1 . これはビジネス文書に限ったことではないのだが、何であれ文書を書いていると、少しばかり緊張感を覚えるものだ。書きながら、頭の中でこんなことを考えている。
この書き方でいいのかな。
これ、ひどく下手な書き方じゃないだろうか。
これでわかるかな。
そういう気が何度もして、ちょっとしたプレッシャ一(压力)になっている。だからこそ、文章を書くのは苦手だ、と思っている人もいるのじゃないだるうか。
しかし、その逆もまた真である。文章を書く面白さとは、そういうプレッシャーを感じながら、なんとか諸問題をクリアして、一応のものを書き上げることにあるのだ。
テレビゲームが楽しいのと同じ考え方である。あれは、攻略するのが簡単ではない様々な障害を避けながら、次々に問題を解決していって、なんとかクリアしていくところが面白いのである。むずかしいからこそ、うまくやったときに楽しいのだ。
文章を書くのも、そういうことである。これでいいのかな、とほんの少しの不安を抱えながら、なんとか書いていくってことを楽しまなければならない。
別の言い方にすると、文章というものは、書く人に対して、うまく書いてくれ、と要求してくるのである。( ア )、文章とは人と人とのコミュニケーションの道具だからだ。この例外は、自分だけにわかればいいメモと、絶対に他人に見せない日記だけである。
それ以外の文章は必ず、書く人間のほかに、読む人間がいて完成されるのだ。そして、書いた人の伝えたかったことが、読んだ人にちゃんとわかってこそ、文章は役を果たしたことになる。
1.筆者は、文章を書くときに何がプレッシャーになっていると述べているか。A.このまま最後まで書き上げられるか不安だという気持ち |
B.読む人が期待する書き方をしているかという気持ち |
C.自分は字を書くのが下手だから嫌だという気持ち |
D.書きたいことがうまく書けているかという気持ち |
A.様々な障害をクリアしていくことがむずかしい |
B.プレッシャーを忘れ、いろいろ考えるのが楽しい |
C.苦労して問題を片付け、課題を完成させるのが楽しい |
D.不安を抱えたままでは問題を解決するのがむずかしい |
A.なぜなら | B.それなら | C.それで | D.しかし |
A.文章の価値を決めるのは読み手の存在だ |
B.文章が成立するには読み手の存在が必要だ |
C.文章は人に読まれることでよりよいものになる |
D.文章は読み手の要求にこたえることでできあがる |
A.苦手ですから、書かないほうがいい |
B.難しいし、つまらない |
C.苦手ですが、頑張って書いたらできる |
D.難しいからこそ、おもしろい |
2 . 今年も2月 51 3月にかけて、関東地方で梅の花が咲きました。各地で梅 52 楽しむお祭りも 53 (開かれました)。
日本の花というと桜が有名ですが、日本では昔から梅の花も愛されてきました。 54 (ふるい)詩や絵にもよく 55 (書いて)います。梅の花は白色や赤色、ピンク色があり、いいにおい 56 します。冬の終わりに咲く梅の花を見ると、春が近くなってきたことを感じて、うれしくなります。
茨城県には、約180年前につくられた偕楽園という庭園があります。この庭園はたくさんの梅の木があることで 57 (有名)、約100種類、3000本の梅の木が植えられています。毎年3月頃になると、たくさんの人が梅を見に行きます。今年は、コロナ禍で自由に行動 58 (しない)去年までと比べて、見に行く人がとても増えたそうです。
わたしも東京から2時間かけて偕楽園に行きました。その日はとても暖かく、梅の花を 59 (見る)ながら歩くと、とても気持ちがよかったです。庭園はたくさんの人で混んでいましたが、梅の花がとても 60 (美しかった)ので、見に行ってよかったと思いました。
1.2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
3 . 皆さんは寄付をしたことがあるだろうか。食べる物が不足して困っている人や、災害で家を失った人のために少しでも寄付した経験がある人はいるだろう。その寄付に対する考え方に、今、新しい働きが起こっている。
