1 . 心理学には「予言の自己成就効果」というものがあります。これは、過去に予言された通りに、人間は行動を起こしてしまう傾向があるという現象を指します。この予言の自己成就効果は、私たちも活用することができます。予言が実際に成就するのであれば、「いい予言」をすればいいわけです。
たとえば、往年の美人女優のソフィア.ローレンは、以前はそれほど美しくなかったそうですが、毎日鏡に向かって「私は美しい」と自己暗示をかけた結果、とても美しくなったそうです。
このことからもわかるように、予言の自己成就効果は一種の「暗示」だったわけです。そして、「いい予言=暗示」をすれば、実際にその通りになるのです。この現象は、体内のホルモンバランスが暗示によって変化するためと考えられています。暗示は、人間の行動だけでなく、内面や細胞をも変化させてしまうのです。(ア)、自分に自己暗示をかければ、今よりもっときれいになることも、話し上手になることも不可能ではないのです。「話し上手になって、たくさんの人に愛される。」今日からすぐに、そう自分に言葉をかけましょう。
1.文中の「予言の自己成就効果」とは何か。A.人間は自分の予言通りに行動を起こしてしまう。 |
B.人間は周りの人の予言通りに行動を起こしてしまう。 |
C.自分に自己暗示をかければ必ずいいことが起こる。 |
D.自己暗示をしないと実際に成就することができない。 |
A.自分の夢は将来必ず実現できるという自信を持つ。 |
B.自分にみんなに愛されているという自信を持つ。 |
C.「自分は話し上手になる」と自分に言い聞かせる。 |
D.「自分は以前よりきれいになった」と自分に言い聞かせる。 |
A.毎日鏡に向かうことできれいになったこと。 |
B.美しくない人は自己暗示をかけても美しくならなかったこと |
C.自分は美しくないという暗示をかけて美しくなったこと |
D.自分は美しいという暗示をかけて以前より美しくなったこと |
A.体内のホルモンバランスが暗示によって変化するから |
B.体内のホルモンバランスが内面や細胞を変化させるから. |
C.自己暗示によって不可能なことが可能になるから |
D.実際にあったことはすべて過去に予言された通りであるから |
A.一方 | B.つまり | C.あるいは | D.すると |
2 . あなたの周囲でも、①こんな人がいるでしよう。あっちが痛いこっちが苦しいと言っているなのに、意外と長生きをしていませんか。
先日、同窓会の席で友人が、「最近、一病息災を体験させてもらったよ。胃がんだったけくど、早期だったので内視鏡で治してもらったんだ。②これも高血圧で通院していたおかげだな」としみじみと(认真地)言っていました。
病気のほとんどが治らなかった時代には、「無病息災」ということわざがありました。そのことわざがいまは、「一病息災」に変わりました。かつては、一家に災いをもたらす病気にならないことが第一とされていたのでしょうが、ほとんどの病気が治るようになった現在は、「無病息災」である必要はありません。
それどころか、「無病息災」はむしろ損なことが多く、病気が一つくらいあって、定期的に通院している「一病息災」のほうが得です。
「無病息災」というのは時代遅れのことわざと言えます。だからといって健康な方に病気になりなさいと言うのも無理な話ですが、丈夫で健康な方も医者嫌いを自慢しないほうがいいでしょう。
1.①「こんな人」とあるが、どんな人を指しますか。A.病気になりがちだが、長生きする人 | B.ほとんど病気にならなくて、長生きする人 |
C.医者をしていて、長生きする人 | D.胃がんがあったけど、長生きする人 |
A.胃がんになること | B.胃がんが治療されたこと |
C.高血圧になること | D.長生き |
A.友人は胃がんで入院してから治された。 |
B.友人は医者に内視鏡で高血圧を治された。 |
C.友人は自分が病気になりやすい体質に気づいた。 |
D.友人は意外に自分が胃がんになったこと気づいた。 |
A.元気だと医者嫌いになるから |
B.病気であることが自慢できるから |
C.重い病気を早く発見できることがあるから |
D.病気になると休むことができるから |
