1 . お父さんがもらってうれしいのは「手紙やメール」。6月16日の「父の日」を前に日本生命保険が実施したアンケート調査で、父親が( ア )ものとして「手紙・メール」が上位に挙げられた。また、若い父親ほど「酒類」は希望しない傾向も見られた。
父親側に贈られたいプレゼントを尋ねたところ、1位「食事・グルメ」、2位「酒類」、3位「衣類」( イ )「手紙・メール」が4位入り。一方、(ウ 贈る側)が予定しているプレゼントでは、上位3位入りした項目は共通したが、4位は「現金・(エ 金券)」で、「手紙・メール」は9位にとどまった。父親の年齢別にみると、50~70代は「酒類」の希望が多く、20~30代では「酒類」よりも「現金・金券」を上位に挙げており、若者のアルコール離れなどを反映したとみられる。
調査は5月1日~5月31日にインターネットで10~70代の男女1万3841人を対象に実施した。
1.(ア)に入れるのにもっとも適当なものは次のどれか。A.贈りたい | B.贈らせたい | C.贈られたい | D.贈ってあげたい |
A.について | B.にとって | C.につながって | D.につづいて |
A.配偶者・娘 | B.子供・配偶者 | C.配偶者・妻 | D.息子・配偶者 |
A.特定の範囲で金銭の代わりに通用させる券 |
B.特定の範囲で金銭の代わりに通用させる金貨 |
C.特定の範囲で金銭の代わりに通用させるコイン |
D.特定の範囲で金銭の代わりに通用させる紙幣 |
A.若者も酒が大好きです。 |
B.60代の父親は酒が好きです。 |
C.「父の日」に母が父へ贈る上位のプレゼントは「衣類」、「食事・グルメ」、「酒類」、「手紙・メール」です。 |
D.「父の日」に父が一番もらいたいプレゼントは現金と金券です。 |
2 . ジャンケン(石头剪刀布)というのは、グー(石头,拳头)、チョキ(剪刀)、 パー(布)の3種類で勝敗を決めるゲームだ。
ご存知のように、それは完全に運に頼るゲームです。一般的に、勝ち負けに年齢、性別、体格などとは、まったく関係がない。しかし、人間の心理状態をよく見てみると、比較的勝ちやすい状態を作ることができる。例えば、相手が「よし!絶 対に勝ってやるぞ!負けないぞ!」という強い闘志が感じられる時には、パーを出すことを勧める。なぜなら、やる気になっている相手は、自然と体に力が入り、グーを出しやすくなるからだ。また、ジャンケンでは、やる気のない人はパーを出しやすくなるので、相手にやる気が感じられない時には、あなたはチョキを出せばいい。(ア)、かっこつける(耍酷)時に、自然とチョキを出してしまうので、 かっこつけたがる相手には、グーを出せばいい。
ジャンケンは運による勝負ではないということは、お分かりになっただろう。勝っためには、相手を知ることが大切だ。したがって、ジャンケンをする時には、相手の様子を見ることだ。相手の状況をよく察してから、出すべき手を考えたほうがいいだろう。
1.文中の(ア)に入れるのに最も適切なものはどれか。A.さらに | B.それで | C.しかも | D.だから |
A.何も出来ないので、運に頼るしかない。 |
B.相手の心理状態をよく観察する必要がある。 |
C.勝負の相手に選ばれる人は若ければ若いほどいい。 |
D.相手がやりたがらない時、勝負したほうがいい。 |
A.相手が「よし!絶対に勝ってやるぞ!」と言っているから |
B.相手の顔を見て、相手がパーを出さないと推測できるから |
C.相手がかっこつけたがっていると簡単に判断できるから |
D.相手は自然と体に力が入り、グーを出しやすくなるから |
A.グー | B.チョキ | C.パー | D.何でもいい |
A.強い闘志が感じられる時 |
B.かっこつけたがっている時 |
C.やる気が感じられない時 |
D.相手の状況があまりよくない時 |
