1 . 今日出来ることをサッサッと片付けてしまうのは、気持ちのいいことのひとつ。だけど、反対に今日やらなくていいなら、明日までそのままにしておくっていうのも、また、ひとつの方法。生真面日な人は、あれもしなきゃこれもしなきゃと先回りしていろんなことを片付けようとする。だけど、実は、それも、ストレスの原因になっていること。(ア)、時々は、明日考えればいいことは、明日までとっておこう。
では、どうやって先に何をするかを決めるのでしょうか。まず、やるべき事のリストを作るとよい。紙やパソコンの画面に「やるべきこと」を書き出していくのだ。書き出してしまったら、次に、どこから先にやるかを考え、優先順位を決めていく。また、やるべきことが新たに発生したら、リストを見ながらその順番を決め、挿入する。これだけでも、相当に頭の中が整理される。今日やるべきことをやってしまって、残った時間を好きなことをしたり、のんぴりしたりしてすごすようにしてみよう。人生には、たまに、そうやって、『まっ、今日はいいかっ』と思うことも必要。だから、今夜の仕事を早く切り上げて、やりたいことをしてゆっくり過ごそう。
1.文中の「ひとつの方法」とは何か。A.今日やらなくていいことは明日までそのままにしておく。 |
B.今日出来ることをサッサッと片付けてしまう。 |
C.あれもしなきゃこれもしなきや。 |
D.嫌なことをしない。 |
A.ストレスの原因になっている。 |
B.生真面目な人は先回りしていろんなことを片付ける。 |
C.やらなければならないことがたくさんある。 |
D.明日考えればいいことは、明日までとっておく。 |
A.だから | B.それに |
C.けれど | D.しかも |
A.真面目な人だけが早めに仕事をする。 |
B.筆者はサラリーマンだ。 |
C.仕事をするには優先順位が必要だ。 |
D.自分の好きなことだけする。 |
A.計画を立ってやりたいことをしてゆっくり過ごそう。 |
B.どんなことでも前もってやってはいけない。 |
C.仕事は人にストレスを与える。 |
D.今日出来ることをサッサッと片付けてしまうと気持ちがよくなる。 |
2 . 長崎県西海市に、農漁業やプログラミングなどを学べる職業体験プログラムがある。講師を務めるのは地域住民ら。生徒はひきこもりを経験するなど、就労に悩みを抱える全国の若者たち。若者たちは、大村湾に臨む海沿いの古民家で共同生活を送っている。
この春、この場所から新たな一歩を踏み出した人がいる。昨年4月にブログラムに参加した埼玉県出身の吉川大輝さん(19)。西海市で漁師として歩み始めた。「ここに来ていなかったらいまだに部屋にこもったままだった。やりたいことが見つかってうれしい」。
中学生のころから学校の雰囲気が苦手だった。高校に入って体調を崩すようになり、2年生の頃から部屋にこもりがちに。1日の大半はゲームをして過ごし、外出するのはゲームソフトを買うときぐらいだった。心配した母親から持ちかけられたのが、この職案体験プログラム。内心後ろ向きだったが、長崎県への家族旅行の「ついで」で訪れた1泊の体験で、気持ちはひっくり返った。特にのめりこんだのは漁業。「船に乗るのも魚を見るのも、網を引き揚げるのも楽しかった」。なにより、講師役を務めていた地元漁師が楽しそうに仕事をしている姿が格好良くて、「こうなりたい」と思った。
いまは、県の新規漁業就業者向けの支援制度を活用し、地元のベテラン漁師のもとで修業を積む。憧れの漁師のように、「何でもできる万能な人になりたい」。
1.文中「新たな一歩」とは何か。A.漁師として歩み始めた。 |
B.昨年4月にプログラムに参加した |
C.高校に入った。 |
D.出掛けるのが嫌いになった。 |
A.ずっと長崎県西海市に住みたい。 |
B.講師になりたい。 |
C.漁師になりたい。 |
D.家へ帰りたい。 |
A.五歳のこども |
B.定年退職した老人 |
C.子供の世話で働けない専業ママ |
D.高校を卒業したばかりで迷っている若者 |
A.大輝さんは最初職業体験プログラムに参加したくなかった。 |
B.講師を務めるのは地域住民ら。 |
C.長崎県で農漁業を学べる職業体験プログラムしかない。 |
D.大輝さんは自分の職楽を見つけた。 |
A.漁師は最高の職業だ。 |
B.役に立つ人間になろうと努力する。 |
C.長崎県はきれいなところだ。 |
