1 . 上司から「昨日2時間残業したから、今日は2時間早く上がっていいよ」など 1 、いわゆる「早上がり」を提案された場合、そもそもOKなのですか、違法ではないのですか。今回は所定労働時間(法定労働時間)1日8時間のケースを想定して解説します。結論 2 いえば、残業と早上がり時間の相殺は原則できません。つまり「今日は2時間早上がりして、勤務時間は6時間なので、昨日2時間残業した分は帳消しにできる」わけではありません。なぜなら、(日本)労働基準法32条では、「一週間の各日については、労働者に、休憩時間を 3 (除)き、一日について八時間 4 超えて、労働 5 (する)せてはならない」と規定されており、基本的に日単位で残業代を計算する必要があるためです。
一方で、例外的に 6 (認める)られているものもあります。「フレックスタイム制(弹性工作时间制度)」もその1つで、これは労働者があらかじめ定められた総労働時間の範囲内で日々の始業や終業時刻、勤務時間を自身で決めることで、仕事やプライベートとの両立を図って、 7 (効率的)働ける制度です。フレックスタイム制の場合は、一般的な労働時間と 8 (こと)なり、1日単位である必要はなく、1ヶ月や1年単位で労働時間を精算できます。つまり昨日2時間 9 (多い)働いたから、今日は2時間 10 (少なめ)して調整することも可能です。
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2 . 「だれかに何かをもらったら、 1 って言うんだよ…」
3歳のアオちゃんがなぜ大人びた(大人口吻)セリフを言ったのかというと、 2 日頃から私が口を酸っぱく言っているからです。「何かをもらったら、ありがとうって言おうね」「ありがとう、ごめんなさいはちゃんと目を見て言おうね」と。
アオちゃんはその言葉をきちんと 3 いたのだと思います。遊びに 4 だったりで、子どもは親の言葉を聞いていないようでいて、とてもよく聞いているなあと実感しました。
一方、おばあちゃんにビデオ通話で「ありがとう」と恥ずかしそうに伝えるアオちゃんの姿を見て、「自分はこんなふうに心 5 、言えていないかもしれない」と反省の念を抱きました。
子どもには 6 ことを言いつつ、「お買い物したとき、店員さんの目を見て、お礼を言ったっけ?」「家に来 7 母に、きちんとお礼を言ったかな?」と。子どもにかけた言葉はブーメラン(回旋镖)になって、自分に戻ってきました。子どもに言う前に自分の行いを改めなければいけません。
アオちゃんは日頃から私や夫 8 「ありがとう」「大好きだよ」とよく言ってくれます。これは私たちが子どもたちにかけている言葉を、アオちゃんが真似しているのですが、そうと分かっていても、とても嬉しい気持ちになります。
良い例でも悪い例でも、子どもは親を映す鏡。言葉使い 9 、ちょっとした行動や振る舞いも、悪いお手本にならないように注意し 10 たいと思った日のエピソードでした。
1.A.ごめんなさい | B.すみません |
C.ありがとう | D.お願いします |
A.だいぶ | B.おそらく |
C.およそ | D.たいてい |
A.覚えて | B.教えて |
C.忘れて | D.鍛えて |
A.大切 | B.親切 | C.熱心 | D.夢中 |
A.を占めて | B.を込めて | C.を含めて | D.を囲まれて |
A.偉そうな | B.偉いそうに | C.偉いそうな | D.偉そうに |
A.てください | B.てあげた | C.ていただいた | D.てくれた |
A.にかんして | B.について | C.に対して | D.にわたって |
A.をはじめ | B.をめぐって | C.を通して | D.をほこりに |
A.てい | B.てき | C.ていき | D.てみ |
3 . そもそも「社会に出て、役に立つ人材」というのは、どんな能力が必要なのでしょうか。これについて、私は3つの能力が必要だと考えています。①専門家としての能力、②労働者としての能力、③同僚としての能力です。この3つの能力のうち、どれか1つでも著しく欠けていると、残念ながら、その人はなかなか会社でうまくいきません。
高学歴の人というのは、①専門家としてのスキルが高い人が多いです。英語が話せる・専門的な知識がある・文章を書くスキルが高いなどの履歴書や面接で測れるような能力を兼ね備えている人が多いです。
では、②と③はどうでしょうか?
