1 . 日本では、高齢化が急速で進む大きな要因は、平均寿命が伸びたことと、出生率が低下したことだ。 ① 、出生率の低下によって、少子化が頭著である。日本女性の合計特殊出生率(1人の女性が一生の間に生む平均子供の数を示す指標) は、戦前は4だったが、戦後は急速に低下し、2016年に1.13となった。このまま推移すれば、2050年には人口が3割減少するという推計もある。
出生率低下の主な原因は、結婚する年齢が遅くなる「晩婚化」や、結婚しない人が増える「非婚化」などである。日本の厚生労働省が未婚者を対象におこなった「晩婚化・未婚化の理由に関する意識調査」によると、男女とも、「結婚は ② 人生において必要ではないと考え、結婚を選ぼうと思わない。」という回答が最も多く、次いで、「女性の経済力が向上したため」「異性への要求が高く、適当な相手を見つけるのが困難」などとなった。
人口減少時代の到来の中での少子高齢化の進展は、労働力人口の不足など、さまざまな課題を抱えることになった。少子高齢化は、日本だけの問題ではない。シンガポール、韓国、中国などでも人口の高齢化が進んで、「高齢者が能力や経験を生かして活躍できる社会の実現」は、アジアの国々にとっても大きな課題であろう。
1.文中の ① のところに入れるのに、最も適当なものはどれか。A.一方 | B.そこで | C.ただし | D.それなのに |
A.2050年に人口が1/3減少する |
B.2050年に人口が1/3に減少する |
C.2050年に人口が30%減少する |
D.2050年に人口が30%に減少する |
A.いったい | B.いよいよ | C.おそらく | D.必ずしも |
A.平均寿命が伸びている | B.労働力人口が不足になる |
C.出生率が低下している | D.男女が晩婚か非婚になる |
A.日本の少子高齢化は、ほかの国よりも深刻だ。 |
B.日本の女性は男性よりも、結婚しない率が高い。 |
C.日本は戦前に比べると、出生率が減りつつある。 |
D.女性経済力の向上が未婚者の一番目の原因だ。 |
2 . 「雑談上手、スピーチ下手」という人が多い。それはなぜか。
もちろん、よく知れた仲間を相手にするのと、大勢の人の前に立つのとでは、気持ちが全然違うということがあるだろう。だが、根本的な原因は日常会話とスピーチの性格の違いによるのだ。会話は相手とのキャッチボール(投球练习)である。そのボールの変化に対応していけばよいし、相手が上手に受けられるタイプなら、一方的にボールをポンポンと投げ続けていくことができる。疲れたら、適当に休める。相手にピッチング(发球)をさせることもできる。つまり、日常会話は相手に合わせてやり取りをするので、話の始めと終わりの一貫性がなくても、相手のせいにすることができる。
だが、スピーチは全く違う。改まった場で、一方的に話を進めるため、すべて一人の仕事になる。最後まで進めていかなければならない。観客を楽しませ、雰囲気を盛り上げ、一人が全責任を負うのである。それから、スピーチははっきりと態度や結論を表明しないといけない。言葉としての、話としての曖昧さも許されないのだ。 ① 、スピーチを首尾一貫した内容で進めなければならないから、日常会話の「達人」でも、失敗になる例がある。仲間内では話題の豊富さ、ユーモアセンスで高評のある人が、大勢の人の前で話をしなければならないときに、うまく話せないことは珍しくない。
スピーチの進め方に工夫しよう。
1.文中に「性格」とあるが、何の意味か。A.話題 | B.内容 | C.性質 | D.対象 |
A.あるいは | B.なお | C.かといって | D.それなら |
A.会話は相手との協力で進める。 |
B.会話は一方的に進めないといけない。 |
C.会話は話し手だけの責任だ。 |
D.会話は話の一貫性が必要だ。 |
A.上手に話せる人がよくいる。 |
B.上手に話せない人が少ない。 |
C.上手に話せる人が大勢いる。 |
D.上手に話せない人が多い。 |
A.「雑談上手、スピーチ下手」という人が大勢いる。 |
B.会話をするには、キャッチボールができればいい。 |
C.スピーチは会話と対応し方が違って、注意すべきだ。 |
D.スピーチの進め方が難しくて、できない人が多い。 |
