中村:そうですね。もう夏ですね。天気がますます暑くなりましたね。
鈴木:ところで、今度の日曜日、一緒に泳ぎに行きませんか。
中村:いいですね。でも、私、日曜日には英語の補習があります。
鈴木:では、土曜日にしましょうか。
中村:ぜひ一緒に行きましょう。
注:①ますます:越来越 ②暑(あつ)くなる:变热 ③補習(ほしゅう):补习
1.今日の天気はどうですか。
A.涼しい | B.暑い | C.寒い | D.暖かい |
A.土曜日 | B.日曜日 | C.木曜日 | D.水曜日 |
A.鈴木 | B.私 | C.中村 | D.中村の友達 |
A.英語 | B.中国語 | C.日曜日 | D.土曜日 |
A.木曜日 | B.金曜日 | C.土曜日 | D.日曜日 |
2 . わたしには長い間、忘れられない記憶がある。それは、何年も前のある春の日のことだ。その日は春なのに、降っていた雨が雪に変わるぐらい、(ア)寒い日だった。まだ小学1年生、2年生ぐらいだと思われる小さな女の子が、自分の傘を道に咲いている花に差して、わたしの前を走っていった。わたしはその女の子に「わたしの傘に入っていかない?」と声をかけたが、女の子は「ううん。家が近いから平気。」と言って行ってしまった。女の子が雪から守ってあげたその花には、傘は必要ないのかもしれない。しかし、わたしは心が暖かくなり、家に向かって走っていくその優しい女の子に心の中で「ありがとう」と言った。そして、小さくなっていく後ろ姿を見ながら、どうか風邪など引かないように、女の子がお母さんに叱られないようにと願った。女の子は傘を無くしたわけではないのだから
1.(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.とても | B.あまり | C.でも | D.しかし |
A.雪の降る日に傘を差さないで歩いたこと |
B.小学生のころに、知らない女の子に話し掛けられたこと |
C.小さな女の子が花に傘を差しあげたこと |
D.小学1、2年生のころに、花を雪から守ってあげたこと |
A.降っていた雨が雪に変わったから |
B.雪が止めそうだから |
C.女の子は1人で家に帰ることができるから |
D.女の子は雪から花を守るために自分の傘を咲いている花に差したから |
A.女の子のこと | B.女の子のお母さんのこと | C.筆者のこと | D.花のこと |
A.傘を無くした女の子が、お母さんに怒られたらかわいそうだという気持ち |
B.女の子が花に差した傘は花には必要ないものだから、傘がもったいないという気持ち |
C.花を雪から守ってあげた優しい女の子に対する感動と感謝の気持ち |
D.女の子を自分の傘に入れてあげることができなくて、申し訳なかったという気持ち |
3 . パンダは中国の国宝です。みんなはパンダが好きです。パンダの体が白黒で、とてもかわいいです。パンダは竹が大好きです。パンダは食事の後、よく寝ます。時々木に登ります。
今はパンダはとても少ないです。中国ではパンダの保護区を作りました。1972 年、中国は日本の上野動物園に 2 頭のパンダを贈りました。「カンカン(康康)」と「ランラン(兰兰)」と言います。日本人もパンダが大好きで、大勢の人は上野動物園ヘパンダを見に行きます。
1.パンダは何が好きですか。A.竹 | B.食事 | C.木 | D.動物 |
A.はい、そうです。 | B.はい、違います。 |
C.いいえ、そうではないです。 | D.いいえ、多いです。 |
A.1972 年 | B.2018 年 | C.1973 年 | D.2020 年 |
A.きらい | B.すき | C.さびしい | D.たかい |
A.日本の保護区 | B.中国の保護区 | C.上野動物園 | D.浅草動物園 |
4 . あなたはアイスクリームが好きですか。甘くて冷たいアイスクリームは暑い夏に食べるのも、寒い冬に暖かい部屋で食べるのも、おいしいものです。今ではアイスクリームは一年中いつでも食べることができますが、面白いのは、夏と冬ではよく売れる(畅销)アイスクリームの種類が違うことです。夏には果物の味のもの、冬にはチョコレート味などのものがよく売れます。
アイスクリームは約150年前から食べますが、実は、日本で「氷」(冰)を食べる習慣は10世紀には始まりました。
その時は、冬に作った氷を、「氷室」という特別な部屋に運びました。夏には、そこから大きな氷を取り出して町まで運びました。町までは遠く、運ぶ間にだんだん溶けて(融化)小さくなりますから、氷はとても大切なものでした。その時の氷は砂糖水と一緒に食べていました。今と違い、夏の氷は特別なごちそうだったのでしょう。
