1 . どんな国でもいいところと、よくないところがあります。もちろん、日本も中国もそうです。
日本に来て2か月半が経ちました。私はよく電車を利用しましたが、日本の電車の中も面白いと感じました。にぎやかな車内放送と、静かな乗客の雰囲気は中国とまったく違います。繰り返し流れる車内放送は中国人の私にとって、いい聴解の練習になりました。また、心配をしすぎる日本人は、席に座る時でも隣の人に邪魔にならないように気を使って、車内で大声で話したり、左右を眺めたりしません。彼らは車内で居眠りをしたり、本や新聞を読んだりしています。でも、ネクタイをしてスーツを着ているサラリーマンが漫画を読んでいるのを見て、本当に(ア)に思いました。
その他、町で出会う高校生たちは、みんなイキイキとした笑顔で活気を感じました。でも、冬なのに女子生徒が短いスカートを穿いているのを見て、寒くないのかと心配になりました。
日本では私は(イ)ですから、日本人が気付かないことに気が付きますが、それは中国に来た日本人も同じだと思います。国によって生活習慣や礼儀は大きく違います。(ウ)、違いを体験して、どうして違うのか、よく考えて、その違いを理解することが異文化の勉強だと思います。自分の国の立場で他国の問題点を指摘するのではなく、理解することが大切だと思います。
1.文中に「車内で大声で話したり、左右を眺めたりしません」とあるが、それはなぜかA.彼らは車内で居眠りをするから |
B.彼らは聴解を練習するから |
C.彼らは隣の人に邪魔にならないようにするから |
D.彼らは漫画を読むから |
A.不思議 | B.可能 | C.不可能 | D.必要 |
A.外国人 | B.中国人 | C.日本人 | D.地元の人 |
A.たとえば | B.でも | C.ですから | D.それに対して |
A.他国の生活習慣や礼儀を体験する必要がない。 |
B.自分の国の立場で他国の問題点を指摘することが必要だ。 |
C.異文化を勉強しなければならない。 |
D.異文化に対して理解することが大切だ。 |
2 . 私が日本語を習おうと思ったきっかけは、日本のアニメだ。国では日本のアニメだけでなく、日本の映画やドラマなんかも字幕付きで見ることができたから、日本や日本語に興味を持ち始めるまでにあまり時間はかからなかった。最初は字幕を追いながら見ていた(ア)、実は私は極度の近眼で、次第に(渐渐地)画面の字幕を追うのが面倒に感じるようになった。字幕を見るより、聞いて分かるほうが効率がいいような気がして、だったらいっそのこと(索性)日本語を勉強しようと思って学び始めました。
もともと日本のアニメが好きだったから、単語はどんどん覚えられた。アニメを見ていて分からない単語があると、手元の辞書で意味を調べる。気になった言い回し(说法)などは手帳にメモしておけば、自然に覚えられた。日本に来てからは、私の日本語を周りの日本人はいつも褒めてくれたし、日本語が通じることが何よりもうれしかった。
だが、それを「努力したんでしょう」と言われると、正直少しがっかりするのだ。努力したのかと聞かれれば、実際私は努力などしていない。日本語を覚えるのに辛いとか苦しいという気持ちが一切なかったのだから。ただ好きなことに夢中になっていただけだ。
1.筆者が日本語を習おうと思ったきっかけはどれか。A.日本のアニメ | B.日本の映画 | C.日本のドラマ | D.日本文化 |
A.それとも | B.けれども | C.また | D.まだ |
A.一生懸命努力したのだ | B.日本語を覚えるのは苦しいから |
C.あまり努力しないから | D.努力したくないから |
A.アニメを見ていて分からない単語を辞書で意味を調べる。 |
B.気になった言い回しなどを手帳にメモする。 |
C.日本のアニメが好きだったから、単語はどんどん覚えられた。 |
D.日本に来て、日本人と話し合う過程で学ぶ。 |
A.誰でも日本のアニメが好きだ。 | B.日本語は学びやすい。 |
C.努力は無駄なことだ。 | D.好きなことに夢中になるのは楽しい。 |
3 . 喫茶店や食べ物屋のメニューには、「500円」「1000円」といった「ちょうど値段」をまず見かけない。
「ちょうど値段」のほうが、500円玉一枚、1,000円札一枚で済むし、お釣りの用意も少なくて済む。それなのに、480円とか950円など、あえて切りの悪い値段にするのは、そのほうが後々値上げしやすいからだ。
500円だったコーヒーが 510円になれば、お客は値上げしたことにすぐに気づく。
