1 . 評論家という仕事がある。ある分野について深い知識を持ち、人々が参考にできるような解説や評価などをする仕事である。今では、政治評論家、経済評論家からラーメン評論家まで、あらゆる分野の評論家がテレビや雑誌などで活躍をしている。しかし、医者や学校の先生のように、評論家になるための資格試験があるわけではない。彼らは一体どうやって評論家になったのだろうか。
彼らの多くは必ずしも評論をするために深い知識を得たのではない。若いころからある分野に対して人並み外れた知識や興味を持っており、夢中でそれを学ぶうちに、いつの間にかそれを仕事にすることになったという人も多い。好きな分野を仕事にできるとはうらやましい話だが、ただ人並み外れた深い知識があれば評論家になれるというものでもないだろう。評論家として収入を得るためには、新聞や雑誌、テレビなどのマスメディアに取り上げられなければならない。
マスメディアに取り上げられるためには、人々が納得し、話を聞きたくなるような説得力や魅力があること、(ア)、マスメディアに登場するチャンスを得る運の強さも必要だろう。
人並み外れた知識、人々が言うことを聞きたくなるような説得力や魅力、そしてチャンスをつっかむ運がそろって初めて評論家になれるのかもしれない。
1.評論家と医者や先生はどこが違うと書かれているか。A.評論家はある分野の知識が必要だが、医者や先生はそうではない。 |
B.評論家はある分野についての資格が必要だが、医者や先生はそうではない。 |
C.評論家はある分野について説明や評価をするが、医者や先生はそうではない。 |
D.評論家はある分野についての資格は必要ないが、医者や先生はそうではない。 |
A.ある分野について解説や評論をするために、一生懸命学んだこと |
B.ずっとある分野に特別な知識を持ち、興味を持って勉強を続けたこと |
C.評論家になるためにある分野について特別な興味を持とうとしたこと |
D.若いころにある分野いついての資格試験を人よりもたくさん受けたこと |
A.深い知識を持つことが必要ではないこともたくさんある。 |
B.深い知識を持つことは必要だが、ほかにも必要なことがある。 |
C.深い知識を持つことは必要ではなく、ほかに必要なことがある。 |
D.深い知識を持つことが、評論家になるためのただ一つの必要なことだ。 |
A.マスメディアに出て、人々をひきつけた経験 |
B.人並み外れた深い知識と人々を納得させる説得力や魅力 |
C.新聞やテレビ関係の会社で働いてマスメディアに出た経験 |
D.人々を説得しひきつける力があり、マスメディアに出る機会に恵まれる運の強さ |
A.さらに | B.それで | C.ために | D.しかし |
2 . しばらく前から、中国の若者の間で、「内巻」と「寝そべり現象」という2つの異なる生き方を示した言葉が流行してきた。最近は、「(ア)」というのが新たな流行語となっている。そして、「45度青年」という言葉も徐々に人々の視野に入ってきており、多くの人が共感を覚えている。
例えば、口では「寝そべっている」とは言っているが、実際の生活の中では、しっかりと競争に立ち向かっており、心の中では「人並み」の暮らしに甘んじたくはないと考える人は多い。(イ)、競争から一歩先んじたいと強く願っているが、強いストレスやあまりにも熾烈な競争に耐えることもできず、2つの両極端の間を行ったり来たりしている状態だ。「45度青年」という言葉は、自嘲気味ではあるものの、そこには多くの人が抱える強烈なジレンマと無力さが詰まっている。
「45度の人生」という流行語は、社会心理をかなり反映していると言えるだろう。ハイスピードでまわっている現代社会では、慌ただしい生活リズムに、不確定要素の多さなどのほか、学業や就職、結婚、出産、高齢の親の世話といった様々なプレッシヤーがあり、競争に巻き込まれても、勝ち上がる能力はなく、未練もあるため、「寝そべる」ことに甘んじることができない人が多いのだ。特に、今の若者は自分の価値を非常に重視しているにもかかわらず、理想と現実の差に直面して、自分に自信を無くしてしまうことも避けがたい。ただ、そうしているうちに「精神的エネルギーロス」になってしまい、疲れ果てて、決断力も失いがちだ。