10月に入り、朝夕はだいぶ過ごしやすくなりました。大学では、いま中間試験が終わったところで、ほっとしています。
来年の春、君が日本に留学するということを聞いて、とても喜んでいます。楽しみです。
ぼくは日本に来てまだそれほど長くなくて、ただ一年半にすぎません。この間に、ぼくが一番努力してきたことは日本語の学習と自分の目で日本を見るということです。 ① 、日本へ来た上は、日本語が話せるようになりたいのです。言葉が通じなければ、何もできないし、何をするのにも時間がかかります。君は英語がよく話せるから、日本語が分からなくても大丈夫だと考えているかもしれませんが、それは間違っているのです。日本という国には様々な文化が取り入れられ、たくさんの国のおいしい料理も楽しめるのですが、言葉については、日本中どこへ行っても、日本語しか使われていないのです。 ② 、日本語しか通じないということです。科学技術が高度に発達した国なのに、なぜこうなのか、長い間不思議に思っていました。最近分かってきました。日本の人々は外国で生活さえしなければ、日本語だけで十分に生活したりすることができるからです。ですから、できれば国で少し学んでから来たほうがいいと思います。ぜひ勉強を始めてください。
9月20日
王明
1.文中の ① のところに入れるのに、最も適当なものはどれか。A.もちろん | B.とはいえ | C.それで | D.すると |
A.日本に来てから、まだ長くないこと |
B.日本語が話せるようになりたいこと |
C.日本語がだめでもかまわないこと |
D.リーさんは英語が上手だということ |
A.または | B.つまり | C.それとも | D.にもかかわらず |
A.日本という国には様々な文化が取り入れられていること |
B.日本では、たくさんの国のおいしい料理が楽しめること |
C.日本は、科学技術が高度に発達している国だということ |
D.日本では、どこへ行っても日本語だけ使われていること |
A.リーさんが来年日本へ来ることを楽しみにしている。 |
B.王さんはこの一年半、日本語の勉強を頑張ってきた。 |
C.日本人はあまり日本以外のところへ行ったりしない。 |
D.日本へ行く前に、日本語を少し勉強したほうがいい。 |
4 . 小林さんの財布には数枚かのカードが入っている。そのうち、店員に勧められて作ってしまったデパートのカードがある。使い過ぎが怖いから、数万円以上の買い物をする時にだけ使うつもりだ。 ① 、カードには特典があるはずだが、利用したことはまだない。
デパートのカードで料金が割引になる店があるらしいと知ったのは最近のことだ。改めてカードの会員誌を読んでみた。カードの裏についているマークを見せれば、料金の10%~20%が割引かれると書いてある。けれど、そのために特別の会費を払っていないし、勘違いだったら恥ずかしいから、利用したことがない。「そういうお客さんがまだまだ多くて、残念。どうか勇気を出して一度使ってみてほしい。」とお客さんに説得をする一方、開発センターの社員は飲食店や洋服店などを回って加盟店を募集する。「店にとっては、加盟料は要らないし、カードの会員誌で紹介されて、PR効果が大きい。 ② 、お客様もお得。」と自慢する。
しかし、店としては、いいことばかりではない。10%~20%の割引分は店側の負担だし、カード支払いの場合、デパートへ5%程度の手数料も払わなくてはならない。「カードの利用客があまり多いとがっかりする。客の5%ぐらいが限度だ。」というのが店側の本音だ。
1.文中の ① のところに入れるのに、最も適当なものはどれか。A.しかし | B.ところが | C.そのうえ | D.だから |
A.デパートのカードをまだ作っていないお客さん |
B.さまざまな心配でカードを利用しないお客さん |
C.カードの裏についたマークを知らないお客さん |
D.カードを利用するが、会費を払わないお客さん |
A.それでも | B.そして | C.ただ | D.すなわち |
A.小林さん | B.店員さん |
C.開発センターの社員 | D.デパートのお客さん |
A.デパートの加盟店に加入するには、加盟料がいるから。 |
B.カードに特典があるのに、お客は満足していないから。 |
C.割引分、手数料などが店側の負担になってしまうから。 |
D.カードの会誌で紹介されるPR効果がわからないから。 |