D.大輝さんは立派な漁師になった。 |
3 . 日本では幼稚園や小学校で「おかしも」という言葉を習います。「おかしも」とはどのような意味でしょう。「お菓子も」と書いて「肉や野菜だけでなく、『お菓子も』食べましょう。」という意味でしょうか。実は、これは災害や事故などが起きた時に、安全に避難するための注意を一つにした言薬です。「押さない、駆けない、しゃべらない、戻らない」という四つの言葉の初めの平仮名を並べたものです。
小学校で一年に何度も行われる避難訓練では、教室を出て校庭に逃げる練習をするのですが、その時子供たちが早く避難できるように、先生は『おかしも』ですよ。」と何度も声を掛けます。一年に何度も、避難訓練のたびにこの言葉を耳にするので、日本の子供たちで「おかしも」の意味を知らない子供は(ア)です。
本当に何かがあったときには、この訓練で「おかしも」を身に付けたおかげで子どもたちは怖がったり慌てたりせずに冷静に避難できるというわけです。「おかしも」は子どもたちを安全に避難させるために考えられたのです。
1.「おかしも」という言葉の意味は何かA.肉や野菜だけでなく、お葉子も食べようと勧める言葉 |
B.避難する時の注意を短くした言葉 |
C.避難訓練の時、教室を出て校庭に早く避難すること |
D.避難訓練の時、子供たちが冷静に行動すること |
A.「お菓子も」食べることができるとき |
B.「おかしも」という言葉を習うとき |
C.避難訓練では、教室を出る練習するとき |
D.「おかしも」を身に付けたとき |
A.たくさんいるほど |
B.少しいるほど |
C.いないほど |
D.ないほど |
A.毎日学校で先生から説明してもらうから |
B.避難訓練をする時にはいつもその言葉を聞くから |
C.大人たちが工夫して考えた言葉だから |
D.お菓子に似ている言葉だから |
A.子供の教育について |
B.子供の言葉について |
C.避難訓練について |
D.「おかしも」という言葉について |
4 . ルールとは規則のことです。人間は秩序正しい生活のためにいろいろルールを作りました。われわれはそのルールをきちんと守らなければなりません。そうしないと、人に迷惑をかけるし、自分も大変なことになることがあります。
ある月曜日、留学生のジョンさんの自転車がなくなりました。朝、電車に乗るとき、駅前に置いたのに、今はありません。盗まれたかなと思いました。近くにある交番へ届けようと思ったら、自分の自転車を止めておいた地面に貼ってある紙に気づきました。そこには「無断駐車。ほしいなら、決められた時間内、○○当番自転車臨時保管所へ。ついでに2000円の罰金を」と書いてありました。それで、ジョンさんは分かりました。
一緒にいた同じアパートに住んでいるブランさんはこう言いました。
「どうして自転車をここに止めたのですか。ほら、あそこに『この辺に自転車を止めるな』と書いてあるだろう。分からないのか。」
「分かっています。でも、毎朝、ここに自転車がいっぱい止めてあるのを見て、大丈夫かなと思っていたんだ。」
「あなたの考え方はおかしいなあ。」
(①)二人は駐車場に行きました。ブランさんの自転車はそこに止めてあるんです。
「ブランさん、アパートまでとても遠いから、どうか、私を乗せてくれないか。」とジョンさんは頼みました。
「だめだよ。二人で自転車に乗るのもルール違反だ。私は反則したくないよ。2000円は私の一週間の食事代だよ。まあ、しかたがない。今日は私はあなたと一緒に歩いて帰りましょう。」
「迷惑をかけまして、すみません。」
もっと大変なことが後に来ました。学校の放課時間と自転車保管所に指定された時間とが合わないため、火曜日から金曜日まで自転車を取ることができませんでした。(②)、ジョンさんは毎日30分もかけてアパートから駅まで歩いていました。やっと土曜日になり、ジョンさんは自転車保管所へ行きました。罰金を取られたのはもちろんです。帰ろうとしたとき、あそこのおじさんは、丁寧に一冊パンフレットをくれました。
「これをよくお読みになってください。」
ジョンさんは自分の自転車を見て何とも言えない気持ちでした。
1.ジョンさんはなぜ自転車を止めてはいけない所に止めたのですか。A.ほかの人もしているのを見て、自分もそうしたから。 |
B.自転車駐輪場は駅までとても遠くて不便だから。 |