1.「面白いのは」とあるが、何が面白いか。A.暑い夏に冷たいものを食べるのがおいしいこと |
B.寒い冬に冷たいものを食べるのがおいしいこと |
C.季節でよく売れるアイスクリームの種類は違うこと |
D.季節に関係なく一年中アイスクリームが売れること |
A.約100年前から | B.約10世紀から | C.約150年前から | D.約15世紀から |
A.冬に氷を運ぶのが大変だったから |
B.夏に氷を運ぶのが大変だったから |
C.氷室は町まではあまり遠くないから |
D.夏に作った氷はとてもめずらしかったから |
A.今、氷はとてもめずらしいものだ。 |
B.今、アイスクリームを買うことは難しい。 |
C.昔、食べる氷は今よりおいしくて特別だった。 |
D.昔、夏に氷を食べることは、日常的にできることではなかった。 |
A.アイスクリームの味 | B.アイスクリームの歴史 |
C.アイスクリームの種類 | D.アイスクリームの作り方 |
5 . 3歳になる私の娘は絵をかくのが大好きです。でも、私は絵が上手ではないから、娘と一緒に絵をかきません。だから、娘はいつも一人で絵をかいています。先週、母がうちに来たとき、娘と絵をかいて遊びました。母と二人で絵をかいている娘は、いつもより(ア)です。
私も娘と一緒に絵をかくことがいいと考えていたとき、テレビで面白いものを見ました。「絵封筒」です。それは、封筒(信封)に貼った切手の隣に自分で絵をかいて作ります。テレビで見た絵封筒に、上手な絵ではないが、とてもいいものがありました。鳥の絵の切手の隣に、木をかきました。簡単にかいたものでしたが、かわいいと思いました。
私も絵封筒ができると思いました。ちょうど、母に娘の写真を送りたいと思っていたから、私もやってみました。犬の絵の切手を貼って、隣に草や太陽をかきました。うまくできました。
将来、娘のかいている絵の隣に私が簡単に絵をかくことができると思います。その時娘はきっと喜ぶでしょう。
1.娘は絵をかくとき、いつもどうしていたか。A.一人でかいていた。 |
B.「私」と二人でかいていた。 |
C.母と二人でかいていた。 |
D.「私」と母と三人でかいていた。 |
A.たのしかった | B.おそかった | C.いそがしかった | D.あぶなかった |
A.絵 | B.封筒 | C.切手 | D.絵封筒 |
A.封筒に鳥と木の絵をかいた。 |
B.封筒に貼った鳥の絵の切手の隣に、木の絵をかいた |
C.封筒に犬の絵の切手と、草や太陽の絵の切手を貼った。 |
D.封筒に貼った犬の絵の切手の隣に、草や太陽の絵をかいた。 |
A.「私」の絵が上手になったから |
B.「私」がきれいな封筒を作ったから |
C.これからは「私」が娘に絵を教えるから |
D.これからは「私」が娘と一緒に絵をかくから |
6 .
2023年5月1日 社員各位 企画部長小嶋 社内日本語試験のお知らせ 時間:11月15日(水)午前10時~12時場所:本社の会議室 受験者:2022年に入社した人だけ ①9時45分の前に第一会議室へ来てください。 ②必要なものは鉛筆と消しゴムです。ボールペンは使わないでください。社員番号を覚えていない人は、社員カードも持って来てください。 ③机に番号が書いてあります。社員カードに書いてある社員番号と同じ机に座ってください。かばんはいすの下に置いてください。 ④試験の時、まず、問題用紙にあなたの社員番号と名前を書いてください。 ⑤試験が終わった後で、問題用紙も集めます。持って帰るのはだめです。 受験者のリスト(名単)はもうメールで送りましたから、ぜひ確認してください。よろしくお願いします。 注:前回の日本語試験に満点を取った人は今回の試験に参加しないでください。 以上 |
A.2022年に入社して、前回の試験に不合格した人 |
B.2022年に入社して、前回の試験に満点を取った人 |
C.2021年に入社して、一生懸命に日本語を勉強している人 |
D.2023年に入社して、日本語試験に参加していなかった人 |
A.鉛筆と消しゴム | B.鉛筆と消しゴムと問題用紙 |
C.鉛筆と消しゴムと社員カード | D.鉛筆と消しゴムとボールペン |
A.机に社員番号を書く。 |
B.社員カードを机の上に置く。 |
C.自分の社員番号が書いてあるいすを捜す。 |
D.社員カードに書いてある社員番号と同じ机を捜す。 |
A.社員番号を覚える |
B.小嶋部長と連絡を取る。 |
C.前回のテストの内容を復習する。 |
D.メールで送った受験者のリストを確認する。 |
A.かばんは机の上に置く。 |
B.10時に第一会議室へ来る。 |
C.問題用紙に名前と社員番号を書く。 |
D.試験の後、問題用紙を家に持って帰る。 |
