1 . 「学力が高いことと低いこと、どちらが良いか」と問われれば、高いほうが良いと答えるのは明白である。しかし、「テストで100点を取る人と80点を取る人、どちらが良いか」と問うと、答えは一概(笼统地)には出ない。テストの点数だけでは、一人の人間の総合的な評価をすることはできないはずだ。( ア )、その人の能力や価値は、テストの結果だけでは測れないからである。
さらに、誰が頭が良いかという問いに対しても、テストの点数だけで判断することはできない。たとえテストで100点を取ったとしても、それが頭の良さを完全に代表するわけではない。多くの人は、テストで良い成績を収めることが学力の高さを意味し、それが頭の良さに関係すると考えがちだ。しかし、学力とは、テストの点数以上のものを含む概念である。
学力とは、知識の習得や理解、応用能力など、多面的な要素を含む。テストの点数は、ある特定の分野や状況下での知識や理解度を測る一つの基準に過ぎない。なぜなら、テストで高得点を取ることは、その瞬間の学力を示すものではあるが、総合的な能力や潜在能力を完全には表していない。教育においては、一人ひとりの多様な能力や特性を理解し、それぞれが持つ可能性を引き出すことが重要である。学力の真の意味を理解することが、人々の成長にとって不可欠である。
1.文中に「答えは一概には出ない」とあるが、それはなぜか。A.テストの点数だけではその人の総合的な能力がわからないから。 |
B.100点と80点の差は学力を決める時あまり大きな違いではないから。 |
C.テストの結果というものは、一言で説明できないものだから。 |
D.テストで100点を取る方がいいに決まっているから。 |
A.すると | B.および | C.これにより | D.なぜなら |
A.テストで100点を取ること |
B.テストで80点を取ること |
C.学習能力が高いこと |
D.努力して勉強すること |
A.テストでの高得点を目指すこと |
B.一人一人の多様な能力や特性を理解すること |
C.知識の習得と応用能力の向上 |
D.学生の学習能力と努力の評価 |
A.成績がいいことは学力があるということだ。 |
B.成績がいいことと頭が良いということは別である。 |
C.テストの点が良いことと成績が良いことは別である。 |
D.テストの点が良いことは頭が良いということを示している。 |
1.二人は今何を見ていますか。
A.映画 | B.写真 | C.雑誌 |
A.背の高い人 | B.帽子を被った人 | C.メガネをかけた人 |
A.背の高い人 | B.一番左にいる人 | C.東大を卒業した人 |
3 . 「これ、つまらないものですが」と言って外国人にお土産を渡した時、「自分のプレぜントに自信がないのか?」とか、「日本の謙遜と言うのか?」とかと思われるだろう。英語でこの「つまらない」という心に相応しい表現がなかなか見当たらない。しかし、「つまらないもの」という言葉の裏側には、謙虚な姿勢を示すためだけでなく、本当は別の理由がある。
日本人は古来から、何か好意を受けたらいつまでも覚えていて、将来報いをしなければならないと考える。だから、日本人は「先日はありがとうございました」というようなお礼の言葉を述べる。以前に何か好意を受けたことを、その次に会った時に必ず話題にするのだ。こういう習慣が発展すると、「何か贈り物をすること=何か見返りを期待すること」と解釈されてしまう恐れが出てくる。そこで、相手にそんな負担をさせないために、「つまらないもの」というのは、実は、「お返しの心配のいらないものだ」という言葉の代わりだったのだ。(ア)、相手に対する思いやり、愛の心から出た言葉なのだ。
他にもいろんな例が見られる。例えば、バスで席を譲ってもらったおばあちゃんは、「ありがとう」と言うよりも「すみません」と言う人が多い。これに対して外国人が不思議がる。
日本人が、外国人が「ありがとう」と言うべきと思う場面で「すみません」と言ってしまったり、価値のあるものなのに「つまらないもの」と表現するのは、こういう愛の心がいつも裏側にあるからだと思う。
1.文中に「別の理由」とあるが、それは何か。A.相手に負担をかけるかどうかと心配している。 |
B.何か贈り物をすることで、将来何か見返りを期待している。 |
C.英語で「つまらない」という心に相応しい表現が見当たらない。 |
D.日本人は古来から何か好意を受けたらいつまでも覚えている習慣がない。 |
