1 . 花火は夏の楽しみの一つです。日本中あちらこちらで花火大会があります。川や湖や海岸であげることが多いです。北海道の洞爺湖であげられた世界一大きな花火の玉は、直径が1.08メートルで重さが421キログラムもあったそうです。ドーンと上がったあとで、水面に落ちた火の粉の輪は直径800メートルもあったそうです。
日本ばかりでなく、外国でも花火が見られます。(ア)アメリカでは7月4日の独立記念日に各地で見られます。いろいろな花火があがって、最後はナイアガラの滝やアメリカの国旗星条旗の花火で終わります。でも花火をしてはいけない州もあるそうです。
東京の花火大会では、何と言っても隅田川の花火大会が一番有名です。たいてい7月の最後の土曜日に行われます。その時には、非常に大勢の人が見物に来るので、まるで東京の人が集まったようです。私は浴衣を着て見に行くのが楽しみですが、テレビで見ることもあります。見物人の中には、外国人もたくさんいます。次から次に「ドドーン」とあがって、「パッ」と散る花火はとても豪華で美しく夢のようです。長い時間、続けて見ていると、首が痛くなりますが、毎年この日をみんなが首を長くして待っています。
1.「花火」について正しいのはどれか。A.花火の重さは一般的に421グラムあったそうだ。 |
B.花火は夏の時に、日本の海岸でしかあげない。 |
C.水面に落ちた玉は直径800メートルあったそうだ。 |
D.世界一番大きい花火の玉は1メートル以上あったそうだ。 |
A.また | B.例えば | C.しかし | D.それに |
A.花火大会は全部7月の最後の土曜日に行われる。 |
B.東京の花火大会では、隅田川の花火大会は人気が一番高い。 |
C.花火大会は日本しか楽しめることができない。 |
D.アメリカでは花火をしてはいけない。 |
A.隅田川の花火大会が行われる時 | B.七月の最後の日 |
C.東京の人が集まる時 | D.日本各地で花火大会が行われる時 |
A.長時間、続けて見ていると首が痛くなるので、首を長くして痛みを減らす。 |
B.毎年この日に首を長くして長時間花火を見続けなければならない。 |
C.花火大会が行われる日をみんなが期待して、楽しみに待っている。 |
D.毎年隅田川の花火を長時間見るのをみんなが期待して、楽しみにしている。 |
2 . 動詞には、自動詞と他動詞という二つの種類があることはご存じだろう。辞書で動詞の言葉を引くと、必ず(自)とか(他)とか分類がしてある。例えば「入る」といえば自動詞、「入れる」といえば他動詞になる。「お茶が入りました」といえば自動詞的な言い方、「お茶を入れました」といえば他動詞的な言い方になる。一般に「水を飲む」とか「ピアノを弾く」など、「を」を受ける動詞は他動詞だと言われる。
(ア)全部がそうだとは限らないところが日本語の厄介なところだ。「家を出る」「道を歩く」など場所や通過を表す動詞は、「を」に続いても他動詞とは言わないのである。これは「道が歩かれる」とか「家が出られる」といった受け身の形がないからだ。
(中略)
「親に死なれる」「先に行かれる」という言い方がある。「死ぬ」「行く」は共に自動詞だが、自動詞なのに受動的な表現をすることがあるのである。この場合は、他人がこのような動作をしたことで、結果的に自分が悲しい思いをした、被害を受けた、というような意味に使われる。直接他人を非難するのではなく、(イ)表現しているのだ。このような言い方はいかにも日本的である。
1.自動詞的な言い方と他動詞的な言い方に合っていないのはどれか。A.「髪が伸びる」:自動詞;「髪を伸ばす」:他動詞 |
B.「電気が消える」:自動詞;「電気を消す」:他動詞 |
C.「ドアが開く」:他動詞;「ドアを開ける」:自動詞 |
D.「月を見る」:他動詞;「月が見える」:自動詞 |
A.つまり | B.ところが | C.そこで | D.このように |
A.国境を超える | B.本を読む | C.大きい目をする | D.質問を出す |
A.この盆栽は正門のところに運ばれた。 |
B.大雨に降られて、風邪を引いた。 |
C.この漫画は多くの人に読まれている。 |
D.最近話題になった小説は上村春樹によって書かれた。 |
A.間接的に | B.直接 | C.はっきり | D.遠慮なく |
3 . 時刻表通りに電車やバスが到着したり、落し物をしても多くの場合は手元に戻ってきたりと、日本には、他国ではなかなか類を見ないサービスがある。宅配便もそのひとつ。日時指定宅配や冷凍宅配など宅配サービスが充実しており、宅配会社が荷物を紛失することはない。(ア)観光客に対して「手ぶら(空手)観光」サービスも行っている。
