1 . 日本経済は1990年代から停滞して、ほとんど成長していません。その間、他の先進国では順調に賃金も上昇しましたが、日本だけまったくと言っていいほど上がらず、横ばいで推移しました。このように約 30年間にわたって経済が停滞し、賃金が上がらなかった原因について、いろいろな人がさまざまな見解を示しています。
アナリストとしては、そのほとんどが根拠の乏しい、いわゆる「俗説」だと考えています。その中の代表的なものの1つが、「非正規雇用者の増加が諸悪の根源」とする説です。
経済の停滞が顕著になった時期と、非正規雇用が増加した時期が重なっているため、その相関関係を見て「両者に因果関係がある」という短絡的な勘違いが生まれ、この「俗説」の背景になったと推察されます。
(ア)、この俗説を唱えている人の中には、「非正規雇用の男性は結婚率が低い。非正規雇用は増えている。だから非正規雇用の増加は少子化に拍車をかけている」とも主張し、「非正規雇用を減らせば、結婚する人が増え、出生率も上がる」とまで言う人も少なくないようです。困ったことに、この俗説は広い範囲まってしまっており、一般の人々の中にもこの説が「(イ)」と信じ込んでしまっている人がいるようです。
1.文中に「横ばい」とあるが、どういう意味か。A.相場が上わたり下がったりすること | B.上がり続けること |
C.目立ったがないこと | D.下がり続けること |
A.賃金が上あなかった原因についての見解 |
B.非正規属賭の増加についての見解 |
C.非正規雇胸男性は結婚率が低い原因 |
D.俗説は広細に広まってしまった原因 |
A.それに | B.だけど | C.たとえば | D.さらに |
A.正しい | B.嬉しい | C.悲しい | D.楽しい |
A.賃金が上がらなかった原因は非正規雇用者の増加にある。 |
B.少子化が進のは男性の結婚率が低いからだ。 |
C.「非正規雇睹の増加が諸悪の根」という説は根拠が乏しい。 |
D.非正規雇用を減らせば、出生率も上がる。 |
2 . 美術館に展示してあるものに答えはありません。その作品をとう見るかはまったくの自由です。もちろん、その作品を制作したアーティスト(艺术家)の意図は存在します。(ア)、それは決してただ一つの答えではありません。作者も考えていなかったような見方、読み方ができることが芸術作品の魅力なのです。優れた作品は作者の意図を軽々と超えて、観客の心のなかで多様な気づき(意识)を生み出していきます。多様な解釈ができることは、優れた美術作品の条件だと首ってもいいです。
しかし、日本人は、この「答えがない」ことが苦手なのです。「美術が難しい」「絵がわからない」という声をよく聞くのは、多くの日本人が美術や絵の見方に「正確」があると思っているからです。欧米ではこうした声は聞かれません。「美術は好きしゃない」「絵には興味ない」という人はいます。しかし、「わからない」ものだと思っている人はあまりないのではないかと思います。
(ア)、「絵がわからない」と困ったように小さな声で言うのは大人たちだけです。子供はそんなことは言いません。美術館で子供たちは、それぞれのやり方で作品を受け止めます(理解)。(中略)面白いと思えば夢中になります。思わなければ忘れてしまいます。子供たちと美術の最初の出会いはそれでいいのだと思います。
1.文中の(ア)は入れるのに最も適当なものはとれか。A.だから | B.それから | C.すると | D.しかし |
A.作者も考えていなかったような見方、読み方ができること |
B.作者の意図を伝えること |
C.観客の心のなかで多様な気づきを生み出していくこと |
D.多様な解釈ができること |
A.多くの日本人が美術や絵の見方に「正確」があると思っているから |
B.「美術が難しい」「絵がわからない」という声をよと言らから |
C.「美術は好きじゃない」「絵はほ興味ない」という声をよ々言わないから |
D.日本人は「答えがない」と言うたら恥ずかしいと思うから |
A.それで | B.それなのに | C.ただし | D.例えば |
A.美術館に展示してある作品をどう見るかはもう規定されていた |
B.美術館に展示してあるものを制作したアーティストの意図は存在しない |
C.子供は「絵がわからない」とは言わない |
D.美術館で子供たちは面白いと思えば忘れてしまう |
