1 . みなさん、「相手の感情が分かったらいいな」と思ったことはありませんか?
いま、人の感情をAIで推測し、ビジネスに 51 (生かす)うという 52 (動く)が始まっています。自分しか 53 (分かる)はずの「気持ち」を分析されるって、なんかちょっと怖い?でも、もしかしたら自分の気分にあった商品やサービスに結びつく?その最前線を取材しました。
最初に訪ねたのは、東京都内にある電機メーカーのオフィスです。一見、普通の飲み物の自動販売機ですが、脇にタプレットが 54 (取り付ける)られています。タブレット(平板)の前 55 立って、画面上のスタートボタンを 56 (押)すと、A1が顔の筋肉のわずかな動作を解析します。その人の感情を「 57 (悲しい)がある」、「心配事がある」など9種類に分類します。推測した感情 58 応じてメッセージが表示され、おすすめの飲み物を提案する仕組みです。
記者が実際にやってみると、「落ち込んでいませんか?」と表示され、りんごジュースや乳酸菌飲料などをお 59 (薦める)されました。
「悲しみ」に分類されたようで、意識はしていませんでしたが、元気がなかったのかもしれません。飲料メーカーがこうした 60 (ぎじゅつ)を活用する狙いはどこにあるのでしょうか?
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2 . 父の目が、だんだん見えなくなって、小さな姉弟を心配 1 。
「お父さん、あのカレンダーの字が、わからないの?」と、壁の方を指して言ったのは、もう前のことであります。お父さんが、会社をやめ 2 、家の内にも夜がきたように暗くなったのです。
「私の故郷へ帰りましょう。田舎は、都会とちがって、困る 3 、田はあるし、畑があるし、まだゆとりがあります。いけば、どうにか(想办法)ならない 4 から。」と、子供の母親がいいました。
「お母さん、田舎へ帰るの。」と、姉のとし子は聞きました。
「ええ、帰る 5 ね、そうするよりしかたがないんだ 6 。」
お母さんは、みんなの気持ちを励ますつもりで、いいましたが、また、すぐに涙が溢れ出て 7 。
「おれに故郷があるとなあ。」と、父親は、瞳が白くなって、生気を失った目で、あたりを見まわし 8 、答えました。お父さんには、もう、両親も 9 、また帰るべき家もなかったのでした。
「どちらの田舎へ 10 、同じでありませんか?私の兄はあのとおり親切な人ですし、まだ母も生いきていますし。」と、お母さんはいいました。
1.( )A.されました | B.させました | C.させられました | D.できました |
A.てから | B.てこそ | C.てばかり | D.てからでないと |
A.というもの | B.といっても | C.としては | D.とは別に |
A.ことがある | B.はずではない | C.ことはない | D.に違いない |
A.といけない | B.よりほかはない | C.とはかぎらない | D.にすぎない |
A.こと | B.わけ | C.ところ | D.もの |
A.しまいました | B.みました | C.いきました | D.おきました |
A.ながら | B.たり | C.よう | D.ため |
A.ないと | B.なければ | C.なかったら | D.ないでは |
A.帰らなくて | B.帰らなくても | C.帰っても | D.帰って |
3 . 私は学校で中学一年生の数学を担当することになった。
最初の週からすぐにわかったことは、生徒のなかには数学の概念を理解するのが非常に速い子が何人がいることだった。わたしが黒板で例題を解くのを見ただけで、「わかった一」と言って、次の問題をすぐに解いてしまうのだ。(ア)、それほど能力のない生徒はなかなか問題の型とそれに合った解き方がつかめずに苦労する。
ところが、最初の学期に成績評価を行ったところ、驚いたことに、能力の高い生徒たちの成績は思っていたほどよくなかった。もちろん、良い成績の生徒もいたが、クラスでも特に能力の高い生徒たちに限って、なぜか普通の成績だった。それとは逆に、最初はなかなか問題が解けずに苦労していた生徒たちの中には、予想以上に良い成績を取った生徒が何人もいた。このように良く伸びた生徒たちは、決まって欠席もせず、忘れ物もしなかった。授業中にノートをしっかりとって、よく質問をした。最初からすぐに問題を理解できなくても、諦めずに何度も挑戦した。そうやって(イ)ことが成績に表われたのだ。
1.文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.つまり | B.一方 | C.しかも | D.すると |
