1 . 「大人と子供は対等」とする考えは子供を大人並みに扱うという意味です。これも子供から見ればありがたい(ア)じつは迷惑そのものです。教育現場で大きな歪みを生みます。
大人と子供が対等ならば、教師と生徒も対等になる。担任の教師は、生徒から見ると、よくて兄か姉、または友だち並みになります。
教師と生徒が友だちであれば、うまくいけば(イ)でしょう。両者の間には垣根がない。気がねなく相談できる。なんといっても対等で平等です。教室はいつも明るく、楽しく、「みんなで仲よくやろう」となるはずですが、現実はそうはいきません。せめて「一人対数人」ならば十分可能でも、数十人が相手だと限界があります。友人関係からハミだす生徒がでてきます。兄弟ゲンカや友だちゲンカは日常茶飯事です。友だち先生はいずれ破綻します。
(今村栄三郎『「勉強ぎらい病の治し方』日本教文社により一部改)1.文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。
A.ので | B.ようで | C.から | D.であれば |
A.現実的 | B.科学的 | C.理想的 | D.現代的 |
A.遠慮なく | B.気に入らなく | C.呼吸がなく | D.気分が晴れなく |
A.申し出る | B.願い出る | C.溢れ出る | D.浮き出る |
A.子供はそもそも大人と対等な存在である。 |
B.教師は友だちのような存在であるべきだ。 |
C.生徒はそもそも教師と対等な存在ではない。 |
D.子供は大人と対等な存在であるべきだ。 |
写作要点:
1.简述城市生活的状况。
2.简述乡村生活的状况。
3.发表自己的看法。
写作要求:
1.字数为300~350字。
2.格式正确,书写清楚。
3.使用「です.ます」体。
3 . 幸福も不幸も、常に、いっそう幸福な状態といっそう不幸な状態との中間にある。絶対の幸福というものもなければ、絶対の不幸というものもない。もともと心持ちの問題で、(①)、その心持ちは、別に基準のない、他人の運命との比較や自分の過去との比較によるのであるから、それは当然のことである。他人から見てどんな幸福と見える中にも不幸があり、(②)、他人から見てどんな不幸に見える中にも幸福はあるものである。人間とは、満足しない動物ともいえるもので、いかに他人から幸福そうに見えようとも、それにまったく満足しているという人間はあまりないし、それとともに、人間とは、希望に生きる動物なのであるから、いかなる不幸の中にあっても、何かの形で小さな幸福を見い出したり、作り出したりするのである。これは、人間の本来の姿なのである。
自分は幸福を求めるものでない、という者も、実際には別の形で幸福を求めているのである。世の常の、むなしい、移りやすい幸福に対して、不動の幸福、いっそう確かな幸福というものがあることを、人間はずいぶん古い昔から信じ(③)。
しかし、その何でもないものが、果たして何でもないものであろうか。朝起きて子供たちと一緒に食卓に向かう。夕方帰って一碗の熱いお茶を飲む。夜になって暖かい床にはいって眠る。こういう何でもないことが、それが失われたときになって、じつに大きな幸福であったことを多くの人々が気づいているはずである。むしろ、幸福の本体は、そういう何でもないと考えているところのものであって、遠くから見て美しいようなものにあるのではない。それが失われて、はじめて、そこにこそ幸福の実体があると悟るのも、幸福がいつでも遠くにあるものだという心理に基づくには違いないが、いったい実体が何かと悟ることは、ほんとうに幸福になる第一歩である。
1.文中の(①)に入れるのはどれですか。A.しかし | B.しかも | C.けれども | D.だたし |
A.逆に | B.従って | C.基づいて | D.それで |
A.てきた | B.ていた | C.ておった | D.ていった |
A.常に求めているところ | B.普通そう思わないところ |
C.遠ざかろうとしているところ | D.遠くから見てもすばらしいと思うところ |
