1 . 都市生活の利点を強調すると、従来の自然保護運動家や自然愛好家から「でも都市では自然と接することができないのではないか。」と言われるかもしれません。実際のところ、都市を、「自然がない地域」として、ビルなどに囲まれた人工的な地域として、イメージする人も多いでしょう。
しかし、「都市に自然がない」というのは間違いです。都市には緑地や公園が整備されていることが多いですし、昔ながらの川や雑木林が残っている所もあります。烏鴉もいれば蝉もいます。それなのに、「都市には自然がない」と断言する人は、都市にある自然を無視していると言えるでしょう。「都市には自然がない」という言葉が広まると、都市にある自然はどんどん見逃されていくことでしょう。そして身近な自然がなくなっても気づかれない、あるいは関心を持たれない、ということになるでしょう。「都市に自然はない」という断言は、都市に今ある自然を失わせる方向にしか作用しないと思います。
また、都市に自然がないことを問題視する人たちは、子どもを自然に触れさせようと言って、いわゆる「田舎」に連れていって、「自然体験」をさせようとします。(…中略…)足下にある自然に鈍感になって、他の地域で与えられた自然を体験するというのは、何か奇妙なことのように思います。
1.文中に「間違いです」とあるが、その原因として、正しくないのはどれか。A.都市のどこかに昔の川や林があるから |
B.都市には多くのビルが建てられたから |
C.都市にはたくさんの緑地と公園があるから |
D.田と同じように都市にも烏鴉と蝉がいるから |
A.見て逃げされていく | B.無視されていく |
C.重視されていく | D.楽しまれていく |
A.どこに行って自然を楽しむのか分からないこと |
B.都市にある自然にも田舎にある自然にも関心がないこと |
C.身近にある自然に気づかないで、遠くの自然を体験すること |
D.足下の自然に気づいているのに、遠くへ自然を体験しに行くこと |
A.環境から見ると、農村は都市よりずっといい。 |
B.田舎でこそ、自然らしい自然を体験することができる。 |
C.都市はビルなどに囲まれているので、自然がないと言える。 |
D.都市に自然があるので、身近の自然から体験しよう。 |
A.奇妙な自然 | B.消えていく自然 |
C.田舎における自然 | D.都市における自然 |
2 . 日本語を勉強していると、外国人として違和感を感じることがたまにある。それは日本語の持つ表現の曖昧さだから。大学の会話の授業で、断りの言い方を習ったことがある。学習者であれば、学校の先生から多かれ少なかれ、そのような表現を繰り返し聞いたことがあるだろう。断る時は直接に断るのではなく、まずは言葉を濁して、「その日はちょっと…」と言う。行きたくないなら直接に行かないと断ればいいのにと、最初は何度も思った。また、言いたくない事情がある時も「ちょっと…」と言う、それも全く理解できなかった。
しかし、何年も日本語と付き合いをし、だんだん分かるようになってきた気がする。私がうまく言えないけれど、その曖昧さは「面倒」ではなく、人間関係の、コミュニケーションの一環として、日本人の生活に染み込んでいるものと言えるだろう。だから「面倒」と思うのはほぼ外国人だろう。むしろ、それは日本人なりの「配慮」だと思う。
きっぱり断ったら、相手が気が悪くなるだろうか。深く考えていない人に事情を話したら、余計に困らせたりしないだろうか。そういう気持ちが働いていると思う。このような日本人の心の働きが分かってきたが、カルチャーショックには困ったものだ。
1.文中に「外国人として違和感を感じることがたまにある」とあるが、それはなぜか。A.外国人だから |
B.日本語を勉強しているから |
C.日本語に表現の曖昧さがあるから |
D.断りの言い方を習ったことがないから |
A.筆者は外国人であること |
B.筆者は会話の授業を受けたこと |