A.能力の高い生徒たちの成績は予想どおりと違って、よくなかった。 |
B.能力の高い生徒たちの成績は予想どおりよかった。 |
C.能力のない生徒たちの成績は思っていたほどよくなかった。 |
D.能力のない生徒たちの成績は予想のようによかった。 |
A.最初の学期に成績評価を行ったこと |
B.グラスで能力の高い生徒たちは良い成績を取ったこと |
C.それほど能力のない生徒は予想以上に良い成績を取ったこと |
D.能力の高い生徒たちは普通の成績を取ったこと |
A.最初の週はなかなか問題の型とそれに合った解き方が分からなくて苦労した。 |
B.学期の成績評価は予想以上に良い成績を取った人もいた。 |
C.現在は先生が黒板で例題を解くのを見るだけで、解き方が分かる。 |
D.すぐに問題を理解できなくても、諦めない。 |
A.先生に何度も教えてもらった。 | B.黒板を見て例題を少しずつ解いた。 |
C.苦労しても解き方を重ねた。 | D.少しずつ努力を重ねた。 |
4 . 「文は人なり」という言葉があります。文を読むと、それを書いた人の人柄がわかるという意味です。声についても、同じようなことが言えないでしょうか。つまり、「声は人なり」よい声はよい人柄から生まれます。ただし、ここで言うよい声とは、いわゆる玉を転ばすような、きれいな声を言うのではありません。わたしは北原白秋が自作の詩を朗読するのを聞いたことがあります。そして、心の底から感動しました。すばらしい声だと思いました。といっても、北原白秋の声がけっして「きれい」というほどの声ではありません。それどころか、どちらかと言えば、濁声でありました。しかし、その濁声で読む詩に、私は心を打たれました。その濁声がすばらしくて、よい声に聞こえたのです。よい声は、よい人柄から生まれるのだと強く感じました。
だから、よい声を出すには、まず自分の人柄を磨かなければなりません。難しい言葉で言えば、全人的な意味での教養を大切にし、自分を一歩ずつ高めていく努力が必要だとされているのです。と(ア)に、ありのままの自分を素直に表すような努力もしなければなりません。ありのままの自分を素直に表す真実の声を出すには、どうしたらよいでしょうか。
1.「よい声」はどんな声か。A.その人柄が分かる声 | B.よい人柄から生まれる声 |
C.すばらしい濁声 | D.玉を転ばすような、きれいな声 |
A.北原白秋はきれいな声があるから |
B.北原白秋の濁声がよい声になったから |
C.濁声なのに、読む詩によい人柄が分かるから |
D.北原白秋が自作の詩を朗読するから |
A.自分の人柄を磨かなくてはならない。 |
B.多ければ多いほどきれいな声で詩を読む。 |
C.第一はありのままの自分を素直に表すような努力しなければならない。 |
D.自分を一歩ずつ高めていく努力が一番重要だ。 |
A.言え | B.違い | C.変わり | D.同時 |
A.本を読むと、本を書いた人の人柄がいいと分かる。 |
B.「声は人なり」は人の声を聴くと、その人柄がわかる。 |
C.「私」は詩を読む濁声に心を打たれやすい。 |
D.筆者は北原白秋の声はきれいで、よい声に聞こえたと思った。 |
5 . 日本に来て 1 (はじ)めての春、 2 (おもしろい)のは花見という習慣です。もちろん、わたしの国でも、花を見て、みんなで楽しみますが、日本 3 ように桜という特別な花のための特別な習慣はありません。
でも、一番 4 (驚)いたのは特別な習慣があることではなくて、三月の終わりごろから、四月のはじめまで、天気予報やニュースでも花見について「東京では30日ごろ 5 (咲く)始めます」、「今日、桜が咲きました」、「次の土曜日が花見にいいですよ」など 6 教えてくれることです。
わたしも友だちといっしょに花見をしました。学校の近くの公園に行ったのですが、日本の花見では花を見る 7 、みんなで食べたり 8 (飲む)して、賑やかに騒ぐほうが 9 (大事だ)ようです。騒ぐことならいつでも 10 (する)のに、どうしてほかの花の時は騒がないのでしょうか。わたしはちょっとおかしいと思いました。
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6 . 小学校1年生から、英語教育を行うべきかどうかについて、考えてみよう。
