1 . プロのアスリート(运动员)やスポーツ選手で、「イメージトレーニング(印象训练)をしない」という人はほとんどいないと思います。自分の技がうまくいく場面、試合の流れ、勝つ場面をありありと(清清楚楚地)イメージすることで、それが現実化するというのがイメージトレーニングです。
イメージするだけで現実化する。(ア)
イメージトレーニングはスポーツ心理学でも研究が進んでいて、イメージトレーニングが科学的に効果があることが証明されています。
人間の脳は現実とイメージを区別できないといいます。脳は現実においても想像においても、同じ神経細胞が反応します。(イ)現実には起こっていないのに、ありありと想像しただけで、脳の中では同じ反応が起こってしまうのです。
自分の身体の動き、実際にどの筋肉を使って、身体がどういう位置にあって、それがどう変わっていくのか。精緻にイメージすることは実際に身体を動かしてトレーニングするのと、脳内では同じ神経が発火するので、実際に身体を動かしてトレーニングするのに近い効果が得られるわけです。
1.「イメージトレーニング」とはどういうことか。A.体を動かしてテレビで試合の流れを見たり、技能の向上などに役立てること |
B.体を動かして勝つ場面を想像したり、技能の向上などに役立てること |
C.体を動かさず、目を閉じて想像しているうちに、寝てしまうこと |
D.体を動かさず、頭の中に様々な状況を思い浮かべて技能の向上などに役立てること |
A.そんなことがあり得るのでしょうか。 |
B.そんなことがもちろんのことなのか。 |
C.そんなことが現実のことなのか。 |
D.そんなことは想像することはないのでしょうか。 |
A.だから | B.しかし | C.それから | D.例えば |
A.脳を鍛えるために効果的だから |
B.試合の流れを事前に予測できるから |
C.筋肉はイメージしないと動かないから |
D.脳が現実とイメージを区別できないから |
A.プロのアスリートとスポーツ選手しかイメージトレーニングをしない。 |
B.イメージトレーニングが科学的に効果があることがまだ証明されていない。 |
C.脳は現実でも、想像でも同じ神経細胞が反応する。 |
D.イメージすることは実際に身体を動かすことよりずっと効果がある。 |
2 . 茶道は日本の伝統文化 1 、日本国内 2 、海外でも認められている。今や、日本文化を理解する上で不可欠なものと言っても過言ではない。
千利休は茶の湯の心得を、「四規七則」と説いた。「四規」とは和敬静寂で、和敬は茶会での亭主と客相互の心得。静寂は茶室、茶庭の 3 静寂な雰囲気を言う。
茶道の根本とはこのように、自然体のままで季節感を大切にし、「もてなし」と「しつらえ」を基本にした生活文化だと言ってもよいだろう。亭主となった人は、まず庭園を整え、茶室の中に掛け物や水指や茶碗などを用意して、演出の準備を 4 。それらはすべて日本の風土が育んで 5 文化的な結晶と言えるもの 6 だ。だから茶道とは「日本的な美の世界」だということができる。そして亭主と客の間に 7 人間的な温もりが重要な要素となる。それを「和敬清寂」の精神と言う。 8 、人を敬い、和みの世界と、物事に動じない心を生み出す。 9 が茶道だと説いている。
日本の茶文化はまだ全民文化としての内容を備えていない。日本人は茶道を崇めて、多くの有名な家元を生んだので、茶道は民衆の中 10 大きな影響を及ぼしたが、その社会性、民衆性はなお広く深い程度にまでは達していない。日本の茶道は典型性を有しているとも言える。
1.( )A.について | B.にとって | C.に対して | D.として |
A.だけでなく | B.にすぎない | C.でもいい | D.においては |
A.清らかに | B.清らかだ | C.清らかで | D.清らか |
A.しなくてもいい | B.してもいい | C.しなければならない | D.してはいけない |
A.みた | B.いった | C.しまった | D.きた |
A.だけ | B.ばかり | C.ほど | D.くらい |
A.通う | B.通す | C.通る | D.通じる |
A.すなわち | B.だから | C.また | D.すると |
A.これ | B.それ | C.あれ | D.どれ |
