1 . 人は子供を躾ける(教育)際に「ちゃんとしなさい」と 1 (言う)がちです。
しかし、そう言っている大人が「ちゃんとできているか」というと、できていないことが多いのではないでしょうか。ある日、約束 2 破ったMさんの娘が妻に 3 (叱る)いました。なかなか素直になれない娘に対し、Mさんは「約束はちゃんと 4 (守る)といけないね」と優しく言いました。
すると娘に「お父さんも約束守らないでしょう。お菓子を買ってあげると言って、買ってくれ ない。公園 5 連れて行ってあげると言って、連れて行ってくれない」と次々に言われ、Mさんは 6 (恥ずかしい)なりました。
いつも子供 7 「ちゃんとしなさい」と言いながら、自分ができていなかったことを 8 (はんせい)したMさんは「約束を守れていなくてごめんね」と詫び、「これから公園に行って、お菓子も買いに行こうね」と言って一緒に出かけたのでした。
その後、娘が「お母さん、約束を守れなくてごめんね」と素直に 9 (謝る)姿を見て、まずは自分が「ちゃんとする」ことの 10 (大切)を学んだのでした。
1.2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
2 . 2022年6月、ある絵本が発売されました。和歌山県に住んでいる、目が不自由な男の人と小学生の話です。
男の人は毎朝、バスに乗って仕事へ行きます。目が 41 ので、一人でバスに乗るのがとても不安でした。ある日、バス停で小学生の女の子が男の人に「バスが来ましたよ」と声を 42 ました。そして、そっと腰に手をあてて、バスに乗る 43 を手伝いました。女の子が卒業してからもずっと、たくさんの小学生たちが男の人を助け 44 ました。子どもたちの 45 にとても感動しました。
町を歩いていると、時々、白いつえを持っている目が不自由な人を 46 。もしその人が困っていたら「どうしましたか」「お手伝いしましょうか」と話しかけるといいそうです。そして一緒に歩くときは自分のひじや肩を持って 47 、少し前を歩きます。決して、手や服を引っぱったり、後ろから押したりし 48 。
また、交差点や駅など 49 ある点字ブロック(盲道)の上で立ち止まったり、物を置いたり50 ことも大切です。点字ブロックは、目が不自由な人がつえで道を確認しながら歩くためのものだからです。
みんなが思いやりを持って、助け合うことができる社会になるといいなと思います。
1.A.見ない | B.見せない | C.見えない | D.見られない |
A.し | B.させ | C.だし | D.かけ |
A.の | B.もの | C.こと | D.もと |
A.あい | B.はじめ | C.つづけ | D.ぬき |
A.かわいさ | B.うれしさ | C.まずしさ | D.やさしさ |
A.見つかります | B.見つけます | C.見られます | D.見かけます |
A.あげて | B.もらって | C.くれて | D.やって |
A.てもいいです | B.なくてもいいです |
C.てはいけません | D.なくてはいけません |
A.に | B.で | C.が | D.の |
A.する | B.しない | C.した | D.しなかった |
3 . 2024年1月1日午後4時10分頃、石川県の能登地方で大規模な地震が発生した。強い揺れと津波によって建物は倒壊し、道路の陥没や火災が起きるなど、大きな被害が出た。( ア )、自宅に住めなくなった住民が避難を余儀なくされ(被迫)、不便な生活を送っている。
今回被害が大きかった地域は、1月の平均気温が約3度という寒さが厳しい場所だ。停電が続いているところも多くある。そのような状況の中で心配されていることの一つに「低体温症」がある。「低体温症」とは、身体内部の体温が35 度以下になり、激しい震えや判断力が低下するといった症状が表れることだ。体温が下がり続けると、命に関わる場合もある。