A.幸福になる第一歩は幸せの実体を悟る。 |
B.人間は常に幸福と不幸の間を移り歩いている。 |
C.幸福というものは常に相対的なものである。 |
D.人間は不幸の中で幸せを見つけることができる。 |
4 . 先日、スポーツ仲間のお母さんが亡くなられました。まだ50歳とお若い方ですが、癌が発見された時には、残念ながら①もう告知の段階でした。
お母さんが病院から自宅へ帰られたと聞き、早速私はお悔やみに行きました。そうすると、家族ぐるみでお付き合いしていたある友人も先に来ていました。そして遺体の置かれた部屋の片隅で、じっと座っていました。一言もしゃべらずに。ただじっと、次々に弔問に来られる人に応対している②息子さんを見つめながら。
私は「なぜ黙っているのだろう?家族ぐるみで付き合っていたのだから、少しは優しい声をかければいいのに。意外と冷たいな。」と思い、お葬式の後電車の中で聞いてみると、友人は「僕も20歳の時母を亡くしたからなあ」とぽつり。
友人は、母親を亡くした悲しみや痛みを知っているからこそ、彼はあえて黙って見つめていたんだ。ただ静かに見守っていることも大切なことなんだなど、気付かされました。そんな彼の優しい気持ちは、聞く(③)伝わることはないし、逆に「冷たいやつ」とまで思ってしまう私。④まして相手の気持ちを酌み取るなんてことは。
1.①「もう告知の段階でした。」とはどういうことですか。A.病気はもう治らないことです。 |
B.さっそく手術をすることです。 |
C.家族の人に知ってもらうことです。 |
D.もう一度精密検査を受けることです。 |
A.筆者 | B.スポーツ仲間 | C.ある友人 | D.弔問に来た人 |
A.さえ | B.まで | C.ばかり | D.こそ |
A.友人は冷たい人からです。 |
B.友人は優しい人からです。 |
C.友人は20歳の時母を亡くしたからです |
D.母を亡くした友人はただ静かに見守っていることも大切なことだと思っています。 |
A.優しい | B.寂しい | C.悲しい | D.悔しい |
5 . あなたはダイエットをしようと考えたことがありますか。ダイエットをするためにエアロビクスをする女性が増え続けているそうです。 エアロビクスはシェイプアップの定番です。リズム(①)乗って汗を流し、簡単な動きから始めればいいので初心者の人でも大丈夫です。ストレス解消にもぴったりです。
エアロビクスに根強い人気があるのは、インナーマッスルを鍛えると基礎代謝があがり、痩せやすく太りにくい体をつくることができるからです。汗をたくさん掻くのでダイエット効果があるのはもちろん、肌もきれいになります。その他にもストレスが解消され、前向きな気持ちになり、勉強や仕事の能率があがるなどの効果があります。エアロビクスはジムなどで気軽に始めることができます。
「おしゃれにエアロビクスを楽しみたい」という女性のために、ファッショナブルなウェアや関連グッズも次々と登場しています。例えば、エアロビクスステッパー(有氧跑步机)と呼ばれるものです。「車に乗ってばかりで運動不足です。でも、ジムに通う時間がないので、テレビを見ながら毎日②これを踏んでいます。その結果、今は洗濯物を持って2階の物干し場まで駆け上がっても、息が切れなくなりました」。これは実際に使用した人から寄せられた感想です。自宅で手軽にできるので便利です。エアロビクスは誰にでも簡単にでき、効果も高いため、ずいぶん以前から行われてきました。最初はダイエットや体型維持が理由で始めた人も、音楽に合わせて踊っていくうちに楽しくなり、いつの間にか楽しく踊ることが一番の目的になっている人も多いようです。
注:エアロビクス:健美操
シェイプアップ:塑形
1.(①)には何を入れますか。
A.が | B.に | C.で | D.を |
A.ストレスを解消します。 | B.初心者の人にも簡単です。 |
C.シェイプアップできます。 | D.ダイエットできます。 |
A.ファッショナブルなウェア | B.関連グッズ |
C.エアロビクスステッパー | D.ジムの車 |