3 . 給料が上がらないのに、消費税率は上げられ、各種税金も高くなり、追い打ちをかけるように最近では物価も上がっています。生活は苦しくなる一方です。そんな状況なのに、大半の日本人は文句も言わずに毎日会社に行って、真面目に働き、給料を上げてもらうための交渉をするわけでもなく、また転職もせず、同じ会社で我慢し続けているのが現状ではないでしょうか。鬱憤がたまるせいか、夜になると、飲み屋に行ってビールを飲みながら文句を言うこともあるかもしれません。しかし、そんな人でも翌日からはまた我慢の日々を過ごします。
日本の人たちは、給料は外部要因によって上がるものだと思っているのでしょうか。例えば、政府が企業に圧力をかけたり、政策を変えたり、(ア)日銀が金利を下げたり、国債を買ったりすれば、皆さんの給料が上がると信じているのでしょうか。残念ながら、そんな人任せでは給料は上がりません。言うまでもなく、給料というのは「ものの値段!の1つなので、外部要因によって自然に上がるものではありません。コンピニのおにぎりだって、経営者が決定して店員さんが値札を変えなければ値上がりしないのと同じです。給料は、経営者が会社の事情に基づいて決定し、人為的に上げるものです。
1.文中に「そんな状況」とあるが、どんな状況か。A.生活は苦しくなる状況 |
B.給料が上がらない状況 |
C.文句言わずに毎日会社に行く状況 |
D.同じ会社で我慢する状況 |
A.給料は外部要因によって上がるものだと思っているから |
B.文句を言ったら給料が下がると思っているから |
C.転職が嫌いだから |
D.給料を上げてもらいたくないから |
A.つまり | B.または | C.そこで | D.また |
A.給料 | B.おにぎり | C.税金 | D.値札 |
A.真面目に働ければ給料は自然に上がる。 |
B.国債を買ったりすれば、給料が上がる。 |
C.給料を上げてもらうには交渉すべきだ。 |
D.店員さんはおにぎりの値段が変えられる。 |
4 . 日本にある書店の数は、この 20年で半数以下に減った。なぜ、これほど書店がなくなっているのか。
書店が大幅に滅少している背景には、単に本が売れなくなっているという要因だけではなく、日本独特の出版産業の構造がある。欧米先進国と比べると、日本の書店は雑誌を多く販売してきた。日本以外の国の書店は「書籍店」であり、雑誌はニューススタンドやドラッグストアなどで販売されてきた。書店店頭に毎日新しい雑誌が次々に並ぶという風景は、日本にしかないのだ。
書籍の販売で得る利益で経営を支えている欧米の書店と違い、日本の書店、特に中小規模の書店は、雑誌の販売で利益を上げてきた。日本には総合取次と呼ばれる各社は、書籍と雑誌を両方流通させている。年間7万タイトルの新商品が発売され、代替性に乏しく、基本的に繰り返し購入のない書籍に比べて、大量生産が可能で、計画性のある雑誌のほうが効率がよいことは言うまでもない。
かつて、日本の出版市場は「雑高書低」と呼ばれていた。雑誌の販売額が書籍を大きく上回っていたためだ。(ア )、その後、出版物の販売量は滅少の一途をたとる。特に、雑誌は拡大し始めていたインターネットや、携帯端末の普及に伴って急激に市場が箱小。このことが、雑誌の収益に頼っていた中小書店の経営と、雑誌で巨大流通網を回してきた総合取次の経営を直撃した。
1.日本では書店がなくなっている原因として、正しくないのはとれか。A.本の値段が高いから |
B.本が売れなくなっているから |
C.雑誌の市場が縮小しているから |
D.日本独特の出版産業の構造があるから |
A.毎日新しい雑誌が次々に並んでいる。 |
B.雑誌の販売で利益を上げている。 |
C.書籍と雑誌を両方流通させている。 |
D.書籍の販売で得る利益で経営を支えている。 |
A.書籍 | B.雑誌 | C.書店 | D.取次 |
A.そして | B.し | C.だか | D.さらに |
A.取次の経営を直撃したこと | B.本の市場が縮小すること |
C.雑誌の販売額が大きいこと | D.雑誌の市場が縮小すること |
5 . 「うちの子は女の子だから算数が苦手なのは仕方がない。」
このような話をよく耳にします。「男の子は理系·女の子は文系」と性別で分けられるイメージは根強く残っています。本当に女の子は算数が苦手ですか。実は女の子のほうが算数が苦手だという研究結果は出ていません。男の子と女の子を比較したとき、総合的な点数に差は見られず、女の子は算数が苦手というイメージは「思い込み」です。