「前は500円玉一枚でよかったのに、面倒だな。」と不満に思いやすい。( ア )、480円だったものが、490円になっても、お客はさほど気にしない。なかには、値上げしたことに気つかない人すらいるだろう。
また、同じ切りの悪い値段でも、「1」「2」「3」「4」よりも、「6」「7」「8」「9」をつける店が多い。
これは、「1」「2」「3」「4」は実際よりも値段が高いように感じ、「6」「7」「8」「9」は実際よりも値段が安いように感じる数字だから。
たとえば、480円と520円も、520円と560円も価格差は40円だが、480円と520円のほうが、差があるように感じるものだ。
そこで値付けをするときも、510円、520円といった「1」「2」「3」「4」のつく数字より、560円、580円といった「6」「7」「8」「9」のつく数字にしたほうが、お客の財布の紐を緩めさせる効果が( イ )のだ。
1.「切りの悪い」とは、ここではどのような意味か。A.会計の時に計算しやすいちょうどの数字 |
B.お釣りが出るようなちょうどではない数字 |
C.お客さんが安いと感じやすい値段 |
D.お客さんが高いと感じやすい値段 |
A.品物の価値があるから値上げしてもかまわない。 |
B.少し値段を上げてもお客さんから文句を言われない。 |
C.他の店に比べてもともと値段が安いから少し値上げしてもよい。 |
D.店に来るのは常連客ばかりなので値上げすることを認めやすい。 |
A.ところが | B.ところで | C.たとえば | D.すなわち |
A.目立たない | B.弱くなる | C.高くなる | D.変わらない |
A.切りの悪い値段だとお釣りの用意をしないといけないので面倒だ。 |
B.「ちょうど値段」から値上げしてもお客さんは気づきにくい。 |
C.「4」のつく数字より「6」のつく数字のほうが高いように感じる。 |
D.「2」のつく数字より「8」のつく数字のほうが安いように感じる。 |
4 . 2019年1月8日から4月7日まで、展覧会「紫禁城で過ごす旧正月」が故宮入口の午門とその東西両側にある雁翅楼の展示ホールで開催され、これが故宮博物院の歴史上、最も広大な面積を使った展示です。
そして、1月28日からは、北京市、上海市、山東省など10省(直轄市)から145社の中国の老舗企業が慈寧宮花園と慈寧門前の広場、隆宗門前の広場でイベントを開催しました。各地方の特色ある特産品や郷土芸能、伝統的なB級グルメ(地摊小吃)や名物料理などを楽しむことができました。
春節期間中、中国では「年画」と呼ばれる絵を家の門に張る習慣があります。その年画に描かれている姿の起源は、中国の伝説と関係があります。漢代末にはすでにそれを家の門に貼るといった習慣がありました。その後、だんだんと将軍、童子などの画像も増えていました。民間伝説の影響を受け、唐代に実在した二人の武将、秦瓊と尉遅恭が描かれた絵を門にかけるのが最も一般的です。
昔は、中国のお年玉「圧歳銭」は本物の貨幣が使われていたわけではなく、形が特殊で、縁起のいい意味が込められた特製の貨幣が使われていました。中国語の「鹿」の発音と高い給料を表す「禄」の発音は同じため、鹿は伝統的な吉兆のシンボルの一つとして知識人たちに愛されてきました。「圧歳銭」の表面には鹿が彫られ、年長者から子供への切なる(殷切的)期待が込められていました。
1.文中の「紫禁城で過ごす旧正月」について、正しくないのはどれか。A.その展覧会の開催期間は3カ月間ぐらいだった。 |
B.それは歴史上、最も広い面積を使った展示だった。 |
C.それは雁翅楼の展示ホールで開催された。 |
D.145社の中国の老舗企業がこの展覧会に参加した。 |
A.中国の各地の特色の食べ物を楽しむことができた。 |
B.145社の世界各国の老舗企業がイベントに参加した。 |
C.イベントでは、食べ物しか手に入らなかった。 |
D.イベントは慈寧宮花園だけで行われた。 |
A.秦瓊と尉遅恭の画像は唯一門にかけられた画像だ。 |
B.画像が門にかけられた秦瓊と尉遅恭は実に存在した人だ。 |
C.年画は海外からの伝説に関係がある。 |
D.今は年画をかける習慣はもうなくなった。 |
A.昔、それは本当の貨幣を使っていた。 | B.それにユニークな絵が刻まれた。 |
C.それは後輩から先輩にあげるものだ。 | D.それは買い物の時に使える。 |
A.わけが分からないが、古くからの伝統だから |
B.子供たちが鹿という動物が好きだから |
C.鹿は縁起のいい意味があるから |