A.昔から「一病息災」がいいことだとされてきた。 |
B.健康な人も病気になったふりをしたほうがいい。 |
C.長生きできるように、積極的に病気になるべきだ。 |
D.健康でいるためには病院に行った方がいい。 |
3 . 誰かから教えられ、覚えたものが知識である。つまり、知識は自分自身で考え出したものではなく、理解のことだと言っていいだろう。
ある人が一つのことを考え出した場合、その考えたことがみんなに理解されなければ、まだ知識とは言えないであろう。したがって、知識とは人間共通のものになった理解のことと言ってもいいかもしれない。知識を身に付けるということは、自分自身の力で考え抜くことではない。人間共通の理解となったものを自分も覚えることである。
新しく一つのことがみんなの知識となるためには、( ア )、そのことを最初に考え出した誰かがいるはずである。だから、どんな知識でも、その元をたどって(追溯)いけば、必ず考え出してくれた人がいる。しかし、その知識を受け取る人は、自分で考えなくて、他人の考え出したことを覚え込んだに過ぎなかった。
「考える」ということは知識とは違う。①それは知識を身に付けることのように、すでにあるものを教えられたり覚えたりすることではない。②それは自分の頭と心を持って自分自身の力で思うことである。
「知識を覚える」ということと「ものを考える」ということをはっきり分けて理解しておくことが、人間としての成長のためには大切なことだと私は思っている。
1.文中に「知識」とあるが、「知識」について正しい説明はどれか。A.人間共通の理解となったもので、誰かに教えられて覚えたもの |
B.自分自身の力で考え出し、それを他人に教えたもの |
C.自分自身の力で考え出したが、まだみんなに理解されていないもの |
D.自分自身の力で考え出したものと誰かが考え出したもの |
A.まず | B.つまり | C.だから | D.たとえば |
A.「考える」とは、知識を習い覚えることだ。 |
B.「考える」とは、自分自身の力で思うことだ。 |
C.知識を受け取るには、自分で「考える」必要がある。 |
D.「知識を身に付けること」は「考え抜くこと」と同じで、人間共通の理解を覚えることだ。 |
A.両方とも知識を身に付けることを指している。 |
B.両方とも考えるということを指している。 |
C.①は知識を身に付けること、②は考えることを指している。 |
D.①は考えること、②は知識を身に付けることを指している。 |
A.人間共通の理解となった知識を覚えることは、自分で考えることより重要だ。 |
B.自分自身の力で考え抜くことは、知識を覚えることよりも重要だ。 |
C.知識を覚えることと考えることの違いをはっきり理解することが重要だ。 |
D.知識を覚えることと考えることのどちらが大切か、はっきり理解することが重要だ。 |
4 . 日本はもともと、①流動性の低い社会の中で、「分かり合う文化」を形成してきた。誰もが知り合いで、同じような価値観を持っているのならば、お互いがお互いの気持ちを察知して、小さな共同体がうまくやっていくための言葉が発達するのは当然のことだ。それは日本文化の特徴であり、それ自体は、卑下すべきことではない。
明治以降の近代化の過程も、価値観を多様化するというよりは、大きな国家目標に従って、価値観を一つにまとめる方向が重視され、教育も社会制度も、そのようにプログラミング(设计程序、制定计划)されてきた。均質化した社会は、短期間での近代化には好条件だ。日本は明治の近代化と、戦後復興という二つの奇跡を成し遂げた。
しかし、私たちはすでに大きな国家目標を失い、個人はそれぞれの価値観で生き方を決定しなければならない②時代に突入している。このような社会では、価値観を一つに統一することよりも、異なる価し値観を、異なったままにしながら、その価値観を摺り合わせ(相互摩擦、比较整理)、いかにうまく共同体を運営していくかが重要な課題となっている。
いま、あらゆる局面で、コミュニケーション能力が重視されるのは、ここに原因がある。「分かり合う文化」から、「説明し合う文化」への転換を図ろうということだろう。
(ア)、ここに一つの③落とし穴がある。