ある会社では、社員食堂で低カロリーの定食を食べると代金の一部が寄付金となり途上国(发展中国家)の子供たちの食生活を支援するというシステムを取り入れている。社員としては( ア )につながるだけでなく、人を助けることができ、会社としては社員の健康を支えながら社会貢献ができるので、双方にとって一石二鳥というわけだ。
また、「寄付つき」の商品を販売する企業も増えている。特定の商品を買うと売り上げの一部が寄付されるというもので、商品を買えば、同時に寄付できるという手軽さが消費者に歓迎され、売り上げを伸ばしているという。
これまでの寄付はわざわざ募金の場所へ足を運んだり、銀行からお金を振り込んだりしなければならないものが多く、社会貢献に関心はあっても寄付をするのは面倒だと考える人も少なくなかった。しかし、新しい寄付の形により、これまでと比べて手軽に寄付できるようになり、社会貢献がしやすくなった。( イ )、企業にとっても自社のイメージ向上や売り上げの増加などメリットの多い取り組みとなっている。
このように寄付は慈善のためというばかりでなく、寄付をする側にもプラスになる活動として注目されている。
1.社員食堂で低カロリーの定食を食べることがどんな良い結果につながるのか。A.社員の健康が守られ、社会の役に立つことにもなる。 |
B.社員に定食代の一部が返金され、給料も上がる。 |
C.会社で寄付が日常のことになり、食生活に対する意識も高まる。 |
D.会社は社会の役に立つことができ、食堂の経費の節約にもなる。 |
A.環境保護 | B.体調管理 | C.時間管理 | D.経済成長 |
A.寄付をする方法があまり知られていない。 |
B.寄付をすることが社会的に評価されにくい。 |
C.寄付をするのに面倒なシステムである。 |
D.寄付をするためには経済的に余裕がなければならない。 |
A.さらに | B.なぜなら | C.それとも | D.または |
A.企業が社員や消費者の意思にかかわりなく積極的に行うもの |
B.企業が慈善事業のためではなく利益を上げるために行うもの |
C.社員や消費者が手軽に寄付ができて企業側にも利点があるもの |
D.社員や消費者が気がつかないうちに社会貢献に参加できるもの |
4 . ある村では昔から、米を取ったあとのわらで、いろいろな物を作っています。その中の1つが「猫ちぐら」です。ちぐらは赤ちゃんを入れる「ゆりかご」という意味で、猫ちぐらは「猫の家」です。部屋の 1 (かざ)りにもなるので、人気があります。
村の観光情報センター 2 は、猫ちぐらを 3 (作る)ところを見ることができます。作っている人たちは、いい形 4 なるように、手で 5 (丁寧)にわらを編みます。
センターに 6 (来る)人たちは、昔から続いている技術や、できた物を。
7 (近い)で見で、楽しんでいました。 8 (できる)ばかりの猫ちぐらを買った人は「家に帰って、喜ぶ猫を見る 9 が楽しみです」と話しました。
作っている女性は「29人の仲間と、1年に1500個ぐらい作ります。これから寒くなって、 10 (忙しい)なりそうです」と話しました。
1.2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
5 . 「最近の若者にはどうも覇気が感じられない。」
これはわたしのせりふ(台词)ではない。仕事 1 お目にかかる会社経営者たちがロぐせ(口头禅)のように言われるのだ。とはいえ、精神科医者 2 いう立場からも、これにはまったく同感できる。「こんな些細なことで?」と首をかしげてしまう(歪着头想,得奇怪)ようなことで、精神のバランスを崩し、精神科を訪れる患者さんが急増しているからである。「上司に君の企画はこのままでは使えないと言われた。」「女子社員にへアスタイル(发型)がださい(俗气,土里土气)と笑われた。」そのくらいのことで、神経科を受診するほど思い詰めて(钻牛角尖)しまうのである。これは 3 (冗談)じゃない。部下が作成した企画書をみんながそのまま通用するくらいなら、上司は 4 (苦労する)ない。「使えない」と言われたなら、練り直せば(重新思考)いいじゃないか。ヘアスタイルを笑われるということはそれだけ関心を 5 (あつ)めていることではないか。だれも関心を抱かないような人なら、無視されるだけだ。無視こそ、笑われるよりもっと悲惨なのだ。