D.年長者は鹿のように長生きしたがるから |
5 . 最近、「認知療法」という勉強をしている。人間ってすごく不思議な生き物で、すぐに「心の目」が歪み、事実を正しく捉えられなくなる。しかも、歪みは悪いほうにしか起きないという性質もある。その「心の目」の歪みを修正するのが、認知療法。例えば、私は昨日職場の大学にある書類を取りに行った。すると、事務の人が「あ、あの書類、今朝、先生の病院にお送りしたんですよ」と言った。入れ違い(擦肩而过)になっちゃったみたいだ。
わざわざ来たのに…とちょっとショック(打击)。それから私は「そう言えば今日は朝も携帯電話を忘れて、駅から家に一度戻ったし、悪いことばかり」と、どんどんマイナス(负面)思考に陥ってしまった。よく考えれば、「書類と入れ違いになったこと」と「携帯を忘れたこと」は何の関係もない。偶然に二つの幸運じゃないことが続いてしまっただけだ。逆に、幸運であることが二つ続くこともあるのに、そっちはすぐ忘れてしまう。
それに、事務の人は善意で書類を発送してくれたのだ。忙しい仕事中、封筒に住所を書いたり切手を貼ったりするのは大変だったはず。事務の人は私のことを大切にしてくれているということが分かる。でも一度マイナス思考になってしまうと、そう考えられず、「事務の人、私にわざと書類を送っちゃったんじゃないか」とまで疑ってしまう。
(ア)一つの出来事を全然関係ないほかの出来事と結び付けたり、「いつもこうだ。これからでもそうなんだ」と思い込んだり、その出来事のいい側面を見られなくなって、すべてを悪い方向に解釈したり、というのが「心の目」の歪み。
「認知療法」ではこの歪みをまず自覚してもらい、自分で軌道修正できるようにトレーニング(练习)をする。
1.文中に「そっち」とあるが、どのようなことを指すか。A.悪いことばかり続くこと | B.運のいいことが続くこと |
C.携帯電話を忘れたこと | D.書類と入れ違いになったこと |
A.そして | B.例えば | C.ところで | D.このように |
A.すべてうまくいくことがいいと考えられること |
B.マイナス思考に陥って、事実を正しく捉えられなくなること |
C.出来事にあるいい方面を見て、すべてをいい方向に考えること |
D.一つの出来事を全然関係ないほかの良い出来事に関係づけること |
A.消極的 | B.積極的 | C.客観的 | D.楽観的 |
A.人の善意を正しく認識したり理解したりすることができること |
B.心理的に健康になるように、「心の目」の歪みを正しく直すこと |
C.すべての出来事を悪いことだと考えられるように練習すること |
D.出来事を悪い方向に解釈するという「心の目」の歪みを意識すること |
6 . 中国のある雑誌が、今年の「流行語トップ10」を発表した。ここで、その中の4番目の「搭子(OO友)」について紹介する。
「搭子」はもともと何かを一緒にする仲間といった意味で使用されていたが、現在は特定の要望(需求)を満たすための仲間という意味で使用されるようになっている。例えば、ご飯を食べる場合には、相手の好き嫌い(喜好)や予算などによって決めるのではなく、自分が好きなものと同じものを食べたい「メシ友」を探す。旅行に行く場合には、自分の行きたい場所と同じ場所に行きたい「旅友」を探す。
「2023年における若者の『搭子』交友報告」によると、調査対象となった若者の9割近くが「搭子」という交友スタイルを耳にしたことがあり、(ア)若者の6割以上が「搭子が欲しい」と回答している。「搭子」のような付き合い方は非常に効率が良く、(イ)なように思えるかもしれない。しかしその反面、友達付き合いをしていく上で生じる様々な気苦労や時間、エネルギーを使いたくない、精神的に疲れたくないといった思いも見られる。好意的に捉えるならば、この「搭子」は、交友関係に疲れ切った若者たちにとって、友達作りの「最初の一歩」と捉えることができるだろう。無用なストレスを解消し、自分のニーズや好みに合った仲間を探すことは決して悪いことだとは思わない。
1.「搭子」は現在ではどういう意味か。A.何でも一緒にやる友達 | B.同じ趣味を持っている友達 |
C.同じ好き嫌いがある仲間 | D.特定のニーズを満たす仲間 |
A.さらに | B.しかし | C.それで | D.だから |
A.可能 | B.不可能 | C.便利 | D.不便 |
A.若者の9割は「搭子」をほしがる。 | B.「搭子」は心理的なニーズを満たせる。 |