表現とは、単なる技術のことではない。間雲(胡乱、莽撞)にスピーチの練習を繰り返しても、自己表現がうまくなるわけではない。
自己と他者とが決定的に異なっている。人は一人ひとり、異なる価値観を持ち、異なる生活習慣を持ち、異なる言葉を話しているということを、痛みを伴う形で記憶している者だけが、本当の表現の領域に踏み込めるのだ。
1.文中の「①流動性」とは何の流動のことか。A.川 | B.人口 | C.情報 | D.品物 |
A.価値観を一つに統一した時代 | B.近代化を成し遂げた時代 |
C.異なる価値観を持つ時代 | D.自己表現がうまくなる時代 |
A.だが | B.それに | C.また | D.ゆえに |
A.コミュニケーション能力が重視される。 |
B.表現とは、単なる技術のことだと思う。 |
C.「分かり合う文化」から、「説明し合う文化」への転換。 |
D.自己と他者との違いを把握する。 |
A.日本は流動性の低い社会だ。 |
B.明治以降の日本では価値観が多様化してきた。 |
C.あらゆる局面で、コミュニケーション能力が重視される。 |
D.表現の核は他者との違いを認識すること。 |
5 . 今、国公立大学では社会のニーズに応えた改革が、非常に速いスピードで進められています。国公立大学は税金で運営されているのだから、国民のニーズに応えなくてはならない。私立大学の場合、建学の精神に始まる伝統があるので、それを簡単に変えるわけにはいかないし、大学において伝統は非常に重要だ。しかし、英国のオックスフォード大学は900年以上、ケンブリッジ大学は800年以上、米国のハーバード大学は約380年という歴史のなかで培ってきた伝統を大切に守りながら、現代社会のニーズに応える改革をバランス良く行っている。何でもかんでも時代に合わせて改革すればいい、というものでもない。
大学は本来、世俗から距離を置き、時代を超えて真理を追究する学問の府である。その本質的な価値はどんなに時代が変わっても、大切にしなくてはならない。でなければ100年後、200年後の未来を切り開く知を生み出すことはできない。同時に時代の変化に合わせて、新しい人材教育やイノベーティプな研究を進める必要もある。
両者のバランスが大事なんだ。ただ近年は、過去から蓄積してきた人類の英知や文化を守り、継承するといった大学の役割が軽視されている気もする。今、ラテン語を母語とする国がないからといって、ラテン語で書かれた古典が不要なわけではない。現代の視点で古典に光を当てることで、新たな鉱脈が見つかることもある。(ア)今、古民家が若者に注目され、起業や地域おこしの拠点として活用されている。古民家は時代遅れだからとすべて壊してしまっていたら、あのようなイノベーティプな取り組みは起こらなかっただろう。
1.文章によると、国公立大学は国民のニーズに応えなくてはならない理由はどれか。A.国民のニーズに応えなくてはならないから |
B.社会のニーズに応えた改革が非常に速いスピードで進められているから |
C.国公立大学は税金で運営されているから |
D.私立大学は国民のニーズに応えなくてもいいから |
A.私立大学 | B.オックスフォード大学 |
C.ケンプリッジ大学 | D.ハーパード大学 |
A.どんなに時代が変わっても、大切しなくてはならない。 |
B.大学は本来、世俗から距離を置き、時代を超えて真理を追究する学問の府だ。 |
C.時代の変化に合わせて、新しい人材教育やイノベーティプな研究を進める。 |
D.何でもかんでも時代に合わせて改革すればいい、というものでもない。 |
A.しかし | B.それなのに | C.ところで | D.例えば |
A.大学の本質的な価値を大切にすることと、時代の変化に合わせる改革との間のバランスが大事だ。 |
B.過去から蓄積してきた人類の英知や文化を守り、継承するといった大学の役割が昔からずっと軽視されている。 |
C.古民家は時代遅れだから、すべてを壊しても、イノベーションな取り組みも起こり得る。 |
D.ラテン語を母語とする国がないから、ラテン語で書かれた古典が不要になる。 |