A.ダイエットをするためにエアロビクスをする女性が増え続けています。 |
B.エアロビクスをするのは前向きな気持ちになる効果があります。 |
C.おしゃれにエアロビクスを楽しみたい女性が多いです。 |
D.エアロピクスをする結果は、洗濯物を持って2階の物干し場まで駆け上がれます。 |
A.エアロビクスは誰にでも簡単にでき、効果も高くて、人気があります。 |
B.ダイエットをする女性が増え続けています。 |
C.エアロビクスはジムなどで気軽に始めることができます。 |
D.音楽を聴くためにエアロビクスをする人も多いようです。 |
6 . 少し前のことですが、こんな記事を新聞で読んだことがあります。小学三年生の子どもを毎日プ一ルに連れてきている母親の話。なぜ、そんなことをするのか。「将来の受験のために体力を作るのです」というのが、その答えです。子どもの時代は受験のための待ち時間にすぎない、ということなのです。受験地獄という言葉があります。教育の歪みも、いまでは、ここまで来たのか。――これが、その記事を読んだ時の率直な印象でした。
もちろん、限られた人生ですから、未来のために長い目を持ち、しっかり準備すること は、大切です。しかし、それが行き過ぎますと、現在という時が、つねに固有の意味を失 って、将来のための準備の時になってしまう。そうすると、現在を本当に大切に生きるこ とが、見逃される恐れが出てくるのではないでしょうか。もしそんな形で、それぞれの時 期に固有の意味を持った人間形成ができないのなら、うまく成長できず、幼児的な人間が
作られるだけではないでしょうか。そして未成熟の大人になり、老化していくだけの人生 になるのではないでしょうか。実際、最近の子どもたちは勉強に追われて遊ぶことを忘れ、学校でもクラブ活動をあま りしたがらないということをよく聞きます。そこからはいろいろな問題が出てくるように 思えるのです。
普通、子どもたちは遊ぶ時に自分で創意工夫して、想像力を働かせ、豊かな世界を創り 出すものです。たとえば、部屋の隅にぶら下がっている使い古した箒を誇ると、それが馬 に化ける。あるいは広場に転がっている板切れが魔法の鏡に化ける。そのように、子ども たちは、もともと自由な創意を加えて楽しく遊ぶ術をよく知っている世代です。自由な遊 びを通して彼らは想像力を養い、また集団の行動を通して仲間作りの力や、あるいはリー ダーシップの能力を開発されもするのです。
こうした遊びの世界や自由に遊ぶ喜びを忘れるということは、子どもの時代に身につけ るべき社会性や創造性が失われてしまうことを意味しています。ひいては、非個性的な人 間になってしまうのが落ちでしょう。
1.下線の「ここ」の指すところはどこか。A.教育が歪んでくるところ |
B.受験地獄という言葉が作られるところ |
C.小学三年生の子どもを毎日プ一ルに連れてくるところ |
D.子ともの時代は受験のための待ち時間にすぎない、と考えるところ |
A.未来のことを頭に置きながら、若い時から準備すること |
B.限られた人生を大切にして毎日を楽しく過ごすこと |
C.未来のことを頭に置きながら、若い時から体力を作ること |
D.未来のために長い目を持って人生の計画を立てること |
A.若い時、毎日の努力によって生まれた意義 |
B.現在ではなく未来という時点にだけ人生特有の意義 |
C.それぞれの時期に習うべきものを身につける体験や楽しさなど |
D.将来のためにしっかり準備していろいろと体験するおもしろさ |
A.現在を大切にして生きていく形 |
B.現在を大切に生きることを見失う形 |
C.将来のことより現在のことを重視する形 |
D.将来のための準備を急ぐより現在を大切にする形 |
A.子どものころから将来の受験に備えて体力を作るのは大切なことである。 |
B.人生というものは、その時その時を大切にして生きることが必要である。 |
C.人間は、幼少から創造性を持っていなければ、人生の意味を失ってしまう。 |
D.子どもに自由な遊びをさせるため、クラブ活動は極力控えるべきである。 |