C.「搭子」はエネルギーを使いすぎる。 | D.「搭子」の付き合い方は効率が悪い。 |
A.若者は交友関係に苦しんでいる。 |
B.「搭子」は友達作りに役に立つ。 |
C.若者は友達を作るのにけっこう時間がかかる。 |
D.「搭子」はストレスを解消するのに無意味だ。 |
このことは、二つの点で子供達に重大な影響を与えた。一つ目は「体力」への影響である。子供の体力と運動に関する調査では、走る、跳ぶ、投げるなどの基礎的な体力は昔より落ちている。外で体を動かして遊ぶ機会が減ったことが、最大の原因だと考えられている。
二つ目は「付き合い方」への影響である。昔は、近所の子供が一緒に外で遊び、年齢や個人による違いを受け入れて、付き合い方を学習した。(イ)、今は部屋で一人で過ごす時間が長くなり、人間関係がうまく作れない子供が増えてしまった。
これからも日本の町は発展していくだろうが、それが子どもに与える影響も忘れてはいけない。
1.(ア)に入る最も適切なものはどれですか。A.それに | B.そして | C.それから | D.それで |
A.子供がテレビを見ること | B.子供がゲームをすること |
C.町に道路やビルをつくること | D.子供が室内で遊ぶこと |
A.そのため | B.それで | C.しかし | D.また |
A.日本の町がきれいになること | B.近所の子供が一緒に外で遊ぶこと |
C.公園や空き地が多くなること | D.子供が外で遊ぶことがすくなくなること |
A.日本の町が発展していくことはよくない。 |
B.公園を作ることはよくない。 |
C.外で体を動かさない子供はみんな体力が落ちた。 |
D.子供が外で遊ぶことは必要だ。 |
8 . 筆者は異なる職業に従事する人にインタビューしました。次はインタビューのまとめです。
田中さん自分の国の言葉を話すのは簡単ですよね。でも、それを教えるのは大変です。日本にある学校ではいろいろな国の人がいっしょに学んでいます。中国人のように漢字を使う人たちとヨーロッパ人のように漢字を使わない人たちとの間だけでも違いが大きいので、一人一人に合った教え方を考えなければなりません。工夫が必要なので、いつも新しいアイディアを考えています。
青木さん毎日たくさんの人と接するので、人が好きではないとできません。患者さんを治すのは先生の仕事ですが、先生を助けて患者さんのお世話をするのはわたしの仕事です。つらいこともありますが、病気や怪我で苦しんでいた人が良くなった時はうれしいです。患者さんに笑顔が戻った時に幸せを感じます。
佐藤さんおしゃれな仕事だと思っている人が多いと思いますが、就職した後、数年はクオルのなどの仕事しかできません。ここであきらめないで、技術とお客様に対する態度の続を身につけることが大切です。わたしが実際に切り始めたのは仕事を始めて3年でした。女性をきれいに見せるお手伝いの好きな人に向いている仕事だと思いますよ
1.田中さんの職業は何だと思うかA.日本語の教師 | B.ヨーロッパの留学生 |
C.英語の教師 | D.中国語を学ぶ学生 |
A.何かを教えること | B.患者さんを治すこと |
C.先輩を助けること | D.患者さんを世話すること |
A.青木さんは人と接するのが好きではない。 |
B.青木さんの仕事は毎日つらいことばかりある。 |
C.青木さんが良くなった時だけ幸せが感じられる。 |
D.青木さんの仕事は患者さんのお世話をすることである。 |
A.女性をきれいに見せる仕事をしていること |
B.数年もタオルの洗濯などの仕事しかできないこと |
C.技術とお交様に対する熊度の基礎を身につけること |
D.私の仕事はおしゃれな仕事だと思っている人が多いこと |
A.タオル | B.服 | C.髪 | D.布 |
9 . 絵やぬいぐるみ(布娃娃)、ブローチ(胸针)などを売る露天商に、最近、外人の姿が目につく。ターベラーさんもその一人。町田市原町田の小田急町駅南口に店を広げ、片言の日本語で「この絵、いかがですか」。往来から見た日本人の姿を語ってもらった。
——なぜ絵を売る商売を始めたのか。
日本へは観光に来た。食べ物、交通費、すべて高い。国内旅行の合間に絵を売って稼ぐ。稼いだお金で、(ア)旅行するの。広島、金沢、京都、松本などに行った。週に二三日、町田に来て絵を売る。お昼ころから日が暮れるころまで。日曜日はたくさん売れるし、周りの商店は休みの日は売れない。
——絵を売っていて、通る人の反応は。