A.お土産を渡した時、いつも外国人に謙虚な姿勢を示す。 |
B.受けた恩にいつかお返しをしなければならないと思っている。 |
C.他人から何かをもらった時、将来何か見返りを期待している。 |
D.好意を受けたら、その次に会った時に謝る言葉が必ず話題になる。 |
A.すると | B.しかも | C.だから | D.つまり |
A.席の隣に立っている人に声をかけたかったため |
B.席の隣に立っている人に迷惑をかけてしまったため |
C.席を譲った人に迷惑をかけたと思ったため |
D.席を譲った人に負担をかけて謝罪するため |
A.「つまらないもの」の裏 | B.他人への思いやり |
C.日本人が不思議に思う言葉 | D.日本人の謙虚さ |
1.男の人は今日どうして遅くなるのですか。
A.残業するから |
B.歓迎会に参加するから |
C.チケットを予約するから |
A.車 | B.歩く | C.新幹線 |
A.8時 | B.8時半 | C.9 時半 |
5 . 「最近の若者は…」という言葉は古代から言われていたが、インターネット全盛の現代にあっても変わらぬ流行を保っているようだ。私の少年時代に若者批判を浴びたのはテレビゲームだが、今度のやり玉(众矢之的)は「(ア)」とその中毒性があげられている。
子どもたちの学力に注視し続けてきた聡子さんは、「2017年以降、子どもたちの集中力は著しく低下しています。10秒程度で目の前のものに飽きてしまうのは今や当たり前のことのようになってしまっています。物事を表面的にしか捉えられない子どもが増えたし、理解力もかなり落ちている」と言った。その言葉には悲痛なものが含まれている。
また、教育の実態をよく知っている平塚俊樹氏は言った。「4時間も動画を見続けられるのは『集中力があるのでは?』と勘違いしそうになりますが、4時間ずっと何か一つの動画を見続けているわけではなく、15秒程度のショート動画がどんどん目の前で移り変わっていくのを4時間見続けているので、集中力は養われるどころか、失われていっています。」
私も20年ほど中高生の様子を間近で見てきたが、こうした印象を受けたことはない。学力の低下にしても、集中力の低下にしても「もの」が直接的な原因であることはほとんどない。それらはすべて人間が自分の判断で利用しているに過ぎないからだ。大事なのはコントロールをすること、本人が未成熟ならば保護者がそれを代替することが重要であって、「もの」を犯人にすることが根本的な解決にはない。そうしたやり方は進歩や技術を否定し、衰退の道を歩むことにしかならないのではないか。
1.文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.テレビ | B.ゲーム | C.インターネット | D.ショート動画 |
A.2017年前より今の子どもたちの集中力は低くなってきた。 |
B.すぐ目の前のものに飽きてしまう子どもが多くなった。 |
C.物事を表面的に捉える子どもが少なくなった。 |
D.今の子どもたちの理解力が落ちている。 |
A.一つの動画を4時間ずっと見続けている。 |
B.4時間の動画をずっと見続けている。 |
C.一つの15秒程度のショート動画をずっと見続けている。 |
D.15秒程度のショート動画を何本も4時間見続けている。 |
A.ショート動画を見続けていること |
B.テレビゲームをやり続けていること |
C.ショート動画で物事に興味を失うこと |
D.ショート動画で集中力が低くなること |
A.若者を批判するのではなく、ショート動画を批判すべきだ。 |
B.ショート動画を責めるというより、やはり本人自覚の問題だ。 |
C.ショート動画のせいで子どもたちの学力や集中力が低下している。 |
D.インターネット全盛の現代では、若者への批判が深刻になってきた。 |
1.企画書を部長に提出するまであと何日ですか。
A.2日 | B.3 日 | C.4日 |
A.課長 | B.部長 | C.高橋さん |
A.金曜日 | B.火曜日 | C.木曜日 |
7 . 古文なんてもう使うことはないだろう……そんなふうに思っている人も多いのではないでしょうか。昔日本人が使っていた言葉や文章を勉強することで、今日本で使われている言葉や文章がより深く理解できるものだから、古文は勉強する意味があるのです。
例えば、一つクイズを出しましょう。現代において物事が終わる時に「けりをつける」という言葉を使います。では、この「けり」って一体どういう意味でしょうか?