ただいつの時代であっても、最もエネルギッシュで、最も活力に溢れているのは若者だ。夢を持ち続け、それに向かう熱意を保つためのさらに大きな舞台やチャレンジできる機会を提供し、さらに大きな声援を送り、現実的なサポートを提供することで、若者たちには素晴らしいパフォーマンスを披露し、成長し続けてほしいものだ。
1.文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.激しい競争にも追いつけて、寝そべりもしっかりする |
B.激しい競争にも追いつけず、寝そべりもすっきりしない |
C.激しい競争に追いつけないので、寝そべりをしっかりする |
D.激しい競争に追いつけるので、寝そべりをすっきりしない |
A.そして | B.しかし | C.つまり | D.ところで |
A.競争に巻き込まれて、仕方がないから |
B.勝ち上がる能力はなく、未練もあるから |
C.「人並み」の暮らしに甘んじたくないから |
D.疲れ果てても決断力も失うべきではないから |
A.きびしい競争に巻き込まれて、勝ち上がる能力があるかどうか疑う |
B.自分の価値を非常に重視しても、何もせずに、抵抗しようとしない |
C.理想と現実の差に直面して、自分に自信が持てるようになった |
D.「内巻」と「寝そべり」と、どちらに留まるか迷っている |
A.様々なプレッシャーがありながらも、自分の価値を非常に重視するべきだ。 |
B.「45度の人生」という態度は若者に強烈なジレンマと無力さを感じさせる。 |
C.社会的なサポートで若者に熱意を保って夢に向かって成長し続けてほしい。 |
D.今の時代で、若者はチャレンジできる勇気がなくても活力に溢れるべきだ。 |
3 . 天気や季節の変化を予測することは、人間が毎日の生活を続けていく上で、欠かせない営みであった。天気次第で、収穫が影響を受け、食べ物を求めて入った山や海で命を落とすこともめずらしくなかったからである。人々は少しでも自然の法則を知ろうと、空の色、雲の流れ、風の向き、土や水の温度などを観察し続け、自然と調和をとりながら生活してきた。
今も日本各地には、「夕焼けの次の日は晴れ」とか「山の雪がどこまでとけたら農作業を始める」といった言い伝えが残る。もちろん、当てにならないことも多いが、長い時間をかけて人間が自然から学んできた経験と知恵を集めた教えである。また、時には、秋の収穫を神に祈り、「あした天気にしておくれ」とてるてる坊主を作ったりもした。
初めて天気予報が出されたのは、日本では1884年のことで、初めの間は、簡単な予報であった。しかし、コンピュータが使われ始めるとともに、気象観測の技術が大きく進歩し、予報は正確になり、今では、毎日の生活に(ア)になっている。インターネットを利用すれば、数時間後、数日後の天気を知ることができる。農作業の時期や旅行の日取りどころか、これから外出するのに何を着ていくか、傘を携帯するのかまで予報を参考にして決める時代になった。
(イ)、そうした人間の努力にもかかわらず、今、世界中で異常気象が続いている。季節外れの台風が洪水を引き起こし、かけがえのない命を奪う。自然の法則を無視して、山や海の姿を変え、水や空気を汚し続けてきた結果である。異常気象は、自然を観察し、その法則にしたがって生きてきた人間に、「今のあり方を一度見直してみろ」という自然の声なのかもしれない。
1.文中に「自然と調和をとりながら生活してきた」とあるが、それについて具体的な例になっていないのはどれか。A.ひつじ雲がでると翌日雨が降る |
B.山の雪がとけたら農作業を始める |
C.春北風に冬南いつも東は常降りの雨 |
D.夕焼けの次の日は晴れ、朝焼け次の日は雨 |
A.秋の多い収穫という願いを神に祈るから |
B.正しい天気予報を簡単に手に入れるから |
C.自然からもっと多くの経験と知恵を学ぶから |
D.明日晴れてほしいという願いを込めるから |
A.間違いない情報 | B.知らなくてもいい情報 |
C.なくてはならない情報 | D.慎重に整理してきた情報 |
A.ところが | B.つまり | C.それでは | D.それに |
A.日常生活ですべてのことは天気予報を参考にしてから決める。 |
B.天気予報の技術が大きく進歩し、情報がほとんど正確である。 |
