1 . 日本人は「友達からサッカーの試合の切符をもらったんだが、あしたいっしょに行かない?」と友達が誘う時、「あしたはちょっと・・・。」などと言って、よく曖昧に断る。これは「明日はちょっと用事があって、行くことができない。」という意味だ。相手の気持ちを傷つけないようにするために、「いいえ」とはっきり言わないのだ。
図書館で大きな声で話している人に「すみませんが、ちょっと声が・・・。」と言うなど、何か相手によくないことを言うときに最後まで言わないことがある。これも相手を傷つけないようにしたいという思いやる気持ちからだ。
( ア )、日本人は家族のことをあまり褒めない。だれかが自分の子どものことを「お子さんはよく勉強するね。」と言って、「いいえ、全然勉強しないんだよ。」と答える人が多い。これは自分や自分の家族を低くすることによって、相手の地位を高くして尊敬したいという考え方があるからだ。
日本ではこんな表現で相手を思いやることによって、人間関係をよくする( イ )。
1.「ちょっと声が・・・」はどういう意味か。A.ちょっと声が大きいです。 | B.ちょっと声が聞こえません。 |
C.ちょっと声が出ません。 | D.ちょっと声が聞こえます。 |
A.それから | B.ところが | C.でも | D.だから |
A.家族のことをよく思っていないから。 | B.相手を尊重したいから。 |
C.自分の地位が低いと思っているから。 | D.自分の家族を尊敬しているから。 |
A.ことができる | B.ことだ | C.ことがある | D.ことがいい |
A.日本人は相手を傷つけることを言わない。 |
B.日本人は相手との関係が壊れたり、相手が傷ついたりしないように、曖昧な表現を使う。 |
C.日本人は最後まで言いたくないときは途中まで言う。 |
D.外国でははっきり言いたいことを表現するので、人を傷つける。 |
2 . 今、わたしは東京大学に留学している。日本は土地の値段が非常に高い。それで、家を建てるにも部屋を借りるにも、かなり費用がかかる。わたしは学校の隣のマンションに住んでいる。家賃は1か月3万円だが、部屋の窓から外の景色を見るのが大好きだ。広い庭で子供たちが遊んでいる。そして、飛行機が飛んでいるのも見ることができる。どこへ行くのだろうか。飛行機に乗っているのはどんな人たちだろうか。私は今度飛行機で帰国するのが冬休みになる。両親や友達と日本の話しをするのが期待している。今日の宿題がまだできていない。宿題の作文を書くのに、2、3時間ぐらいかかるだろう。もっと( ア )。
1.文中に「部屋の窓から外の景色を見るのが大好きだ」があるが、部屋の窓から見えない景色は何だ。A.庭 | B.子供 | C.公園 | D.飛行機 |
A.昨年の夏休み | B.昨年の冬休み | C.今年の夏休み | D.今年の冬休み |
A.頑張らなければならない | B.頑張らなくてもいい |
C.頑張らないでください | D.頑張らない |
A.帰国する | B.留学に行く | C.宿題をする | D.冬休みに入る |
A.筆者は飛行機に乗った。 | B.筆者は今外国にいる。 |
C.筆者は今年帰国できない。 | D.筆者の家に庭がある。 |
3 . わたしは、デパートへ行きました。5かいでえい語の本とペンを買いました。本は 1000 円、ペンは 500 円でした。ジョンさんのたんじょうびプレゼントです。それから、 地下 1 階でチョコレートのパンを4つ買いました。 ひとつ 200 円でした。よる、家族で食べました。父は、あまいものを食べませんから、妹に2つあげました。
1.ジョンさんのプレゼントは、いくらですか。A.200 円です。 |
B.500 円です。 |
C.1000 円です。 |
D.1500 円です。 |
A.パン売り場は、1 階です。 |
B.パンは、ぜんぶで 800 円です。 |
C.「わたし」のお父さんは、あまいものが好きです。 |
D.「わたし」は、お母さんと買物に行きました。 |
4 . わたしは、かいしゃいんです。ホテルではたらいています。げつようびが休みで す。きのうは、休みでしたから、午後 2 時から 5 時まで、えいご教室へ行きました。 それ から、いえでえい語のしゅくだいをしました。わたしのかいしゃは、来年、香港にホテル をつくります。わたしは、そこではたらきますから、先月からえい語のべんきょうをしています。