7 . 昨日、会社のみんなで昼ご飯を食べに行きました。料理を待っている間、課長がときどきテーブルの上で指を動かしていました(活动)。私が「指の体操ですか。」と聞いてみました。課長が「実は、ピアノを習い始めたんだよ。うまく指が動かなくて、暇があると、練習してしまうんだ。」と答えました。
課長は、最近、朝から晩まで仕事のことばかり(浄,光)考えている自分に気づき(觉察到)、これはよくないと考えて、何か新しいことをやってみたいと言いました。そんなときに、近所で「大人のピアノ教室」を見かけ、子供のとき、習いたかったことを思い出した(想起)のです。子供のとき、ラジオのピアノ番組を聞くことが好きでしたが、費用が高くて、習うことができませんでした。だから、彼は勇気を出して、「大人のピアノ教室」に行ってみたのです。課長はうれしく「新しいことを始めるのは大変だったが、毎日楽しいし、仕事も前よりうまくなったよ。」と言っていました。
課長の話を聞いて、私も何かやりたくなりました。実は、子供の時からバレエのダンスが好きで、私も(ア)たいです。
1.文中に「ときどきテーブルの上で指を動かしていました」とあるが、その原因はどれか。A.課長が指の体操をしていた。 |
B.課長が無意識な動作をしていた。 |
C.課長がピアノの練習をしていた。 |
D.課長が昼ご飯の準備をしていた。 |
A.ピアノを練習したこと |
B.部下と一緒にご飯を食べたこと |
C.朝から晩まで指を動かしたこと |
D.長い時間に仕事のことを考えていたこと |
A.仕事が大変になった。 |
B.前よりたのしくなった。 |
C.怪我して、指が動かなくなった。 |
D.ピアノの練習は難しくて、すぐ止めた。 |
A.仕事を休み | B.課長と相談し |
C.ピアノを習い始め | D.バレエを習い始め |
A.やりたいことをやってみてください。 |
B.隣の人の動作を注意してください。 |
C.ピアノとダンスをやってみてください。 |
D.子供の時の思い出を大切にしてください。 |
8 . 私は箸を使うのが下手でした。大好きなラーメンもフォーク(叉子)36( )食べていました。でも、日本のラーメン屋には箸37( )ないことが多くて、食べるのが大変でした。日本に来て2か月ぐらい経ちました(过)。東京の街38( )歩いている時、箸の専門店の前にたくさんの人が並んでいるのを見ました。店に入りました。店には39( )や39( )、材料や色の違う箸が何百種類もありました。その数にびっくりしました。店の人は、「どれでも自由に持って40( )ください。」と言いました。そこで(因此)、41( )実際に持ちました。その中に持ちやすい箸がありました。昔、箸を使うことが42( )と思っていましたが、その時は、「これで練習したら、箸を使うことが上手になるだろう」と思いました。私はその箸を買って帰りました。43( )、毎日、家でその箸の練習をしていました。
1か月ぐらい経って慣れた時、ラーメンを食べに行きました。箸もよく使うことができました。
私は昔、箸を上手に使うことは諦めていました(放弃)。専門店で買った箸のおかげで(多亏)、今、箸を44( )使うことができました。今は前よりもラーメン屋に行くのが45( )になりました。
1.A.を | B.も | C.で | D.と |
A.しか | B.だけ | C.など | D.まで |
A.で | B.を | C.に | D.が |
A.長い、太い | B.長さ、太さ | C.長くて、太くて | D.長く、太く |
A.みて | B.いて | C.しまって | D.あって |
A.何か | B.いつか | C.どこか | D.いくつか |
A.簡単 | B.簡単だ | C.難しい | D.難しいだ |
A.でも | B.まず | C.それから | D.それでは |
A.うまい | B.うまく | C.うまくて | D.うまいに |
A.楽しい | B.楽しみ | C.嫌い | D.嫌 |
9 . 近年、学校やスポーツクラブ、駅、デパートなどの公共施設で「AED」という装置を見かけるようになりました。みなさんはこのAEDは何か、またどのように使ったらよいかを知っていますか。
AED(自动体外除颤器)は、心室細動(痙嫌して血液を流すポンプの機能を失った状態)になった心臓に電気ショック(电击)を与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。2004年から医療関係者以外でも使用できるようになり、人が多く集まる場所に設置されるようになりました。AEDは、音声で操作方法をガイドしてくれるので、専門的な知識のない人でも簡単に使用することができます。また、心臓の動きを測定・分析し、電気ショックが必要な人にだけ電気ショックを流す仕組みになっているので、安心です。