6 . 人間には物事を記憶する能力があり、コンピュータにも似たような能力がある。しかし、コンピュータのそれを記憶と名づけてしまったことは、人とコンピュータの類似性を必要以上に強調させてしまった。もし、人の記憶というものを記憶と呼ぶとすれば、コンビュータのそれは、とてもその記憶とはほど遠い物である。それはやはりデータあるいはコード儲蔵器とか保持器と呼ぶべきだったのではないだろうか。
記憶を普通英語ではメモリーというが、このメモリーにはもちろん思い出、追憶といった意味もある。思い出はワインと同じく、時が経つほど深みと甘美なる味わいを増すという歌詞がある。青春の数々の思い出はまさに青林檎の酸っぱさに満ちているけれども、時が過ぎると共にそれらは極上の林檎酒の甘美と香りへと変化していく。ワインが生き物といわれるのとまったく同様に、記憶も常に変化していく生き物である。
この味わい深い記憶の特性こそ、まさに私たちの記憶のメモリーたる(作为)ところであろう。ところが、その一方で記憶の定義となると、(ア)国語辞典によれば、記憶とは、「経験した物事を心の中にとどめておくこと」などとなっている。これらの定義は経験内容そのままの堅固な保持をイメージしており、生き物としての記憶ではなく、石碑に刻み込まれた文字のようなものとして記憶を捉えてしまっている。コンピュータに使う記憶素子(元件)を開発している技術者ならこれで十分満足するかもしれない。だが、私たちの記憶の本態はこの定義から遠く離れている。なぜなら、私たちの記憶は一度経験した事柄を心の中に忘れずに留めておく能力というより、経験した事柄そのものを忘れてもそれを活かし続けることができる能力だからである。
1.文中に「コンピュータにも似たような能力がある」とあるが、ここでの「能力」の最も適切な呼び方はどれか。A.記憶能力 | B.メモリー | C.思い出 | D.データかコードの儲蔵器 |
A.英語での「メモリー」の意味は、使い方によっていろんな変わりがある |
B.生き物の記憶は時間が経つとともに、だんだんよいものへ変わっていく |
C.生き物といわれるワインと同じように、記憶も古くなるほうがいい |
D.記憶は、まるで生き物のようにだんだん形を変えていく |
A.それから | B.たとえば | C.それとも | D.ところが |
A.データ | B.定義 | C.イメージ | D.経験 |
A.人間の記憶は、ワインが時が経つにつれて甘美へと変化していくのと同様に、次第に変化していく |
B.コンピュータの記憶素子は、あたかも石に刻まれた文字のように、長期間変化することなく保持される |
C.青春の甘酸っぱい思い出は、時とともに甘美なものへと変化していくものである |
D.コンピューターの記憶は、人間と違い、物理的記憶そのものを失ってもデータを活かし続ける能力を持っている |
7 . 「現在、台風は南シナ海を1時間におよそ10キロの速さで北東へ進んでいる。」こんなニュースを聞いたことがあるだろうか。日本では、夏から秋が台風の季節だ。台風は、日本上り南の暖かい地域で生まれ、強く大きく発達しながら日本にやってくる。その台風は、沖縄を通過し、九州、四国、本州に上陸することが多い。
風の強い台風、雨を多く降らせる台風、風も雨も強い台風など、いろいるなタイプの台風がある。そして、その強さや大ききも台風によって違う。場合によっては、各地で大きた被害とたることもある。2018年9月には台風21号によって、近畿地方では1秒間に50m以上の非常に強い風が吹いた。強い風でたくさんの家の屋根が飛び、窓ガラスが割れ、広い地域で停電も起こった。また、関西国際空港にまで水が入り込み、空港は一時閉じられた。
台風の詳しい情報は、天気予報を見るとだいたいわかる。今、台風がとこにあるのか、そしてこれからどのようなルートを進んでいくのかを知ることができる。台風の強さや動くスピード、そして私たちは何に気をつける必要があるのかを教えてくれる。
日本に台風が上陸しない年はない。それくらいの台風は私たちの身の近くにあって、だれも危険な目にあう可能性がある。台風が近くなると、風が強くなるから、物が飛んできたり、看板が落ちてきたりして、家の外はとても危険だ。とても強い台風の場合、家にいるのも危ないときがある。家よりもつと安全なところに行って避難することもある。その時水や食べ物、お金や薬などが必要だ。今のうちに準備して、一つのかばんにまとめておくと。もし本当に台風が来た時役に立つだろう。