②の労働者としての能力は、「社会人スキル」と言われるようなものです。上司が指示をしたときに、すぐにそれに従ってくれるかどうか、レスポンス(反应)が速いかどうか、などですね。
③の同僚としての能力は、「対人スキル」とでも言うべき能力ですね。( ア )、仲間としてやっていくときに、気持ちがいい人かどうかです。協調性がなくて、周りに合わせてくれなかったり、過度に攻撃的な人は、どんなに能力が高くても一緒に働きたくはないですよね。一緒に仕事をやっていく同僚として、周りと合わせる能力は必須です。専門家としてどんなに優れていても、社会人スキルや対人スキルが欠けていると、仕事をするうえで「いい人材」にはならないのです。
1.文中に「その人」とあるが、どんな人を指すか。A.3つの能力も備えている人 | B.3つの能力の中で一つでも欠けている人 |
C.専門家として優れている人 | D.対人スキルが高い人 |
A.履歴書や面接で測れるような能力を兼ね備えている人が多い。 |
B.上司の指示にはやく応答する人が多い。 |
C.同僚と一緒に働きたくない人が多い。 |
D.社会人スキルも対人スキルも高い。 |
A.仲間と一緒に仕事をやりたい。 | B.仲間として仕事をすると、気持ちがいい。 |
C.仲間とうまく付き合わない。 | D.協調性がある。 |
A.けれども | B.あるいは | C.それから | D.要するに |
A.専門的な知識がある | B.上司の指示に応答する能力 |
C.周りと合わせる能力 | D.協調性がない |
4 . 夢のなかで私は帳票(帐本)をチェックしている。帳票内から数字を拾い、次のページに向かわねばならないのだが、なぜか手が動かない。まだ何かやり残した作業があるらしい。( ア )、その何かがわからぬままに「ううう」とうなりつつ(呻吟)、帳票とにらめっこし(盯着看)、結局ページをめくれないという、しんどい夢だった。一日に蓄積した膨大な情報を、睡眠中に脳が取捨選択する。夢とはその際の情報の切れ端をつなぎ合わせた、でたらめ(胡乱的)なダイジェスト(剪辑)のようなものらしい。
とするならば、このしんどい夢の原因は明白で、経理の仕事に本格的に就くにあたって、これまで一度も経験したことのない頭の使い方を強制され、脳味噌がびっくり仰天しているがゆえの真夜中の大整理作業の余波と考えるほかない。ひょっとしたら、小学生の頃にも、はじめて勉強に躓いたときに、この夢を見たのかもしれないが、もちろん記憶にない。
眠っている間も何かを考え詰めているため、目が覚めても疲れが頭に残るわ、一日中眠気が取れないわ、と散々なのだが、実のところ、私はこの「しんどい夢」を見るのが好きだった。なぜなら、脳が嫌がっていることをダイレクトに(直接地)教えてくれるサインだからだ。
これは私が勝手に唱える経験則なのだが、脳が嫌がっているとき、その人は成長している。脳の処理能力をオーバーする情報が雪崩れこんだ結果、深夜の突貫の拡張工事によって、脳の領域が無理矢理(强行)広げられる、そのとき一気の進歩が訪れるのだ。
1.文中の( ア )に入れるのに最も適当なものはどれか。A.つまり | B.でも | C.また | D.例えば |
A.体が疲れていることを自覚するためのもの |
B.経験を基に今後起きることを予想したもの |
C.脳が一日に得た情報を短くつないだもの |
D.でたらめでなぜ見たのか理由がわからないもの |
A.今まで経験したことがない頭の使い方をしたから |
B.小学生の時に勉強したことを思い出したから |
C.起きている時も疲れが頭に残っていたから |
D.一日中眠気が取れなくて大変だったから |
A.しんどい夢を見たら日中の嫌なことを忘れられるから |
B.しんどい夢を見ることで現実が楽に感じられるから |
C.しんどい夢を見て体が疲れていることに気付けるから |
D.しんどい夢を見る時が自分の進歩する時だから |
A.教師 | B.経理 | C.学生 | D.作家 |
5 . 「子どもが味噌汁を飲んでくれない。」