AEDによる処置は時間との勝負です。心室細動に対しては、一秒でも早く、電気ショックを行う必要があります。成功の可能性は、1分ごとに10%近く低下すると言われています。日本では、救急車が到着するまでに平均約7分かかります。つまり、成功率は( ア )程度に下がってしまうわけです。ですから、救急車が到着する前に、少しでも早く、患者の近くにいる人がAEDを使用して電気ショックを行うことが重要なのです。
最近では、一般市民がAEDを使用して救命した事例も増えてきました。AEDだけでなく人工呼吸などの救命法を学んでおくことで、救える命があります。これらの救命法の講習会は各地の消防署などで行われています。ぜひ積極的に参加してください。私たちの行動で、大切な命を救うことができるのです。
1.「AED」はどんな装置か。A.各地の消防署が火を消す装置だ。 |
B.医者が使って血液を治療する医療機器だ。 |
C.患者に使われて頭を治療する医療機器だ。 |
D.心室細動になった心臓に電気ショックを与え、命を救える医療機器だ。 |
A.医者が上手に使えるから。 |
B.音声で操作方法をガイドしてくれるから。 |
C.市民はそばにいる医者の話どおりに使えるから。 |
D.必要な人にだけ電気ショックを行う仕組みだから。 |
A.10% | B.30% | C.50% | D.70% |
A.医者だけ使えるもの |
B.人工呼吸と同じで命を救えるもの |
C.学校や駅、デパートなどの公共施設で見られるもの |
D.専門的な知識のない人でも簡単に使用することができるもの |
A.AEDなどの応急処置を学んでおけば一般市民でも人の命が救える。 |
B.AEDは設置されていても一般市民には難しくて使えないのが現状だ。 |
C.AEDはまだまだ数が少ないので、もっと設置場所を増やす必要がある。 |
D.AEDよりも人工呼吸などの応急処置のほうが一般市民には簡単にできる。 |
10 . 日本人ほど何かと言えば贈り物をしている民族はいないようで、外国人から見るとたいへん不思議に思うらしい。
まず、贈り物の名前からして、送る季節や機会ごとに違っている。暮れの贈り物は「お歳暮」で、お正月になってからの贈り物は、子供に与えられるのは「お年玉」、大人に贈るものは「お年賀」になる。そして夏の初めに贈るのが「お中元」である。旅行から帰ってきて、待っている留守番の人への贈り物は「お土産」で、別れて遠くに行く人への贈り物は、以前は「はなむけ」、現代では「お餞別」である。
( ア )、これらは欧米ではみな「プレゼント」で一括りにされるだろう。
なぜ日本にはこのように贈り物に関する言葉がたくさんあるのだろう。日本人は、社交の上で贈答する関係を重んじる。物を与える動詞でも、手前からよそへ行くのは「あげる」「やる」と言い、よそから手前の方に来るのは「くれる」「くださる」と言って区別する。英語の「give」にはそんな区別はない。
ただし、A君とBさんとがやりとりをしているのは、「A君がBさんにお菓子をあげた」「BさんはA君に果物をあげた」と言って区別しない。「A君はわたしに果物をくれた」と言って自分のところにものが来たときにだけ、言い方を違えるのである。これは日本人は他人からもらったのをありがたいことだと感謝している、そういうやさしい気持ちを反映しているというように解釈したい。
1.日本では、贈り物の名前について、正しくないのはどれか。A.夏の初めに贈るものが「お中元」という。 |
B.お正月に大人に贈るものは「お年玉」という。 |
C.現在、別れて遠くに行く人への贈り物は「お餞別」という。 |
D.旅行から帰ってきて、待っている留守番の人への贈り物は「お土産」という。 |
A.しかし | B.それに | C.そして | D.例えば |
A.日本語は曖昧だから。 |
B.日本人は真面目だから。 |
C.日本人はよく他人に贈り物をするから。 |
D.日本人は、社交の上で贈答する関係を大切にするから。 |
A.日本語は表現が豊かだから。 |
B.日本人は他人を尊重するから。 |
C.日本人は他人からもらったものを大切にするから。 |
D.日本人は他人からもらったのをありがたいことだと感謝しているから。 |
A.日本人は様々な表現に悩んでいる。 |
B.贈り物の名前は送る季節や機会によって異なっている。 |
C.日本より、欧米のほうが贈り物に関する言葉が多い。 |
D.A君とBさんとがプレゼントを贈りあった場合、「A君がBさんにお菓子をあげた」「BさんはA君に果物をあげた」は大体同じ意味だ。 |