最近の若い人には思うようにいかないことに耐える力、専門的に 6 (言う)ば、フラストレーション・トレランス(欲求不满,维持现状的能力)の急激な低下が見られる。原因は家庭で我慢することを教えなくなったからだと言われる。
われわれの時代、子どもたちはひたすら我慢を強いられる 7 (存在だ)た。何かがほしいとはいえ、正月になったらとか、成績が 8 (いい)たらなどと言われ、その日まで欲望を 9 (押さえる)て待つことを教えられた。
昔は貧乏で、ものが不足していたからだろうか。わたしはそうではないと思う。昔の親は我慢させることがどれほど大きな意味を持っている 10 を体験上、熟知していたからだと思う。
1.2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
6 . 人生は生まれてきた家庭や環境によって、みんな不平等であります。自分で選択することもできません。しかし、みんなたちには一つ 1 の平等なものがあります。それは時間です。一年間365日、一日24時間はどの人にも平等に 2 。
人は幸せになるため生まれてきました。わたしたちはこの大切な時間を使って、幸せにまなっていくのです。生まれてからゴールの見えない道を歩き続け、山や険しい(峻)道をいくつも乗り越え、自分のやりたいことを 3 ながら、幸せになっていくのです。
幸せになるには失敗を 4 いけません。時には自分の選択が間違って、失敗する場合もたくさんあります。それも幸せになるための道のり(路程)です。 5 うまく行かないのが人生です。うまく行かない時を 6 越えるから成長していくのです。
目標や夢を持ち、それに向かって毎日過ごして行けば、わたしたちは 7 自分の幸せを見つけることができると思います。困難にあった時、諦めず立ち向いましょう。それも幸せになっていくための大切な過程です。失敗は終わりではない、諦め 8 が終わりです。ゴールが見えないから人生はおもしろいのです。やってみないと、分からないこともたくさんあります。これも、あれもやったことがないから、できないじやなくて、できないかもしれないが、やってみるのが 9 なのです。だから、自分の人生を大切にして、失敗を恐れずに、たくさん経験してください。しかし、後悔だけはしてはいけません。なぜなら、時間はどんどん 10 でいき、戻せないからです。常に、感謝と言う言葉を忘れず、仲間といっしょに幸せな人生を送りましょう。
1.( )A.から | B.だけ | C.より | D.しか |
A.与えようとします | B.与えさせています |
C.与えなかっています | D.与えられています |
A.誘い | B.置き | C.探し | D.叱り |
A.繰り返さなければ | B.取り組まなければ |
C.受け継がなければ | D.間に合わなければ |
A.いろいろ | B.ますます | C.なかなか | D.そろそろ |
A.手伝って | B.頑張って | C.似合って | D.間違って |
A.ときどき | B.どんどん | C.それぞれ | D.ばらばら |
A.こそ | B.ほど | C.ずつ | D.ぐらい |
A.便利 | B.大事 | C.丁寧 | D.残念 |
A.進み | B.進め | C.進ま | D.進ん |
7 . 何か不正なことがあった場合、それに抗議するのは権利でなくて義務だと言う。例えば、電車に乗る場合に、乘客が長い列を作って待っている。やっと電車が来て、乗客が順々に乗り込む。その時、横からその列に割り込んで電車に乗ってしまう人がよくいる。そういう時に、自分の前に横から一人くらい割り込んできても、ちょっと嫌な顔をするくらいで、そのまま黙認してしまうことがある。
こういう場合は「横から割り込まないでください」と抗議をすべきである。」
それを何も言わずに許してしまうことは一つの道徳的な罪悪であることをよく承知すべきである。一人くらいのことにむやみと(胡乱地)やかましく言うことを何となく恥ずかしいこように考えるのは大変な間違いだ。これは恥ずかしいなどという問題ではない。実は、非常に利己的な考えが、その人の心の底に意識されずに潜んでいるのである。