これは私が全国を講演や食育セミナー(饮食教育研讨会)で回るとき、必ずと言っていいほどお母さんから聞く悩みです。子どもが味噌汁を飲まないというのは、今に始まったことではありません。私が講演や食育セミナーを始めた20年前から聞く言葉です。しかし、この4、5年は特に、子どもたちの味噌汁離れが顕著になっているような気がしています。近年、私は食育の一環として、幼稚園・保育園で「味噌作り教室」を開催しています。そこでは「こういうものができますよ」と言って、出来上がりの味噌を見せるのですが、匂いを嗅いで「うわー、臭い」と顔をしかめる子どもと「( ア )」という子どもの二通りに分かれます。
現役の先生たちに聞くと、だいたいクラスに30人いたら、1~2人は「味噌汁が臭い」「苦手」と言って、飲まない子がいる感覚のようです。「臭い」という子どもは普段から味噌汁を飲んでいない子ども、「いい匂い」という子どもは普段飲んでいる子どもだと思います。味噌汁を飲まない子どもは野菜嫌いの子が多いし、和食を食べられない、和食嫌いの子が多いように感じます。和食が減って家庭で味噌汁が作られなくなった、塩分が強いとして嫌われる傾向にあるなど、味噌が子どもに好かれない原因はいろいろあると思います。
今どき、味噌汁を出さなくても、インスタントのコーンポタージュ(玉米羹)やワカメスープ(紫菜汤)など、便利で手軽な汁物がいろいろあります。手間のかかる味噌汁はますます嫌われがちです。飲んでもインスタント、フリーズドライ(速冻)の味噌汁です。でも、私は子どもたちにいい味噌を使った手作りの味噌汁を飲んでほしいのです。
1.文中に「悩み」とあるが、どんな悩みか。A.子どもが味噌汁を飲まないこと | B.子どもがご飯を食べないこと |
C.お母さんは味噌汁が作れないこと | D.子どもが和食が嫌いなこと |
A.筆者は親に | B.親は子どもに | C.筆者は子どもに | D.先生は子どもに |
A.変な匂い | B.いい匂い | C.苦手 | D.嫌い |
A.親は料理が上手だ。 | B.野菜の好きな子が多い。 |
C.普段和食を食べられない子が多い。 | D.スープが飲めない。 |
A.インスタントのコーンポタージュ | B.インスタントのワカメスープ |
C.フリーズドライの味噌汁 | D.手作りの味噌汁 |
6 . 「いってらっしゃい。」
私の通学路には、いつも花が綺麗に咲いている家がある。朝花の手入れをしているおばあさんは、いつも私にそう挨拶をしてくれる。でも、名前も知らないし、照れくささ(害羞、难为情)もあったので、いつも少し目を合わせて会釈(点头)するだけで終わっていた。
そんなある日、そのおばあさんは姿を見せなくなった。花の手入れの時間を変えたのだろうか、どこか体を悪くしてしまったのだろうか。前者であると信じていたかったが、その家の花は段々と元気がなくなっていった。いつもの通学路のはずなのに、どこか寂しいその道を通りながら、当たり前だったあのおばあさんの挨拶は、いつも私を支えてくれていたのだと気づいた。大事なテストの日、友人と仲直りしたかった日、あの挨拶は必ず私の背中を押してくれた。いつかまたおばあさんがこの花の手入れをしに戻ってきたら、その感謝を伝えたいな。
しばらく経ち、見知らぬおじいさんがその家の花の手入れをしていたので、思い切って声をかけてみると、その人はあのおばあさんのご主人で、おばあさんの代わりにこの家の花の手入れをしていたらしい。少しお話をして、おばあさんが亡くなってしまったこと、おばあさんは毎朝花の手入れをしながら、私たち子どもの顔を見るのを楽しみにしていたことなどを聞いた。なぜ私はあの挨拶に応えてあげられなかったのだろう、こちらがあんなにも元気をもらっていたのに、私は他の子どもたちのようにおばあさんの楽しみになれていたのだろうか、と後悔が込み上げてきた。
1.文中に「挨拶をしてくれる」とあるが、どんな挨拶か。A.おはよう | B.いってらっしゃい |
C.こんにちは | D.いってきます |
A.花の手入れの時間を変えたから | B.体の具合が悪かったから |
C.ほかの町に引っ越したから | D.亡くなったから |
A.私を支えてくれたから | B.花が綺麗だから |
C.通学路が寂しくないから | D.花の手入れを手伝っているから |
A.おじいさんは筆者に | B.筆者はおばあさんに |
C.筆者はおじいさんに | D.おばあさんは筆者に |
A.おばあさん | B.筆者 | C.おじいさん | D.親 |