算数の総合的な点数に男女差はなかったですが、より細かくデータを分析すると、得意な分野の男女差が見られました。男の子は「図形·図表」なかでも「立体図形」に関する問題で女の子よりも正答率が高かったです。男の子が立体図形に強いのは、積み木など、小さい頃から立体を扱うおもちゃで遊び慣れていることが理由の一つとして考えられます。(ア)、その差はせいぜい 7%程度です。一方で女の子は「細かい計算」の一部、例えば、桁が大きな数の引き算、小数や分数の細かい計算などの問題で男の子の正答率を上回っています。
このことを証明するかのように、2022年東京大学の最難関科類といわれる理科3 類の合格者数うンキングで、女子校である桉蔭高校がトップに立ったことが話題になりました。2023年は桉蔭高校は2位となっています。理科3類に合格するには、非常に難易度の高い理系数学の試験で高得点を取らなければなりません。
この結果からも「(イ)」ではないということがわかります。
1.文中に「研究結果」とあるが、何についての研究か。A.男の子は頭がいいこと | B.男の子は算数が得意なこと |
C.女の子は頭がいいこと | D.女の子は算数が苦手なこと |
A.立体図形 | B.細かい計算 | C.小数の引き算 | D.分数の細かい計算 |
A.ただ | B.まだ | C.それで | D.すると |
A.学校の女の子は数学が苦手だ。 |
B.女の学生しかいない高等学校だ。 |
C.2022年では理科3類の合格者数ランキングで 2位となっている。 |
D.難易度の高い理系数学の試験で高得点を取るのが男の子だ。 |
A.男の子だから数学が苦手 | B.女の子だから数学が得意 |
C.女の子だから数学が苦手 | D.男の子だから数学が得意 |
6 . 私はちょうど20歳の時に、日本に来ました。当時の私は「おはようございます」「こんにちは」など、挨拶程度の日本語しかできませんでした。だから、しばらく外に出るのがとても怖く、ずっと家の中にいて、朝から、晩までテレビばかり見て毎日を過ごしていました。
だんだん日本の生活に慣れてきた頃、看護師として働いてみないかと言われました。私は子供の頃から、看護師になるのが夢で、そんな私の気持ちをよく理解してくれている叔父さんからの話でした。私はあまりにも急な話で、すぐには答えることができませんでした。実は当時の私が迷っていた本当の理由は言葉の問題でした。
しかし、これは看護師になるいい機会ですから、私は心配しながら病院で働き始めました。絶対にやっていこうという気持ちで努力しましたが、看護師という仕事に完全に慣れるまでには、とても時間が掛かりました。ポケットにいつも電子辞書を入れて仕事をする毎日が続きました。
今でも、はっきり覚えていますが、それは、自分がやっと立派な日本語の会話ができたと思えた日のことです。仕事が終わって、寮に戻り、嬉しさのあまり、とうとう大きな声で泣いてしまいました。嬉しくて涙が止まりませんでした。私は立派に日本語が話せた嬉しさで胸がいっぱいでした。そして、これからも、頑張っていこうと思いました。日本で看護師として働いたことはいつまでも忘れない思い出として残るでしょう。
1.「ずっと家の中にいて」とあるが、その理由は次のどれか。A.日本に来たばかりだから |
B.日本のことは詳しくないから |
C.日本語はちょっとしかできないから |
D.日本のテレビ番組を見るのが大好きだから |
A.電子辞書は軽いから |
B.まだ仕事が完全に慣れなくて、仕事中でも電子辞書を使うから |
C.電子辞書は高いから |
D.電子辞書を大切にしたいから |
A.もう日本に慣れたこと |
B.看護師になったこと |
C.日本語でうまく話すことができると感じた日のこと |
D.病院の仕事はもう慣れたこと |
A.看護師としての仕事 |
B.日本の病院での仕事のこと |
C.日本での生活 |
D.日本語の勉強と私の努力 |
A.看護師になることは私の夢です |
B.日本の病院での仕事は苦しいです |
C.努力すれば、夢が実現できます |
D.日本語の学習は絶対必要です |
7 . 私は中国人で、20歳です。今は大学生です。父はABC会社の社長で、母は大学院の教授です。妹が一人います、今年は15歳で、高校生です。家は横浜ですが、私の大学は東京です。大学の隣は国会図書館です。その周辺に喫茶店がたくさんあります。
1.妹は今年いくつですか。A.にじゅうさい | B.はたち | C.じゅうごさい | D.じゅうにさい |
A.ABC会社 | B.大学院 | C.東京 | D.国会図書館 |
A.わたし | B.いもうと | C.ちち | D.はは |