A.とも | B.でも | C.にも | D.までも |
3 . 2022年4月1日に『民法の一部を改正する法律』が 1 (施行する)ことで、民法が定める成年年齢が18歳に引き下げられた。一方で成人式の対象になる年齢は、多くの自治体で20歳のままとなっている。この背景には18歳が進学・就職を 2 (控える)ているタイミングであり、飲酒や喫煙が 3 (認める)年齢も20歳のままであることが関係している。
インターネット調査の結果によると、本世代の関心事の特徴には、以下の 4 (ようだ)トピックがあることがわかっている。
(1)政治・経済・社会のニュース、第1位は「少子化対策」で43%、年々増加。(2)「ワーキングホリデー」 5 の関心が急上昇、一方で「海外旅行」は低下。円安が 6 (影響)か。
(3)ニュースソースとして「信頼できる情報源」の第1位は「テレビ」で54.4%、根強い支持。
(4)「AI」に「期待」が57%、一方で「AIが、自分の仕事を 7 (うばう)」と「懸念」も51.8%。
(5)新成人の価値観、第1位は「自分 8 (らしい)を大切にする」で半数超、「Z世代(Z世代,指出生于1995年至2009年的一代人)とまとめられる風潮」には肯定・否定ともに約3割で意見 9 分かれる。
(6) 10 (就く)たい職業の第1位は「会社員」、上位に「クリエーター(ゲームやデザイン、音楽)」、「起業家」がランクイン。
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4 . 僕らの周りには、変な言葉がいっぱいある。「ガイジン」なんていうのも、その一つだ。
アメリカやヨーロッパへ行っても、向こうの人はぼくらを「ガイジン」なんて呼ばない。
ぼくの経験でも、「あなたは日本人か?」と聞かれたことはあるけれど、「アナタ、ガイジンネ」なんて言われたことは一度もなかった。「ガイジン」に当たる言葉はあっても、そんなのを使うのは、よっぽど特別の時である。
(ア)この国では、アメリカ人もロシア人も中国人も、日本人でない人はみんな「ガイジン」である。「ガイジン」というレッテルを貼られて(贴标签)一括りにされ、何かにつけて特別な目で見られることになる。
いろんな人種の人たちが入り混じって暮らしている欧米と違って、日本ではまだ、違う人種の人たちが珍しいということもあるんだろう。で、そういう人たちを「異人」「違う人間」として、心のどこかで敬遠(敬而远之)しょうとしているのだ。
これも一種の差別(歧视)である。地球が一つの村になろうとしている時代に、こんなバカなことがあっていいはずがない。こんなことをしていたら、どんどん世界の仲間はずれにされてしまうと思う。
この問題を解決するには、「ガイジンの輸入が一番だ」と、冗談っぽく言った人がいる。
1.筆者が「ガイジン」という言葉が変だと言っている理由はどれか。A.外国の人は自分たちより下だという意味を持つから |
B.日本人ではない人を、まとめて一つの呼び方で呼ぶ言葉だから |
C.日本語の「外国人」を短くした言葉であり、正しい言葉ではないから |
D.ヨーロッパやアメリカには、日本語の「ガイジン」に当たる言葉がないから |
A.さらに | B.そして | C.あるいは | D.ところが |
A.仲間 | B.冗談 | C.差別 | D.特別 |
A.違う人種の人たちが珍しいこと |
B.いろんな人種が入り混じっていること |
C.欧米の人たちを敬遠しようとしないこと |
D.外国人を「違う人間」と敬遠していること |
A.「ガイジン」にどんどん日本に来てもらうのが、一番いい。 |
B.外国人は、日本の文化をもっと受け入れ、理解しなければならない。 |
C.世界諸国の言葉に「ガイジン」という日本語を輸入してくれればいい。 |
D.世界中の国の人たちが、日本の商品をたくさん輸入してくれることが最もよい。 |
5 . 長時間の労働が問題になっている教員の働き方について、12月6日、残業時間は1か月に45時間までという方針が出されました。
2016年の調査では、小学校の教員の82パーセント、中学校の教員の89パーセントが1か月に45時間以上残業をしています。授業以外にどんな仕事があるのでしょうか。日本では、授業の準備やテストの採点、進路の相談だけでなく、給食や掃除、部活動の指導も教員がやっています。土曜日や日曜日、そして8月の夏休み中も研修や部活動などがあってなかなか休めません。45時間以内にするためには、教員の仕事を減らさなければならないでしょう。