3 . 私の兄は、現在、京都のある大学で環境デザインを勉強している。兄によると、この学部は若い先生が多く、授業もとても活気がある( 1 ) 。先生たちの考え( 2 )、いい授業をする( 3 )何より大切なのは、教師と学生の間の知的な相互作用であり、その考えから、学生たち一人ひとり積極的に授業に参加できる( 4 )、少人数制のクラスになっているそうだ。また、学生たちによる自主的な活動も盛んだということだ。私は( 5 )を通じてこの大学についていろいろ知るようになった。来年は私もこの大学に入るべく、努力するつもりだ。
1.( 1 )A.そうだ | B.ようです | C.らしいです | D.みたいです |
A.へは | B.とは | C.には | D.では |
A.のが | B.上に | C.上で | D.のは |
A.ように | B.ために | C.のに | D.には |
A.大学 | B.先生 | C.学生 | D.兄 |
4 . 今日、コミュニケーションの手段としてメールは欠かせない(注1)ものになった。パソコンあるいは携帯電話を通じて、日常的にメールのやりとりが行われている。簡単で便利、しかも速くて、費用もあまりかからない。メールが好まれるのは当然と言えよう。
しかしメールは、たやすく(注2)利用できる一方で、書き方や使い方を間違えたり、必要な情報がうまく伝わらなかったりすることも多いようだ。気がつかないうちに、相手を不快(注3)にしたり、誤解を招くこともある。またメールには、メール独自のルール(注4)のようなものもある。したがって、思わぬ失敗をしないよう、メールの書き方とマナーの基本を知っておく必要がある。
(注1) 欠(か)かせない: 欠くことができない
(注2) たやすい: 容易である
(注3) 不快(ふかい): いやな気持ちになる
(注4) ルール: 規則
1.メールの利点として合わないものはどれか。
A.書き方が簡単だ。 | B.費用が少ない。 |
C.速く着く。 | D.いつでも送れる。 |
A.迷惑メールだと思われたから |
B.間違えて相手に送信してしまったから |
C.言いたいことをうまく言えなかったから |
D.何度も送ったが、送信に失敗したから |
A.メールはいつでもどこでも気軽に利用できる。 |
B.メールは人々にいろいろな便利をもたらす。 |
C.メールの書き方とマナーの基本を知っておく必要がある。 |
D.メールは情報がうまく伝わらなかったりすることがある。 |
5 . 「先生、学校を休みがちな娘のことで、相談にのってください。」久しぶりに電話をかけてきたのは、20数年前の卒業生でした。「高校生の頃は①よく保健室(注1)に行ってたけど、私、相談する人がいなくて…」
予約をして相談するほどの問題でも、専門の医者に見てもらうほどでもない。ちょっと聞いてみたいことや、すぐに答えがほしい内容など、かつては、おじいちゃんやおばあちゃんが教えてくれたり、近所の人たちとコミュニケーションをしたりすることで解決したような問題です。親たちは②そういう些細(注2)な問題で悩んでいるのです。
子供が困ったとき、学校には保健室があります。しかし、気軽に親の相談にのってくれるところはありません。親の心の問題も体の問題も、交番(注3)で道を尋ねるくらい簡単に利用できる③「親のための町の保健室」があるといいですね。学校や社会がどんなに頑張っても、子供を直接育てているのは親なのですから。
(注1) 保健室: 学校にけられる、病気やけがなどにできるところ
(注2) 些細: わずかな、取るに足りないこと
(注3) 交番): 町の 各地域にけられる警察の施設
1.① 「よく保健室(ほけんしつ)に行ってた」のはだれか。
A.学校を休みがちな娘 | B.予約をして相談する人 |
C.電話をかけてきた卒業生 | D.相談にのってくれる先生 |
A.学校の先生を予約して相談するような問題 |
B.専門の病院へ行って医者に見てもらうような問題 |
C.周りの人と交流したりすることで解決できるような問題 |
D.交番(こうばん)に行って警察に相談にのってもらうような問題 |