1.きょうは、何曜日ですか。A.にちようび |
B.げつようび |
C.かようび |
D.すいようび |
A.今、学生です。 |
B.にちように、はたらきます。 |
C.先月、香港へ行きました。 |
D.きのう、2 時間えい語をならいました。 |
5 . 今日出来ることをサッサッと片付けてしまうのは、気持ちのいいことのひとつ。だけど、反対に今日やらなくていいなら、明日までそのままにしておくっていうのも、また、ひとつの方法。生真面日な人は、あれもしなきゃこれもしなきゃと先回りしていろんなことを片付けようとする。だけど、実は、それも、ストレスの原因になっていること。(ア)、時々は、明日考えればいいことは、明日までとっておこう。
では、どうやって先に何をするかを決めるのでしょうか。まず、やるべき事のリストを作るとよい。紙やパソコンの画面に「やるべきこと」を書き出していくのだ。書き出してしまったら、次に、どこから先にやるかを考え、優先順位を決めていく。また、やるべきことが新たに発生したら、リストを見ながらその順番を決め、挿入する。これだけでも、相当に頭の中が整理される。今日やるべきことをやってしまって、残った時間を好きなことをしたり、のんぴりしたりしてすごすようにしてみよう。人生には、たまに、そうやって、『まっ、今日はいいかっ』と思うことも必要。だから、今夜の仕事を早く切り上げて、やりたいことをしてゆっくり過ごそう。
1.文中の「ひとつの方法」とは何か。A.今日やらなくていいことは明日までそのままにしておく。 |
B.今日出来ることをサッサッと片付けてしまう。 |
C.あれもしなきゃこれもしなきや。 |
D.嫌なことをしない。 |
A.ストレスの原因になっている。 |
B.生真面目な人は先回りしていろんなことを片付ける。 |
C.やらなければならないことがたくさんある。 |
D.明日考えればいいことは、明日までとっておく。 |
A.だから | B.それに |
C.けれど | D.しかも |
A.真面目な人だけが早めに仕事をする。 |
B.筆者はサラリーマンだ。 |
C.仕事をするには優先順位が必要だ。 |
D.自分の好きなことだけする。 |
A.計画を立ってやりたいことをしてゆっくり過ごそう。 |
B.どんなことでも前もってやってはいけない。 |
C.仕事は人にストレスを与える。 |
D.今日出来ることをサッサッと片付けてしまうと気持ちがよくなる。 |
6 . 長崎県西海市に、農漁業やプログラミングなどを学べる職業体験プログラムがある。講師を務めるのは地域住民ら。生徒はひきこもりを経験するなど、就労に悩みを抱える全国の若者たち。若者たちは、大村湾に臨む海沿いの古民家で共同生活を送っている。
この春、この場所から新たな一歩を踏み出した人がいる。昨年4月にブログラムに参加した埼玉県出身の吉川大輝さん(19)。西海市で漁師として歩み始めた。「ここに来ていなかったらいまだに部屋にこもったままだった。やりたいことが見つかってうれしい」。
中学生のころから学校の雰囲気が苦手だった。高校に入って体調を崩すようになり、2年生の頃から部屋にこもりがちに。1日の大半はゲームをして過ごし、外出するのはゲームソフトを買うときぐらいだった。心配した母親から持ちかけられたのが、この職案体験プログラム。内心後ろ向きだったが、長崎県への家族旅行の「ついで」で訪れた1泊の体験で、気持ちはひっくり返った。特にのめりこんだのは漁業。「船に乗るのも魚を見るのも、網を引き揚げるのも楽しかった」。なにより、講師役を務めていた地元漁師が楽しそうに仕事をしている姿が格好良くて、「こうなりたい」と思った。
いまは、県の新規漁業就業者向けの支援制度を活用し、地元のベテラン漁師のもとで修業を積む。憧れの漁師のように、「何でもできる万能な人になりたい」。
1.文中「新たな一歩」とは何か。A.漁師として歩み始めた。 |
B.昨年4月にプログラムに参加した |
C.高校に入った。 |
D.出掛けるのが嫌いになった。 |
A.ずっと長崎県西海市に住みたい。 |
B.講師になりたい。 |
C.漁師になりたい。 |
D.家へ帰りたい。 |
A.五歳のこども |
B.定年退職した老人 |
C.子供の世話で働けない専業ママ |
D.高校を卒業したばかりで迷っている若者 |
A.大輝さんは最初職業体験プログラムに参加したくなかった。 |
B.講師を務めるのは地域住民ら。 |