C.止めてはいけないという規則を知らなかったから。 |
D.自転車保管所に移動されてしまうことを考えなかったから。 |
A.駅の交番へそのことを言いに行こうと思いました。 |
B.罰金を払って自転車をもらおうと決めました。 |
C.自転車保管所に指定された時間に行きました。 |
D.クラスメートといろいろ相談してみました。 |
A.それから | B.だから | C.だが | D.では |
A.それに | B.そから | C.それで | D.しかし |
A.止めてはいけない所に勝手に自転車を止めるべきではない。 |
B.二人乗りのような危なくて反則のことをしてはいけない。 |
C.外国にいるときは、用心深く日々を送るべきである。 |
D.他人に迷惑をかけないようにしっかりルールを守るべきである。 |
5 . 組織内にチームワーク意識(团队意识)を浸透させるためには、会議やミーティング、個々のメンバーとのコミュニケーションやフォローアップ(帮助)などを通じて、常にメンバー全員が目標(ビジョン)を共有し、目標に対して意識のベクトル(方向)を(ア)ことが必要です。
チームワーク意識のない組織に共通していることは、各メンバーが自分が何をしているのか、または何のためにそれをしているのか分かっていないということです。それぞれが、ただ上から指示されたからという理由で仕事に取り組んでいます。このような状態では、創造性も発揮されません。
(イ)、そのような組織では、会議やコミュニケーションが行われていないのかというと、そうではありません。むしろ必要以上にそれらに時間を割いていることすら(甚至)あります。
ただ、その会議はビジョンを共有したり確認したりするものではなく、目の前の障害のみ(只)に焦点を当て、その障害の原因追及で終わっていることが多いのです。チームワークを築くはずの会議が、犯人捜しや責め会などチームワークを破壊する場と化しているのです。これを防ぐためには、まずリーダー自身が目的、ビジョン、ゴールを明確にし、それを共有するためのコミュニケーションを積極的に図ることが必要になります。
ただ、日頃、リーダーが一方通行のコミュニケーションしかしていなければ、本音を語り合えるような双方向のコミュニケーション環境はなかなか作れません。
双方向のコミュニケーションを行うには、その前提として信頼関係が必要になります。信頼関係を築くには、過去にできてしまった「感情の痼(疙瘩)」を取り除いたり、新しい「痼」を作り出さないことが大切です。
1.文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.使える | B.使う | C.揃える | D.揃う |
A.各メンバーはすべきことや目標が明確している状態 |
B.各メンバーはすべきことや目標が明確していない状態 |
C.各メンバーはただ上から指示聞かずに仕事に取り組んでいる状態 |
D.各メンバーは目標を明確し、指示を聞いて仕事を取り組んでいる状態。 |
A.だから | B.つまり | C.では | D.それで |
A.メンバーが目標を共有している組織 |
B.チームワークの意識がない組織 |
C.コミュニケーションが取れている組織 |
D.リーダーが仕事の指示をしない組織 |
A.リーダーがビジョンを明確に持ち、コミュニケーションを図ることでチームワークを作り上げることができる。 |
B.会議は、信頼関係を築き上げることとは何ら関係がなく、時間の無駄である。 |
C.直面する問題の原因が分からないままでは、チームワークの意識は浸透しない。 |
D.リーダーが本音を語ることで、チーム内のわだかまり(隔阂)が解けて信頼関係を築き上げることができる。 |
6 . これからはおそらく、少々値は張っても(价格高)、長保ちのする、使えば使うほどよくなってくる本物が求められる時代になるだろうと思う。今でもその気配はすでに現れていて、ヨーロッパの古い家具などが重宝がられだしている(被珍视)。人間は効率の良さとか、便利さとか、機能性とか、それらもちろん必要だが、そればかりでは生きられないことに、ようやく人々が気づき出したということであろう。