A.わたしは日本人です。 | B.わたしは大学院生です。 |
C.わたしは二十歳(はたち)です。 | D.わたしの母は高校の先生です。 |
A.作者は弟がいます、今年は15歳です。 |
B.大学の隣は市立図書館です。 |
C.家は東京ですが、私の大学は横浜です。 |
D.父はABC会社の社長です。妹は高校生です。 |
8 . 音楽とは何か、と言われたら、音による会話だと答えることにしている。音を通してある人の感情や思想が聞く人に伝えられる。それが音楽である。
こういう定義はいかにも当たり前のようだが、音楽はいつでもそういうものであるとは限らない。早い話が、私どもは、嬉しいにつけ悲しいにつけ、独りで歌を歌うことがある。誰に聞かせるわけでもない。感情は独りで流れてゆく。会話の相手はそこにはいない。
そういう歌も自分自身に対する語りかけで、やはり一種の会話だというなら、寺院や教会でうたわれる歌はどうだろうか。もちろんそれも神への呼びかけに違いないが、会話という言葉は必ずしも適当ではない。進軍ラッパや狩りの太鼓なども、一方的に意味を伝えるのだから本当の会話ではない。
今あげたような音楽も、音楽であることにまちがいはない。私の定義は、だから、定義でも何でもなくて、私自身が音楽に対してもっている願望であり、イメージなのである。
会話という限り、それは一方通行で与えられる刺激や快楽とはちがう。演奏会で音楽をやっているのは演奏家で、私どもはそれを默ってきいているだけだが、それは決して音を受身でうけとっているということではない。ぼんやりと音をきいていれば、音楽はただの音のつながりにすぎない。それを音楽としてきくためには、実は聞く側にいろいろな心の働きが必要なのである。
私がいまでも覚えているのは、小説家の高見順が死ぬ少し前にかいた日記の一節である。体が衰弱して本を読む気力がなくなり、音楽ならばとおもってきいてみたが、やはり駄目だったと彼はかいている。音はもちろん聞こえるが、音楽としては聞こえない。それは聴覚の衰弱ではなくて、聴覚がうけとったものを自分の内部で意味のある言葉として再構成する精神的能力の衰弱である。
音楽に限らず、芸術を鑑賞するというのは、他人の世界にふれようとすることである。音や色や言葉によって他人を理解するといってもいい。人は果たして他人を本当に理解できるかということは別にして、それを理解しようとする努力のなかに、芸術そのものの意味があると考えてもそう間違いはないと思っている。
1.文中の「そういう歌」とはどのような歌か。A.寺院や教会などでうたわれる歌 | B.うたうともなくうたってしまう歌 |
C.聞かせることを思いながらうたう歌 | D.聞く相手がいないのに、独りでうたう歌 |
A.音楽を音楽として聞くには、ぼんやりとした姿勢が必要だから |
B.音楽はぼんやりと聞いていれば、心の動きが起こるから |
C.音楽を音楽として聞くには、聞く側の能動性がいるから |
D.音楽は一歩通行的に感動を与えるものであってはじめて音楽となるから |
A.内心で音楽を言葉に置き換える能力 |
B.心の中で音楽を再構成する精神的能力 |
C.音や色や言葉によって芸術を鑑賞する能力 |
D.音のつながりによって音楽を鑑賞する能力 |
A.耳を通して人の内部に働きかけ、芸術で人の心を捉え、鑑賞力を再構成させる |
B.感情のままに表現するものでありながら、うたう人はあまり関わりはなし |
C.人の気持ちを伝えるものであり、その意味で音を通しての会話であると言える |
D.真の意味での会話ではないから、ぼんやりとして鑑賞すべきものである |
A.芸術の意味は、鑑賞者との「会話」が成立するかどうかは別にして、作り手が他人を感動させようとする努力である。 |
B.音楽などの芸術は、鑑賞者が他人を理解しようとする努力の中に意味があり、一方通行ではない「会話」である。 |
C.音楽には様々な種類があるが、いずれも演奏家と聴衆との相互理解を目的とした「会話」という点では共通である。 |
D.芸術は、作り手が一方的に意味を伝えるものではなく、鑑賞者が自分の心を理解するための内面の「会話」である。 |
9 . ほとんどの日本の家庭では、お金の管理は妻の仕事である。夫は必要な金を妻からもらっている。昔は、給料日になると、男がもらってきた給料を全額、妻に渡し、妻は「ありがとう」と感謝の気持ちを表していた。この儀式①「( )」、夫は一家を支えているのは自分だ、という誇りをもつことができたが、それと引き換えに、必要な金は妻にもらわなくてはならなかった。