C.筆者は日本語を勉強していること |
D.筆者は日本語に違和感を感じたこと |
A.日本人は曖昧な表現が好きではないということ |
B.日本人はなぜ曖昧な表現を使うかということ |
C.その曖昧さは外国人にも日本人にも面倒なことだということ |
D.その曖昧さはコミュニケーションの一環として、「面倒」であること |
A.日本語の違和感 | B.日本人なりの断り方 |
C.日本人なりの日本語 | D.日本語の曖昧さは何か |
A.きっぱり断ったら、相手が気が悪くなるだろうか。 |
B.行きたくないなら、行かないと断わるのは便利なのです。 |
C.人に事情を話したら、余計に困らせたりするかもしれない。 |
D.他人を直接に断ったら、人間関係によくないのではないだろうか。 |
A.ようになっている | B.ことになっている | C.ことにしている | D.ことになる |
4 . 会話の技術は、運転技術とよく似ています。ポーッと(漫不经心)運転をしているしと、事故を起こしやすいです。たとえば、数人で楽しく盛り上がっているときに、突然入ってきて、自分の話を始める人がいます。それは、高速道路に加速しないで進入してくる車のようなものです。本人は気づかなくても、入った瞬間にクラッシュ(撞车)して入るのです。
グループに加わりたいときは、まず黙って話を聞くことです。うなずきながらエンジンを温め、他の車と速度を同じくして会話に加わると、流れにうまく乗ることができます。
そのうえで、自分の話ばかりしないように注意すること。人は誰でも、自分の話をしたがっているのですから。会話は、ボールゲームのようなものです。サッカーでもバスケットボールでも、ひとりでボールを独占していたら、次からは遊んでもらえなくなります。
みんなで話しているとき、自分がどれだけ話をしたのか、常に意識していることも必要です。特に、大勢で話しているときは、発言しない人により多くの意識を配ってください。
深く思いますけれど、会話ほど、個人のレベル差が大きいものはありません。充実した会話をしたいのであれば、会話の準備や練習は必要なのです。私は練習することで得るものは大きいと思いますよ。その中に、人生を変える出会いや幸運が潜んでいるのではないでしょうか。
1.文中に「会話の技術は、運転技術とよく似ています。」とあるが、どのように似ているか。A.会話は、ボールゲームのようなものだ。 |
B.会話は、運転の事故を起こすようなものだ。 |
C.まず黙って話を聞くことは、エンジンを温めることと似ている。 |
D.まず黙って話を聞くことは、高速道路で加速しないことと似ている。 |
A.ボーッと運転をしている人 |
B.他人が会話の時に、突然入る人 |
C.高速道路に加速しないで進入する人 |
D.他人の会話に突然入って自分の話を始める人 |
A.人はみんな、自分の話を言いたがっているから |
B.人はみんな、速度を同じくしたがっているから |
C.人は誰でも、エンジンを温めたがっているから |
D.人は誰でも、会話技術を高めたがっているから |
A.数人で楽しく盛り上がっているときに、突然自分の話を始める。 |
B.話しているグループに加わりたいときは、まず黙って話を聞く。 |
C.大勢で話しているときは、発言する人により多くの意識を配る。 |
D.誰でもエンジンを温め、流れにうまく乗り、自分の話ばかりする。 |
A.会話の技術を向上するには、準備や練習が必要なのだ。 |
B.会話はボールゲームのようで、自分の話ばかりしてはだめだ。 |
C.会話のとき、自分がどれだけ話をしたのか、常に意識すべきだ。 |
D.会話に人生を変える出会いや幸運が潜むから、練習するべきだ。 |
5 . 野生動物の中には、天敵に対して警告を意味する声を発するものがいます。これを聞いた仲間は天敵から身を守るための行動を取るのですが、警告声は同じ場所にいる別種の動物にも伝わり、身を守るのに利用されていることが知られています。京都大学の鈴木俊貴博士は野鳥のシジュウカラ(白脸山雀)とヒガラ(煤山雀)を対象に、別種の鳥が警告声を理解できるかどうかを調べました。