これは実は、キックという意味の「蹴り」ではないんです。古文の中に助動詞で「けり」という言葉があり、古文の勉強でもよく文章の中には、「~にけり」のように、言葉の終わりに「けり」をつけることで「文の終わり」を示しているものがあります。今でも「けり」=「終わり」という意味で使われているのです。(ア)、古文を勉強すれば、現代の言葉を知ることにもつながるのです。
本来は今を生きる私たちの糧になるのが古文なのに、それを誰も伝えられないまま古文を勉強している人があまりにも多い。これは本当に悲しいことだと思います。この記事が、みなさんが「古文」という科目を捉え直すきっかけになってもらえれば幸いです。
1.文中に「そんなふうに思っている人」とあるが、それはどんな人か。A.古文を使わない人 |
B.古文を使いたい人 |
C.古文の勉強は重要だと思っている人 |
D.古文は勉強する必要がないと思っている人 |
A.キックする | B.何かを蹴る | C.結論を出す | D.効率を高める |
A.これから | B.このように | C.それなのに | D.そのうえに |
A.誰も古文の意味が分からなくて、伝えられないこと |
B.誰も古文を勉強したくなくて、伝えられないこと |
C.古文の重要性が分かっているのに、伝えられないこと |
D.古文を勉強しているのに、誰もその重要性を伝えられないこと |
A.今の日本語をできるだけ深く理解すべきだ。 |
B.糧である古文の重要性を再認識すべきだ。 |
C.今の日本語を勉強すれば、古文を知ることにつながる。 |
D.糧である古文を勉強している人が多いのは本当に悲しいことだ。 |
8 . 熊本県天草市にある新和町では、毎年十一月に、二日間にわたって「神話楊貴妃祭り」が 1 (行う)ている。この新和町には、「楊貴妃(ようきひ)」と書いて「よきち」と読む地名が実在し、そこには観音様が祀られている。古くから、楊貴妃に関する伝説が 2 (伝)えられているのだ。
楊貴妃伝説とは、その昔、中国 3 逃れてきた楊貴妃が竜洞山の麓に住んでいたという伝説である。
あるとき、楊貴妃は村に流行した疫病に苦しむ人々に、自分が持っていた薬「楊貴湯」を 4 (飲む)て、人々を救った。最初は名乗らなかったが、その後、楊貴妃は自らの身の上(身世)を村人たちに明かし、彼らと 5 (親しい)なっていった。だが、そんなある日、雷とともに龍が現れ、楊貴妃を 6 (連れる)しまった。それ以来村人たちは、楊貴妃の住んでいた場所を「よきち」 7 呼んで楊貴妃を偲んだという。新和町は、天草下島の東海岸に位置し、温暖な気候と素晴らしい自然 8 恵まれた土地である。美しい自然と長い歴史に育まれた町民性は純朴で、人情味あふれる 9 (豊か)町だ。その昔、かの楊貴妃も、きっと癒されたに 10 (ちが)いない。
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9 . 私が幼い時から小学校を卒業した時まで、昆海というおじさんはいつも私たちを 1 きました。彼は父親の仲良しで私の家で家族とごちそうを食べたり、酒を飲んだりして私たちもとても 2 思いました。
そのおじさんは 3 一週に一回私におもちゃを買って面白い物語を語ってくれたのです。それに、小さかった私には父親が世界で一番 4 人だったから、おじさんはいつも一番抱きたい大きな人形になりました。私の十四歳の時に、長い間おじさんが来なかったとたちまち気づきました。 5 母親に聞きました。母親は「あなたのおじさんは酒が大好きで癌でなくなっちゃったわ。」と言いました。そんなに親切な人がいつの間にか私の生活から 6 を消しちゃったことが理解できなかったのです。 7 夜、私は布団に潜り込んで昔の楽しい 8 を思い出しながら、涙を流し続けました。
