んでしまうことがあるのは、このためだと言われています。
また、意識的に笑顔をつくることで、幸せな気分を呼び起こすこともできます。心と体が強く関係し合っているからです。「楽しい」と感じて笑顔になるだけでなく、つくり笑顔でも楽しい気持ちが呼び起こされるのです。
毎日が単調で笑う機会がないと感じている人や、気持ちが落ち込むという人は、起きた時や寝る時に笑顔をつくることをぜひ習慣にしてみてください。目を閉じてリラックスし、少し口角を上げてみます。気持ちがふっと楽になる力の入れ具合があるので探してみてください。
笑顔になっているつもりでも、相手に伝わっていないことがあります。私の研究では、ほお(脸颊)の筋肉を使って口角を上げ、上の歯を見せると、魅力的な笑顔だと感じる人が多いという結果が出ています。
1.文中に「笑顔を魅力的だと感じる」とあるが、その理由は次のどれか。A.笑顔をつくることで、人が若く見える |
B.笑顔の人を見ると、自分も思わず微笑んでしまう |
C.笑顔を見ると、自分も笑い出して、気分もよくなる |
D.笑顔をつくることで、友達もたくさんできる |
A.心から笑っている人と、笑顔をつくっている人を見分ける細胞 |
B.嫌なことを思い出したとき、楽しいことを考えさせる細胞 |
C.自分の考えていることを表情に出す細胞 |
D.他人がしていることを、まるで自分もしているかのように感じる細胞 |
A.息苦しくなる |
B.心と体に強く影響を与える |
C.できるだけ鏡を映しながら、練習したほうがいい |
D.幸せな気分を呼び起こす |
A.目を閉じて、深呼吸をすればいい |
B.すべての歯が見えるように、口を大きく開ければいい |
C.上の歯が見えるように、口角を上げればいい |
D.毎日トレーニイングをすればいい |
A.落ち込んでいるとき、笑顔でいると楽な気持ちになれる |
B.寝る前に笑顔をつくると、興奮して、眠れなくなる |
C.毎日笑顔でいると、全身の筋肉が発達する |
D.意識的に笑顔をつくることで、疲れやすくなる |
8 . 具体的な問題解決を始める時に重要なことは、要するに何をやりたいかという「目的」を( ア )させることだ。(中略)
なお、目的を明確化すると言っても、一方で、とても具体的な目的が最初から与えられた場合もある。例えば、会社の上司から「うまくアイロンをかけられる(能熨衣服)口ボットを作りなさい」と言われたとしよう。その時には、その上司の言ったことの本当の意図をくむようにしよう。それをしない忠実な部下は、それではアイロンを握って、布を適当な力で押し付けることのできる口ボットアーム(机械臂)や、布の皺を見つける口ボッ卜視覚機能の設計に、すぐ取り掛かるだろう。
( イ )、そうではなくて、この上司は「洗濯が終わったら、できるだけ早く服を着られるようにしたい。そして、その目的の一つの具体的な方法として、アイロンがけロボットを作れ」と言っているんだな、と考えると、何もアイロンがけロボットに拘る必要がなくなる。例えば、衣料の繊維自体に手を加えて、洗濯しても皺ができない繊維にしてしまえば、アイロンがけ自体が不要になる。すでに形状記憶繊維が普及しているから、このような考え方の有効性はみんな分かっているよね。
1.文中の( ア )に入れるのに最も適当なものはどれか。A.しっかり | B.はっきり | C.びっくり | D.あっさり |
A.上司の言葉どおりに業務に当たる人 |
B.目標を持って業務に当たろうとしない人 |
C.特殊な口ボットを発想できる独創的な人 |
D.自分の能力を超えた仕事をしようとする人 |
A.本当の目的を探すこと |
B.一つの方法に拘らないこと |
C.最も必要な機能は何かを考えること |
D.手のかからない方法で問題を解決すること |
A.これから | B.それとも | C.ところが | D.あるいは |
A.高度な先端技術を要するロボットであり、開発は困難だ |
B.上司の真意に沿うなら、ロボット以外の研究を考えてもよい |
C.繊維自体を加工する方法と同様に、広く普及すると予想される |
D.洗濯後できるだけ早く服を着たいという目的に対して最良の解決だ |
9 . 以前、日本に来たある国のビジネスマンが「東京は大都会なのに、町の真ん中に大きい森があって、びっくりしました」と言っていました。大きい森とは明治神宮のことでした。高い所から東京を見渡すと、ところどころに緑のかたまりが見えます。それは木々がたくさん集まっている場所で、その一つが明治神宮の森です。この場所に明治神宮が建てられると決まったころ、このあたりは作物があまり育たない荒れた土地でした。そこに神社にふさわしい森を作ろうと言うことになって、庭づくりの専門家たちがいろいろ考え、計画を立てて木を植えたのです。ここは人の手で作られた林のようには見えません。自然に近い森を作るために、東京に大昔から自然に生えていた種類の木々を植えたからです。初めは12万本植えたそうですが、今は3万6千本に減っています。それは木々同士の競争が自然に起こって、弱いものは育たなかったからです。昔からある自然の森と同じことが起こるようにと考えた庭づくりの専門家たちの計画どおりでした。競争に勝ち残った木は、今ではとても大きな木に成長しています。
ここでは、たとえ木が倒れても人は何もしません。ただ見守っているだけだそうです。すべてを自然のままにしているのです。今、ここを管理する人がしていることは落ち葉を掃き集め、それを森の木々の根元に戻すことだけです。何もない荒れた土地に木を植えて100年、森は大きく成長しました。これは100年前の人たちから私たちへの贈り物なのです。
1.文中に「緑のかたまり」とあるが、何を指すか。A.大きい木 | B.緑の山 | C.緑の建物 | D.森のような所 |
A.自然に近い森を作ろうという計画 |
B.大きくなる木を植えようという計画 |
C.東京に自生する木を植えようという計画 |
D.荒れた土地を木が育つ土地にしようという計画 |
A.いろいろな種類の木が大きく育つこと |
B.荒れた土地でも大きく育つ木もあること |
C.何種類かの木しか大きく育たないこと |
D.木々同士の競争が起こり強いものだけが残ること |
A.生えている葉 | B.落ち葉 | C.倒れた木 | D.勝ち残った木 |
A.ほとんどのことを自然のままにしている |
B.自然な森に見えるように苦労をしている |
C.弱い木も大きく育つように手を入れている |
D.誰もまったく何もしない |
A.をつうじて | B.において | C.にたいして | D.にかんして |