(ア)、横からだれかが割り込んできても、黙認してしまうのは自分もその人について電車に乗り込めることが明白な場合に限るからである。もし、その人が乗ることによこって、自分が乗れなくなる場合だったら、必ず抗議をするに違いない。それをそのまま黙っているのは被害が自分に及ばないからである。しかし、そのためにだれか、後ろの方で取りに残される人が出てくるかもしれない。そうすると、その人は次の電車まで長い問待たなければならないのである。
1.文中の「それ」の指すことはどれか。A.何か不正なことに抗議すること | B.だれかに横から割り込まれること |
C.割り込むことを黙認すること | D.恥ずかしいから割り込まないこと |
A.割り込む人にやかましく言うことを恥かしく思うこと |
B.人の心の底に潜んでいると考えること |
C.取り残される人が電車を長い間待たなければならないこと |
D.筆者が電車を待つ時に割り込むこと |
A.ずっと | B.まさか | C.つまり | D.すると |
A.電車に乗る気持ちが悪いから | B.電車が遅くまで来ないから |
C.時間に間に合わないから | D.自分が電車に乗れなくなるから |
A.不正なことがあった時、許すのは道徳的な罪悪だ。 |
B.横から割り込んで電車に乗るのは個人の自由だ。 |
C.何も言わずに許してしまうことは利他的な考えだ。 |
D.笨者は横からだれかが割り込んできても黙認してしまう。 |
8 . 日本には「ムヒョキャラ」と言うキャラクターがいます。「ムヒョキャラ」とは無表情なキャラクターのことです。一般的にアニメ.漫面のキャラクターは笑ったり、泣いたり、怒ったりしますが、「ムヒョキャラ」はそういうことがありません。しかし、この無表情なところが日本人に人気があります。それはどうしてでしょうか。
キャラクターが無表情の場合、自分がうれしい時にはキャラクターもうれしそうに見えて、悲しい時には悲しそうに見えると言います。その理由は表情がないため、自分の気持ちをそのキャラクターに映し出すことができ、キャラクターが自分に共感してくれていると思えるからだそうです。ある調査で、日本人が「ムヒョキャラ」を買う理由を聞くと、「リラックスできる」、「やさしい気持ちになれる」と言う答えが多かったそうです。例えば、朝ご飯の時に「リラックス」のコップやお皿を見ると、「あまり頑張らなくてもいいよね」「リラックスしよう」「楽しくのんびりと生きよう」と言う気持ちになれるそうです。く
日本人は「リラックスできる」、「やさしい気持ちになれる」キャラクターが好きですが、他の国の人はどうでしょうか。例えば、アメリカ人が好きなキャラクターは見ていると楽しくて、元気がもらえるようなキャラクターです。そのため、アメリカで人気なのはニーキャラクターのように、感情表現が豊かなキャラクターだそうです。
しかし、日本人の中にはこのようなキャラクターが苦手な人もいるそうです。気持ちが落ち込んでいる時に、いつも笑顔のキャラクターを見ても、(ア)リラックスできないと言います。日本人には「ムヒョキャラ」のように、ただ静かにそばで見ていてくれるキャラクターのほうがいいようです。
(イ)、日本とアメリカでは好きなキャラクターの種類が違います。アメリカ人はキャラクターに「楽しさ」を求め、日本人は「癒し(治愈)」を求めています。みなさんの国」ではどんなキャラクターが人気がありますか。それはどうしてでしょうか。人気のキャラークターの特徴を調べてみましょう。
1.文中に「そういうこと」とあるが、どんなことを指すか。A.笑うこと | B.泣くこと | C.怒ること | D.以上全部 |
A.値段がとても安いから |
B.自分の気持ちによっていろいろ感じられるから |
C.元気がもらえるから |
D.かわいいから |
A.ぜんぜん | B.ついでに | C.ちょうど | D.あっさり |
A.そして | B.こうして | C.それで | D.このように |
A.アメリカ人はいつも笑顔のキャラクターが好きだ。 |
B.アメリカ人はキャラクターから勇気がもらえると思っている。 |
C.日本人はキャラクターを見て、癒されたいと思っている。 |
