1 . 最近の若者は、昔より物欲が 1 (ない)なっているようです。昔は、 2 (給料)をもらったら、あれこれ買いたいとか、貯金して憧れ(憧憬)の車に乗りたいとか思ったものです。しかし、今は車など 3 (買う)なくてもいいと思っている若者も多いそうです。
車を持つには、お金がかかります。都会に住んで 4 (いる)ば、車がなくても十分に生活ができます。だから、車以外にお金をもっと有効に使いたいという 5 (考える)もあります。確かに、物欲は働く原動力になるでしょう。しかし、物を 6 (持つ)ばかりいることにこだわらずに(不拘泥于)、家族や友人と 7 (す)ごす時間や、趣味や勉強など 8 お金を使ったほうが 9 (豊か)人生を送れるのかもしれません。そう考えると、最近の若者が車を所有しないことも賢い選択だ 10 言っていいでしょう。
1.2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
2 . 日本に来て驚いたことはたくさんありますが、ゴミの捨て方も 1 中の一つです。私の国では、ゴミを捨てる場所まで車やトランクで自分たち 2 運んで捨てます。ゴミを捨てる場所は町から少し離れた場所にあります。そのゴミ捨て場の中で、鉄でできたものは捨てる場所が 3 。ほかの生活ゴミは、全部ある大きい穴に捨てます。紙も生ゴミもプラスチックも、全部同じ穴に 4 。ゴミ捨て場は24時間、年中開いているので、いつ 5 。
日本は私の国と全然違います。まず、ゴミを捨てる場所は町から離れた 6 ではありません。家の近くにゴミ捨て場があります。また、曜日 7 捨てることになっています。ですから、ゴミを捨てるときに、再利用できるかどうか、そして、燃えるか燃えないかで分けることになっています。 8 できるものは再利用する仕組みが整っているのが 9 と思いました。最初はちょっと 10 だと思ったこともありますが、今はもう慣れて、きちんと分けるようにしています。
1.( )A.それ | B.その | C.そう | D.そこ |
A.に | B.の | C.で | D.か |
A.決まっています | B.決まっていきます | C.決めています | D.決めていきます |
A.埋めます | B.埋められます | C.埋めさせます | D.埋めさせられます |
A.捨ててはいけません | B.捨てなければなりません |
C.捨ててもかまいません | D.捨てないでください |
A.うち | B.もと | C.とおり | D.ところ |
A.ごとに | B.たびに | C.おきに | D.ことに |
A.リラックス | B.リサイクル | C.ルール | D.プラスチック |
A.うつくしい | B.なつかしい | C.すばらしい | D.さびしい |
A.面倒 | B.重要 | C.人気 | D.難しい |
3 . 昼夜に関わらず、一つに専念している人は科学者や研究者に限らず、一般の庶民にも持つ権利である。しかし、夢中になりすぎると、普段の生活に被害を及ぼし、自分の身が危険に陥ることも珍しくない。それには本人は止めようとはしない。いや、止めるのができないということはまさに恐ろしい。そういう現象は医学者に「XX依存症」と名付けられている。
文字どおりに、「XX依存症」は一度ある物事から離れたら、すぐ不安になったり、いらいらしたりして、身体及び精神にも異常が生じる状態と指す。その意味では、またの名(别名)は「XX中毒」である。現代人はまるで「XX依存症」と共存しているようで、「インターネット依存症」を始めとして、「アルコール依存症」や「ファストフード依存症」などはすでに日常生活にはありふれた現象となった。依存症は個人の健康にも普段の生活にも差し支え(阻碍)があることは承知の上だが、なかなか根治できないことも事実である。(ア)、依存症そのものは身体的な病気ではなく、心理的な病気であるからだ。
依存症に関しては、様々な治療法がある。その中で、電撃療法は人間性に悖る嫌悪療法として、よくマスコミ(大众传媒)に報道されている。とにかく、依存した物事との結びを乱暴に切ってしまうより、まず精神科医と相談し、別のことに注意力を移したほうがよさそうだ。人間の生きる数十年はほんの一瞬にすぎないからこそ、どんな物にも囚われることなく、自分の心にしたがって悔いのない人生を送るべきだ。