(イ)は、日本国土交通省が推進している、手ぶらで観光できるサービスとなる。旅行中、荷物が多いと移動に手間取ったり(费事)、観光が楽しめなかったりと不便が多い。空港や駅、観光案内所などで、スーツケースや土産品などの荷物を一時的に預けたり、滞在中の宿泊施設に送ったりすることで、「手ぶら」で観光を楽しめる。
主に空港、駅、観光案内所、百貨店、ホテルで受け付けている。荷物のサイズは、縦、横、奥行き(宽)3辺の合計が160cm以内、重さが25kg以内、内容物が30万円未満相当であるなら預かられる。支払いは日本円の現金だけじゃなく、各種クレジットカード(信用卡)、外貨での決済(结算)が可能なところもある。
「Hands-Free Travel」のロゴ(标志)があるところで、対応可能となる。所定の伝票(申请书)に氏名、電話番号、預かり日時、受取予定日時などを記入し、荷物を預けて観光へ楽しんでください。
1.「類を見ないサービス」とあるが、どういう意味か。A.日本では、サービスの種類がわからない。 |
B.日本では、サービスが見ないほど悪い。 |
C.日本では、他国よりサービスが少ない。 |
D.日本では、他国にないサービスがある。 |
A.また | B.ところが | C.ところで | D.しかし |
A.これ | B.この | C.あれ | D.あの |
A.10万円のパック | B.23kgの荷物 | C.20万円のお土産 | D.50万の現金 |
A.「Hands-Free Travel」のロゴがあるところで、電話番号と受取予定日時だけを記入すればいい。 |
B.日本全土の百貨店は「手ぶら観光」サービスを提供している。 |
C.荷物を一時的に預けたり、滞在中の宿泊施設に送ったりすることができる。 |
D.「手ぶら観光」サービスは無料で提供されている。 |
4 . 東京都教育委員会が昨年9月、都内の公立小中高校生約9万5千人を対象に実施した調査によると、1カ月のうちに本を「全く読んでいない」と答えた児童·生徒の割合(不読率)は18.5%に上った。学年が(ア)につれて上昇し、小学1年生は4.5%だったが、中学3年生は12.4%、高校3年生では41.5%に増えた。
本を全く読んでいなかった人に理由を尋ねると、「本を読むことに興味がない」が41.1%で最多。「読みたい本がなかった」(39.5%)と、「本を読む時間がなかった」(33.9%)とと続いた。
小、中学生はいずれも「興味がない」「読みたい本がない」が多かったが、中学3年生以降は「時間がなかった」の回答が3割超となり、高校3年では50.7%に上った。
都教委は不読率の改善を目指してきたが、22年度の不読率はコロナ禍前の19年度(17.6%)を上回った。都教委の担当者は「コロナ禍でリモート授業(网课)などが影響し、朝の読書時間を設けたり、図書館で読み聞かせしたりする学校が少なくなるなどし、読書が習慣化しにくくなった面もある」と分析した。全校で読書時間を設ける学校は前回よりも4.6ポイント減っての70.8%、ボランティアが読み聞かせなどを支援する学校は同12.2ポイント減っての43.9%だった。
本多由佳
2023年8月12日
1.文中の(ア)に入れるには最も適切なのはどれか。A.上がる | B.下がる | C.降りる | D.伸ばす |
A.「全く読んでいない」と答えた小学校1年生の不読率は一番低いのだ。 |
B.「全く読んでいない」と答えた中学3年生の不読率は12.4%だ。 |
C.「全く読んでいない」と答えた高校3年生は半数以上あがった。 |
D.「全く読んでいない」と答えた中学3年生は1割を超えた。 |
A.「本を読むことに興味がない」が一番多く、半数以上になった。 |
B.中学3年生にとって、一番の理由は本を「読むことに興味がない」だ。 |
C.「時間がなかった」と答えた高校3年生は5割を超えた。 |
D.「興味がない」という答えはどんな学年の学生にとっても一番の理由だ。 |
A.都教委は読書時間を設けて不読率の改善ができた。 |
B.19年度の不読率は22年度ほど高くない。 |
C.これから不読率は高くなっていくだろう。 |
D.19年度の不読率の上昇はコロナ禍によるものだ。 |
A.2022年9月 | B.2023年9月 | C.2019年9月 | D.2019年12月 |
5 . 昨日の夜は仕事の後、友だちと映画館へ映画を見に行きました。映画は10 時半に終わりました。それで電車で帰りました。
家の近くの駅で電車を降りました。外は雨が強かったですが、私は傘を持っていませんでした。とても困りました。駅の人が私を見て、「この傘を使ってください」と言いました。私は「えっ、いいんですか」と聞きました。駅の人は「①( )は『みんなの傘』です。今 1 本しかありません。(现在只有1把伞)お金は要りません。明日、あの箱に返してください」と言いました。
私は「分かりました。ありがとうございます」と言って、傘を借りて帰りました。