人が一人暮らすのに本当に必要なものなんてそうたくさんあるわけがない。むしろ今までが物を持ちすぎていたのであって、私は昨年家の模様替えをするとき、家中を点検して、いかにくだらない(无用的)品物が多くたまっているかにびっくりした。食器類だの、陶磁器だの、そんなものでも老夫婦二人きり(只)の暮らしには不必要なものが山ほどあって、思い切ってそういうもの捨ててしまったら、さっぱりして誠にいい気分であった。
どうしても必ず必要な道具や物には、それこそ万金を投じて、でも毎日使って楽しい品物を買うのがよいと思う。ヤカン(水壶)一つだって、単に湯が沸かせればいいというのでなく、形、材質、作り、すべてが気に入ったものを使っていると、どれほど豊かな心持ちになるかもしれない。やはり(ア)がいいのだ。
1.文中に「ようやく人々が気づき出した」とあるが、何に気づき出しましたか。A.使えば使うほどよくなってくる本物が求められる時代になること |
B.くだらない(无用的)品物が多くたまっていること |
C.効率の良さとか、便利さとか、機能性とかばかりでは生きられないこと |
D.ヨーロッパの古い家具などが重宝がられだしていること |
A.引っ越しするから | B.不必要な物を捨てるから |
C.家を貸すから | D.家の様子を変えるから |
A.不必要なもの | B.リサイクルできないもの |
C.壊れているもの | D.気に入らないもの |
A.新品 | B.古品 | C.好物 | D.本物 |
A.いい物を長く使うのがいい。 |
B.不必要なものは持たないほうがいい。 |
C.必要なものには大金をかけてもいい。 |
D.耐久性より機能性を重視するべきだ。 |
7 . どなたもよくご存知のことでしょうが、一流の画家や音楽家も基礎練習を一日も欠かさないそうです。まして私たちのような平凡な人間が物を覚えようとすれば、(①)。
(中略)
やさしい文章を丁寧に読み、分からないところは人にたずね、わかったことをくりかえして復習するという労ろ力さえ惜しまなければ、外国語の勉強は、むずかしいどころか、やがては楽しくやめられなくなることうけあいです。
一口に外国語と言ってもその程度はさまざまです。日本人だから日本語ならなんでもよくわかり、よく使いこなせるとは限りません。(②)日刊新聞を手に取ってみても、隅から隅まで理解できるものではありませんし、専門家どうしが特殊な問題について論じているのを門外漢が聞いたら、何のことかさっぱりわかりません。(③)、新聞小説なり、ありふれた社会面のできごとならば、誰でも気軽に話すことができるでしょう。外国語といっても④それと同じことで、難しいことになると、それを自国語とする人にとっても難しいのは同じことです。そういう難しいことは別として、「オハヨウ」「コンニチワ」「アリガトウ」からはじめて、「むかしむかしあるところに王子様がいました」という程度のことを、私は今問題にしているのです。それが難しい理由はありません。
1.(①)に入る言葉として最も適当なものはどれか。A.痛い目にあうことはよくあります |
B.練習を怠っては到底ものになりません |
C.はじめから無理な相談です |
D.それだけの効果があらわれるものです |
A.かりに | B.たとえば | C.まさか | D.もしかしたら |
A.そのため | B.それで | C.すると | D.ところが |
A.日本人は日本語ならなんでもよくわかり、よく使いこなせること。 |
B.日本人なのに、日刊新聞が隅から隅まで理解できないこと。 |
C.自国語でも専門家同士の話になると、門外漢がさっぱりわからないこと。 |
D.門外漢でも、ありふれたできごとなら、気軽に話せること。 |
A.やさしい文章から繰り返し練習さえすれば、外国語の勉強はさほど難しくない。 |
B.私たちのような平凡な人間が、やさしいことから外国語の勉強を始めたほうがいい。 |
C.外国語の勉強は日本語と同じ、理解できるものと理解できないものがある。 |
D.日本語でも完全に使いこなせるとは限らないから、外国語もことさらだ。 |
8 . 家に置いてあった砂糖が固まってしまったことがよくあるだろう。
①砂糖が固まってしまうのは、水分が砂糖に移ってしまうことが原因である。砂糖の袋で通気性のあるものは、中に湿気を通してしまうのだ。砂糖が湿気の水分を吸収すると、表面が結晶になり、乾燥したときにしっかりと固まってしまうのである。
②砂糖をさらさらに維持するコツは湿度を一定に保つことだ。袋のままだと湿気が移ってしまうのでプラスチックの容器などで密封して保存するとよい。