そこで、国は、休み時間や掃除の時間は地域の人にみてもらうこと、教員以外の人に部活動の指導をしてもらうこと、朝早くに子どもが学校へ来ることを禁止して、教員の出勤時間を遅くすることなどの方法を提案しています。(ア)、実現のための制度はこれから整えていくことになります。45時間までという方針はできましたが、タイムカードだけが45時間以内に抑えられ、(イ)の労働時間は減らないということのないように、具体的な話し合いが必要です。
1.教師の授業以外の仕事として文中で挙げられていないのはどれか。A.進路相談 | B.家庭訪問 | C.テストの採点 | D.部活動の指導 |
A.掃除の時間を高学年の先輩に見てもらうこと |
B.学生が週末に学校に来るのを禁止すること |
C.教員の週末の出勤時間を遅くすること |
D.部活動の指導を教員以外の人に頼むこと |
A.すると | B.しかし | C.それに | D.だから |
A.平日 | B.週末 | C.実際 | D.過去 |
A.小学校の教員の89パーセントが1か月に45時間以上残業をしている |
B.教員は土曜日や日曜日に給食や掃除の指導をしている |
C.教員は夏休み中に研修や部活動の指導があるため休めない |
D.残業は45時間までという方針はすでに実現されている |
6 . 山で出会う動物で、もっとも生命の危険を感じるのが熊である。本州の南側で出会う熊はッノワグマであり、1万頭以上も生息している。(ア)北海道にはヒグマがおり2千頭前後がル息しているといわれる。
警戒をしていても熊と会った瞬間は声が出ない。しかし急激な動きは禁物で、できるだけ熊から目を離さないようにし、ゆっくりと動いて熊から離れるようにすること。
熊のなかでも怖いのは子熊。かわいいのでつい近寄りたくなるが、子熊は母熊と一緒にいるとが多く、母熊は遠くから子熊を見ているケースが多い。そのため子熊にかまう(逗弄)と倍害を加えられている」と思い込んで興奮した状態で飛び出してくるのだ。これは熊だけでなく、野生動物全般的にいえること。
対処法としては熊鈴がある。熊鈴の効果についてはいろいろといわれるが、あるガイドは2か月の間に6回も熊と出会ってしまったそうである。6回とも出かけた場所が小屋の近場ということもあり、熊鈴をつけていないときであった。そう考えると、熊鈴には効果があると思える。また北海道では多くのガイドが熊撃退スプレー(喷雾)を所持している。しかし飛行機には持ち込めなかったり、熊と5~10mほど近づかないと効果がなかったりするため、無理をして持つ必要はないだろう。
(能勢博他『科学が教える山歩き超入門』エクシア出版)
1.(ア)に入れるのに適当なのはどれか。A.また | B.しかし | C.そこで | D.たとえば |
A.早くそばから離れること | B.助けを求めること |
C.こっそりと熊の視線から離れること | D.警戒して小熊に近づくこと |
A.かまっていると子熊に攻撃されるから |
B.うっかり近寄ると母熊に襲われるから |
C.ゆっくり離れても子熊は後ろからついてくるから |
D.目を離したすきに子熊に荷物を取られるから |
A.熊鈴がついている山小屋に熊が現れたことがないから |
B.あるガイドは熊鈴をつけていない時にだけ熊に会ったから |
C.熊撃退スプレーより効果があると研究で明らかになったから |
D.熊鈴があると,熊に会う回数が増えるから |
A.あまり効果がないから |
B.持つのは面倒だから |
C.持ち込むのが禁止だから |
D.色々制限があって、実用的ではないから |
7 . 電車の中でこういう光景を 1 (見かける)。若い男性が座席に座っていたところに、ある駅で一人のおばあさんが乗って 2 (くる)彼の前に立ちました。この青年は席 3 立ち、「どうぞ」と言っておばあさんに席を 4 (譲る)としました。ところが、このおばあさんは「いいえ、結構です」と、すぐに断ってしまいました。遠慮している、そう考えるのが自然ですから、この青年も「いえ、どうぞ」ともう一度譲りました。が、返事はまたしても一言、「結構です」。