1.昨日、「私」は何をしましたか。A.家の近くの映画館に行きました。 |
B.友だちと映画を見ました。 |
C.友だちに傘を借りました。 |
D.遅くまで仕事をしました。 |
A.傘を駅の人に返します。 | B.傘を箱の中に返します。 |
C.お金を駅の人に渡します。 | D.お金を箱の中に入れます。 |
A.バスで帰りました。 | B.電車で帰りました。 |
C.タクシーで帰りました | D.新幹線で帰りました。 |
A.これ | B.この | C.どれ | D.どの |
A.昨日の夜は 10 時半に家の近くの駅に着きました。 |
B.昨日の夜はコンビニで傘を買って帰りました。 |
C.昨日の夜は駅の傘を借りて帰りました。 |
D.昨日の夜はタクシーで帰りました。 |
6 . ヤンさん、こんにちは。お元気ですか。
今も前も同じ病院で仕事をしていますか。毎日忙しいでしょう。ヤンさんは国に帰ってから、私の家は少し寂しくなりました。ヤンさんが使っていたものは今まだもと(原来)の所にあります。家族みんながよくヤンさんのことを話しています。私もヤンさんと一緒に撮った写真を見て楽しいことを思い出しています(回忆)。そして、ヤンさんに教えてもらった中華料理をときどき作っています。
私は4月に大学に入りました。大学は家から近いので、自転車に乗って通っています。10 分ぐらいかかるので、便利です。勉強はおもしろくて、大好きです。そして、サッカー部に入りました。毎日授業が終わった後で、サッカーの練習をしなければなりません。大変ですが、新しい友だちがたくさんできました。
先週、大学の友だちと動物園と行きました。パンダを見て、とても楽しかったです。①その時、友だちと撮った写真を一緒に送ります。それでは、また手紙を書きます。
鈴木
1.ヤンさんは日本に来る前に、何をしていましたか。A.病院で働いています。 |
B.店で中華料理を作っていました。 |
C.大学に通っていました。 |
D.写真屋で働いていました。 |
A.歩いて行きます。 | B.バスで行きます。 |
C.電車で行きます。 | D.自転車で行きます。 |
A.家族と一緒にいた時 | B.動物園にいた時 |
C.家にいた時 | D.大学にいた時 |
A.鈴木さんが撮ったヤンさんの写真 |
B.鈴木さんとヤンさんの写真 |
C.動物園で鈴木さんと友だちの写真 |
D.鈴木さんの大学の写真 |
A.鈴木さんは、今友だちが 1 人もいません。 |
B.鈴木さんは大学へ行くのは、あまり時間がかかりません。 |
C.鈴木さんはサッカー部が大変でやめたいと思っています。 |
D.鈴木さんはヤンさんが帰ってよかったと思っています。 |
7 . 日本では昔から引越しをしたとき、近所の家へ挨拶に行く習慣があります。
「これからいろいろお世話になります。どうぞよろしくお願いします。」という意味です。
アパートやマンションでは、自分の部屋の隣に住んでいる人や、上の部屋と下の部屋に住んでいる人などに挨拶をします。引越しをしたら、すぐに挨拶に行きましょう。挨拶に行くときは、小さな品物を持っていくことが多いです。しかし、大事なのは挨拶をすることなのですから、どんな物を持っていくかはあまり心配しなくてもいいです。挨拶にいったけれども、留守だったときは、挨拶の言葉を書いた①手紙などを玄関のポストに入れておくのがいいです。
最近は、「引越しの挨拶」をしない人も多くなっています。特に一人で住む時は、挨拶をしない人がたくさんいます。しかし、私は「引越しの挨拶」は、やはりいい習慣だと思います。
1.日本では、引越しをしたとき、どんな習慣がありますか。A.小さな物を持って近所に挨拶する。 | B.隣の人に何か小さな物を渡す。 |
C.隣の人に挨拶の手紙を書いて出す。 | D.挨拶の手紙を自分の家の玄関に貼る。 |
A.アパートなどに住むときは、ほとんどの人がしているから |
B.引越しをしたら、必ずしなければならないから。 |
C.「これからここに住みます」と知らせないと、失礼だから。 |
D.「よろしくお願いします」という気持ちを伝えたいから。 |
A.挨拶に来たことを知らせたいから。 |
B.後で品物を取りに来て欲しいから。 |
C.暇なときに遊びに来て欲しいから。 |
D.後で連絡してもらいたいから。 |
A.一人で住む人。 | B.他の人と住む人。 |
C.「引越しの挨拶」をする人。 | D.「引越しの挨拶」をしない人。 |
A.引っ越しの後すぐいきます。 | B.1週間後行きます。 |
C.どんな時間でもいいです。 | D.いかなくてもいいです。 |