D.日本人はキャラクターの笑顔を見たいと思っている。 |
9 . 70年以上も日本人でありながら、このごろ周りで話している日本語が判らなくなった。耳が遠くなったのかと疑われることもあるが、そればかりではなさそうだ。考えて見れば、ぼくが子どものころには50歳を過ぎた人はみんな老人に見えた。それが今や平均寿命80歳前後になってしまったのだから、生きている時間がだいぶ長くなってしまった。(ア)、若い人たちとぼくの世代にはもう60年以上の差があり、話される言葉もその間にどんどん変わってしまったのだ。
その一つは話すスピードだ。ぼくたちの世代は毎晩のテレビのバラエティ番組(综艺节目)に出るタレント(综艺明星)の話す速さにとてもついて行けない。ニュース番組でさえ、アナウンサーの言葉をテロップ(屏幕文字)で活字化しているではないか。しかも、それが役に立つことが多いのだ。また、話し言葉の抑揚やアクセントが変わってきてしまったこともあって、これも言葉を理解するのに困難を感じる原因の一つだ。
もう一つは米国流に何でも省略してしまうことだ。ぼくの育ち盛りのころは進駐米軍からPXとかCIEとかFENとかRTOとか教えられた。今だってEUとかNPOとかIT、CEOとか、頭文字によるもっと難しい省略語も氾濫している。そのスタイル(风格)を日本語でやるものだから、デパ地下とか、ファミレス、ドタキャン、ジコチュー……まるで訳の分からない略語までが飛び交っている。コメディアン(喜剧演员)の使う感嘆詞に至ってはもっと流行りすたり(时兴不时兴)が激しい。
1.文中の「それ」の指すことはどれか。A.自分が年を取ったこと | B.日本語が簡単になったこと |
C.耳が遠くなったこと | D.自分が時代遅れになったこと |
A.しかし | B.だから | C.それに | D.しかも |
A.話すスピード | B.言葉の抑揚 |
C.言葉のアクセント | D.言葉の使用者の性別 |
A.省略語 | B.外来語 | C.話し言葉 | D.感嘆詞 |
A.筆者は60歳のお年寄りだ。 |
B.日本の高齢者は話すスピードが速いと言われる。 |
C.話している言葉は時代につれてどんどん変わってしまった。 |
D.言葉の頭文字による難しい省略語はアメリカだけで氾濫している。 |
10 . ほとんどの日本の家庭では、お金の管理は1( )の仕事である。妻が働いていなくても、夫は必要な金を妻から2( )いる。財布の3( )をにぎっている外国人の男から見ると、なぜこのような重要な権利を放棄するのか、理解できないだろう。実際、日本の男であるわたし4( )、よく分からないのだ。
この習慣は最近始まったことではない。昔は、給料日になると、男がもらってきた給料を給料袋に入ったまま全額、妻に5( )、妻は「ありがとう」と感謝の気持ちを表していた。この儀式によって、夫は、一家を支えているのは自分だ、という誇りをもつことができた。
わたしの推測では、この習慣の6( )には、「お金にこだわるのは恥ずかしいことだ」という伝統的美意識がある。たしかに、立派な人物ならお金に7( )こだわることはないだろう。8( )残念なことに、ほとんどの日本の夫は、大金持ちではなく、お金がほしくてお金にこだわる人間である。そういう人間が立派な人物であろうとしてお金にこだわらない態度を9( )ところに、日本の夫の苦悩がある。立派な人物でありたい、しかしお金もほしい。これが日本の夫が10( )抱えているジレンマ(窘境、困境)である。
1.( )A.夫 | B.妻 | C.夫も妻も | D.夫と妻 |
A.あげて | B.やって | C.もらって | D.くれて |
A.しも | B.ひも | C.いと | D.ふくろ |
A.にも | B.へも | C.とも | D.をも |
A.あげ | B.渡し | C.送り | D.配り |
A.ひら | B.うら | C.そら | D.ほら |
A.細い | B.細く | C.細かい | D.細かく |
A.しかし | B.だから | C.つまり | D.それでも |
A.出る | B.出す | C.とる | D.ある |
A.ささえて | B.かかえて | C.たたえて | D.ははえて |