A.にして | B.になる | C.にとって | D.について |
A.開けている | B.開けてある | C.開いている | D.開いてある |
3 . わたしの知っている寿司屋の若い主人は、亡くなった彼の父親を今になっても尊敬している。死んだ肉親のことは多くの場合、美化されるのが普通だから、彼の父親の追憶もそれではないかと思っていたが、そのうち考えが変わってきた。
高校を出た時から、彼は父親に寿司の握り方--寿司屋になるすべてを習った。父親は彼のご飯の炊き方が下手だとそれをひっくり返す(掀翻,倒掉)くらい厳しかったが、何と言っても腕に差があるから文句は言えない。だが、ある日我慢できず「なぜぼくだけに辛く当たるんだ」と聞くと、「おれの子どもだから辛く当たるんだ」と言い返されたという。父親が死んだ後、店を継いでみると、その辛く当たられた技術が役に立ち、なるほど、なるほどと彼はわかったそうである。
わたしはこの若主人の話を聞くたびに羨ましいと心の底から思う。そこには我々がある意味で、理想とする父親と子どもの関係があるからである。
子どもはそのとき、技術だけではなく父親の生き方も学んでいく。自分の作る寿司に妥協しない父親、飯の炊き方ひとつにも誠意を持ってやる父親の生き方を技術と同時に習っていく。それが本来父親というものだ。
1.文中の「それ」の指すことはどれか。A.死んだ肉親を美化すること | B.死んだ肉親を追憶すること |
C.死んだ肉親を尊敬すること | D.死んだ肉親を追憶し、尊敬すること |
A.文句を言ったら叱られるから |
B.寿司の握り方を教えてもらえないから |
C.何も教えてもらえないから |
D.必要以上に厳しく叱られるから |
A.店を継いだこと | B.父親と腕に差があること |
C.父親が辛く当たったこと | D.技術を教えてくれたこと |
A.この若主人が寿司屋を継いだこと |
B.この若主人は厳しい父親がいたこと |
C.この若主人は技術の上手な父親がいたこと |
D.この若主人が立派な寿司屋さんになったこと |
A.父親は子どもと同じ仕事をすべきだ。 |
B.父親は子どもに厳しくすべきではない。 |
C.父親は子どもに技術を伝えるべきではない。 |
D.父親は子どもに技術と生き方を伝えるべきだ。 |
4 . 日本人の生活習慣も時代とともに変わっていく。ほんの少し前までは、春や秋になると、畳を乾燥させるために家の中から畳を外に出す光景があちこちで見られたものであり、どんなに忙しい生活をしている人でもこれだけは続けてきた。畳は暮らしの中に季節感を作り出していたのである。
が、最近では畳がだんだん見られなくなってきている。畳の上に座る、畳の上で家族みんなで食卓を囲む、畳の上に布団を敷いて寝る。客が来れば、その畳の上に手をついてあいさつをする。それが当たり前だった生活はつい昨日のようなことである。畳は日常生活とともにあったのである。
畳という言葉は、古い時代の文字や記録にも出ている。昔から日本人の生活の中にあったものと考えてよいのであろうが、そのころは床に敷く布や毛布のようなものを「たたみ」と呼んでいたらしい。(ア)、使わないときは畳んでしまっていた。つまり、「畳む」ものだから畳という言葉が生まれたのだろうと思われる。
また、昔の詩の中に、「旅に出た人の使っていた畳は動かしても汚してもならない」とある。なぜなら人は旅に出ているときでも故郷に自分の心を残しており、その心は畳の上にも残っている。その畳を留守の間に大事にしないと、旅で危険な目にあったり(遇险)、病気になったりする、と信じられていたからだ。昔は畳は自分一人だけで使うものだったのである。
やがて時代は変わり、畳はだんだん現在のような形と大きさのものになっていく。1人の人が寝られるぐらいの大きさが畳の標準となり、それに合わせて部屋の大きさも決められるようになったのである。最近ではすっかり目立たなくなった畳も長い歴史を持ち、日本の生活文化と深いつながり(关系)を持っているのである。
1.文中の「これ」を指す意味はどれか。A.忙しい生活をすること |
B.畳を外に出して干すこと |
C.あちこちで畳が見られること |
D.生活習慣が時代とともに変わること |
A.畳があまり使われなくなった。 |
B.畳をまったく掃除しなくなった。 |
C.畳の上に布団を敷いて寝られなくなった。 |
D.畳の上に手をついてあいさつしなくなった。 |
A.ところが | B.そして | C.では | D.それとも |
A.畳は動かさなければ汚れない。 |
B.畳は動かして汚したら大変だ。 |