C.長崎県で農漁業を学べる職業体験プログラムしかない。 |
D.大輝さんは自分の職楽を見つけた。 |
A.漁師は最高の職業だ。 |
B.役に立つ人間になろうと努力する。 |
C.長崎県はきれいなところだ。 |
D.大輝さんは立派な漁師になった。 |
7 . 日本では幼稚園や小学校で「おかしも」という言葉を習います。「おかしも」とはどのような意味でしょう。「お菓子も」と書いて「肉や野菜だけでなく、『お菓子も』食べましょう。」という意味でしょうか。実は、これは災害や事故などが起きた時に、安全に避難するための注意を一つにした言薬です。「押さない、駆けない、しゃべらない、戻らない」という四つの言葉の初めの平仮名を並べたものです。
小学校で一年に何度も行われる避難訓練では、教室を出て校庭に逃げる練習をするのですが、その時子供たちが早く避難できるように、先生は『おかしも』ですよ。」と何度も声を掛けます。一年に何度も、避難訓練のたびにこの言葉を耳にするので、日本の子供たちで「おかしも」の意味を知らない子供は(ア)です。
本当に何かがあったときには、この訓練で「おかしも」を身に付けたおかげで子どもたちは怖がったり慌てたりせずに冷静に避難できるというわけです。「おかしも」は子どもたちを安全に避難させるために考えられたのです。
1.「おかしも」という言葉の意味は何かA.肉や野菜だけでなく、お葉子も食べようと勧める言葉 |
B.避難する時の注意を短くした言葉 |
C.避難訓練の時、教室を出て校庭に早く避難すること |
D.避難訓練の時、子供たちが冷静に行動すること |
A.「お菓子も」食べることができるとき |
B.「おかしも」という言葉を習うとき |
C.避難訓練では、教室を出る練習するとき |
D.「おかしも」を身に付けたとき |
A.たくさんいるほど |
B.少しいるほど |
C.いないほど |
D.ないほど |
A.毎日学校で先生から説明してもらうから |
B.避難訓練をする時にはいつもその言葉を聞くから |
C.大人たちが工夫して考えた言葉だから |
D.お菓子に似ている言葉だから |
A.子供の教育について |
B.子供の言葉について |
C.避難訓練について |
D.「おかしも」という言葉について |
8 . 私たちは子どもの頃から、ある疑問に付き離われている。地面に落ちた食べ物は、はたして食べても安全なのだろうか?答えのひとつに、素早く拾えば大丈夫というものがある。いわゆる「3秒ルール」だ。では、地面に落ちた食べ物をすぐに拾って食べるのは、はたして安全なのだろうか?
その答えは「3秒ルール」のように単純な話ではなく、地面の状態と付着する細菌の種類による。ドーソン氏も同じ考えで、「食べ物を落とした場所が病院だったら、おそらく食べたいとは思わないでしよう」と述べている。同様に、鶏肉の肉汁が溢れていた台所の床なら、サルモネラ菌(沙门氏菌)が付着しては困ると思うだろう。
(ア)、ほとんどの場合、少しほこりが付いたクッキーを拾って食べても、正常な免疫系を持つ人が、床に存在する細菌のせいで健康を損なう可能性は(イ)。結局、最も重要な教訓は、床や物体の表面をきちんと掃除し、衛生状態を良好に保つべきだということだ
それでも、時間を基準とする3秒ルールは存在し続ける可能性が高い。3秒ルールの価値はおそらく、微生物学的というより心理学的なものなのだろう。少なくとも、ルールがあれば、本来ならば好ましくない行動を、社会的に受け入れられる言い訳で帳消しにできる。床に落ちたクッキーを拾い、口に放り込む前に「3秒ルール!」と叫ぶだけで、周りにいる全員が大笑いできるのだから
1.文中の( ア)にいれる最も適当なものはどれか。A.しかし | B.それで |
C.むしろ | D.なぜなら |
A.「3秒ルール」はどんなルールか。 |
B.地面に落ちた食べ物はまだ食べられるか。 |
C.なぜ食べ物は床に落ちたのか。 |
D.なぜ地面に落ちた食べ物を食べるのか |
A.高い | B.低い |
C.ある | D.ない |
A.本来ならば好ましくない行動を、社会的に受け入れられる言い訳で帳消しにできるだから。 |
B.周りにいる全員が大笑いできるのだから。 |
C.細菌は地面に落ちた食べ物に付く。 |
D.床や物体の表面をきちんと掃除し、衛生状態を良好に保つ。 |
A.健康の大切さ |
B.「3 秒ルール」 |
C.食べ物を大切にする |
D.人間関係 |