いったん席を立った青年のほうも引っ込みがつかなくなったのか、席を 5 (空ける)ままおばあさんと並んで立つという妙な光景になってしまいました。何か、空気が寒さい。こうなると、他の人も「では、わたしが」などと言って座れるわけがありません。結局、この席は、おばあさんが降りる 6 空いたままになってしまったのです。
なぜこのおばあさんは断ったのでしょうか。二駅ぐらいで降りるから、座る必要はないと思っているのでしょうか。自分は席を譲ってもらうほど 7 (としより)ではないと思っているのでしょうか。あるいは足腰を鍛えるため、電車では 8 (座る)ようにしているのかもしれません。
しかし、そんな理由は別にして、柔軟に対応して好意を受け入れて 9 (やる)いいのではありませんか。人の好意は、ひとまずありがたく受け止めたいです。それが結局は、自分も好感をもたれることになります。好かれる人というのは、人の好意の受け方が 10 (上手)人でもあるということです。
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8 . 人間は生まれつき多かれ少なかれ、皆コレクターの傾向を持っているというのが私の見解であるが、 1 人間にとってコレクションとは何なのか。私の知っている七歳の女の子の趣味は、道端にころがっている薄汚い石ころを拾い集める 2 である。彼女はそれをきれいに洗って、大事にしまっておく。 3 、なぜこんなことをするのだろうか。
ものを集めるというのは、言うなれば、世界をほんの少しばかり切り取って、自分のものにすることである。 4 、その世界の断片を所有することによって、満足し、心が落ち着く。 5 こんな言い方もできるかもしれない——コレクションとは世界に秩序を見つけようとする試みである、と。この世界にまだあまり馴染み(熟识)がなく、世界というものの不可解さに圧倒される 6 の子供は、自分なりに納得できる方法で世界を知ろうとする。未知は恐怖をよぶ。知ることによって、恐怖はやわらぎ、安心できる世界が生まれる。世界を知るということは、世界の中に、 7 の秩序や法則を見つけることである。少年少女が拾い集める石ころは、世界の秩序を告げるシンボルなのである。石ころをよく知ることによって、世界を知ることができる。石ころを集めるのは地球を知る一つの試みである。そういう目で石ころを集める子供を見る 8 ではなかろうか。
9 考えてくると、コレクションには、教育的な働きがあることがわかってくるはずである。人間が自然 10 の知識を蓄えて、学問をつくりあげたのも、もとはといえば、自然のさまざまな生物や無生物を拾い集め、それに名前をつけたところに出発点があった。子供はそういう人類の知的活動の初期の段階を無意識のうちに反復しているのかもしれない。ものを収集することは、子供が自然に身につける最初の勉強法なのである。
1.( )A.そろそろ | B.なかなか | C.そもそも | D.まだまだ |
A.こと | B.もの | C.の | D.ため |
A.じつに | B.いったい | C.または | D.あるいは |
A.そして | B.もう | C.だが | D.では |
A.たとえば | B.あるいは | C.しかし | D.ところで |
A.のみ | B.だけ | C.ばかり | D.しか |
A.たくさん | B.本当 | C.少し | D.何らか |
A.べき | B.はず | C.わけ | D.から |
A.ちょっと | B.こんなふうに | C.それほど | D.そんな |
A.に対して | B.にとって | C.として | D.について |
9 . 最近、東京や大阪など大都市では住宅不足が大きな問題になっている。なぜこんなに住宅が足りないのか。その理由は簡単である。大きな都市に会社や工場がたくさんできて、人口が集中した。しかしそこで働く人たちの住むところはあまりない。もしあったとしても、とても高いし、環境もよくないので、とても住むことができない。そこで人々は多少遠くても、郊外に移らなければならなくなった。郊外の住宅から会社まで片道二時間以上も通っている人もたくさんいるそうだ。
