1 . わたしの知っている寿司屋の若い主人は、亡くなった彼の父親を今になっても尊敬している。死んだ肉親のことは多くの場合、美化されるのが普通だから、彼の父親の追憶もそれではないかと思っていたが、そのうち考えが変わってきた。
高校を出た時から、彼は父親に寿司の握り方--寿司屋になるすべてを習った。父親は彼のご飯の炊き方が下手だとそれをひっくり返す(掀翻,倒掉)くらい厳しかったが、何と言っても腕に差があるから文句は言えない。だが、ある日我慢できず「なぜぼくだけに辛く当たるんだ」と聞くと、「おれの子どもだから辛く当たるんだ」と言い返されたという。父親が死んだ後、店を継いでみると、その辛く当たられた技術が役に立ち、なるほど、なるほどと彼はわかったそうである。
わたしはこの若主人の話を聞くたびに羨ましいと心の底から思う。そこには我々がある意味で、理想とする父親と子どもの関係があるからである。
子どもはそのとき、技術だけではなく父親の生き方も学んでいく。自分の作る寿司に妥協しない父親、飯の炊き方ひとつにも誠意を持ってやる父親の生き方を技術と同時に習っていく。それが本来父親というものだ。
1.文中の「それ」の指すことはどれか。A.死んだ肉親を美化すること | B.死んだ肉親を追憶すること |
C.死んだ肉親を尊敬すること | D.死んだ肉親を追憶し、尊敬すること |
A.文句を言ったら叱られるから |
B.寿司の握り方を教えてもらえないから |
C.何も教えてもらえないから |
D.必要以上に厳しく叱られるから |
A.店を継いだこと | B.父親と腕に差があること |
C.父親が辛く当たったこと | D.技術を教えてくれたこと |
A.この若主人が寿司屋を継いだこと |
B.この若主人は厳しい父親がいたこと |
C.この若主人は技術の上手な父親がいたこと |
D.この若主人が立派な寿司屋さんになったこと |
A.父親は子どもと同じ仕事をすべきだ。 |
B.父親は子どもに厳しくすべきではない。 |
C.父親は子どもに技術を伝えるべきではない。 |
D.父親は子どもに技術と生き方を伝えるべきだ。 |
2 . 絵本を読む時間というのは、その気持ちさえあれば、だれにでもいくらでも見つかるものです。1冊の絵本は5分から10分もあれば読み終えられるのですから。そしてそのひとときは、親と子の気持ちがとても自然に寄りそい、通い合います。こうして私は父親としての気持ちを充分に満足させられ、子どももそれをとても楽しみにしていました。子どもたちが成人した今も、そのときのいろいろの思い出は、親にも子どもにも、心の中にはっきりと残っています。それが人間の絆というものかもしれません。
ア母親も絵本を読んでやっていました。私たち夫婦は、子どもに食べものを与えるのとまったく同じ感覚で、子どもに絵本を読んでやりました。それは特別なことではなく、生活の中に本があることがごく自然だったからです。こうして子どもたちへの本読みは、10年問以上も続きました。しかし子ども自身に早くから絵本を読ませるようには、決して指導しませんでした。
「本」好きの子どもに育てるには、お母さんはどなたも、わが子が本好きで、読書力のある子どもに育って欲しいと願っていらっしゃるでしょう。しかし、現実は必ずしも親の願いどおりにはなりません。どこでどうすれちがう(错过去)のでしょうか。
1.「見つかるもの」 とあるが、何を指すか。A.絵本 |
B.時間 |
C.子供 |
D.親 |
A.幼い子供を持っている父親 |
B.成人した子供を持っている母親 |
C.幼い子供を持っている母親 |
D.成人した子供を持っている父親 |
A.もちろん | B.たとえば |
C.しかし | D.ですから |
A.子供の気持ちを満足させること |
B.子供に食べものを与えること |
C.子どもに絵本を読んでやること |
D.生活の中に絵本がたくさんあること |
A.本好きで、読書力のある子どもに育つこと |
B.早くから絵本が読めること |
C.親と子供の絆を強めること |
D.早く大人になること |
3 . 先日も、クリニックに通っているお母さんと一緒の小学生が、ファーストフードと炭酸飲料を片手に、これから塾に通うんだと言っていた。手にしたハンーバーガーは、お母さんの運転するマイカーの中で食べるのだそうだ。
塾が終わるのは午後8時を過ぎるので、お腹がすいてしまうという。
「何時に寝るの?」と聞いたら、夜中の1時ごろという答えが返ってきた。
最近、子供の高脂血症が増えている。小学生から高校生までのおよそ5~15パ一セントはコレステロール(胆固醇)が高いと言われている。
運動をせず、学校と塾の往復で、ファーストフードを食べているとコレステロールが高くなるのは当然である。子供の食べている食品の種類が昔に比べて著しく減ってきて、いつも同じものばかり食べている、という報告も発表されたばかり
こんなことでは、子供がフォアグラ(醫鵝肝)になってしまいそうだ。お母さん、英語や漢文もいいけれど、その前にもっと大切なことがありませんか。
子供のころに、おやつに作ってもらった蒸かしたサツマ芋。くたくた(精疲力尽)になるまで走り回った後に食べた夕食の味。そんな楽しみを失ってしまった子供たちは、アである。