③すでに固まってしまった場合は、昔からの方法で、霧吹きするというのがある。乾燥して固まった砂糖に再び水分を与えてやることで固まりが解け、さらさらになる。
他にも砂糖を入れた容器と食パンをいっしょにして5〜6時間放置するというやり方もある。食パンは水分を多く含んでいるので、水気が砂糖に移り、さらさらになるというわけだ。
(④)、上の方法では砂糖は長期保存が基本なので、さらさらを維持できるからと言って、湿度の高い場所での保存も衛生上よくない。
⑤固まった砂糖をさらさらにするのに、電子レンジを使う方法もある。砂糖を2、3分レンジにかければさらさらになる。これは砂糖同士をくっつけていた微量な水分まで飛ばしてしまうからである。ただしレンジの時間が長すぎるとすぐに砂糖が溶けてしまうので窓からチェックするなどして確認したほうがいい。
1.①「砂糖が固まってしまう」とあるが、その原因として正しいのはどれか。A.砂糖の袋に通気性がないから |
B.湿気が中に入ってしまうから |
C.砂糖が空気中に置いてあるから |
D.周りの環境が乾燥しているから |
A.砂糖をさらさらに維持するには、砂糖の袋を湿度の高いところに置くといい |
B.砂糖をさらさらに維持するには、砂糖の袋を乾燥したところに置くといい |
C.砂糖をさらさらに維持するには、砂糖を湿気が入りやすいところに置くといい |
D.砂糖をさらさらに維持するには、砂糖を適切な湿度の場所に置くといい |
A.砂糖の固まりに水を注いで、液体で保存すること |
B.食パンを使って、砂糖の湿気を吸収すること |
C.砂糖が入っている容器のふたを開けること |
D.固まった砂糖に水分をかけること |
A.では | B.それで | C.しかし | D.それから |
A.レンジをかける時間を把握しなければならない |
B.砂糖の栄養分が壊されてしまうという欠点がある |
C.レンジをかける間に水滴が飛んでくるかもしれない |
D.時間が長すぎると、砂糖が溶けて、糖分が減少する恐れがある |
9 . 子どもたちの日記をAIで解析し、子どもが抱える悩みや不安をできるだけ早期に発見するという対策は、奈良県葛城市が新年度から始めることになりました。新型コロナウイルスの感染拡大で、活動が制限される子どもたちの抱える悩みや不安も重くなってきた。親や教員は子供の気持ちの変化に長く気づかないと、子供は心の病気になってしまうのだ。研究の結果によって、両親がそばにいない子供は普通の子供より消極的に思いやすいそうだ。
もっと自分の子供の考えを理解するため、多くの親たちはこの対策に賛成した。(ア)、「日記は個人的なもので、たとえ親でも許可をもらわなければならない」(イ)と言って、慎重な態度を取る人もたくさんいた。
子供がどうして悩みと不安を抱えるのかについては、奈良県葛城市は分析結果を統計した。家庭の虐待とクラスメートのいじめが一番の理由だった。AIを活用したこうした教育実践は全国でも珍しいことだ。
1.奈良県葛城市が新年度から始めた対策は何ですか。A.新型コロナウイルスの感染拡大をAIで解析すること。 |
B.親や教員は子どもの日記をもらって読むこと。 |
C.悩みや不安を抱える子どもたちの活動を制限すること。 |
D.人工知能を利用して、子供の気持ちの変化を日記から解明すること。 |
A.そして | B.それから | C.しかし | D.しかも |
A.子供の日記を読むには親の許可をもらう必要がある。 |
B.親は子供の日記を読むとき許可をもらわなくてもいい。 |
C.子供の許可がなければその日記を読むのが不適当なことだ。 |
D.親か子供の許可があれば、その日記は読むことができる。 |
A.すばらしい人工知能 | B.AIを活用した教育実践 |
C.不安な子供たち | D.日記を読む対策 |
A.すべての子供の悩みや不安は家庭の虐待とクラスメートのいじめからなのだ。 |
B.奈良県葛城市のようなAIを活用した教育実践は全国で応用している。 |
C.自分の子供をよく理解するために、親はみんな奈良県葛城市の教育実践を賛成した。 |
D.両親がそばにいる子供はそうでない子供ほど消極的に思いやすくない。 |
10 . 子どもを持ったことのある人なら、三歳の子どもが電話に興味を持つことをご存じだと思う。会話がとてもおもしろい時期である。話しかければ返事をしてくれる電話に夢中にならないはずがない。言葉の発達と共に、うちの電話機は子どものおもちゃとなっていった。