今回の地震直後、お笑い芸人のやす子さんが、災害時の寒さ対策について投稿したSNSが話題になった。例えば、カッパ(雨衣)は本来、服の上から着るものだが、服の中に着ると寒さを防ぐことができるそうだ。また、カイロ(一次性取暖片)は肩甲骨の間に貼ると体が温まりやすいこと、寝袋の中に丸めた新聞紙を入れると保温効果があることなど、元自衛官としての知識を活かし、情報を発信した。そしてそれを俳優の山下智久さんが、日本語がわからない人のために英訳しSNSに投稿した。すると、大勢の人が二人の投稿に対して感謝のメッセージを送った。
地震はいつ発生するかわからない。普段から災害時を想定し、準備をしておく必要があるだろう。そして、これから被災地のために何かできることはないか、考えることも大切だ。
1.文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.ところが | B.つまり | C.そのため | D.また |
A.被災地で低体温症が起きたら、命を失うかもしれない。 |
B.今回被害が大きかった地域で低体温症が起きやすい。 |
C.激しい震えや判断力が低下することで体温が下がり続ける。 |
D.低体温症の症状として体温や判断力の低下が挙げられる。 |
A.対策を投稿したやす子さんはもともと自衛官だった。 |
B.カッパを服の上に着ると寒さを防ぐことができる。 |
C.寝袋の中に丸めた新聞紙を入れると体がたまりやすい。 |
D.やす子さんがSNSに投稿した対策は多言語で書かれた。 |
A.災害時の準備対策 |
B.やす子さんのSNS投稿 |
C.元自衛官としての知識 |
D.投稿に対する感謝のメッセージ |
A.能登地方の被災者は今も不便な生活を送っている。 |
B.普段から低体温症の対策と予防方法を覚えるべきだ。 |
C.SNSは災害時の情報収集に大きな役割を果たしている。 |
D.防災対策の重要性と被災地への支援を呼びかけたい。 |
4 . 野生動物と付き合っていると、彼らが人間を受け入れる態度に頭の下がる思いがすることがある。過去に人間にひどい目にあわされたおかげで、多くの野生動物たちは人間を恐れ、時には激しい敵意をむき出し(毫不掩饰)にする。しかし、こちらが危害を加えないことがわかると、しだいに(渐渐地)寛容になり、最後には一緒にいることを許してくれるようになるのだ。
それは動物に記憶力がないせいだと思っている人が多い。恨みを感ずる前に、悲劇が起こったことすら忘れてしまうというわけだ。しかし、ゴリラ(大猩猩)を見ていると、とてもそうは思えなくなる。
コンゴの森で、私と一緒に働いていた男がゾウの密猟(非法狩猎)をしたことがあった。私は彼を首にしたのだが、その後彼は兵隊と組んでゴリラの集団を襲撃した。メス二頭が銃で殺された。二ヶ月後、彼は森を歩いていたときに、そのゴリラの集団に出くわし、オスゴリラに襲われた。体中に深い咬み傷を負い、彼は死体で発見された。ゴリラが人を襲うことも、深手を負わすほどの攻撃をすることもめったにないことだ。彼が襲われたのは、ゴリラが仲間を殺した彼に特別の敵意をもっていたからにちがいない。
しかし、ゴリラたちが彼以外の人間を襲うことはなかった。ゴリラは危険な人間と安全な人間ときちんと見分けていたのである。
1.文中に「ひどい目にあわされた」とあるが、その意味はどれか。A.残酷なことをされた。 | B.やさしくしてもらった。 |
C.いつも無視された。 | D.自由にさせてもらった。 |
A.人間が人間を許す。 | B.野生動物が人間を許す。 |
C.人間が野生動物を許す。 | D.野生動物が野生動物を許す。 |
A.野生動物が人間に襲われたこと。 | B.野生動物が互いに闘い合うこと。 |
C.野生動物が人間を襲うこと。 | D.野生動物は記憶力がないこと。 |
A.ゾウの密猟をしたから | B.ゴリラの森に入ったから |
C.銃を持っていたから | D.ゴリラの仲間を殺したから |
A.野生動物は人間と一緒にいることが好きだ。 |
B.野生動物は危険な人間と安全な人間をちゃんと見分ける。 |
C.ゴリラは危険な人間に対して寛容だ。 |
D.野生動物は人間を襲うことはしない。 |