シジュウカラは蛇に対して独特の警告声を発します。ヒガラがこの声を理解できるなら、蛇に対する警戒行動を取るはずです。鈴木博士はシジュウカラの蛇に対する警告声をヒガラに聞かせた後、蛇を模倣した20cmほどの小枝を見せる実験を行いました。
シジュウカラの蛇に対する警告声を聞かせた後で、鈴木博士は小枝を使って、蛇が樹木を這い上がる(爬上)動きと、地面を這う動きを見せました。すると、いずれ(哪个)の動きでも枝に近づき、蛇であるかどうかを確認する行動を見せました。
(ア)、蛇以外の天敵に対する警告声や仲間を呼ぶ声を聞かせた後で、小枝で同様のことをしてもヒガラはほとんど確認に来ませんでした。このことから、ヒガラは別種の鳥であるシジュウカラが蛇に対して発する警告声の意味を(イ)ことが示されました。
1.鈴木博士が実験を行ったが、その目的は何か。A.野生動物が警告声を発するかどうかを調べること |
B.警告声を聞いた仲間が行動を取るかどうかを調べること |
C.シジュウカラとヒガラが警告声を発するかどうかを調べること |
D.鳥が別種の鳥の警告を意味する声を理解できるかどうかを調べること |
A.蛇 | B.ヒガラ | C.鈴木博士 | D.シジュウカラ |
A.それで | B.しかも | C.一方 | D.すると |
A.確認する | B.確認しない | C.理解できる | D.理解できない |
A.ヒガラがシジュウカラの蛇に対する警告声を聞いて、警戒行動を取った。 |
B.ヒガラがシジュウカラの蛇以外の天敵に対する警告声を聞いて、警戒した。 |
C.ヒガラが仲間を呼ぶ声をを聞いて、蛇であるかどうか確認に来て身を守った。 |
D.ヒガラがシジュウカラの蛇に対する警告声を聞いて、蛇を模倣して身を守った。 |
A.カリキュラム | B.ガイドブック | C.コミュニケーション | D.スケジュール |
7 . 假如你是程晶晶,下周一你将作为高三学生代表进行升旗仪式上的主题演讲。针对高一入学两个多月以来,因为高中生活压力大,学生频繁请假回家这一现象,请结合你的实际情况介绍你疏解压力的方法和经验。
写作要点:
1.简述你高一入学时切实感受到的压力;
2.说说你是如何疏解这些压力的;
3.谈谈你的感想和建议。
写作要求:
1.字数300-350字;
2.格式正确,书写清楚;
3.使用「です・ます」体;
4.文章中不得出现真实人名、校名等信息。
8 . 「子供の頃、学校から帰ったかと思うと、カバンを放り出して表(屋外)に飛び出した。仲間と一緒になって埃とか泥だらけになって、暗くなるまで遊びに夢中になっていたものだ。家に帰ると、暖かい食卓と両親の笑顔が待っていた。そこにあったのは幸福感そのものだった。」お年寄りの方は昔の子供時代をこのように懐かしみます。
今の子供たちは豊かに暮らしているにもかかわらず(尽管)、こうした幸福感を失いつつあるのです。どんな遊びをするにも、時間と場所がなければならないというのに、今の子供たちには遊ぶ時間にしても、場所にしても、ほとんどありません。広場にはビルが立ち並び、道路は車で塞がれていて、昔の町並みがすっかり変わりました。親は、遊ばないで勉強しろと喧しく叱ります。「家にいてもつまらない。」と言ってしまう子供さえいます。
子供たちも大人になると、さまざまな困難にぶつかりますが、小さなことにでも、幸福感を感じ取れるならば、困難は乗り越えられると言われています。(ア)、遊ぶことによって得られた幸福感ごそが、生きる力になるのです。行政も家庭も子供の遊びを考え直す時に来ています。子供は国だけではなく、地球の宝なのです。
1.お年寄りにとって、幸せな子供時代でないのはどれか。A.放課後、友だちと自由に遊べる子供時代 |
B.遅くまで遊んでいても親に叱られない子供時代 |