C.今のあり方をもう一度反省して自然の法則にしたがうべきだ。 |
D.異常気象が続いているが、まじめに考えなくてもかまわない。 |
4 . ふつうに暮らしていると気がつきにくいですが、左回りの法則が活用されている例は、実は身の回りのさまざまなところに見ることができます。
最もわかりやすい例が、陸上競技のトラックです。400メートル走やリレーなどでは、必ずトラックを左回りに走りますよね。短距離走を特に研究する礒繁雄教授(早稲田大学)によると、左回りのほうが好記録を出しやすいと考えられているため、国際陸上競技連盟によって、トラックは左回りだと決められているのだそうです。
(ア)、日本陸上競技連盟の規定にも、「走ったり歩いたりする方向は、左手が内側になるようにする」と書かれています。ほかのスポーツだと、野球でランナーがべースを回る向きも左回りですね。
また、多くのコンビニやスーパーマーケットなどでは、左回りの法則にしたがい、入口→商品棚→レジの導線が左回りに設定されています。筆者がいつも利用するコンビニも、入口すぐに雑誌売り場があり、左回りに進むと、お弁当売り場→飲料の棚→レジという順番です。
山口教授によると、雑誌やお弁当といった売れ筋商品は、左回りする人の目に留まりやすく配置されているそうです。つまり、(イ)する人が(イ)を伸ばしやすい、右側の棚=店の外周部です。
皆さんも、よく利用するコンビニを思い出してみてください。雑誌やお弁当は、店の内側の棚ではなく、外側の棚にあるはずです。もちろん、この配置にはさまざまな要素が関連しているわけですが、その要素のひとつに左回りの法則があるといってよいでしょう。
1.文中に「上ラックは左回りだと決められている」とあるが、それはなぜか。A.左回りのほうがよい記録を出しやすいから |
B.国際陸上競技連盟によって決められたから |
C.左回りの法則が多く活用されているから |
D.ほかのスポーツも左回りを利用するから |
A.しかし | B.確かに | C.つまり | D.一方で |
A.右回り/右手 | B.左回り/左手 | C.右回り/左手 | D.左回り/右手 |
A.さまざまな要素が関連している左回りの法則である |
B.コンビニの内側の棚に売れている商品がいっぱいある |
C.身の回りのさまざまな経験から集められた法則である |
D.雑誌やお弁当などの売れ筋商品は、店の外側の棚にある |
A.陸上競技では必ずトラックを左回りに走ると言われている。 |
B.走ったり歩いたりする方向は、右手が内側になるようにする。 |
C.すべての店では、左回りの法則にしたがって商品を並べている。 |
D.商品はいつも左回りする人の目に留まりやすく配置されている。 |
5 . 父のことを思い出すと、決まって連想するにおいがある。夏の夕方、父は帰宅すると、兄と私を庭へ呼び出して、庭仕事を手伝わせた。「ここはこんなふうに…」と指示されるままに、ふたりは汗まみれになって草を抜き土を選んだ。疲れたなと思い始めたころに「ご飯ですよ」と母の声がした。父が「最後に水をやって、それから手を洗って食事にしよう」と言うと、そのとき、「昼のにおい」がした。
正確には、昼の終わりのにおいとでも言うべきだろう。一日中強い陽に焼かれた草木が、水を得て生き返るにおい、それとも、乾き切った土が、ごくごくとのどを鳴らして水を飲むにおいだったのだろうか。どちらにしても、ようやく庭仕事から解放され、兄と顔を見合わせてにっこりうなずき合うときの、忘れられないうれしいにおいであった。
(ア)のつもりもあったのだろう、「夕涼みがてら…」と機嫌のいい父は、私たちを庭へ連れ出し花火をした。ゆかた姿でゆったりといすに座る父の所へ、花火を持って行き、火をつけてもらった。「これが、最後」父がそう言って火をつけてくれた本が「消えると、それまで火の花をじっと見つめていた目には、一瞬辺りが暗やみになってしまった。その瞬間、もう一度「昼のにおい」がした。子供の時間が終わる少しさびしいにおいだった。
父が亡くなって10年余り。子供たちにねだられ、ときどき公園で一緒に花火をする。花火は子供たちにも思い出として残るのだろうか。大きくなって懐かしく思い出すのはどんなことだろうかと、楽しそうな子供たちの姿を眺めつつ、「昼のにおい」を思い出している。
