1 . 学ぶ者が「生徒」と呼ばれる小学生から高校生までの間は、社会の一員として必要な知識や教養を学ぶときである。「生徒」は皆、一樣に教師の指導のもとで 1 (学ぶ)でいく。つまり、受動的な学びなのだ。
しかし、大学はそうではない。大学で学ぶ者は「学生」と呼ばれ、「生徒」とは大きく 2 (こと)なる。なぜなら、大学での学びは、自分で学びたい分野を選択し、その分野について自分なりの方法 3 調べていくという主体的な活動であるからだ。例えば、高校まではあった時間割がない。自分がどの講義を受けるか自分で選択できるからだ。また、「講義」は「授業」 4 同じではない。教え手はその分野の専門家であり、受け手もその分野に関心のある者しか 5 (いる)。課題も研究方法も自分次第だ。大学は研究の場を提供したり、研究をサポートしてくれたりするだけだ。その結果、彼らに主体的に行動する力 6 身に付くのである。大学でその能力を得ることが 7 (できる)ば、社会に出てからも自分で課題を見つけ、解決方法を模索することができるようになるのである。
しかし、 8 (多い)の人は大学に入るまで受動的な学びをしてきた。そのため、大学に入っていきなり 9 (自由)してもいいと言われても、どうしたらいいのか分からないようだ。社会に出てからも同じだろう。「生徒」であるうちから、主体的に行動する 10 (力)を身に付けさせることが重要なのではないだろうか。
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2 . 数年前、日本の友人の家に泊まった時のことを覚えている。彼女はお風呂のお湯を沸かし、私に「一番風呂」を勧めて 41 。浴室に入ると、湯気が立つ暖かい浴槽の横には、お風呂用品が並べて 42 。やや困惑した私が彼女に、「シャワーだけでいい、浴槽は使わない」と言うと、「いいから、シャワーを使ってから、お風呂に入って」と 43 。彼女の言った 44 、私はシャワーを浴びてからお風呂に入り、お風呂から 45 後、お湯を捨て、浴槽を洗おうとした。すると、彼女はそんな私を見て驚き、すぐに浴室のドアを閉め、「みんなに見つかる前に、急がないと」と言いながら、浴槽にお湯を入れ始めた。
説明を聞いて 46 分かった。1人目がお風呂に入った後、すぐに浴槽のお湯を捨ててしまうなど、日本人 47 、もったいないことなのだ。日本人はまず、シャワーで身体をきれいに洗い、 48 お風呂に入る。体が汚いままお風呂に入るのは失礼な行為だ。日本の家庭では普通、家族全員が同じお湯を使ってお風呂に入る。客が来た時は、客が一番に入る。最後に入浴した人は浴槽を洗う。
友人の話では、前回使ったお風呂の残り湯を「追い焚き」してもう一度使うという人もいる 49 。日本人のお風呂事情を知らない外国人は、家族全員が同じお湯でお風呂に入るという習慣が汚い、受け入れられないことを感じるかもしれない。しかし、私は、この習慣は日本人のきれい好きの特徴を示している 50 、彼らの節約・環境保護の理念も示しているように感じる。
1.A.あげた | B.もらった | C.くれた | D.やった |
A.いる | B.ある | C.おく | D.しまう |
A.言った | B.言えた | C.言わせた | D.言われた |
A.まま | B.とおり | C.ところ | D.もの |
A.出す | B.出した | C.出る | D.出た |
A.きっと | B.やっと | C.さっぱり | D.すこしも |
A.に対して | B.について | C.にとって | D.にそって |
A.そこで | B.それで | C.それなら | D.それから |
A.ようだ | B.みたいだ | C.そうに | D.らしい |
A.だけでなく | B.ことでなく | C.ほどでなく | D.ほかでなく |
3 . 2020年から、全国の小学校でパソコンの使い方の基本を教えることになった。そして、私も、来年の春から、4年生にパソコンの授業をすることになった。