A.交番(こうばん)で道を尋ねても簡単に教えてくれないから |
B.親が子育ての問題を相談できる場所がないから |
C.近所(きんじょ)の人とコミュニケーションをしなくなったから |
D.専門(せんもん)の医者に相談しても、すぐ答えが出ないから |
6 . 私は贅沢(注1)が大好きである。贅沢は人を笑顔にさせる。何よりも贅沢は人生の質を高めるのに必要なものと私は信じているから。
では、何が贅沢で何が贅沢ではないというのだろう。以前はお金を出せば手軽に贅沢を十分に楽しめた。おしゃれな空間で、おいしいお茶と、そこで過ごす時間を買っても惜しくなかった。
しかし、収入も厳しくなり、家計(注2)を考えると①そういう贅沢をしていられない。かわりに考え出したのが②「なんちゃって贅沢」である。例えば、大自然の中でお弁当を食べる時間、100円ショップで買ってきた鳥の声を録音したCDをかけながらコーヒーとともにゆっくり新聞を読む時間、これらを贅沢と言わずに何と言おうか。
質的には以前と何も変わっていない。いつも心に少しの余裕があると、人生はもっと豊かになると思う。
(注1) 贅沢: 必要以上の金や物を使うこと
(注2) 家計: 一家の収入や支出など
1.①「そういう 贅沢」とは具体的にはどんなことか。
A.大自然の中でお弁当を食べること |
B.鳥の声が入っている100円のCDを聞くこと |
C.コーヒーを飲みながら新聞を読むこと |
D.おしゃれな空間で、おいしいお茶を飲んだりすること |
A.金をあまりかけずに、心に余裕を持たせる時間の過ごし方 |
B.人を笑顔にさせ、人生の質を高めるのに必要なこと |
C.おしゃれな空間で、おいしいお茶を飲んだりすること |
D.家計を考えながら、やりくりする暮らし方 |
A.お金さえあれば、人生の質を高めることができる。 |
B.心に余裕があれば、金が少なくても人生が豊かになれる。 |
C.「なんちゃって贅沢」は本当の贅沢とは言えない。 |
D.収入が厳しくなると、家計を考えなければならない。 |
7 . 私は5人兄弟の真ん中。父は65歳、母は60歳になる。父は30年以上中学校で英語を教えていたが、3年前に仕事をやめ、今は家で小さな英語の塾(注)を開いている。教えることが好きで、今はお金のためというより自分の趣味として近所の子供たちに週3回英語を教えている。母は働いたことはない。料理が上手で、毎朝みんなの弁当を作ってくれている。特別お金があるわけではなかったが、私たちはとても幸せだった。母は私が学校から帰るといつもやさしく「お帰りなさい」と言って迎えてくれた。悪いことをして怒られたこともよくあったが、とてもやさしい母だ。
今年一番下の弟が結婚したので、家には父と母だけが残っている。夫も賛成(さんせい)してくれているので、東京でいっしょに住もうと言ったが、元気なうちは自分たちだけで生活したいと言っている。ちょっと心配だが、しばらく両親二人だけのほうがいいかなと思っている。
(注) 塾(じゅく): 主に学生に学習(がくしゅう)の補助(ほじょ)を行うところ
1.筆者の母親について正しい説明はどれか。
A.塾や中学校で英語を教えている。 |
B.ずっと家庭主婦をしている。 |
C.毎日近所の子供に弁当を作っている。 |
D.筆者の父親の仕事を手伝っている。 |
A.筆者の夫 | B.筆者 | C.筆者の弟 | D.筆者の両親 |
A.筆者の父親は元気だが、母親は最近体の調子がよくない。 |
B.筆者は両親が二人だけで生活していることに賛成だ。 |
C.筆者は子供のとき悪いことをしてよく両親に怒られてばかりいた。 |
D.筆者の一番下の弟は結婚前も両親といっしょに住んでいなかった。 |
8 . 人間は年とともに老化してゆく。①このことは避けることができない。問題は、自分の老いの程度を知らず、いつまでも若いつもりで無理をして失敗してしまうことである。
しかし、老眼であると知って、眼鏡を使えば、それをカバーできるように、人間は老化をカバーする方法もいろいろと考察してきた。