1.文中に「汗まみれになって」とあるが、その意味はどれか。A.夏の夕方が涼しくて、汗をあまりかかない。 |
B.庭仕事を助けたので、汗が少しだけ出てきた。 |
C.顔だけでなく、体も汗でびっしょり濡れている。 |
D.その量が多いので、なるべくよく汗を蒸発させる。 |
A.庭仕事から家族といる幸せを感じているから |
B.乾き切った土がごくごくと水を飲み込んだから |
C.強い陽に焼かれた草木が水を得て生き返ったから |
D.父は私たちを庭へ連れ出して花火をしてくれたから |
A.疲れへのお詫び | B.手伝いへのお礼 | C.花火への喜び | D.子供への誇り |
A.庭で花火を持って、兄に火をつけてもらった。 |
B.昼の庭仕事が全部終わって、兄とにっこり笑った。 |
C.私は子供を誘って、時々公園で一緒に花火をする。 |
D.楽しそうな子供の姿を見て、「昼のにおい」を思い出している。 |
A.父と花火 | B.夏の思い出 | C.昼のにおい | D.庭仕事の疲れ |
6 . 留学生から、最近こんな話を聞いた。週末に開かれる食事会に誘われ、「大丈夫です」と答えたら、その後、誘ってくれた相手から連絡をもらえなかったというのだ。「大丈夫」の意味をどう理解するかで、どうやら誤解が生じてしまったらしい。
近頃、若い人を中心に増えているのは、誘いに対する「婉曲な断り」としての「大丈夫」だ。『明鏡国語辞典く第二版)』には、「(俗)相手の勧誘などを遠回しに拒否する語」という語釈があり、「主に若者が使う」「本来は不適切」という解説が添えてある。
「大丈夫」のもともとの使い方といえば、例えば、転んだ人に対して「おけがはありませんか。」と声掛けした時の答えとしての「大丈夫」である。そのほか、ここに荷物を置いてもいいですか。」「はい、大丈夫です」のように、行為への許可を求めた時の答えとして使われる場合もある。けががなく無事であった時も、荷物を固ける時も、どちらも(ア)のニュアンス(语感)を伴う。
一方、最近増えてきているのは、前述したような、「勧誘」に対する婉曲な否定としての使い方である。
では、「大丈夫」が、OKを意味するのか、NOを意味するのかの境界線は、どこにあるのだろうか。それを決めることは難しい。その曖昧さは、「いいです」「結構です」と同様に、日本語に不慣れな人たちを困らせることになりそうだ。
1.文中に「最近こんな話を聞いた」とあるが、それはどんな話か。A.週末に開かれる食事会の話 |
B.勝いたい相手との連絡を忘れた話 |
C.日本語が下手な留学生の話 |
D.言葉の意味の違いから誤解が生じた話 |
A.若者の不適切な言葉遣い |
B.誘いを受けたのに相手から連絡がないこと |
C.「大丈夫」という言葉の意味が分からないこと |
D.「大丈夫」という言葉を婉曲な拒否としての使い方 |
A.OK | B.NO | C.断り | D.拒否 |
A.「おけがはありませんか。」「大丈夫です。」 |
B.「ここに荷物を置いてもいいですか。」「はい、大丈夫です。」 |
C.「コーヒーのお代わりはいかがですか。」「いえ、大丈夫です。」 |
D.「お母さん、明日練習試合になったから、お弁当、頼める?」「ええ、大丈夫よ。」 |
A.外国人にとって日本語が難しいから |
B.同じ言葉でも意味が違って判断するのが難しいから |
C.日本語に否定の表現が多いから |
D.若者によって作り出された新しい言葉が多いから |
7 . 親は子供の夢に対して「そんなことは『世間』には通じないよ」と言いたいのだが、「世間」の実態を知らない子供には理解できないのである。(ア)その「世間」を解説した読み物は一冊もないのである。「世間」は我が国の大人が生きていくためにまず知らなければならない関係なのであるが、それはどんな書物にも解説されていない。子供は大きくなる過程で自分でそれを学ばないといけないのである。
子供はどのようにして大人になるのだろうか。子供はある時期に小説家になりたいとか、カーレーサーになりたいとかの希望を隠すようになる。大人に話しても理解されないことに気づくからである。我が国の子供はこうして自分の本心を隠す。子どもが本心を語れないような教育をしなければならないということは悲しいことである。それも我が国も「世間」のためである。