ところで日本人はよく働くと言われている。今日の日本の社会がこれほどまでに発展し、世界でも一位、二位を争う経済大国になったのも、日本人のまじめに、一生懸命働いてきたおかげであると言ってもいいだろう。昼間は会社のために一生懸命働いて、仕事の帰りに部長とそとでちょっと一杯。せっかくの日曜日も、付き合いゴルフ…と日本人は忙しすぎる。ゆっくり休む暇もない。
そういえば日本の電車に乗ると、居眠りをしているサラリーマンをよく見かける。なんとかこんな満員電車の中で眠れるなあ、と思っていたが、それなりの理由のあることがわかってきた。朝は早く起きて会社へ出かけ、会社では仕事に追われ、夜は遅く帰って、ゆっくりテレビを見る暇もなく、風呂に入って寝るだけ。疲れて当然である。
日本人はよく働くどころか、働きすぎが問題であるが、働くのは大いにけっこう。しかし、仕事のあとや、休みの日にはゆっくり仕事の疲れをとり、明日へのエネルギーを蓄えたいものである。
1.大都会に会社や工場ができた結果、どうなりましたか。A.人口が集中した | B.人々が疲れるようになった |
C.住宅が高くなった | D.通勤時間が短くなった |
A.家族のためにサービスする | B.仕事もなくても付き合いが多い |
C.日曜日はゆっくり休む | D.土曜日も日曜日もない |
A.お風呂に入って寝る | B.仕事の残りをする |
C.テレビを見る | D.家でお酒を飲んで寝る |
A.遠くに住んでいるから | B.気持ちがいいから |
C.疲れすぎているから | D.満員電車だから |
A.ゆっくりテレビを見ること |
B.風呂に入って早く寝ること |
C.ゆっくり休んで、明日へのエネルギーを蓄えること |
D.働き過ぎないこと |
10 . 仕事で疲れ切って、家ではごろごろしてテレビばかりを見ている父親はあまり存在感がない、まるで透明人間みたいだ、という子供の文章がありました。
①これではいけない。子供たちに、父親が働いている姿を見せたらどうか。そういう意見もあって、ある母親は子供を連れて、父親が働く工場へ行くのです。その子供が参観の日記を書きました。
「友達のお父さんが、どこかの課長さんだとか、放送局に勤めているかという時、私はいつも黙っていました。『私のお父さんは工場のコックさんだ』というのが、なんだか②はずかしくてならなかったのです。でも、私は、今日からそれが平気で言えるような気がします。」
その子は初めて、白いコック帽子を被った父親の働いている姿を見ます。野菜サラダを作っている。びっくりするほど早い手つきで仕事を進めている。
「今まで、あんなお父さんを見たことがありませんでした。何か③よその人のような気がするくらいでした。でも、やっぱりわたしのお父さんでした。お父さんは、はずかしそうな顔などちっともしていません。私はだけが、なんではずかしがっていたのかと思うと、なんか④わるいことをしていたような気がしました。」
お昼のサイレンが鳴る。大勢の工員さんたちが集まる。「大勢の工員さんたちが、待ちかまえていたようにたべているのを観ると、私までなんだか嬉しくなりました。⑤みんな残さず食べてもらえるかと、じっとそれを見ていました。」
現場を踏んだことで、子供の父親観が変わるのです。そう思ってじっと見ている子の心臓の音が伝わってきます。「お父さんの働く場所」という現場で、子供は家にいる父親とは別の父に出会うことができたのです。
1.①「これ」は、何を指すか。A.父親が家でテレビばかり見ていること |
B.父親が仕事で疲れ切っていること |
C.子供が父親の存在を感じないこと |
D.子供が父親の働く工場へ行くこと |
A.テレビばかり見ている父親に料理ができるとは思えなかったから |
B.コックさんなのに、家では疲れていて、全然料理をしようとしないから |
C.コックさんといっても、放送局ではなくて工場のコックさんだから |
D.友達に言えるような立派な仕事を父親がしているとは思えなかったから |
A.家で何もしない父親が生き生きと仕事をしていたから |
B.子供が来たのに父親が無視して仕事をしていたから |
C.父親が会社の課長が放送局の人間のように見えたから |
D.父親の白いコック帽があまり似合っていなかったから。 |
A.友達に対してずるい | B.父親に感謝したい。 |
C.友達に対して卑怯だ | D.父親にもうしわけない。 |
A.子供たち | B.工員さん | C.コックさん | D.工場の昼食 |