7 . 評論家という仕事がある。ある分野について深い知識を持ち、人々が参考にできるような解説や評価などをする仕事である。今では、政治評論家、経済評論家からラーメン評論家まで、あらゆる分野の評論家がテレビや雑誌などで活躍をしている。しかし、医者や学校の先生のように、評論家になるための資格試験があるわけではない。彼らは一体どうやって評論家になったのだろうか。
彼らの多くは必ずしも評論をするために深い知識を得たのではない。若いころからある分野に対して人並み外れた知識や興味を持っており、夢中でそれを学ぶうちに、いつの間にかそれを仕事にすることになったという人も多い。好きな分野を仕事にできるとはうらやましい話だが、ただ人並み外れた深い知識があれば評論家になれるというものでもないだろう。評論家として収入を得るためには、新聞や雑誌、テレビなどのマスメディアに取り上げられなければならない。
マスメディアに取り上げられるためには、人々が納得し、話を聞きたくなるような説得力や魅力があること、(ア)、マスメディアに登場するチャンスを得る運の強さも必要だろう。
人並み外れた知識、人々が言うことを聞きたくなるような説得力や魅力、そしてチャンスをつっかむ運がそろって初めて評論家になれるのかもしれない。
1.評論家と医者や先生はどこが違うと書かれているか。A.評論家はある分野の知識が必要だが、医者や先生はそうではない。 |
B.評論家はある分野についての資格が必要だが、医者や先生はそうではない。 |
C.評論家はある分野について説明や評価をするが、医者や先生はそうではない。 |
D.評論家はある分野についての資格は必要ないが、医者や先生はそうではない。 |
A.ある分野について解説や評論をするために、一生懸命学んだこと |
B.ずっとある分野に特別な知識を持ち、興味を持って勉強を続けたこと |
C.評論家になるためにある分野について特別な興味を持とうとしたこと |
D.若いころにある分野いついての資格試験を人よりもたくさん受けたこと |
A.深い知識を持つことが必要ではないこともたくさんある。 |
B.深い知識を持つことは必要だが、ほかにも必要なことがある。 |
C.深い知識を持つことは必要ではなく、ほかに必要なことがある。 |
D.深い知識を持つことが、評論家になるためのただ一つの必要なことだ。 |
A.マスメディアに出て、人々をひきつけた経験 |
B.人並み外れた深い知識と人々を納得させる説得力や魅力 |
C.新聞やテレビ関係の会社で働いてマスメディアに出た経験 |
D.人々を説得しひきつける力があり、マスメディアに出る機会に恵まれる運の強さ |
A.さらに | B.それで | C.ために | D.しかし |
8 . 地震が起こったときのために、保存食品を用意したり逃げる方法を確認したりする人は多いだろう。しかし、もし犬や猫のようなペットを 51 (飼)っているなら、彼らのことも考えなければならない。
例えば、大きな地震が起こると、ペットがびっくりして家から 52 (逃げる)しまうことがある。もし彼らが迷子になり、会えなくなってしまったら、これ以上悲しい事はない。それを 53 (ふせ)ぐために、飼い主の情報を首輪(项圏)に書いておこう。
また、避難場では人間の食べ物や飲み物は配られるが、ペットの食べ物や飲み物はすぐには用意 54 (する)。だから、ベットの食べ物や飲み物は飼い主がきちんと用意しておかなければならないのだ。
さらに、避難所では動物が 55 (苦手だ)人や、お年寄りや子供と一緒に生活することになる。他の人に迷惑 56 かけないように、例えば、犬なら「待て」とか「静か 57 しなさい」といった指示をきちんと聞くようにしておこう。
動物は状況が理解できないので、いつもと違う環境に対して、人間以上に不安を感じる。普段から、飼い主 58 の信頼関係を育てておくことで、そういう不安を 59 (軽い)することができる。地震 60 の対策は毎日の生活の中でしていかなければならないのだ。
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9 . 松茸は、周知のように、地表下に菌根と呼ばれる根を持っている。 41 根は、極めていい条件が与えられると次第に円形に広がりながら発達 42 。ところが、この好条件がいつまでも続くと、根だけが発達して、キノコを作らずに、ついには老化して 43 のである。植物に詳しい知人の話によると、実に500年にわたって根が発達し、枯死した松茸がある 44 。