8 . 私は日本の大学を受験するために、去年から日本で勉強している。最近、( ア )面白いことがあった。銀行で受験料を振り込んだ時、窓口の人が「頑張ってください」と言って一本の鉛筆をくれた。そして、「その鉛筆、五角形なんですよ。『五角(ごかく)』と『合格(ごうかく)』は発音が似ているから、合格を願って、受験生にお渡ししているんです。」と教えてくれた。
私はちょっと意外だった。私の国にも「五角」と「合格」のように、発音が似ていて意味が違う言葉はあるし、それを使った言葉遊びもある。でも、日本では銀行でこのようなサービスをしているのだ。おもしろいなあと思った。
このような応援は、実際に効果があるかどうか分からない。しかし、大切なのは気持ちだ。自分が頑張っている時に、こうやって応援してもらったら、誰でもうれしいだろう。
1.文中に( ア )に入れるのに最も適当なものはどれか。A.こんな | B.そんな | C.あんな | D.どんな |
A.大学に入ってから勉強を頑張ってほしいという気持ち |
B.日本の大学を受験してほしいという気持ち |
C.大学に合格してほしいという気持ち |
D.大学合格おめでとうという気持ち |
A.日本の大学を受験するため | B.受験料を振り込むため |
C.鉛筆をもらうため | D.日本大学の学費を振り込むため |
A.日本語の「五角」と「合格」の発音が似ていること |
B.日本にも、発音が似ていて意味が違う言葉を使った遊びがあること |
C.日本の銀行が言葉遊びを使っておもしろいサービスをしていること |
D.日本の銀行のサービスが自分の国の銀行のサービスと似ていること |
A.実際に効果があるが、応援してもらった人は喜ぶだろう |
B.実際の効果があってもなくても、応援してもらったら喜ぶだろう |
C.実際の効果は分からないので、もっと効果がある応援のほうがいいだろう |
D.実際の効果はないので、応援している人がうれしいだけだろう |
中学校の授業も3時ごろ終わりますが、その後、クラブがあります。生徒たちはテニスや野球などいろいろ好きなことをすることができます。
高校は義務教育ではありませんが、中学生の95パーセントが高校に入ります。高校に入るためには入学(にゅうがく)試験(しけん)を受(う)けなければなりません。やさしい高校も難(むずか)しい高校もあります。高校も3年です。
大学は普通4年ですが、医学のコースは6年です。2年間の短期(たんき)大学もあります。大学では、みんな好きなことを勉強します。もちろん入学試験を受けなければなりません。試験は難しいので、一生懸命勉強しなければなりません。
注释:パーセント:百分率 受ける:接受
一生懸命:拼命努力 ~なければなりません:必须
1.日本の義務教育は何年ですか?
A.十六年です。 | B.三年です。 | C.六年です。 | D.九年です。 |
A.六歳から。 | B.八歳から。 | C.七歳から。 | D.九歳から。 |
A.五時間か六時間。 | B.五時間。 | C.六時間。 | D.八時間。 |
A.二年です。 | B.四年です。 | C.何年でもいいです。 | D.六年です。 |
A.日本の小学校は六年です。そして中学校も六年です。 |
B.日本の大学は全部4年です。 |
C.日本の小学校も中学校も授業はたいてい3時ごろ終わります。 |
D.日本の大学は全部とても難しくて一生懸命勉強しなければなりません。 |
10 . 今から千年以上前に、日本人の留学生がたくさん中国へ行きました。学生たちは中国で勉強したいろいろな制度や文化を日本に伝えました。京都も奈良も中国の長安をまねて作った町です。漢字も中国から日本に伝わった文字です。中国の文化は日本の文化に大きい影響を与えました。現在ではおおぜいの人々が両国の間を行ったり来たりしています。文化の交流のほかに、経済や技術の交流が盛んになりました。両国が共同で製作した映画やテレビ番組も多くなりました。中国と日本の交流は新しい時代を迎えたのです。
备注:①真似る[まねる] 模仿
②大勢[おおぜい] 大批(的人),众多(的人)
1.今から何年前日本人の留学生がたくさん中国へ行きましたか。
A.今からちょうど千年前です | B.今から千年以上前です |
C.今から千万年前です | D.長い歴史があります。 |
A.中国で文化と制度を勉強しました。 | B.漢字を勉強しました。 |
C.経済や技術の交流が盛んでした。 | D.文化だったり制度だったりです。 |
A.ペキンでした。 | B.シャンハイでした |
C.長安でした。 | D.いろいろな町をまねて作ったのです。 |
A.はい、よく行きます。 | B.いいえ、ほとんど行きません。 |
C.昔ほど行きません。 | D.ぜんぜん行きません。 |
A.はい、同じです。 | B.いいえ、同じではありません。 |
C.中日交流は昔より少ないです。 | D.今は文化の交流のほうが多いです。 |