9 . 私の家は五歳のときから、母と私の二人で暮らしている。それから今まで、母はほぼ毎日、夜遅くまで仕事をしながら私を十三年間一人で育ててきてくれた。
母は休日も忙しく、私は母の作るごはんを食べる回数が少なくなっていった。小学生のころ、遠足でお弁当を持っていくことになっていた。前日の夜も忙しそうに遅くまで帰って来ない母のことが心配になり、お弁当が必要だということを私は母に言えずにいた。母の帰りを待っていたとき、母から一本の電話が入った。
「明日、お弁当に何入れて欲しいか言っていいよ。何でも作ってあげる。」
私はこの母の声を聞いて、今まで言えなかった寂しさと、感謝と、嬉しさがあふれて涙が止まらなかった。
その日の夜、私は母の帰りを待ちながら、母のためのおにぎりをいくつか作った。家に帰ってきた母は目に涙をうかべながら、ありがとうと笑ってくれた。料理が苦手な小学生の私が作ったおにぎりはきっと、塩加減もめちゃくちゃなものだっただろう。それでも母は、おいしい、と繰り返しながら私の作った“(ア)”のおにぎりを嬉しそうに食べてくれた。だから私にとっておにぎりは、特別なものなのだ。
1.文中の説明に合っているのはどれか。A.私が生まれてから、母と暮らしている。 |
B.母は仕事が忙しくて、よく私がお弁当を作る。 |
C.母はずっと一人で私の面倒を見てきた。 |
D.私は母と暮らしていて、もう十三歳になっている。 |
A.母が仕事で遅くまで帰ってこなくて、心配ばかりしていたから。 |
B.小学校はもう弁当を運んでいくことになったから。 |
C.母がまだ帰ってこなくて、もう電話をかけたから。 |
D.母が前日の夜も忙しそうに見えるから。 |
A.母の声を聞いて、無事でよかったと思ったから。 |
B.母が電話をかけてくれたが、私は何も言えなかったから。 |
C.仕事で母の顔も見えなかったし、声も聞こえなかったから。 |
D.ずっと我慢していたが、母の声を聞いてもう我慢できなくなったから。 |
A.疲れた味 | B.ありがとう味 | C.塩からい味 | D.まずい味 |
A.母のことを愛し、心の中に感謝の気持ちがいっぱいだ。 |
B.母はあまりご飯を作らないから、私は初めて作ってみた。 |
C.何度も繰り返して、やっとできあがったおにぎりは母が食べてくれた。 |
D.おにぎりが特別になったのは母がおいしいと言ったからだ。 |
10 . 「アイディア」「サービス」など、英語をもとにした(依据)多くの片仮名言葉に囲まれて、私たちは暮らしています。それなし(没有)では、思いや感じを十分に表すことができないほどです。もとは外国語なのに、日本語となって日本語の表現を豊かにしているこれらの言葉を外来語と言います。その中には、「たばこ」(ボルトガル語)「いくら」(ロシア語)など、遠い昔に日本語に取り入れられ、現在では外国語であることを感じさせないほど、日本語の一部となってしまったものもあります。
今から千六百年以上前に、中国の言葉(漢語)と中国の文字(漢字)が日本に伝わってきました。日本語で「おおうみ」と言っていたものを、中国語では「大海」と言っている――それは、「純粋な」を「ピュアな」と言うような新しさを、当時の人々に感じさせたに違いありません。長い年月を経て、それらは、外国語であることを(ア)ほど日本語の一部となりました。
暮らしの中で使われている言葉の中には、新しい時代の外来語だけでなく、(イ)。
1.文中の「それ」の指すことはどれか。A.英語 | B.片仮名言葉 | C.アイディア | D.サービス |
A.日本語には外来語をたくさん取り入れられ、日本語の一部となった。 |
B.外来語が豊かだが、思いや感じを十分に表すことができない。 |
C.外来語で日本語の表現をしては、その思いや感じがよく分からない。 |
D.英語も日本語の一部となったので、暮らしの中でよく使っている。 |
A.千六百年以上前に中国語を習った気持ち |
B.千六百年以上前に日本に来た気持ち |
C.はじめて中国語を身につけた新鮮感 |
D.日本語を外国語に言い換える新鮮感 |
A.感じている | B.知っている | C.意識させない | D.知らせない |
A.今から取り入れられる外来語もあります。 |
B.古い時代に中国から入ってきた漢語がたくさんあります。 |
C.英語の一部となった外国語がたくさんあります。 |
D.英語や中国語しかいろいろ取り入れられません。 |