最近では、給料は銀行に振り込まれるようになったため、妻は、銀行からお金を引き出すだけでよくなった。この結果妻は②「金は天から降ってくるもの」と思うようになり、夫は「妻にもらうもの」と思うようになった。今では、夫が妻から必要な金をもらうときに「ありがとう」と感謝の気持ちを表すようになっている。
こうして、日本の妻は強くなり、日本の男は誇りを失った。日本の男たちは、給料を銀行に振り込む制度が悪いと考えているが、それは誤りである。銀行振り込みがあったとしても、預金通帳を夫が管理していればこのような事態にはならなかっただろう。原因は、給料を全額妻に渡す習慣にある。
この習慣の裏には、「お金に拘るのは恥ずかしいことだ」という伝統的美意識がある。たしかに、立派な人物ならお金に細かく拘ることはないだろう。しかし残念な③「( )」に、ほとんどの日本の夫は、大富豪ではなく、お金がほしくてお金に拘る人間である。そういう人間が立派な人物であろうとしてお金にこだわらない態度をとるところに、日本の夫の苦悩がある。
1.①「( )」に入れる最も適当な言葉は次のどれか。A.にとって | B.によって | C.について | D.につれて |
A.男がもらってきた給料を全額、妻に渡す。 |
B.男がもらってきた給料を妻に渡しない。 |
C.妻は銀行から夫の給料を引き出す。 |
D.日本の妻は能力が強いです。 |
A.こと | B.もの | C.ところ | D.わけ |
A.妻は「ありがとう」と感謝の気持ちを表していた。 |
B.日本の主婦は仕事がない。 |
C.日本の男はお金がほしくなくてお金に拘らない人間だ。 |
D.日本の男はお金に細かく拘るのは恥ずかしいと思う。 |
A.日本の男たちは、給料を銀行に振り込む制度が悪いと考えている。 |
B.男の給料は天から降ってくるものだ。 |
C.給料を全額妻に渡すという習慣の裏には伝統的美意識がある。 |
D.日本の夫の苦悩は必要な金は妻にもらわないことだ。 |
10 . 日本の電車は時刻表の通りに走ると聞いていたが、初めて新幹線に乗ったときも、駅に着く時間がぴったりだったので、驚いた。速い速度で長い距離を走っているのに、ほかの電車と同じように走れて、①本当にすごいと思った。何百キロもある長い距離を遅れたり早すぎたりせずに、②「( )」走っているのだろう。鉄道会社に勤めている知り合いに聞いてみた。
聞いて驚いたのだが、新幹線は、停車する駅の到着時間、出発時間だけではなく、停車しない駅を通り過ぎる時間も、8時5分15秒や8時5分30秒のように、15秒単位で決まっているのだそうだ。運転士は、その細かく決められた時間を守るため、いつも速度を考えながら運転している。停車駅の数キロメートル前からホームに入るまでは、コンピューターが速度を決めて運転するが、それ以外は、運転士が運転する。次の駅に着くまでの残り時間と距離をいつも意識し、頭の中でいちばん適当な速度を計算して走らせているのだそうだ。最後にホームの決まった位置に電車を止めるのも、運転士だ。
運転士になるためには、厳しいトレーニングが必要で、特に距離と時間から適当な速度を計算する訓練をしっかり受けなければならないそうだ。新幹線が時刻表の通りに走れるのは、運転士の厳しいトレーニングのおかげなのだ。
この話を聞いてから、新幹線に乗ると、速度が微妙に変わる③「( )」、「ああ、今、運転士は適当な速度を計算して、速度を変えたんだ。」と思い、旅が以前より楽しめるようになった。
1.文中の②「( )」に入れるのに最も適当な物はどれか。A.どうしても | B.どうしてか | C.どうやって | D.なんよりも |
A.もの | B.たびに | C.ので | D.まま |
A.新幹線以外の電車が時間びったりに走っていること |
B.新幹線以外の電車がかなり長い距離を走っていること |
C.新幹線が時間ぴったりに走っていること |
D.新幹線が速い速度で長い距離を走っていること |
A.日本の新幹線は電車と同じように時刻表の通りに走る |
B.新幹線の運転士は規定した速度で運転すればいい |
C.運転士は時刻表の通りに運転する訓練を受ける |
D.運転士はいつも速度を考えながら運転している |
A.新幹線の運転士にとって、厳しいトレーニングが必要である |
B.コンピューターの速度計算は新幹線を時刻表の通りに走らせている |
C.新幹線は時刻表の通りに走るということは運転士にかかっている |
D.新幹線に乗って、微妙な速度の変化を楽しむことができる |