1 . わたしはいつも、小学校一年生の妹といっしょにうちへ帰ります。そして、4 時半までうちで勉強します。4 時半に、幼稚園へ弟を迎えにいきます。ははは、スーパー・マーケットで働いています。ですから、迎えにいくことができません。ちちは、月曜日から金曜日まで、会社で働いています。ちちの会社の仕事の時間は、午前10 時から8 時間です。うちへ帰るのは、とても遅いです。日曜日には、ときどき、ちちといっしょに公園へ遊びに行きます。
1.わたしの家族は、何人ですか。A.4人 | B.5人 | C.6人 | D.7人 |
A.四日間 | B.五日間 | C.六日間 | D.七日間 |
A.5時 | B.6時 | C.7時 | D.8時 |
A.幼稚園 | B.スーパー・マーケット | C.会社 | D.公園 |
A.一年生 | B.二年生 | C.三年生 | D.四年生 |
2 . ある日、1羽のこうのとりが、海の上を回り①___飛んでいました。
しばらくして、こうのとりは疲れてきた②___、少し休もうと思って、海の中から出ている1本の棒に止まると③「だれだ。」と声が聞こえました。「世界で一番大きいこうのとりだぞ。」こうのとりがそう答えると、相手は「私は蝦だ。お前は私の髭に止まっているのに、世界で一番だなんて言うことができるのか。」と言いました。こうのとりは自分④___大きなものはいないと思っていたので、驚いて、どこかへ飛んでいってしまいました。後に残った蝦は、跳ねながら歩いていきました。
蝦がちょっと一休みしようと思って、大きな穴の中に入ると、⑤「だれだ。」という声が聞こえました。蝦が「蝦だ。私が世界で一番大きいんだ。」と言いました。「変なことを言うね。お前は私の鼻の穴の中に入っているんだ。私は鯨だ。世界で一番大きい動物は私だ。あっ、動くなよ。鼻が、、、。」鯨はそう言って、ハクショーンとくしゃみをしました。蝦は鼻から飛び出して、岩にたたきつけられました。
それから、蝦の腰は曲がってしまったそうです。
注:こうのとり:鹳; ハクショーンとくしゃみをする:啊的一声打个喷嚏;
たたきつける:扔、摔
1.①___には何を入れますか。A.まま | B.たり | C.ながら | D.て |
A.のに | B.けれども | C.ので | D.ように |
A.蝦――鯨 | B.こうのとり――蝦 |
C.鯨――蝦 | D.こうのとり――鯨 |
A.から | B.ほど | C.とか | D.まで |
A.こうのとりが髭に止まったので、蝦は驚きました。 |
B.蝦は鯨の鼻の上で少し休みました。 |
C.鯨は世界で一番大きい動物です。 |
D.鯨がわざと蝦をたたきつけたので、蝦の腰は曲がってしまいました。 |
3 . 「風」とは空気が動くことです。空気が動けば、それは「風」になります。①___、空気の動きが「風」なのです。そして、その動く速度や動き方によって「風」はさまざまな功罪をもたらします(带来)。
空気は常に動いていて止まることはありません。地球自体が動いているためです。ですから、地球上には厳密に言うと無風地帯はどこにもありません。たとえ人間には感じられなくても、空気はかすか(微弱)でも動いています。もし空気が停止したら、人間は酸素(氧)を求めて、常に動いていなければならなくなります。「風」が②___から、地球上の生き物が生きていられるのです。
この空気の動き、つまり「自然の風」は、常に速度と向きを変えますが、地表に水平に動いています。③風は地表に近いところほど、その速度は遅く、上に行くほど速度が速くなります。というのは、地表近くでは、地面と風が摩擦し合っているからです。
そして、その地表には、山、谷、川、海などがあります。特に大きな突起物である山の場合、風は山の表面を進んで、山を越えようとします。山にぶつかった(碰、撞)風は、後ろから来る風に次々に押され、④その速度を増やします。また、そのとき風は熱を持ちます。熱くなった風は軽くなって、一部がそのまま垂直に上昇していきます。
この上昇する風の割合は、全体の1%程度ですが、この1%の風が雲を作り、それが気圧と微妙に影響し合って、大雨をもたらしたり、逆に晴天をもたらして砂漠化の原因を作るなど⑤様々な悪さをします。