パソコンについて勉強することは、インターネット社会を生きるために必要な「情報を調べる力」を身につけられると言う。(ア)、迷ったり悩んだりした時、正しい情報を探したり、正しい方法を選んだりすることができるようになるだろう。
「ゲームが得意だから」という理由で先生に選ばれたが、実は、私が好きなのは携帯電話のゲームだ。パソコンはあまり使わないし、どのように教えればいいのか分からないのでとても不安だ。早速、教え方について調べることにした。
まず、子どもにパソコンの使い方を教える時に大切なことは「パソコンを好きになってもらうこと」だそうだ。もうパソコンの授業を始めている学校が、実際に使っている有名なサイトが二つある。
一つ目は、パソコンを使って絵を描き、その絵を自由に動かすことができるというものだ。使い方は簡単だが、なかなか自由に動かすことができずに苦労した。二つ目は、ゲームやクイズ(智力游戏)をしながら、パソコンの使い方を勉強するというものだ。クイズは数学の内容のものが多く、大人の私でも難しいレベルのものもあった。どちらにしても、授業の前に、先生が使い方をよく理解する必要がありそうだ。
パソコンの扱いに慣れることももちろん必要だが、私も生徒側になって学ぶ経験が必要だと考えた。授業が始まる前に、私もパソコン教室に通って、教えてもらう経験をしなければならないと思う。
1.文中に「全国の小学校でパソコンの使い方の基本を教えることになった」とあるが、その目的に合っているものはどれか。A.将来、迷ったり悩んだりしなくなる |
B.インターネット社会を調べることができる |
C.子どもたちがゲームをもっと楽しむことができる |
D.インターネット社会で必要な力を身につけられる |
A.まだ | B.また | C.しかし | D.それとも |
A.携帯やパソコンゲームのやり方が分からないから |
B.携帯やパソコンゲームの作り方が分からないから |
C.パソコンゲームは得意だが、パソコンは得意ではないから |
D.パソコンは得意ではないし、教え方も分からないから |
A.絵を描くサイトは、自由に絵を動かすのが難しい |
B.絵を描くサイトは、クイズを解くだけなので簡単だ |
C.ゲームで勉強するサイトは、使い方が簡単だ |
D.ゲームで勉強するサイトは、数学の授業で使える |
A.生徒と一緒にパソコン教室に通う |
B.パソコンを好きになって使い方に慣れる |
C.パソコン教室に通って、教え方を勉強する |
D.生徒の気持ちが分かるように、教えてもらう経験をする |
4 . 「お宅のお嬢さん、来年二十歳になられますが、成人式のお着物のご用意はいかがされていらっしゃいますか」と、ある日突然、電話がかかってきた。確かに娘は来年の一月に二十歳になる。しかし、その店には今まで1度も行ったこともないし、名前さえまったく聞いたことがなかった。そんな店の人が娘の名前や年齢、生年月日、通っている大学の名前までどうして知っているのだろうと不思議に思った。その時は着物の売り込みぐらいにしか考えなかったものの、時間が経つにつれて、何だか気味が悪くなってきた。
見たこともない人が私の家の中のことをよく知っている。どうしてこんなおかしなことが起こるのだろう。誰がこんな詳しい情報を知らせたのだろう。考えれば考えるほどだんだん怖くなる。娘の友達の家にも、似たような電話が何度もかかってきて困ったということだ。このことは娘の通っている学校の学生名簿をこれらの店の人は持っているということになる。また、このような情報を売ったり買ったりしている会社があるということも意味する。
これは無視できない問題ではないだろうか。一人一人の情報が他人に知られて管理され、万一それが悪用されたら、それこそ怖いことである。
1.文中に「電話がかかってきた」とあるが、誰が誰に電話を掛けたか。A.娘の友達が娘に電話を掛けた |
B.娘が娘の友達に電話を掛けた |
C.着物の店の人が筆者に電話を掛けた |
D.筆者が着物の店の人に電話を掛けた |
A.名前や生年月日を聞く電話 | B.知らない店からの売り込み電話 |
C.家の詳しい情報を知らせる電話 | D.学生の情報を得る電話 |
A.これは無視できない問題だ |
B.これは無視してもいい問題だ |