自分の老化の程度を知るときに、身体のほうは比較的わかりやすいのではなかろうか。しかし、心のほうは、あんがいわかりにくい。
心の老化を測る尺度のひとつとして、「最近の若い者は」という非難を口にしたり、したくなる、ということがある。
若い者といってもいろいろといるはずだ。それをひとからげにして、「最近の若い者」という言い方でとらえてしまうのは、( ア )という対立の「( イ )」のほうに自分の身を置いていることを意味している。これは、立派な老化現象である。
(河合隹雄『「老いる」とはどういうことか』講談社より)
1.①「このこと」とは何か。A.人間はだんだん老化してゆくということ |
B.人間はいつまでも老化することはないということ |
C.人間は自分の老い程度を知らないということ |
D.人間はいつまでも若いつもりで無理をして失敗してしまうということ |
A.ア:老と若 イ:老 |
B.ア:老と若 イ:若 |
C.ア:身体と心 イ:身体 |
D.ア:身体と心 イ:心 |
A.人間はいろいろな方法を用いて老化をカバーすることができる。 |
B.身体の老化は認識しやすいが、心の老化はなかなか認識できない。 |
C.「最近の若いものは」ということばは非難に用いるよくないことばである。 |
D.若い者といってもいろいろいるはずなので、「最近の若いものは」とは言ってはいけない。 |
9 . 今日の朝、いつもと同じように車に乗って川の向こうにある事務所へ向かう。川を渡るには料金所で橋利用料を払わなければならない。私は車を買ってからもう3年間で、20万も払ってしまった。そして、毎朝入口で長い列を作って待っていた。( ア )、今朝、橋の入口では列を作って待っている車が 1 台も見えなかった。私は車に乗って入口に近付いていると、「今日から通行無料」という紙が貼ってあるのを見 た。「いいね。料金はたいへんだった。でも、おかしいなあ。何の知らせもないで通行無料になるのは。」
事務所に着いて新聞の朝刊を読んで分かったのだが、これは昨日の晩に起こった通行切符盗難事件と関係があったのである。
新聞では、昨日の晩、料金所の事務室に泥棒が入り、紙幣印刷工場から運ばれてきたばかりの5千万円分の切符が全部盗まれたそうである。
その切符は全市のすべての橋渡りに使えるもので、1日百万ぐらいの収入と関係している。警察はいろいろ調べたが、まだ分からない。市役所は一晩会議をして最後に全市の橋を渡る料金徴収は今朝0時からやめることにしたそうである。
「もう10数年も徴収したから、やめても道路建設者は損しないだろう」と役員の 1 人が言った。
「今度、一番残念がっている人は泥棒だろう。」 ここまで聞いて、私は首を縦に振って、心の中で「泥棒さん、おかげさまで」と喜んだ。
1.文中に(ア )に入れるのに最も適当なものはどれか。
A.ところが | B.それで | C.あるいは | D.ところで |
A.橋利用料を払うにはたくさん時間がかかるから |
B.紙幣印刷工場は通行切符ができなかったから |
C.料金所で通行切符が盗まれたから |
D.道路建設には料金がかからないから |
A.せっかく盗んできた切符が売れなくなるから |
B.自分のことが警察に知られて調べられているから |
C.いつか捕まってしまうだろうと心配しているから |
D.もっと多く盗めばよかったなあと後悔しているから |
A.これから長い列を作って待つことが無くなってくやしい気持ち |
B.朝こんなに重大なニユースが読めてびっくりした気持ち |
C.切符を取ることをずっと前から待っていたので、今度安心した気持ち |
D.今度の事件で橋利用料が無料になってとても喜んでいる気持ち |
A.何の知らせもせずに橋利用料が無料になった。 |
B.10数年も徴収したけれど道路建設者は損している。 |
C.警察はいろいろ調べたが、泥棒の姿はまだわからない。 |
D.橋利用料を払うのはやめることになっている。 |