1.①___には何を入れるか。A.それで | B.それとも | C.つまり | D.しかし |
A.休みながら動いている。 | B.停止して無風地帯になる。 |
C.酸素を求めて動いている。 | D.休むことなく動いている。 |
A.常に速度と向きを変えているから |
B.速度の速い風は上に行ってしまうから |
C.地面と風が摩擦し合っているから |
D.地表では空気の動きが停止することがあるから |
A.山にぶつかった風の速度 |
B.川と海の上を水平に動く風の速度 |
C.垂直に上昇する風の速度 |
D.後ろから来る風の速度 |
A.山にぶつかり、山を越えていく風 |
B.山にぶつかり、熱くなって垂直に上昇する風 |
C.山にぶつかって、垂直に上昇する風の約1% |
D.山にぶつかって、熱くなっても上昇しない風 |
乙:ああ、そうだな。もうそろそろお昼だな。あと2、30分で。
甲:はあ、そうですか。でも、失礼ですが、時計も見ないで分かるんですか。
乙:はははは、町から来る人はみんなそう言うな。だが、分かるんだよ、間違いなく。
甲:へえ、でもどうやって。
乙:今の季節なら、ほら、あそこに大きい木が見えるだろ。
甲:ええ、あの山の上ですね。
乙:あの上に太陽が来た時がだいたい12時なんだよ。
甲:なるほど。そういうわけ(缘故)だったんですか。でも、晴れた日ばかりじゃないでしょ。天気の悪い日はどうするんですか。
乙:うん、そうだな。
甲:やはり時計がないと困るでしょ。
乙:いや、昔から畑に出る時には時計を持たない生活をしているがね。全然困ったことはないよ。
甲:へえ、でも......。
乙:はははは。不思議に思うだろ。ところが不思議でもなんでもないだな、これが。
甲:はあ、しかし、どうして。
乙:長く___生活をしているんですね。分るんだよ。今ぐらいのおなかの空き方なら、あと2、30分でお昼だよ。
甲:はあ、はあ、はあ、なるほど。腹時計だったのか。
1.文中の___には何を入れますか。
A.こんな | B.そんな | C.あんな | D.どんな |
A.駅 | B.畑のそば | C.山の上 | D.川のそば |
A.駅で働いている人 | B.道を掃除している人 |
C.野菜を作っている人 | D.会社で働いている人 |
A.時計も見ないで分かるんですか | B.なるほど |
C.大きい松の木ですね | D.お昼ですね |
A.太陽のある場所で時間が分かること | B.木の高さで時間が分かること |
C.お腹の空き方で時間が分かること | D.お腹で時間が分かること |
5 . 今から千年以上前に、日本人の留学生がたくさん中国へ行きました。学生たちは中国で勉強したいろいろな制度や文化を日本に伝えました。京都も奈良も中国の長安をまねて作った町です。漢字も中国から日本に伝わった文字です。中国の文化は日本の文化に大きい影響を与えました。現在ではおおぜいの人々が両国の間を行ったり来たりしています。文化の交流のほかに、経済や技術の交流が盛んになりました。両国が共同で製作した映画やテレビ番組も多くなりました。中国と日本の交流は新しい時代を迎えたのです。
备注:①真似る[まねる] 模仿
②大勢[おおぜい] 大批(的人),众多(的人)
1.今から何年前日本人の留学生がたくさん中国へ行きましたか。
A.今からちょうど千年前です | B.今から千年以上前です |
C.今から千万年前です | D.長い歴史があります。 |
A.中国で文化と制度を勉強しました。 | B.漢字を勉強しました。 |
C.経済や技術の交流が盛んでした。 | D.文化だったり制度だったりです。 |
A.ペキンでした。 | B.シャンハイでした |
C.長安でした。 | D.いろいろな町をまねて作ったのです。 |
A.はい、よく行きます。 | B.いいえ、ほとんど行きません。 |
C.昔ほど行きません。 | D.ぜんぜん行きません。 |
A.はい、同じです。 | B.いいえ、同じではありません。 |
C.中日交流は昔より少ないです。 | D.今は文化の交流のほうが多いです。 |
6 . 親しい友人とショッピングをするために、駅で待ち合せをしました。あなたは10分遅れました。さて、どうしますか?