大人は「世間」の厳しさを身に沁みて知っているために、子供に対しても自分の経験に基づく教訓を押しつけようとする。大切なことは「世問」とは何かを子供と共に学ぶ中で教育することなのだが、それができないのである。その理由は「世間」が文学や言葉で表現できない知の世界であり、大人が明治以来学んできた西欧的教育では捉えられない内容を持っているためなのである。
1.文中の(ア)に入れた最も適当なのはどれか。A.そして | B.そこで | C.しかし | D.つまり |
A.子供の夢 | B.「世間」 | C.大人の生き方 | D.書物 |
A.小説家やカーレーサーになれないことに気づくから |
B.自分の夢をかなって親を喜ばせるから |
C.大人が分かってくれないと知っているから |
D.西欧的教育で育てられてきたから |
A.大人が子供に頭から教訓すること |
B.「世間」とは文字や言葉で表現できない世界であると学ぶこと |
C.大人が子供と一緒に「世間」とは何かを学び、子供を教育すること |
D.子供は「世間」がどういうものかを知ること |
A.大人と一緒に学んで、大人に教育してもらう。 |
B.大人に希望を隠して本を読んで学ぶ。 |
C.西欧的教育を受けて学ぶ。 |
D.成長することにしたがって、自分で学んでいく。 |
8 . 外来生物とは何でしょうか。「外来」と聞くと、外国から来た生物だろうと思うかもしれませんが、そうとは限りません。生物の種や個体群の生息地には地理的区分があり、その区分境界線を越えると、外来ということになります。人が決めた国境などは重要ではありません。
また、外来生物は、人為的に移動させられた生物を指し、生物が自分自身で移動する場合は、これには適当ではない,(ア)気流や海流に乗って移動する昆虫です。また自力で海や大陸を渡る烏類なども外来生物ではありません。
外来生物は、本来の生息地とは違った場所に人為的に移動させられた生物ですから、多くの場合は、その環境に慣れず定着できません。しかし、新しい環境に適応し、本来の生息地よりも繁栄し、在来生物や生態系に悪影響を及ぼす生物もいます。そのような生物を侵略的外来生物と呼びます。例えば、日本のある島で以前、毒へビを退治するためにある生物が持ち込まれました。しかし、その生物は昼行性であり、夜行性の毒へピと野外で出会うことはほとんどなく、代わりに希少種のウサギや鳥を捕食しています。このような例が、日本国内で多く報告され、今大きな問題となっています。
1.文中の外来生物とは、どのような生物か。A.外国から来た生物 |
B.本来の生息地から人間に移動させられた生物 |
C.海流に乗って他の大陸や島に移動した生物 |
D.季節によって他の場所に移動した生物 |
A.まず | B.例えば | C.つまり | D.それに |
A.外来生物は数量が少なくて、助け合えないから |
B.本来の生息地と似ているところに移動させられたから |
C.新しい環境に適応できず、生きていけないから |
D.在来生物との競争に負けたから |
A.外来生物が在来生物に危害を加えること |
B.外来生物が新しい環境に適応できないこと |
C.在来の希少生物が外来生物を捕食すること |
D.生物が自力で大陸間を移動すること |
A.生息地などの地理的区分境界線を越えると、外来ということになる。 |
B.人が決めた国と国の区分境界線を越える外来生物を侵略的外来生物と呼ぶ。 |
C.外来生物が在来生物や生態系に悪影響を及ぼす可能性もある。 |
D.毒へピを退治するために持ち込まれた外来生物、希少種の在来生物を捕食している。 |
9 . 先日、国から友達が遊びに来て、町を案内しました。彼は、普通の観光地は嫌だと言っていました。それで、わたしは彼をプールに連れて行きました。日本人には考えられないかもしれませんが、プールほど日本を表している場所はないと思うのです。
では、どんなところがわたしたちの国と違うのでしょうか。それは、日本のプールには規則がたくさんあって、それを日本人がとても大切にしているということです。例えば、多くのプールは、上級者向けのレーン(泳道)、初級者向けのレーンというように分かれています。このことは、わたしの国ではあまり見られません。もっと驚いたのは、そうなっていないところでも、日本人は自主的に自分に合ったレーンで泳いでいることです。快適に使えるように、自分で規則を作るなんて、すごいことです。(ア)、日本では、プールの中で何をするかによって場所が分かれています。泳ぐところ、ウォーキングつまり水の中で歩くところ、遊ぶところというように。