5 . 自然の豊かな公園で20分過ごすだけで、メンタルヘルス(心理健康)が向上し、幸福感を得られるとする「公園20分間リラクゼーション(放松)法」が最近、中国で大きな話題となっている。そして、都市部に暮らすサラリーマンは昼休みになると次々と会社から公園に足を運んで、そこで昼食を食べる人もいるそうだ。
そのリラックス方法が大きな話題となっているのはなぜだろうか。公園での散歩はとても簡単で、コストもかからない。お金を1円も使わずに、幸福感を得ることができるため、忙しい仕事の合間(间歇)に公園に行って、疲れた体やメンタルを整えるというのが、現代人が「心の充電」をする手軽な方法となっている。それが大人気となっていることは、多くの人が、メンタルケアや身心の健康をより重視するようになっていることを反映しているほか、自分の精神的豊かさに目を向ける若者が増えていることも示している。
医者によると、公園で20分間過ごすというのは、短期的に見れば、何かのトラブルが原因のストレスを解消する効果的な方法となるということだ。( ア )、長期的に見ると、それだけに頼って問題を解決することはできないのだ。ストレスが大きく、なかなか解消できない時には、心療内科などを受診し、専門家に助けを求めなければならない。
1.文中の「そこ」の指すことはどれか。A.レストラン | B.会社 | C.公園 | D.自分の家 |
A.公園での散歩はとても簡単でお金もかからないこと。 |
B.多くの人がメンタルケアや身心の健康をもっと重視するようになったこと。 |
C.自分の精神的豊かさに関心を寄せる若者が増えていること。 |
D.今では、体の健康より心の健康のほうが重視されていること。 |
A.簡単でコストもかからないから |
B.疲れた体やメンタルを整えられるから |
C.仕事中にもいつでもできるから |
D.公園で昼食を食べられるから |
A.そして | B.ところで | C.そこで | D.しかし |
A.「公園20分間リラクゼーション法」はトラブルにしか効果がない。 |
B.「公園20分間リラクゼーション法」はどんなストレスにでも効果がある。 |
C.「公園20分間リラクゼーション法」だけに頼らず、必要な時は専門家のアドバイスを受けるべきだ。 |
D.「公園20分間リラクゼーション法」はあまり使わないほうがいい。 |
6 . 「負けないで。君は一人じゃない。」
今朝、車で駅に向かっている時、赤信号で止まっていると、ラジオから懐かしい曲が流れてきました。ずっと聞いていなかった曲です。隣に座る高校生の娘に「これ、お母さんの若いころの応援歌だったのよ。」と言ってしばらく聞いていると、涙が出そうになって困りました。「お母さん、青。」という娘の声で、慌ててアクセル(加速器)を踏んだのですが、娘に笑われてしまいました。
20 代の初め、会社に勤め始めてすぐのころの私は、毎日失敗ばかりして泣いていました。よく叱られ、人間関係にも悩んでいました。そんな時、いつもこの曲を聞いていたのです。「負けないで。君は一人じゃない。」という言葉に慰められ、この曲を聞くと、頑張ろうという気持ちになりました。
あれからもう 20 年です。泣きたくなるような苦しいことも、いつのまにかなくなりました。今はきっと幸せなのだと思います。今日、本当に久しぶりにこの曲を聞いたのですから。
1.文中に「涙が出そうになって困りました」とあるが、誰のことを指すか。A.「私」 | B.娘 | C.歌を歌う人 | D.ラジオのアナウンサー |
A.「私」が慌ててアクセルを踏んだから |
B.青信号なのに、「私」が車を止めたから |
C.涙が出そうになったことを「私」に知られたくなかったから |
D.信号が変わったことに「私」が気づいていなかったから |
A.苦しい時に自分を慰めてくれた思い出の曲。 |
B.苦しい時代の自分を思い出させる嫌いな曲。 |
C.若いころの自分を思い出したい時に聞く大切な曲。 |
D.若いころの悩んでいた自分に聞かせたい曲。 |
A.今は家族を応援してあげられるようになったから |
B.今は「応援歌」を聞く必要のない毎日が過ごせているから |
C.今でも苦しいことがあるが、「応援歌」を聞くと頑張れるから |
D.今でも泣きたくなるようなことはあるが、応援してくれる家族がいるから |