現在公立小学校では、一部の小学校で3年生から、「総合的な学習の時間」を使って英語教育が行われている。しかし、一部の小学校にすぎないし、1-2年生では実施されていない。現代の国際社会において、英語は世界の共通語だと言える。英語ができることは、国際人として最低限当たり前の能力だと考えられている。日本が国際社会しで一流であり続けるためには、日本人の英語能力向上が必要になることは言うまでもない。また、語学、特に会話は絶対に若ければ上達が速い。私自身、中学から大学まで10年間英語を勉強したにもかかわらず、読み書きはともかく、会話は今でもうまくできない。自分の経験から考えて、やはり会話は小学校のころからやらないと、上達できないと言ってもいい。小学校1年から英語を学んでいれば、英語に(ア)日本人が育つようになる。
(イ)、英語は小さいころから学ぶと、発音がよくなるのではないだろうか。今の日本では、発音がよい人は帰国子女と決まっている。
1.現在公立小学校の英語教育について、正しいのはどれか。A.一般的に3年生から英語教育が実施されているのだ。 |
B.英語教育を向上するように、英語教育を実施する学校は多くなる。 |
C.総合的な学習の時間は少ないから、一部の小学校にかぎって、1-2年生では英語教育が実施されているのだ。 |
D.3年生から英語を実施している学校は全部じゃない。 |
A.英語の会話は全然できない。 |
B.以前は英語が上手に話せた。 |
C.今でも、英語で話すのはそんなに上手ではない。 |
D.英語がもっとうまく話せるようになりたい。 |
A.強い | B.弱い | C.浅い | D.深い |
A.ところで | B.さらに | C.たとえば | D.つまり |
A.英語は世界の共通語だと言えるから、3年生から学んでも間に合います。 |
B.筆者のように中学から大学まで10年間英語を勉強したほうがいいです。 |
C.若いうち学べれば、英語のできる日本人が育つようになります。 |
D.小学校1年生から、英語教育を行うべきではありません。 |
7 . 「とても寒い朝、校門の前の道路が凍っていた。遅刻し 1 だった弘君は、走ってきて、転んで 2 。これを見ていた茂君が笑い 3 、「超かっこわるい」(样子很逊)と言った。
例文の「超かっこわるい」は、弘君をからかう(嘲笑) 4 、茂君がわざとおもしろい言い方をしてみせたのでしょう。
最近の流行語として、「超きれい」「超こわい」「超おもしろい」などと、「超」をつけるのは流行っています。ものすごく、という意味で使っているようです。給食のサラダに嫌いなピーマン(青椒)が 5 いた時に、「超悲しい」なんて、それほどたいしたこと 6 ないのに、「超」ということばをつけて言う人もいます。
でも、本当は「超」にこのような使い方はありません。「超」は、飛び切りとか、その程度や範囲を超えるとかいう意味で、熟語の上につけて使われることばです。
決まった言い方 7 、「超高速」「超能力」「超党派」「超自然的」などがあります。「超高速」は、飛び切り速いということですね。「超音速」は音速、つまり音の速さを超える速さという 8 です。「超党派」は、 9 の政党の範囲を超えて活動することです。「超自然的」は「超自然的な現象」などと使い、自然には起こらないようなという意味です。
また、一般に飛び切りという意味で、「超豪華な」などと使うこともあります。
流行語の「超きれい」「超おもしろい」などは、この使い方を応用した 10 なのでしょう。
1.( )A.そう | B.よう | C.みたい | D.らしい |
A.おいた | B.あった | C.しまった | D.みた |
A.くせに | B.あまりに | C.たびに | D.ながら |
A.ように | B.ために | C.とおりに | D.まま |
A.入れて | B.入らない | C.入って | D.入り |
A.まで | B.でも | C.ほど | D.さえ |
A.とし | B.をはじめ | C.にたい | D.からと言って |
A.もの | B.こと | C.はず | D.ところ |
A.それぞれ | B.いろいz | C.そろそろ | D.なかなか |
A.かわり | B.つもり | C.ばかり | D.うち |
8 . 人に 1 (好かれる)ことと、頭がいいこと 2 どんな関係があるのか。そう疑問に思う人もいるかもしれない。しかし、この二つには大いに関係がある。
どんなに「頭がいい」人間だって、自分一人 3 賢くなってきたわけではない。親に教えられ、いい教師 4 巡り会い、会社に 5 (入る)ても先輩に仕事を学んで成長していく。ごく稀には独学で功を遂げたような学者もいるかもしれないが、われわれ一般人は何らかの人 6 助けを借りて、少しずつ賢くなっていく。
このことはあたり前のこととして納得してもらえると思うが、社会人や主婦などの大人になってからも、「頭がいい」友人、知人をたくさん持っているかどうかは、その人自身の「頭の 7 (いい)」に直結してくる。
