4 . 「うちの子は女の子だから算数が苦手なのは仕方がない。」
このような話をよく耳にします。「男の子は理系·女の子は文系」と性別で分けられるイメージは根強く残っています。本当に女の子は算数が苦手ですか。実は女の子のほうが算数が苦手だという研究結果は出ていません。男の子と女の子を比較したとき、総合的な点数に差は見られず、女の子は算数が苦手というイメージは「思い込み」です。
算数の総合的な点数に男女差はなかったですが、より細かくデータを分析すると、得意な分野の男女差が見られました。男の子は「図形·図表」なかでも「立体図形」に関する問題で女の子よりも正答率が高かったです。男の子が立体図形に強いのは、積み木など、小さい頃から立体を扱うおもちゃで遊び慣れていることが理由の一つとして考えられます。(ア)、その差はせいぜい 7%程度です。一方で女の子は「細かい計算」の一部、例えば、桁が大きな数の引き算、小数や分数の細かい計算などの問題で男の子の正答率を上回っています。
このことを証明するかのように、2022年東京大学の最難関科類といわれる理科3 類の合格者数うンキングで、女子校である桉蔭高校がトップに立ったことが話題になりました。2023年は桉蔭高校は2位となっています。理科3類に合格するには、非常に難易度の高い理系数学の試験で高得点を取らなければなりません。
この結果からも「(イ)」ではないということがわかります。
1.
文中に「研究結果」とあるが、何についての研究か。A.男の子は頭がいいこと | B.男の子は算数が得意なこと |
C.女の子は頭がいいこと | D.女の子は算数が苦手なこと |
2.
この文章では男の子が得意な分野はどれか。A.立体図形 | B.細かい計算 | C.小数の引き算 | D.分数の細かい計算 |
3.
文中の(ア )に入れるのに最も適当なものはとれか.4.
「桜蔭高校」について説明が正しいのはどれか。A.学校の女の子は数学が苦手だ。 |
B.女の学生しかいない高等学校だ。 |
C.2022年では理科3類の合格者数ランキングで 2位となっている。 |
D.難易度の高い理系数学の試験で高得点を取るのが男の子だ。 |
5.
文中の(イ )に入れるのに最も適当なものはどれか。A.男の子だから数学が苦手 | B.女の子だから数学が得意 |
C.女の子だから数学が苦手 | D.男の子だから数学が得意 |