A.高校生の娘は涙が出そうになった「私」を見て笑った。 |
B.「私」は若いころ会社での人間関係がうまくいった。 |
C.「私」はこの曲を聞いて、今は幸せだと感じた。 |
D.「私」は今仕事に関する悩みがまったくない。 |
7 . お金を持っていると問題が解決できるような気がする。実際には、お金自体が問題を解決するわけではなく、お金を受け取ることで何かを行う人々がいるからこそ、問題が解決される。例えば、「食べ物」をお金で買うことができる。しかし、お金自体を食べることはできない。お金と交換できる「食べ物」は、製造過程や流通過程を経て、お店で適切に管理されて、その全てのプロセスに関わる人々がいるからこそ、お金と商品を交換できることができる。(ア)、お金自体に価値はない。
しかし、お金には確かに力がある。それは「選択の力」である。もし高級食材を選びたいのであれば、多くのお金を払うことで、その選択が可能になる。このように、お金が私たちに選択をさせる力を持っていることは確かである。
ジンパブェ(国名,津巴布韦)の例を取り上げると、お金の価値が下がり、「お金」をたくさん持っていても、それによって生活水準が向上するわけではない。生産力や、それを支える社会の仕組みがなければ、お金の価値は失われてしまう。また、お金を貯めることの真の価値についても考えさせられる。もし全ての人が老化し、働く人がいなくなったら、どれだけのお金を持っていても、意味がなくなってしまう。
1.文中に「問題が解決される」 とあるが、 どうやって解決するか。A.お金をたくさん持っていると問題が解決できる。 |
B.人々はお金を利用して行動することで問題を解決する。 |
C.お金を貯めることで問題を解決する。 |
A.また | B.ところで | C.つまり | D.それに |
A.お金で高級食材を買うこと | B.お金を貯めること |
C.お金の価値が下がること | D.お金をたくさん持つこと |
A.お金の価値がない。 | B.意味がわからない。 |
C.ものが食べられない。 | D.お金の価値が下がる。 |
A.お金の選択力 | B.お金と商品 |
C.お金を貯めること | D.お金の本当の価値 |
8 . 日本財団が17~19歳の 1000人を対象に実施する「18歳意識調査」で、「将来結婚したいか」と聞いたところ、女性·男性ともに「したい」が4割超、「どちらかと言えばしたい」を含めれば6割 超の人が結婚を望んでいた。
しかし、「実際に結婚すると思うか」の問いに対して、「必ずする」は男性19.2%、女性は 13.7% にとどまった。結婚を「必ずする」「多分する」と回答した人に理由を聞いたところ、女性·男性ともに「好きな人と一緒にいたい」が6割を超えたが、「子どもを育てたい」は女性44.2%、男性36.3%。 今では結婚と子育てが必ずしも( ア )ことが浮き彫りとなった。結婚を「多分しない」「絶対しない」と回答した人の理由を聞いたところ、男性は「パートナーがいない、見つからない」が 47.3% で最も多い。
一方女性は、「1人でいるほうが精神的に楽」52.3%が、「パートナーがいない、見つからない」 44.1%を大きく上回った。(イ )、女性は「子どもを育てたいと思わない」36.9%、「自由を失いたくない」35.1%、「家庭よりも優先したいことがある」22.5%など、男性よりも「しない」 メリットを積極的に評価しているようだ。
1.文中の 「どちらかと言えばしたい」 の割合はどれぐらいか。A.1 割 | B.2割 | C.4 割 | D.6割 |
A.結びついている | B.結びついていない |
C.分けている | D.分からない |
A.1人でいるほうが精神的に楽だから | B.パートナーがいないから |
C.子どもを育てたくないから | D.自由を失いたくないから |
A.しかし | B.それで | C.ところが | D.さらに |
A.調査しないこと | B.子どもを育てないこと |
C.結婚しないこと | D.仕事をしないこと |
