1 . (四)
外国語の勉強は自転車の乗り方を覚えるのと同じぐらいだという言い方があります。自転車に乗れるようになるために、自転車の構造や原理をいくら学習しても無駄で、実際に乗ってみなければならないのです。外国語も同じように、その言語の文法構造などをいくら勉強しても、それだけでは上手に話せるようにはなりません。話せるようになるには、その言語を実際に使ってみなければならないのです。 ① 、外国語を勉強するなら、会話をしてみなければならないことです。
② 、そういう言い方にはいくつかの条件をつければ、正しいと思います。まず、自転車乗りについては、自転車の構造や原理の知識はほとんど役に立たないので、なくてもかまいませんが、外国語の勉強については、文法などの知識は不可欠で、持っていれば、勉強がかなり易しくなると考えられます。
1.文中の ① のところに入れるのに、最も適当なものはどれか。
A.たとえば | B.にもかかわらず | C.つまり | D.最後に |
A.ところで | B.そのうえ | C.さらに | D.しかし |
A.自転車の構造や原理を勉強すること。 | B.実際に自転車に乗ってみること。 |
C.外国語の文法構造を勉強すること。 | D.実際に外国語を使ってみること。 |
A.条件を添加すれば | B.条件を無視すれば |
C.条件を減らせば | D.条件を重視すれば |
A.自転車乗りと同じで、外国語を実際に使うだけで上手になれる。 |
B.外国語を勉強するには、文法構造も会話の練習も欠かせないのだ。 |
C.外国語を勉強するには、文法構造などがなくても、かまわない。 |
D.外国語の勉強と同じで、自転車に乗るには、原理なども必要だ。 |
2 . (三)
わたしは人の名前を覚えるのが苦手だ。顔を見れば、いつか、どこかで会ったかもしれないと思うのに、それが名前となかなか一致しないのだ。「あなたの名前は?」と直接聞くと、失礼だと思うので、そのままに会話を続けてしまう時が多い。そのとき、相手から積極的に名前を教えてもらえたら、いいなあと思うのだ。 ① 、自然に相手が自分の名前を言ってくれるように、話し合っていくのは、なかなか技術が要ることだ。こちらにとって、それは、容易にできることではない。別れてから、すぐに「ああ、あの人は○○さんだった。」と簡単に思い出して、悔しい思い出がすることが多い。
これは、私だけの弱点ではなく、日本人共通の弱点かもしれない、と思う。考えてみれば、その原因は名刺を交換するという習慣にあるだろうか。そういう習慣があるから、口で自己紹介することを、あまり本気でしない人も、名刺を見ればわかるので、あまり本気で聞かない人も、珍しくないのだ。
1.文中に「それ」とあるが、何を指すか。
A.名前 | B.顔 | C.わたし | D.人 |
A.名前を覚えるのが苦手なこと | B.直接に相手に名前を聞くこと |
C.いつか、どこかで会ったこと | D.名前が分からずに話をすること |
A.もちろん | B.もともと | C.それぞれ | D.はじめて |
A.知らないのに、相手の名前を聞かなかった。 |
B.相手の名前が分からないままに別れていった。 |
C.相手と別れてからすぐその名前を思い出した。 |
D.名前をよく忘れるのは私だけの弱点だ。 |
A.分らないのに、相手の名前を聞かないということ。 |
B.日本人は人の名前を覚えるのが苦手だということ。 |
C.名前が分からないままに話を続けるということ。 |
D.日本人は名刺を交換する習慣があるということ。 |
3 . (二)
日本人はサンマという魚をよく食べます。サンマは一匹、300円以上する年もあるし、100円以下で買える年もあります。魚や肉や野菜などの値段は年や季節によってだいぶ違います。どうしてでしょう。こういう食べ物は天気や海の温度が変わると、たくさん取れたり、あまり取れなかったりするからです。
これは私たちの日常生活と深い ① があります。値段は、品物がどのくらい必要か、 ② 、それがどのくらいあるかによって決まります。野菜や魚があまり取れなければ値段は上がるし、たくさん取れれば値段は下がるのです。
私たちは、サンマの値段が高いときは、他の安い魚や肉を買うようにします。サンマが安いときは、それをよく買って食べるでしょう。考えてみると、私たちは、そうすることによって、値段が高くなり過ぎたり、安くなりすぎたりしないようにしているのかもしれない。
1.文中の ① のところに入れるのに、最も適当なものはどれか。
A.関心 | B.関係 | C.連絡 | D.連帯 |
A.とはいえ | B.それなのに | C.そして | D.でも |
A.値段 | B.サンマ | C.品物 | D.生活 |
A.たくさん取れると、値段が上がる。 | B.たくさん取れると、値段が下がる。 |
C.あまり取れないと、値段が下がる。 | D.あまり取れなくても、値段は変わらない。 |
A.サンマの値段は年や天気によって、大きく変わる。 |
B.サンマの値段は野菜の値段によって、だいぶ変わる。 |
C.天気や海の温度が変わっても、値段は変わらない。 |
D.どんな年や天気でも、野菜や魚の値段は変わらない。 |
4 . (一)
日本の社会文化をもっと理解するために、張さんは訪日の機会を利用して、山口さんの家を訪問しました。山口さんは今年48歳で、会社に勤めています。子どもは3人います。給料は1か月に40万ぐらいです。奥さんはスーパーで働いています。
日本では、車や、冷蔵庫などの電器はほとんどの家にありますが、生活は苦しいと思っている人はまだ多いそうです。それは物価は年々上がっていて、収入はそれに追いつかない(追不上)からです。 ① 、住宅問題も大変です。小さなマンションでも何千万円もするそうです。庭付きの家はもっと高いです。給料だけで生活するサラリーマンにとって、マイホームはとても無理なのです。 ② 家を借りて住んでいる日本人は少なくないです。山口さんは去年マンションを買いました。大きくないですが、やっと自分の家を持っているので、奥さんは「夢が実現できて、何より嬉しい」と言いました。
1.文中の ① のところに入れるには、もっとも適当なものはどれか。
A.それで | B.ところが | C.それから | D.こうして |
A.たくさんの家には車や冷蔵庫などの電器がないから。 |
B.収入は毎年上がっている物価に追いつかないから。 |
C.一所懸命働いているのに、給料は40万だけだから。 |
D.子供が3人もいて、夫も妻も働いて、疲れるから。 |
A.だから | B.それでは | C.それでも | D.けれども |
A.給料だけで生活するのは無理だ。 | B.マイホームを買うのは難しい。 |
C.給料が年々上がるのは難しい。 | D.マイホームを買うのは理由がない。 |
A.日本の社会を理解すること。 | B.家を借りて住んでいること。 |
C.生活は苦しくなくなること。 | D.自分の家を持っていること。 |