1.「台風」の説明について、正しいのはどれか。A.台風のスピードは1時間に10キロだ |
B.台風は沖縄に夏か秋に上陸される |
C.台風は日本の南の地域で生まれる |
D.台風はいろいろなタイプがある |
A.停電が起こる | B.水浸しになる | C.医療が緊張する | D.まどが割れる |
A.台風の位置と進路 | B.台風が止まる時間 |
C.台風の強さとスピード | D.人々が注意すべきこと |
A.台風が近づいてくる時、外にいる人がかなり少なくないから |
B.台風が来る時、安全なとこるはなくなるから |
C.台風が上陸して、私たちのそばにあるから |
D.台風は私たちが進備ができていない間によく来るから |
A.天気予報から台風に関するすべての情報を知ることができる |
B.とんなに強い台風があっても、家にいたほうが安全た |
C.とても強い台風の場合、家は危なくて、外のほうがいい |
D.台風は危険なので、必要なものを用意すると助かる |
8 . 最近、言葉の変化が激しく、少し気になるのは「全然素敵だ」とか「全然いいね」というように、「全然」が肯定に使われる言い方である。「全然」というのは本来、否定の言い回し(说法)に先立って使われるもの。ほかに「けっして」や「ちっとも」などという「前ぶれの副詞」がいくつかある。
なぜこうした副詞が生まれたかというと、それは日本語の語順に原因がある。ちょっと難しい文法の話になるが、我慢して読んでいただきたい。日本語では主語の後にすぐ述語(谓语)が来ることが少なく、一番最後に来ることが多い。例えば「わたしは昨日学校に行ったら、宿題を忘れて先生にすごく怒られた夢を見たの」。最後まで聞いて初めて、ああ、夢の話だったのかとガッカリする。
今では(ア)言い方はされなくなったが、昔は駅のホームで電車を待っていると、次のようなアナウンスが流れた。「新潟行きの急行がまいります。この列車は途中、赤羽、大宮、熊谷……」。ホームにいる人はこれを聞いて、一体このたくさんの駅名がどういうことかと不安に思いながら聞いている。最後に「長岡、新津以外には停車いたしません」と来る。途中で止まる駅を言ったのかと気づくが、この中に自分の行きたい駅があったのかと、もう一度駅員に確認しなくてはならない。
このように、日本語では一番肝心(重要)な述語が最後に来るという欠点を補うために、前述した「前ぶれの副詞」が生まれたのである。「全然」と言っておけば、後で来る表現は否定的であることが予想できるし、「幸いに」と言っておけばこれは大丈夫そうだ、と相手は安心して聞いていられるのであろう。
1.文中に「少し気になる」とあるが、そはどんなことか。A.「全然」などの前ぶれの副詞がいつくかあること。 |
B.「全然」が肯定な言い方にしか使われないこと。 |
C.「全然」などの前ぶれの副詞が肯定に使われる。 |
D.「全然」が否定の言い回しに先立って使われる。 |
A.「全然」という副詞がどんな副詞かという話 |
B.難しい日本語を我慢して最後まで聞いていただく話 |
C.日本語の述語が最後に来ることが多い話 |
D.最後まで聞いて夢だったと分かった話 |
A.こんな | B.そんな | C.あんな | D.どんな |
A.先立って使われる副詞がないので駅のホームで流れるアナウンスが理解しにくい。 |
B.前ぶれの副詞が否定の言い回しに先立って使うほうが正しい。 |
C.日本語では述語がもっとも肝心なので、主語がなくても意味が通じる。 |
D.わたしたちは重要な情報を聞く場合、日本語の語順に注意すべきだ。 |
A.必ずしも | B.あいにく | C.非常に | D.まったく |
9 . 私たちは疲れを取るためによくお風呂に入る。しかし実際には、お風呂に入るとかえって疲労物質が増えてしまうそうだ。お風呂がいいのは、実はその後ぐっすり眠れるからだそうだ。疲労物質を減らすには、目を閉じてじっとしているのが一番いいそうだ。つまり睡眠が一番いいことになる。(ア)昼寝もいい。