9 . 最近の親が学校教育に期待することの第1位は「自信をもてるように、明るく前向きな思考を身につけられるようにしてほしい」となっている。「個性や独自性」·「思考力や課題解決能力」よりも、「自信や自己肯定感」が上位に来ているわけだ。
でも、最近の子どもたちの「自信や自己肯定感」は、どんどん減ってしまっている。なぜなら、多くの家庭が知らず知らずのうちに「自信や自己肯定感」をなくす教育をしてしまっているからだ。子どもに対して、「君ならできる」という予言を本人にも周りにも言い続けたほうが、その子の自己肯定感が上がり、実際にその予言通りになる確率が上がるだけだ。
これに関して、1つ勘違いしないでほしいのは、「その子が達成できそうなことに関して予言をする」のと、「その子が達成できるかどうかわからないことに関して予言をする」のとでは、天と地ほどの差がある。
多くの人は、「私の息子は、この前英検準2級を取ったから、今度は2級が取れるだろう」というように、できそうなことに関して予言をする。「もしできなかったら、子どもが傷付くから」と考えて、その子が達成する確率がかなり高いと思うことしか口にしない傾向がある。でもこれを繰り返していても、子どもの自信や自己肯定感は向上しない。自信や自己肯定感は、「自分でも達成できるかわからないような大きな壁」を超えたときにこそ、得られるものではないか。
1.なぜ最近の子どもたちの自信や自己肯定感はどんどん減っているか。A.「自信や自己肯定感」をなくす教育をされたから |
B.達成する確率が低いことをやらせたから |
C.達成できないことを予言されたから |
D.子どもの英語が下手だから |
A.親 | B.筆者 | C.子ども | D.周りの人 |
A.筆者は子どもに | B.筆者は親に | C.親は子どもに | D.子どもは親に |
A.天と地は違いがある。 | B.差がかなり大きい。 |
C.天ほど差が大きくない。 | D.地より天が広い。 |
A.子どもが本人に「君ならできる」と予言した時 |
B.周りの人が子どもが達成できないことを予言した時 |
C.親が子どもが達成できることを予言した時 |
D.子どもが達成できるかわからないことを達成した時 |
10 . 学校で、家で、会社で、私たちはしばしば「よく考えなさい」と言われます。その時私たちは、何をしろと言われているのでしょうか。何をどうすれば、「考えた」ことになるのでしょうか。実を言うと、私たちのほとんどが「考える方法」を学んでいません。考えることがどういうことかも、どうすれば考えられるようになるのかも知らないのです。私はこのことに、「哲学対話」という実践を通して気づきました。
哲学とは、私は「問い、考え、語ること」と定義しています。哲学対話はそれを複数の人で一緒に行うこと。だから「問い、考え、語り、聞くこと」です。疑問を持ってその答えを探し、言葉にしてそれを互いに受け止めること。それが共に考えることです。なかでも大事なのが「(ア )」です。 問いがあってはじめて考えることができます。また、私たちは聞いてもらうことで語ることができます。 ( イ )考える際には、他者が必要なのです。
「考える」とは、こんなシンプルなことなのです。ところが私たちは、問うことも、考えることも、語ることも、聞くことも、よく分かっていません。そもそも私たちは「問う」ことに慣れていません。 私たちは学校でたくさんの問いに出会います。教科書の中には、無数の問いがあります。でもそれは人から与えられた問いであって、無理やり考えさせられているだけで、自ら問って考えているわけではありません。
1.文中の 「その時」 の指すものはどれか。A.よく考えなさいと言われた時 | B.家にいなさいと言われた時 |
C.学校で勉強しろと言われた時 | D.会社で考えた時 |
A.語ること | B.聞くこと | C.考えること | D.哲学対話 |
A.考えること | B.問うこと | C.聞くこと | D.語ること |
A.でも | B.すると | C.だから | D.または |
A.普段自ら問って考えていないから |
B.対話する他者がいないから |
C.考える方法がわからないから |
D.教科書の中に問いがないから |