初めのうちは、ジジババからの電話の途中で少し話をして喜んでいるだけであったが、そのうち掛かってくる電話にも出たがるようになった。(中略)
次に彼は、番号を押して自分で電話を掛けることに興味を覚えたようである。ジジババの家と、うちの子と話をするのを楽しみにしてくれる叔母にかぎって掛けさせることにして、この二軒の電話番号を#01と#02の短縮番号にしてあげた。彼はほとんど毎日どちらかに電話をした。
「ぼくのなまえはあおきいくまです」「四さいになったらおおさわようちえんにいくんだよ」とか、「きょうねおにくとおやさいいっぱいたべたの。あとね、えーとね……」
などなど、彼のおしゃべりにつき合っている叔母もたいへんだなと横で聞いていて思いつつ、好きにさせておいた。
「またおでんわしてねっていってた」「ごはんをいっぱいたべてねっていってたよ」「おばさんはひとりですんでいてさびしいんだって。ぼくとおはなしするのがたのしみだって。ぼくにあいたいって」
久しぶりにこの叔母に会う機会があった。
「いつも子どもが長々と電話してすみません」
「あーらやだ。何言ってんのよ、ちっとも電話してくんないじゃない。子どもは元気?」彼は毎日この叔母と電話で話をしていたのではなかったか。その夜、#02に電話してみた。見知らぬ人が電話を取った。
「あなたがお父様ですか。いつもお坊ちゃまからかわいいお電話をいただいております。いつかご挨拶をと思っておりましたが、遅くなって申しわけございません。私は、✕✕と申すものです。いつもこの時間になるとお電話がこないかと心待ちにしております。最近はそれはもう毎日のようにお電話をくださいますので一日電話がこないと風邪でもひいたのではないか、もしや事故にでもあったんじゃないかとかやきもきしてしまうのですよ。今まで眠れない日がおおございましたのに、電話の向こうで“バイバイ”って言ってくれた日はぐっすりと眠れるようになりました。
主人をおととしガンで亡くしがっくりきていたところに、頼みだった息子夫婦も半年前に交通事故で亡くなりましてね、孫も一緒だったんです。生きていればもうじき四歳になるはずでした。幼稚園もきまっていましたのにねえ。そんな時にお宅のお坊ちゃまからお電話をいただきまして、初めは死んだはずの孫からかと思いました。一回だけの幸運な間違い電話のつもりでいたら何度もくるようになりまして、最初は、たどたどしかったのに今ではもう立派にお話もできるようになって……。もしご迷惑まったらいやとは言えないだろう。叔母の家の電話番号を短縮番号に入力する時のミスだったようだ。新たに本当の叔母の番号を#03にいれた。そして彼は今でも#02に電話をしているようである。
(青木晴彦「電話」『第11回NTTふれあいトーク大賞100選』NNT出版による)
1.①「出たがるようになった」とあるが、何をしたがるようになったのか。A.電話での大人の会話に自分も参加すること |
B.電話番号を押して、自分から電話をかけること |
C.大人が電話で話している間、外に遊びに行くこと |
D.相手とつながっていない電話をおもちゃにして遊ぶこと |
A.おばさんか見知らぬ人 |
B.おじいさんかおばあさん |
C.おじいさんかおばあさんかおばさん |
D.おじいさんかおばあさんか見知らぬ人 |
A.母が子どもを友達と遊ばせておいた。 |
B.叔母が子どもに電話で話させておいた。 |
C.親が子どもに電話をかけさせておいた。 |
D.ジジババが子どもを自由にさせておいた。 |
A.子どもから全然電話がかかってこないから |
B.親とはよく会うが子どもとは全然会わないから |
C.子どもからときどきしか電話がかかってこないから |
D.親とはよく会うが子どもとはときどきしか会わないから |
A.この人の孫 |
B.この人の息子夫婦 |
C.電話をかける子どもの親 |
D.電話をかけてくる子ども |
A.主人と同じ病気で亡くなった。 |
B.ともだちと同じ幼稚園に入った。 |
C.おばあさんと一緒に電話で話した。 |
D.息子夫婦と一緒に交通事故にあった。 |
A.めったにかかってこないから |
B.孫のような子どもの声が聞けたから |
C.ちょうど待っていた電話だったから |
D.自分から電話をかけなくてもいいから |