もう七年経ちました。おばあさんの八十歳の誕生日の宴会でおじさんの奥さんに出会ったことがこのことを思い出させたのです。そして、その時、私はおじさんの子供も見ました。それで、私はその子供の方へゆっくり歩いて彼の頭を撫でて私の家に案内して 9 。なんとなく、心からの声は私にできるだけその子供を 10 のが一番よいおじさんに対する感謝の仕方だと言いました。
1.( )A.見舞って | B.邪魔して | C.訪ねて | D.上がって |
A.うれしく | B.かなしく | C.やさしく | D.さびしく |
A.ほぼ | B.たまに | C.めったに | D.まったく |
A.親しみやすい | B.親しみにくい | C.仲良い | D.仲悪い |
A.それに | B.そこで | C.それでも | D.それとも |
A.顔 | B.体 | C.身 | D.姿 |
A.この | B.これ | C.その | D.それ |
A.ところ | B.ほう | C.もの | D.こと |
A.あげました | B.くれました | C.もらいました | D.いただきました |
A.協力する | B.支持する | C.理解する | D.世話する |
10 . 日本では、スマートフォンのことを短くして「スマホ」と言います。「ホノルルで歩きスマホをすることが法律で禁止されることになった」という記事を見ました。記事によると、ホノルルでは「歩きスマホ」をしていて警察に見つかると、2000円から12000円のす。
お金を払わなければなりません。最高で約六万円払わなければならないこともあるそうで3年ほど前、東京の妹の家に遊びに行きました。私が妹の家に着いた次の日、隣の駅で事故がありました。そこの踏み切りで、若い男の人が電車にひかれて亡くなりました。その男の人は、歩きスマホをしていて、電車が近づいているのに気づかずに、踏み切りの中に入ってしまったそうです。
昔は、「歩きタバコはやめましょう」と言っていました。道を歩いている他の人に迷惑です。タバコの火が、他の人の手や顔にあたることもあります。タバコの煙もくさくてみんな嫌な思いをします。
「歩きスマホ」は、火が人にあたったり、煙がでたりしませんが、やはり他の人の迷惑になります。スマホに(ア)、前を見て歩いていないので、人や自転車にぶつかったりするでしょう。車が来てもわかりません。
たくさんの人が、バスや電車に乗ったら、すぐにスマホを見ます。でも歩いている時くらいは、スマホを使うのを休みましょう。
1.文中の「歩きスマホ」とは何の意味か。A.スマートフォンを持って歩くこと |
B.走りながらスマートフォンを使うこと |
C.スマートフォンを使いながら歩くこと |
D.ホノルルで歩きながらスマートフォンを使うこと |
A.歩きスマホをしていた若い男の人が車にひかれて亡くなった。 |
B.若い男の人が踏み切りに気づかずに電車にひかれて亡くなった。 |
C.踏み切りに入ってしまった若い男の人が電車にひかれて亡くなった。 |
D.東京の妹の家へ遊びに行った若い男の人が電車にひかれて亡くなった。 |
A.「歩きタバコはやめましょう」と言ったから |
B.タバコの火が人にあたったり、煙がでたりするから |
C.スマホに夢中になって、前を見て歩いていないから |
D.電車が近づいているのに気づかないから |
A.気を付けて | B.気に入って | C.気を配って | D.気を取られて |
A.歩きスマホをしていて警察に見つかると罰金される。 |
B.歩きタバコは他人に迷惑をかけるから、吸わないほうがいい。 |
C.歩きタバコをして、車が来ても分からない恐れがある。 |
D.道を渡る時くらいはスマホを使わないほうがいい。 |