C.これは無視しなくてもいい問題だ |
D.これは無視しなければならない問題だ |
A.娘や娘の友達の名前や年齢が知られた |
B.娘の生年月日や通っている大学の名前が知られた |
C.情報がほかの人に知られ、悪いことに使われた |
D.店の名前さえ聞いたこともなかった |
A.筆者の娘さんは今年二十歳になる |
B.知らない店から娘の成人式を祝う電話があった |
C.この店は娘の学校の名簿を持っているかもしれない |
D.個人情報は学校に管理されて安心だ |
5 . 日本には四季があり、昔から季節ごとに「旬」の食材を楽しんできました。例えば、夏の野菜と言えばキュウリやスイカ、冬の野菜と言えば大根が代表的です。(ア)、最近は、ほとんどの食材が一年中スーパーで売られ、「旬」が分からない消費者が増えています。それは残念なことです。
旬のものを食べることには多くの長所があります。まず、その食材の旬の時期に収穫されたものは、最もよい条件で自然の恵みを十分に蓄えながら育ったものです。当然、味は最高においしく、栄養も豊富です。また、旬のものは、その季節に私たちの体が必要とするものを与えてくれます。例えば、夏の野菜のキュウリは水分が多く、汗で失われた水分を補ってくれます。さらに、旬のものを選ぶことは環境にもいいのです。一年を通じて生産が可能なハウス栽培は便利ですが、温度管理が必要なため、ガスや電気を大量に消費し、環境に負担となるのです。
ぜひ旬を考えて食材を選びましょう。消費者がもっと旬の食材を選ぶようになれば、スーパーにも季節に合った食材が増えていくでしょう。
1.文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.しかし | B.つまり | C.そのうえ | D.それでは |
A.いつ旬なのか分からない |
B.どこで旬のものが買えるか、分からない |
C.「旬」という字の読み方が分からない |
D.「旬」という言葉の意味が分からない |
A.季節に合ったものは、余分なエネルギーを使わずに育てられる |
B.旬のものには、その時期に体が必要とする栄養が多く含まれている |
C.温度さえ管理すれば、一年中それを生産し食べることができる |
D.自然な状態で育った旬のものは、体にも環境にもいい |
A.ガスや電気の量が多いから | B.失われた水分を補うから |
C.温度管理が必要だから | D.環境に負担があるから |
A.消費者はそれぞれの食材の旬の時期を覚えなければならない |
B.消費者には、旬の良さを知り、旬を意識した食生活をしてほしい |
C.旬は日本の食文化だから、守っていくべきである |
D.旬の食材は大変貴重だから、味わって食べるのがいい |
1.これは何についての調査ですか。
A.料理の作り方 | B.旅行のコース | C.休みの過ごし方 |
A.レストランでの食事 | B.ドライブ | C.旅行 |
A.映画を見る | B.料理を作る | C.音楽を聞く |
1.映画はいつからですか。
A.12時 | B.12時10分 | C.12時20分 |
A.レストラン | B.家 | C.どこか |
A.花を見る | B.晩ご飯を食べる | C.家に帰る |
1.男の人は、この後まず何をしますか。
A.買い物に行く | B.封筒を買う | C.銀行へ行く |
A.お金を全部財布に入れる |
B.四つの封筒にお金を入れる |
C.月に四度お金を出す |
A.お金をすぐ使ってしまう |
B.あまり銀行へ行かない |
C.今、お金をたくさん持っている |
1.男の人はどんなアドバイスをしましたか。
A.甘い匂いの花をあげる |
B.甘いケーキをあげる |
C.甘い匂いの図書券をあげる |
A.バラ | B.ケーキ | C.本 |
A.本と花 | B.図書券と花 | C.図書券とケーキ |
1.二人は何を待っていますか。
A.バス | B.電車 | C.タクシー |
A.なかなか来ないから |
B.バスの時間に間に合わないから |
C.高くないけど、あまり通らないから |
A.バスで20分 | B.歩いて20分 | C.タクシーで20分 |