目だけで見ていく人、立ち止まる人。立って見ているから声をかけると、急に歩き出す人。多くの人が私は話しかけると真面目な顔をして立ち去ってしまう。子供の反応は而白い。にっこり笑いかけると怖がってお母さんのほうに逃げて行ったり、このような格好(目を大きく開いて口を丸くして)で「ああ、びっくりした」という。
——商売の邪魔をされることは。
歩いている人からはない。でも、少年たちが時々周囲で騒いでうるさい。日本人は外国人に慣れていない。私の国オーストラリアには世界各地から移民してくる。だからみんな区別しない。日本は日本人だけだから、外国人が珍しいのでしょう。でもそれが日本の文化なのだから、それでいいと私は思う。
——「日本人は国際人にならなくては」とよく言われるが、どう思いますか。
賛成しない。日本人は日本人。古くからの、豊かな文化がある。それが素晴らしいし、大切にするのがいい。西欧人と同じになる必要はないではないか。
1.文中に「外人」とあるが、誰のことを指すのか。A.小田急町駅の外にある日本人商売露天商のこと |
B.オーストラリアから日本へ来たターベラーさんのこと |
C.世界各国から日本へ観光に来た外国人のこと |
D.絵やぬいぐるみ、ブローチなどを売っている外国人のこと |
A.自分の絵を売るため | B.旅行するため |
C.日本語を上達させるため | D.露天商になるため |
A.また | B.しかし | C.あるいは | D.でも |
A.日本人は国際人にならないこと |
B.日本は日本人だけだから、外国人が珍しいこと |
C.日本は古くからの、豊かな文化があること |
D.日本文化は素晴らしいし、大切にするのがいいこと |
A.ターベラーさんが通る人に声をかけると、みんなが立ち止まる。 |
B.子供はみんなにっこり笑いながらターベラーさんの絵を鑑賞する。 |
C.少年たちが騒いでもターベラーさんの商売の邪魔になることはない。 |
D.ターベラーさんが話しかけると、真面目な顔をして立ち去る日本人がいる。 |
10 . 村上春樹の作品を最初に読んだ時は、ストーリーがよく分からなかった。でも、村上春樹の作品ばかりを読んでいた。なぜかと思って、その理由を考えてみた。
村上春樹の作品は文章が美しいのだ。誰もが知っている簡単な言葉だが、誰もが思いつかなかった新しい言葉の組み合わせを使っている。どうしてこの登場人物はこういう。
行動をとるのかが作品の中で明確に語られなくても、ストーリーを支える文章が美しければ、それはそれでいいのだ。文章の美術館にいるようなイメージなのだ。
また、ストーリーが完璧には分からないから、何度でも読み返せるのだ、最初にも書いたように、村上春樹の作品のストーリーは、完璧には理解できなくて、続きを予想できない。言い換えれば、誰も理解できる「オチ」がないのだ。普通の小説なら、起承転結がしっかりしていて、一度読んでしまえば、物語の結末に大体納得できて、予想もできる。(ア)、村上春樹の小説は、何度も読み返しても「オチ」らしいものが見つからない。村上春樹自身も「自分はよく分からない話を書いている」と自覚しているようだ。
世の中にはストーリーが似ていて、分かりやすい小説で溢れている。しかし、簡単に心に入ってくる分、簡単に心の外に出ていってしまうのだ。村上春樹さんの美しい作品は心のどこかに留まる。ハラハラドキドキさせるより、心を落ち着かせる。
結果として、やはりこれが村上春樹の作品を読む一番の理由なのだ。村上春樹の作品は小説じゃなくて、「心のお薬」ということなのかもしれない。
1.文中に「理由」とあるが、それに合っていないのはどれか。A.村上春樹の作品は文章が美しいから |
B.ストーリーが完璧に分からないから |
C.結末に納得でき、予想もできるから |
D.心を落ち者かせることができるから |
A.ストーリーがよく分からなかったから |
B.文章の美術館で村上春樹の作品を読んでいるから |
C.言葉はやさしいが、新たな組み合わせになっているから |
D.登場人物がどうしてこういう行動をとるか分からないから |
A.自分にもよく分からない話 |
B.納得感のある物語の終わり方 |
C.何度でも読み返せるストーリー |
D.しっかりしている小説の起承転結 |
A.すると | B.そのうえ | C.それで | D.しかし |
A.筆者は村上春樹の作品について完全に理解できない。 |
B.心を落ち着かせるのは村上春樹の作品を読む一番の理由だ。 |
C.簡単に心に入ってくる小説だけ、簡単に心の外に出ていく。 |
D.登場人物の行動が作品の中で明確に語られてこそ文章が美しくなる。 |