a. 走って、友達のところへ行って謝る。
b. 走らず、友達のところへ行き、いつもどおりにあいさつする。特に謝らない。
時間は数字ですから、客観的だと思われますが、時間に対する感覚は各文化①___違います。日本人の多くは、「走って友達のところへ行って謝る」を選ぶでしょう。(中略)また、遅れる理由があっても、まずは謝り、その後、理由を説明するという順番になります。
一方、10分という時間はそんなに長い時間でもないし、②それは誤差のうちと考える人もいます。親しい友人同士で、10分や20分で③目くじらを立てるのは④心が狭いと考えます。
また、走らないのは周囲の人から見て自分が走ることは格好がよくないと考えます。自分が格好良くないことをすれば、待っている友人にも恥ずかしい思いをさせるだろうと考えて走らないという考え方もあります。
時間をどのように感じ、どのように行動するかも、文化①___異なり、ある文化で「よい」ことが他の文化では「良くない」ことになることも少なくありません。
さて、友達の家で午後7時からパーティーがある時、あなたは何時に行きますか?文化①___、答えは様々です。7時10分に行く人から午後10時に行く人まで答えも様々ですが、その理由も様々なのが文化のおもしろいところです。外国に行った時は、その国ではどのような時間感覚で人々が行動していますか?確認するといいでしょう。
1.①___に入るのに一番適当なものはどれか。A.によって | B.にとって | C.につれて | D.にあたって |
A.一方 | B.10分 | C.時間 | D.長い時間 |
A.クジラの目が立っている。 |
B.目にクジラのような模様が見える。 |
C.目の端を上げて怒っている。 |
D.目くじらという名前のサインをしている。 |
A.あまり走らない人 |
B.やせていて、病気になりやすい人 |
C.自分の親しい人 |
D.何かを許すことができない人 |
A.約束に遅れたら、理由があってもまずは謝り、その後、理由を説明することが、どの国でも一番いい方法である。 |
B.約束に遅れたら、走って待っている友人のところへ行くのがよい。 |
C.どの国の人も、親しい友人同士の約束なら、時間に遅れてもあまり気にしない。 |
D.午後7時から始まるパーティーに、7時10分に行くのが礼儀だと思う人もいれば、それが失礼なことだと思う人もいる。 |
7 . 料理中に電話がかかってきて、話している間に肉や魚が焦げ(烧焦)てしまう。また、①勉強をしているときに家族に話しかけられ、話が終わったときには、何を考えていたのか忘れてしまう。これらの現象は、「ワーキングメモリ」と言われる記憶に関係しているらしい。
『心と脳の科学』という本によると、脳の記憶には、料理をしていることや勉強で考えていたことを、いつでも思い出せる状態で「保持」したまま、電話の話や家族との会話など別のことを「処理」する働きがある②___。
「ワーキングメモリ」は、この「保持」と「処理」が同時にうまくできるように働いている。しかし、その「保持」の力には限界があり、この限界を超えると、料理や勉強のことを忘れてしまうということらしい。私も含めてなるほどと思う人は多いと思う。
1.①「勉強をしているときに家族に話しかけられ」とあるが、文中の受身けと同じ使い方は次のどれか。
A.この本は若い人に読まれている。 |
B.達也は明子さんに窓を開けられて風邪を引いた。 |
C.その議案は否決された。 |
D.私は蚊に顔を刺されて、とても痒い。 |
A.そうだ | B.みたいだ | C.ようだ | D.べきだ |
A.ベルが鳴っても電話に出ない。 |
B.勉強が速くできるようになる。 |
C.肉や魚が焦げたら、すぐ気づくようになる。 |
D.話が終わったら、すぐ続きの勉強ができる |
A.過去にあったできごとを、いつでもすぐに思い出せる働きをする。 |
B.何かを始める前に、必ず関係のあることを思い出す働きをする。 |
C.一つのことが終わったら、すぐ別の新しいことができる働きをする。 |
D.一つの仕事をしながら、別のことを忘れないようにする働きをする。 |
A.20年ぶりに会った小学校の友だちの名前が思い出せない。 |
B.去年、北海道でスキーをしたことをよく思い出す。 |
C.台所でお湯を沸かしながら、隣の家の人と話を続けた。 |
D.昔、母親にこの公園に連れてきてもらった記憶がある。 |
8 . 田中さんの家族は中華料理が好きです。中国人の友達も多いです。今田中さんと娘さんは中国語を習っています。王さんから中国語の辞書をもらいました。とてもいい辞書ですから、よく勉強に役立ちました。
毎晩8時に田中さんは娘さんと一緒に隣の王さんの家へ中国語を勉強しに行きます。1時間半ぐらいたって家へ帰ります。家に着いてから、風呂に入って、寝ます。先週田中さんは家族と一緒に中国へ旅行に行きました。北京でいろいろなところを見物して、おいしい中華料理を食べて、買い物をしてから、帰りました。飛行機で東京から北京まで約3時間20分しかかかりませんでした。北京で写真をたくさん撮りました。観光客がおおぜいいました。
1.田中さんの家では田中さんしか中華料理が好きではありませんか。A.はい、そうです。 |
B.いいえ、そうではありません。 |