どんなに頭がいいと思っている人間 8 、すべての物事に精通しているわけではない。必ず自分がよく 9 (わかる)領域がある。よく知らない、よく分からないことをする時に、手っ取り 10 (早い)理解するには、そのことに詳しい人に教えてもらうのが一番だ。
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9 . 大学で「学ぶ」というのは、私 1 の大きな夢です。新聞やテレビで大学が 2 ていると、夢中になってそれを見ます。勉強も、大学のことを考えると力が入ります。大学でもっと深く多くのことを学びたい、それは私がずっと抱き続けている願望です。
学ぶ 3 、知識や技術を身につけることを意味します。私はその「学び」を小学校、中学校、高等学校を通して続けています。そして私が憧れ 4 大学もまた、学びを続ける場です。 5 、小、中、高等学校で「学ぶ」のと、大学で「学ぶ」のと少し違う 6 。なぜかというと、社会生活に必要な基本的な知識や技術を 7 小中高等学校に対して、大学は自分が興味のあることを専門的に学ぶ場であるからです。
私がなぜ「大学で学ぶ」ということを希望しているかというと、自分の将来の夢を実現させる 8 です。私は中学生の頃、「国語の教師」になろうと決心しました。そして、教師になるためには、大学へ進学しなければならないということを知ったのです。いろいろと調べていく 9 、大学にはさまざまな「学部」があることがわかりました。そして私はその中の「教育学部」という言葉に興味をもちました。その言葉を 10 時から、ぼんやりとしていた夢が、形作られていったのです。
1.( )A.について | B.として | C.にとって | D.に対して |
A.紹介し | B.紹介され | C.紹介させ | D.紹介られ |
A.では | B.とは | C.なら | D.には |
A.ている | B.ていく | C.ていた | D.てある |
A.それから | B.また | C.しかし | D.さらに |
A.気が入ります | B.気を付きます | C.気になりなす | D.気がします |
A.伝える | B.見つける | C.もらう | D.教える |
A.こと | B.ため | C.とおり | D.もの |
A.とおりに | B.かわりに | C.うちに | D.うえに |
A.知っている | B.知っていた | C.知る | D.知った |
10 . 言葉は時代に伴って進化する。ほかの言語と同様に今まで日本語もずっと変化し続けてきたが、現在は特に猛烈なスピードで変化しているようだ。
その原因のひとつとして考えられるのは、いわゆるITに関係すること、つまりパソコンや携帯電話などである。以前は専門家にしか分からなかったコンピューター用語も、今では一般の会話の中に当然のように出てくるようになった。また、携帯電話やパソコンのメール、掲示板などの書き込みから次々と新しい言葉が生まれている。( ̄︶ ̄)や( ̄- ̄)のような顔文字も入り、そこでの会話はまるで宇宙人がしゃべっているように思えるくらいである。
これまで多くの言葉が生まれだり消えたりしていき、残る言葉の数は限られているので、このような事態も特に驚くことではないという学者もいる。① 、これほど新しい言葉や表現が増えると大半が消えていったとしても、かなりの数の新しい言葉が残るのではないだろうか。50年後の日本語は今とはまったく別の言葉になっているのかもしれないというのは言い過ぎだろうか。
1.今の日本語は猛烈なスピードで変化している原因がどれか。A.ITに関係すること、つまりパソコンや携帯電話などであるから |
B.専門家にしか分からなかったコンピューター用語がでるから |
C.顔文字が一般の会話の中に当然のように出てくるから |
D.様々な言葉は時代に伴って進化するから |
A.( ̄︶ ̄)や( ̄- ̄)のような顔文字 | B.宇宙人が作った言葉 |
C.別の国から作った日本語 | D.宇宙人がしゃべっている言葉 |
A.生み出された新しい言葉の数は限られていること |
B.残っていく新しい言葉の数は多くなること |
C.多くの言葉が生まれたり消えたりしていくこと |
D.新しい言葉が増えていないこと |
A.しかし | B.そして | C.それに | D.ほかに |
A.今とはまったく別の言葉になっている |
B.今と大した変化はない言葉になっている |
C.かなり新しい言葉になっている |
D.今とはまったく同じな言葉になっている |