1.「マイカーの中で食べる」とあるが、それはなぜか。A.急いで塾に通うから |
B.マイカーの中で食べるのが美味しいから |
C.子供がマイカーが好きだから |
D.店に食べるところがないから |
A.先生 |
B.お母さん |
C.子供 |
D.筆者 |
A.運動したくなくなる |
B.成績がよくなる |
C.コレステロールが高くなる |
D.食品の種類は少なくなる |
A.英語や漢文の勉強 |
B.夕食の味 |
C.生活の楽しみ |
D.食品の種類 |
A.うれしい |
B.気の毒 |
C.健康 |
D.難しい |
4 . 以下は、スポーツの指導者が子どもを叱ることについて書かれた文章である
叱ることの本来の目的は「叱られた原因を理解する」「自分の間違いに気づく」「うまくいかせるために次にとるべき行動がわかる」の三点です。
とくに重要なのが、次にとるべき行動がわかることです。叱られたことで、自信をなくして次の行動がとれなくなることは、「叱る」という本来の目的からはずれることになります。
(中略)
「叱る」とは、叱ることで子どもがどのような反応を起こすか、すべで計算されていること。「叱ることで子どもがどんな行動を起こすか」が、予想できていなければならない,ということです。そもそも (本来)叱ることは、子どもの成長が目的なのです。
( ア )、「怒る」は感情的な行為です。ときには怒りや憎しみを伴います。また、子ども自身を否定することにもなりかねません。指導者は「叱る」「怒る」の違いを常に自問自答することが大切です。さらには「君自身を否定しているわけではないのだよ、君のしたことを叱っているのだ」と伝えましょう。つまり、人格を含めてすべてを頭ごなしに(不分青红皂白)叱るのではなく、ポイントで叱るのです。
ここで、「叱る」うえでの注意点を一つ。叱ることが何度も続くと、叱られることに対する慣れが生じ、「いつものことか」と子どもが感じとり、指導者の本当にいいたいことが伝わらないということがあります。叱ることによって、得られる効果が半減しないためにも、指導者は日頃から注意深く、また意思を持って、みずからと向き合う必要があるのです。
1.子どもを叱るとき、指導者にとって必要なことは何か。A.なぜ叱るのかを子どもに伝えること |
B.次にとるべき行動を子どもに説明できること |
C.叱られた後の子どもの行動が予測できていること |
D.子どもが自信をなくさないように軽く叱ること |
A.できるだけ肯定的な言葉を使っている |
B.「叱る」と「怒る」を意識して使い分ける |
C.子どもの成長に合った叱り方をする |
D.怒りや憎しみを隠して叱る |
A.そうすると | B.それでは | C.それに対し | D.したがって |
A.「叱る」は肉体的な行為で、「怒る」は感情的な行為だ |
B.「叱る」は子どもの成長が目的で、「怒る」はその人自身を否定するのが目的だ |
C.「叱る」は相手にアドバイスをするもので、「怒る」は自分の怒りを感情的に出すものだ |
D.「叱る」は自分の憎しみを出すもので、「怒る」は相手のしたことを否定するものだ |
A.叱る効果を高めるには、日頃から子どもと向き合う必要がある |
B.本当にいいたいことを伝えるには、あきらめずに何度も叱ることが大切だ |
C.効果的に叱るには、叱ることに慣れることが大切だ |
D.効果的に叱るには、伝えたいことをしっかり考えておく必要がある |
5 . みなさんは、動物園へ行ったことがありますか。私は小さいとき、何回か、家族で動物園へ行ったことがあります。でも、動物はずっと寝ていて、とてもつまらなかったです。動物はいつも寝てばかりいると思っていました。
今、日本には夜も入ることができる「夜の動物園」があります。私は、この間、 初めて夜の動物園へ行って、驚きました。昼間は動かないで、寝てばかりいる動物が、夜になると、たくさん動くのです。動物園の人の話によると、特に、肉を食べている動物は、夜になると元気になるそうです
その動物園では、車やパスに乗って、動物を見ます。動物に触ることはできませんが、草を食べる動物には、窓から食べ物をあげられます。私も草をあげましたが、近くで見る動物は大きかったので、少し怖かったです。(ァ)、 なかなかできない経験ができて、とても楽しかったです。
1.文中に「動物はいつも寝てばかりいると思っていました」とあるが、そう思っていた理由はどれか。A.私は動物園へ行ったことがなから。。 |
B.私は動物園へ行ったとき、寝てしまったから。 |
C.私が動物園へ行ったとき、動物はずっと寝ていたから。 |
D.私は小さいとき、一回しか動物園へ行ったことがなかったから。 |
A.動物たちは朝まで寝ているから。 |
B.昼間に寝ていた動物が夜も寝ているから。 |
C.昼間に寝ていた動物が夜になると元気になったから。 |
D.夜に寝ていた動物が朝になると元気になったから。 |
A.乗り物に乗って動物を見た。 |
B.動物園の外から動物を見た。 |
C.動物に食べ物をあげながら見た。 |
D.動物と一緒に遊びながら見た。 |
A.少し楽しかった。 | B.とても楽しかった。 |
C.少し怖かった。 | D.とても怖かった。 |
A.それで | B.つまり。 |
C.でも | D.そして。 |