C.田中さんの娘さんしか中華料理が好きではありません。 |
D.田中さんの友達だけ中華料理が好きです。 |
A.家で勉強します。 | B.娘さんの部屋で勉強します。 |
C.学校で勉強します。 | D.王さんの家で勉強します。 |
A.ええ、毎日1時間半かかります。 |
B.いいえ、王さんの家は隣ですから、あまり時間がかかりません。 |
C.王さんの家は学校に近いです。 |
D.田中さんの家は学校に近いです。 |
A.ええ、そうです。 |
B.田中さんの家族はいま中国で旅行しています。 |
C.田中さんたちはいま王さんの家にいます。 |
D.いいえ、もう中国から帰りました。 |
A.おいしかったです。 | B.おいしくなかったです。 |
C.からかったです。 | D.日本料理よりおいしいです。 |
9 . 学校給食の歴史は今から100年以上前に遡ります。東北のある小学校で、お弁当も持って来られないような貧しい家庭の子供たちに対して無料で与えられたのが、その始まりと言われています。当時は全国にそのような子供が大勢いたのです。その後、約50年前のことですが、貧しかった日本の子供たちの栄養改善を目的として、全国全ての小学校でお昼ご飯が給食になりました。
現在では、子供たちを取り巻く社会環境が大きく変化し、人々の食事の取り方も多様化が進んでいます。そんな中で、食事に原因があると見られる健康課題が、大人ばかりでなく子供にも増加しているのが現状です。例えば、今の子供たちは、脂肪や糖分などは取りすぎて肥満や生活習慣病の原因になっていること、一方成長期に必要なカルシウムやビタミンなどは不足しがちになっています。これでは、子供たちの将来にも影響を及ぼしかねません。___、学校では健康教育の一環として学校給食に取り組んでいます。子供たちに栄養のバランスの取れたおいしい食事を、提供するように努めているのです。
1.日本で50年前の学校給食の目的は何か。A.貧しくてお弁当を持ってこられない子供のために |
B.栄養バランスの取れたおいしい食事のために |
C.食事に原因があると見られる健康問題 |
D.貧しかった子供たちの栄養を改善するために |
A.脂肪や糖分 | B.蛋白質や糖分 |
C.脂肪やカルシウム | D.カルシウムやビタミン |
A.ただ学校給食に問題がある |
B.脂肪や糖分などの取りすぎ |
C.カルシウムやビタミンの取りすぎ |
D.栄養のバランスの取れた食事 |
A.そこで | B.それで | C.しかし | D.ところが |
A.100年前の日本では、子供たちの栄養が不足していた。 |
B.今、日本の子供たちの食事はバランスが悪くなっている。 |
C.豊かになった日本では、学校給食はその役割を終えた。 |
D.学校給食の目的は、子供により良い食事をさせることである。 |
10 . 日本では季節が生活のいろいろな面に影響している。外国から来た自分にとってそれはとても①おもしろい。
いつも使う駅のそばに、有名な和菓子のお店がある。2月のある寒い日、ちょっと入ってみると、いろいろな形や色をした美しい生菓子が並んでいた。値段は高かったが、アルバイト代が入ったばかりだったので、一番かわいいのを一つ買って帰ることにした。私は「寒椿」というお菓子を選んだ。いつも公園で見る赤い椿の花を表現したお菓子だ。そのままテーブルに飾っておきたいぐらい美しいうえに、食べると味もすばらしく、感激した。それ以来、「寒椿」のことが忘れられなくなった。でも、次のアルバイト代が入るまで我慢することにした。月に一度あのかわいい姿と味が楽しめれば幸せだ。
( ② )3月のアルバイト代が入り、私はわくわくしながらその和菓子屋に入っていった。しかし、③あの赤い花はどこにもなかった。お店の人に尋ねて驚いた。「寒椿」は冬のお菓子なので、春には売らないのだそうだ。今度あの「寒椿」を楽しむには一年待たなければならない。
本当にがっかりしたが、そこにピンク色の「桜」というお菓子があることに気づいた。私はこの「桜」を買って帰った。これもまたとても美しく、おいしかった。そうか、もう春なのだ。そう言えば公園の桜がもうすぐ咲きそうだ。この時、④日本人の季節の楽しみ方が少し分かった気がした。
1.①「おもしろい」とあるが、何がおもしろいですか。A.日本の季節は春、夏、秋、冬の四つであること |
B.駅のそばに有名な和菓子のお店があること |
C.日本の生活には季節が表されたものがたくさんあること |
D.日本には美しい形をしたお菓子がいろいろあること |
A.さて | B.でも | C.ただ | D.では |
A.公園に咲いている椿の花 |
B.寒椿という和菓子 |
C.公園でもうすぐ咲きそうな桜 |
D.桜という和菓子 |
A.形や美しさを大切にして美しい食べ物を作る。 |
B.毎月一回和菓子を食べる。 |
C.季節に合ったものを楽しむ。 |
D.前の季節のものを懐かしいと思う。 |
A.「寒椿」も「桜」もとてもおいしいから、高くても食べます。 |
B.「寒椿」も「桜」も自然の花を表現したお菓子で美しくておいしい。 |
C.「寒椿」も「桜」も一年を待たなければならないから面倒くさい。 |
D.日本では生活のいろいろな面で季節の影響が見られ、人々はそれを楽しんでいる。 |