C.畳は動かしても汚してもいけない。 |
D.畳は動かしてはいいが汚してはいけない。 |
A.旅に出た人 | B.家にいる人 | C.畳を汚した人 | D.畳を動かした人 |
A.昔の布1枚の大きさ |
B.1人の人が寝るときに必要な広さ |
C.昔の人の標準的な背の高さ |
D.旅のとき自分一人で持てる重さ |
A.畳と日本の旅 | B.畳と日本の気候 | C.畳と日本人の故郷 | D.畳と日本人の生活 |
5 . イヌは飼う人が「こっちへおいで」と呼べば、たいていはちゃんとやってくるが、ネコはそんなことはない。いくら「おいで、おいで」と言っても、ちょっとこっちを見ただけで、ぜんぜん寄ってこようとはしない。
ぼくの家に6匹もネコがいたころ、春や秋の日曜日の昼には、庭の奥でバーベキュー(露天烧烤)をすることがよくあった。すると、まもなくネコたちはみんな家の中から出てきて、ぼくらのいる庭の隅にやってくる。けれどイヌのようにぼくらの足もとに(ア)。近くの物置の上や塀の上に勝手に座りこんだりして、ぼくらの方を見ている。そして、とても満足そうな顔をしているのだ。
かれらは人間といっしょにというか、人間の近くにいたいのである。(イ)ぼくらが留守中のネコの世話を近所の友だちに頼んで、2日ばかり旅行に出かけようとしていると、非常に不安そうな様子になる。ぼくらの気配(情性、迹象)で何か察知しているとしか思えないのである。
1.文中に「そんなことはない」とあるが、その意味はどれか。A.呼んでも来ない。 | B.呼んでも返事しない。 |
C.呼んでも闘こえない。 | D.呼んでもわからない。 |
A.寄ってこないわけではない | B.寄ってくるわけだ |
C.寄ってくるわけではない | D.寄ってくるわけがある |
A.自由に行動できるから |
B.人間の近くにいられるから |
C.おいしい料理が食べられるから |
D.勝手に座りこんだりすることができるから |
A.だから | B.それでは | C.ところが | D.ところで |
A.近所の友だち | B.ぼくの家族 | C.ネコ | D.イヌ |
A.人の言うことを理解することができ、とても頭のいい動物 |
B.人といっしょにいることで幸せを感じ、飼う人の命令に従う動物 |
C.イヌほど命令に従わず、何を考えているかわからない近づきにくい動物 |
D.呼んでも寄ってこないが、飼う人といっしょにいることで満足する動物 |
6 . アインシュタイン(愛因斯坦)は自分の電話番号を覚えていなかったと伝えられている。あれだけ頭のいい人(ア)·…·
「なぜ?」と聞かれたら、かれは「本で調べられるものは覚える必要あるか」と答えて、電話帳を引き始めたという。この話は本当かどうか、はっきりしないところはあるが、ぼくはこの哲学に賛成!ぼくは自分の身長や体重、そして電話番号や住所を覚えようとしないがゆえに、覚えていない。(イ)、バカだからではない。一個しかない脳だから、必要のない作業で使うよりは、世の中の神秘を考えたり、問題を解決したり、何かの大発見に向けて想像したりするために使いたいものだ。
1.文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.のため | B.のわけ | C.なので | D.なのに |
A.本で調べられるものでも覚える必要がある。 |
B.本で調べられるものは覚える必要はない。 |
C.頭のいい人でも自分の電話番号を覚える必要がある。 |
D.頭のいい人は自分の電話番号を覚える必要はない。 |
A.原因で | B.仮定で | C.目的として | D.結果として |
A.では | B.それで | C.つまり | D.そして |
A.電話番号を覚えていないのはバカだからだ。 |
B.電話番号を覚えていないのは覚えようとしないからだ。 |
C.「ぼく」はバカだから、電話番号などを覚えていない。 |
D.「ぼく」はバカだから、電話番号など覚えようとしない。 |
A.本で調べられる電話番号なども覚える必要がある。 |
B.脳は物を考えたり想像したりするために使うものだ。 |
C.アインシュタインの哲学は普通の人には理解できない。 |
D.電話番号や住所を覚えることは脳を鍛えるのに役立つ。 |
A.とても | B.かならず | C.けっして | D.けっきょく |
A.までは | B.こそ | C.だけに | D.でさえ |
「はい、( )よ。」
A.きております | B.うかがいます | C.まいります | D.いらっしゃいます |
A.お祝い | B.お礼 | C.喜び | D.謝り |