C.毎日、インターネットでゲームばかりしている子供時代 |
D.家に帰ると、食事を用意して笑顔で迎えてくれる両親がいた子供時代 |
A.遊ぶ時間も場所もほとんどない。 |
B.両親の笑顔を見る時間が多くなった。 |
C.親の子供時代より勉強が楽になった。 |
D.さまざまな困難にぶつかる機会がない。 |
A.つまらなそうだ。 | B.かわいそうだ。 |
C.しあわせそうだ。 | D.うらやましそうだ。 |
A.けれども | B.または | C.それで | D.つまり |
A.子供たちの遊びの意義を考え直す必要がある。 |
B.子供たちの遊びの時間を考え直す必要がある。 |
C.大人はできるだけ自分の子供と遊んだほうがいい。 |
D.どんな場合でも、毎日子供を十分に遊ばせなければならない。 |
9 . 会話の技術は、運転技術とよく似ています。ボーッと運転をしていると、事故を起こしやすいです。たとえば、数人で楽しく盛り上がっているときに、突然入ってきて、自分の話を始める人がいます。あれは、高速道路に加速しないで進入してくる車のようなもので、本人は気づかなくても、入った途端にクラッシュ(碰撞)して入るのです。
グループに加わりたいときは、まず黙って話を聞くことです。うなずきながらエンジンを温め、他の車と速度を同じくして会話に加わると、流れにうまく乗ることができます。
(ア)、自分の話ばかりしないように注意すること。人は誰でも、自分の話をしたがっているのですから。会話は、ボールゲームのようなものです。サッカーでもバスケットボールでも、一人でボールを独占していたら、次からは遊んでもらえなくなります。
みんなで話しているとき、自分がどれだけ話をしたのか、常に意識していることも必要です。特に、大勢で話しているときは、発言しない人により多くの意識を配ってください。おとなしい人は無視されがちですが、同じ場にいることに敬意を払って、その人にも話を振らないと。
深く思いますけれど、会話ほど、個人のレベル差が大きいものはありません。充実した会話をしたいのであれば、それなり(相应的)の準備や練習は必要なのです。私は練習することで得るものは大きいと思いますよ。その中に、人生を変える出会いや幸運が潜んでいるのではないでしょうか。
1.文中に「会話の技術は、運転技術とよく似ています」とあるが、なぜそう言うか。A.会話も運転も高い技術を身につけるのが一番重要だから。 |
B.会話も運転のようにほかの人と歩調を合わせることを求めるから。 |
C.運転の時、他の車に注意が払える人は会話でも他者に敬意が払えるから。 |
D.運転の時、事故を起こさない人は会話のときもよく流れにうまく乗るから。 |
A.運転中、エンジンを温める時、まずうなずくこと |
B.運転中、スピードを上げる時、うなずかなければならないこと |
C.会話で、静かに自分の話をしながら他人の話題に移るのを待つこと |
D.会話で、まず他人の話を聞きながら、会話に加わる準備をすること |
A.または | B.だから | C.そのうえ | D.それとも |
A.自分の話ばかりしないで、発言が少ない人にも注意しなげれなならない。 |
B.発言が少ない人は技術が低いから、話せないように注意しなければならい。 |
C.他の人にも意識を配って、彼たちの質問を無視しないように注意するべきだ。 |
D.おとなしい人は無視されがちですが、その人を会話に入らせないようにしたほうがいい。 |
A.会話の時、いつも他の人に話しかけるのが重要だ。 |
B.運転の技術を身につけた人は上手に会話に加わることができる。 |
C.会話の時、自分の発言量を意識しながら、おとなしい人にも話してもらったほうがいい。 |
D.会話はボールゲームのようなもので、自分の話ばかりしたら、他の人は次からは話してもらえる。 |
「 。日曜日ぐらい、よく寝させてくれよ。」
A.大変ですね | B.すみません |
C.けっこうです | D.いいじゃないか |