ですから、日本のプールでは、子どもは子どもらしく水遊びの場所で遊び、お年寄りはお年寄りらしくウォーキングをしています。このようにプールの中でも、社会での自分の役割をきちんと守っています。日本人の考えをそのまま表しているようだと、わたしはいつも思うのです。
1.文中に「思う」とあるが、だれが思うのか。A.筆者 | B.外国人 | C.友達 | D.日本人 |
A.この文章を書いた人が驚いたところ |
B.海外の国では見られないところ |
C.レベルによってレーンが決められているところ |
D.レベルによってレーンが決められていないところ |
A.ところで | B.すると | C.また | D.でも |
A.1つ | B.2つ | C.3つ | D.4つ |
A.日本のプールはきちんとしていで泳ぎやすい。 |
B.日本人は規則を守るだけでなく、自分で規則を作っている。 |
C.プールは、日本社会や日本人の考え方をよく表している。 |
D.筆者の国でもプールの規則を作ったほうがいい。 |
10 . 不眠は働く人々の間でよく見られる問題の一つだ。成人3人のうち、1人が時々眠れなくなり、成人10人のうち、1人が長期的に不眠症を患っている。研究によると、睡眠時間は体重と関係しており、睡眠時間が短い人ほど肥満になりやすいという。
食べ物に含まれるどの物質が睡眠を助けるのだろうか。関連する栄養素のうち、L-トリプトファン(L-色氨酸)が最もよく研究されている。このL-トリプトファンは体内に入ると、睡眠と関連する2つの化学物質に変わる。1つ目は睡眠のサイクル(循环)の調節に役立つメラトニン(褪黑素)で、2つ目はリラックス効果を生むセロトニン(血清素)だ。
大量のL-トリプトファンを含む食べ物には、鶏肉、鶏卵の白身、大豆、低脂肪乳製品、黒ごま、クルミ、杏の実などがある。
(ア)これらの食品を多めに摂取すれば眠りやすくなるのだろうか。ことはそれほど単純ではない。
過去20年近くにわたる体系的な遡及的分析によると、トリプトファンを使った不眠症治療の臨床上の結論は統一されておらず、定論も存在せず、さらなる対臨床研究が必要だ。つまり効果的な人もいれば、効果がない人もいるということだ。一体誰に対して効果的なのか、どれほど摂取すれば効果的なのかについては、科学者はまだ確かな答えを出せる自信がない。
食べ物の睡眠改善効果は不確実な上に個人差がある。ただ、例えば寝る1時間前に温まったミルクを飲むとぐっすり眠れるなど、自分にとって効果的な食べ物があるのなら、その習慣を維持すればいいだろう。
1.睡眠時間は体重との関係について、正しいのはどれか。A.肥満になればなるほど、睡眠時間が短い。 |
B.肥満になればなるほど、睡眠時間が長い。 |
C.睡眠時間が長ければ長いほど、人が肥満になりやすい。 |
D.睡眠時間が短ければ短いほど、人が肥満になりやすい。 |
A.体内で、クルミとセロトニンはL-トリプトファンから変わる。 |
B.L-トリプトファンは体内に入ると、睡眠と関連する化学物質に変わる。 |
C.睡眠を助ける栄養素の中、最もよく研究されているのはL-トリプトファンだ。 |
D.L-トリプトファンが鶏肉、鶏卵の白身、大豆などの食べ物から摂取できる。 |
A.それでは | B.または | C.そのために | D.それに |
A.トリプトファンを使った不眠症治療の臨床上の結論は統一された。 |
B.トリプトファンを使った不眠症治療の効果について、人によって違う。 |
C.大量のL-トリプドファンを含む食べ物多めに摂取すれば眠りやすくなる。 |
D.トリプトファンを使った不眠症の治療に対して、科学者は確かな答えを出せた。 |
A.睡眠改善に効果的な飲食習慣を続ければいい。 |
B.睡眠時間は体重と切っても切れない関係がある。 |
C.不眠症を患っている人は温まった牛乳を飲んでもいい。 |
D.L-トリプトファンを含む食べ物をたくさん食べないといけない。 |