毎日睡眠時問が十分に取れればいいが、忙しい人には難しい。では1週問に一度でも十分に寝たら、疲労物質を減らす効果があるのだろうか。寝すぎてかえって疲れたと感じた経験があるだろう。それは疲労物質が減っても疲労感が残っているからだそうだ。疲れすぎて脳が疲労を感じられなくなっているときに十分に寝ると、今まで働きが鈍かった脳が活発に働いて、疲労を感じられるようになるのだ。そして「かえって疲れた」と感じてしまうのだそうだ。
また、「頑張っているね」とか「おかげで助かったよ」とかほめられると疲労感が滅るそうだ。栄養ドリンクやコーとーを飲んだりしても同様の効果がある。甘い物を食べることもいい。うれしい・(イ)などといった気持ちが疲労感を減らす,しかし、疲労物質が減ったために元気になったのではないことを忘れてはならない。
疲労物質を減らすためにいい食べ物もある。鳥の胸肉に疲労物質を減少させる物質が最も多く含まれているそうだ。渡り鳥はその物質を持っているので何千キロも休むことなく飛び続けることができるそうだ。
1.文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.でも | B.むろん | C.確かに | D.特に |
A.脳の働きが鈍くなったから |
B.脳が疲労を感じられなくなったから |
C.寝る前にお風呂に入っていないから |
D.疲労物質が減っても疲労感が残っているから |
A.人をほめること | B.甘い物を食べること |
C.うれしいと感じること | D.栄養ドリンクやコーヒーを飲むこと |
A.悲しい | B.楽しい | C.安心 | D.不満 |
A.疲労物質 | B.人を元気にする物質 |
C.疲労物質を減らす物質 | D.疲労物質を増やす物質 |
10 . 新聞やテレビなどで、子どもたちの「本離れ」が進んでいるというニュースをよく目にする。その理由として「本以外の情報媒体の氾濫」がよく挙げられているようだが、私は①それを挙げることは、子どもに本を紹介する試みを投げ捨てることだと思う。
かといって、小学校高学年や中学生くらいになると、身についた「本嫌い」を直すのは難しい。そこで親が無理に固い文章を与え、読ませても、良い結果はおそらくは得られない。
そこで、私が読んでほしいと思うのがショート・ショート(超短篇小说)だ。この言葉を聞けば、星新一さんの名が浮かぶ人は多いと思う。星さんは生涯で1000を超える数のショート・ショートを書かれたが、その多くはSF(サイエンス・フィクション)である。妄想を集める銀行、人類と共生するようになった妖精など、不思議なものがそこにはたくさん登場する。そして、読者を驚かせる②オチが待っている。小学校6年生のときに初めて読んで、私はショート・ショートの虜になってしまった。SF的な設定と、数ページ先に待つオチが楽しくてしようがなかった。星さんの文体は非常に簡潔であり、小学生だった私にも理解しやすい作品が多かったことも嬉しかった。漫画は好きだけれど本は嫌い、という人も読んでほしいと思う。なぜなら、漫画とショート・ショートは似ているからだ。ページをめくった時の驚き、素早い展開。1つ読むたびに、次が読みたくなる。本当におもしろい。
1.①「それ」とは、何を指すか。A.子どもたちの「本離れ」が進んでいるというニュース |
B.子どもたちの「本離れ」が進んでいる理由 |
C.子どもに本を紹介する試み |
D.「本嫌い」を直すことの難しさ |
A.梗概 | B.気づき | C.話の結末 | D.落とし穴 |
A.ショート・ショートの多くは分かりやすい作品だ。 |
B.「本嫌い」の小中学生は、高校に入ると、「本好き」になる。 |
C.「本嫌い」を直すのは難しいから、面白い本に出会っても、「本好き」にならないのだ。 |
D.漫画は漫画、超短編小説は超短編小説だ。 |
A.星新一とショート・ショートを紹介すること |
B.子供に固い文章を読ませる親の間違いを指摘すること |
C.「本離れ」の子どもに本を紹介すること |
D.漫画とショート・ショートの違いを教えること |
A.漫画とたくさんの共通点がある | B.読みにくい |
C.想像力が豊かだ | D.文体が冗長ではない |