では、どうするか。発達 45 根に、ある時点で、根の生長を妨害する条件が与えられなければならないのである。その妨害条件は、例えば季節の変化 46 温度の上昇あるいは下降といった外界の条件であったり、また、松やに(松脂)とか、酸性の物質とかの物質的条件であったりするようだ。このような条件が与えられると、その妨害にもめげずに(不气)生きる 47 、根は胞子という形で種子を作って発達を続けようする。そうして、 48 松茸となるのである。
「創造とはその松茸のようなものだ」という言葉の意味を私は次のように解釈する。創造には、まず、松茸が地表面下で根を広がらせていくような蓄積の段階が 49 。だが、いつまでも蓄積だけを続けていては、松茸がキノコを作らず枯死してしまうように、人は創造することなく、生涯の幕を閉じなければならなくなってしまうのだ。
ある時点で、松茸に与えられる妨害条件に相当するものが、人がものを創造する上でも、必要なのである。蓄積を表出させる条件が要るのである。実生活では、「 50 」いう言葉に当てはまるのではないだろうか。
1.A.この | B.これ | C.こちら | D.ここ |
A.してくる | B.してきた | C.していく | D.していった |
A.死んでおく | B.死んでしまう | C.死んだまま | D.死んでいる |
A.はずだ | B.わけだ | C.のだ | D.らしい |
A.してくる | B.してきた | C.していく | D.していった |
A.による | B.によって | C.に沿う | D.に沿って |
A.ために | B.のため | C.おかげで | D.ほど |
A.まるで | B.よほど | C.およそ | D.やがて |
A.なくてもいい | B.ないわけではない | C.なければならない | D.ないかもしれない |
A.応援 | B.自立 | C.順境 | D.逆境 |
10 . 子供の頃からの朝食習慣が、志望大学や企業、そして年収までに影響を与えているとすると、大きくなってから朝ごはん習慣を身に付けても手遅れなのか気になる。( ア )、参考になるのが少し古いが(40年くらい前)自治医科大学で香川靖男先生が行った研究だ。自治医大は6年間全寮制の大学というのが1つの大きなポイントだ。これは、みんなの生活習慣がかなり似ているということになるので、朝食を摂取する学生と摂取しない学生の比較をした時に、他の要素の差異が少ないというメリットがある。
一般に、朝食欠食率(不吃早饭的比例)は大学生あたりから急激に増える。それまでは、親元で暮らしていたので、朝ごはんが自動的に出てきたという人が多いのだと思う。しかし、大学で一人暮らしを始めると、準備してくれる人がいなくなり、また、口うるさく注意されることもないので、朝ごはんを食べる習慣がなくなってしまう人たちが多いだろう。
自治医大の場合、朝食は寮食堂で準備してもらえる。8時ごろに食べて8時45分から1限目の授業(第一节课)に出るか、朝食を摂らずに、ギ判ギ判まで寝て、なんとか一限目に間に合う生活をするかの違いが生まれる。
( イ )、2年間の調査の結果、どちらの年でも、朝食を摂る学生の方が摂らない学生よりも学業成績が良いことが分かった。ちなみに年間の欠席数も、朝食を食べない学生の方が多くなっている。さらに、もう一つ重要な情報がある。それは、入学時の成績と、調査した時の学業成績には関係が( ウ )ということだ。つまり、大学に入った後の朝食習償の影響は反映されている、ということになる。
1.文中の( ア )に入れるのに最も適当なものはどれか。A.そこで | B.それに | C.それで | D.したがって |
A.全員寮に住んでいるから調査しやすい。 |
B.みんなの生活習慣がまったく同じだから。 |
C.朝食を摂取する学生と摂取しない学生がいるから。 |
D.朝食の影響を調べる時、他の要素の差異が少ないから。 |
A.親元にいても親が朝食を作らなくなるから |
B.親元にいても朝食に関する注意がなくなるから |
C.一人暮らしで面倒を見てくれる人がいなくなるから |
D.勉強が忙しいうえに1時限の授業が早いから |
A.しかも | B.すると | C.ところで | D.または |
A.なかった | B.あった | C.大きい | D.分からない |