1.文中に「珍しくない」とあるが、何を指すのか。A.一般の庶民にも持つ権利のこと |
B.夢中になりすぎると、自分の身が危険に陥ること |
C.一つに専念している人のこと |
D.依存症は危険ですが、本人は止めようとしないこと |
A.食事や睡眠をしないで、オンラインゲームをする。 |
B.テストの前は、徹夜してインターネットで資料を調べる。 |
C.地下鉄に乗る時、人目を避けるために携帯で音楽を聞く。 |
D.朝から晩まで、コンピューターで会社のネット会議をする。 |
A.ところが | B.すなわち | C.なぜなら | D.そのうえ |
A.一時的に携帯を没収する。 | B.携帯の使用時間を制限する。 |
C.携帯を使用すると罰を与える。 | D.運動などのことをやって注意力を移す。 |
A.依存症になってもかまわなく、自分の心をちゃんと開く。 |
B.依存症は心理的な病気だから、電撃療法を選んだほうがいい。 |
C.物事に囚われることなく、自分の心に応じて自分なりの生活を送る。 |
D.依存症は根治できない病気だから、ほっといても大きな問題ではない。 |
4 . 中国のSF作家の劉慈欣によって書かれた著作『三体』は、今では世界で認められ、高い評価を受けているそうだ。その作品には、次のシーン(场景)を描いてくれた。宇宙人(外星人)は「二向箔」という武器を太陽系に投げ出して、それを三度空間から二度空間に変えようとした。結果として、地球全体は二度空間になり、数人が生き残った以外、ほぼ全員が消滅されてしまった。そのような攻撃は「ディメンション・リダクション・アタック(降维打击)」と言われている。
(ア)、「ディメンション・リダクション・アタック」というのは、攻撃目標の生存している空間を別の空間にして、新たな環境に生存させないことである。SF小説の中にだけでなく、現実にも「ディメンション・リダクション」の実例がある。何十億年前に、地球には単細胞の嫌気性細菌(厌氧性细菌)しか存在していなかったと言われる。進化に伴い、藍藻という生き物が現れ、無酸素呼吸(无氧呼吸)も酸素呼吸(有氧呼吸)もできる。それどころか、体内には葉緑素が含められるから光合成(光合作用)の機能も備える。結局、藍藻は地球にどんどん酸素(氧气)を排出し、ほとんどの嫌気性細菌が酸素に囲まれた環境に生存しにくくて、自ら地球から姿を消してしまった。
1.文中には「それ」とあるが、何を指すか。A.宇宙 | B.太陽系 | C.地球 | D.中国 |
A.数人が生き残った以外、全員壊滅してしまったこと |
B.地球全体は三度空間から二度空間に変わったこと |
C.宇宙人は「二向箔」を太陽系に投げ出したこと |
D.人間は宇宙人を攻撃したこと |
A.それに | B.しかも | C.つまり | D.ただし |
A.嫌気性細菌は単細胞だから | B.藍藻は酸素呼吸ができるから |
C.藍薬は無酸素呼吸ができるから | D.地球に酸素がどんどん多くなったから |
A.『三体』は海外でしか認められなく、高い評価を受けている。 |
B.地球全体は生き残るために、三度空間から二度空間になった。 |
C.嫌気性細菌は藍藻にディメンション・リダクション・アタックされたから姿が消えた。 |
D.藍藻は嫌気性細菌にディメンション・リダクション・アタックされたから姿が消えた。 |
5 . 子供には大きく分けて2つのタイプがあり、そのタイプに合ったやり方で研究をしないと、人は積極的に行動しないのです。
一つ目のタイプを「マルチタスク型」と言います。マルチタスク型の人は、その名のとおり、比較的何でもマルチにこなしていきます(精通)。中学校で全科目いい点数を取る生徒といった子は、このタイプが多いです。満遍なく(普遍)できるということは裏を返すと、集中力がなく分散型だということでもあります。
このタイプの集中力のなさは本来「才能」であり、将来の職業とも関係している場合があります。集中力があると周囲に気を配ることができません。例えば、学校の先生は40人の子供たちを相手に指導します。もし集中力のある先生だったら、目の前の生徒しか見えず、全体の子供たちへ気を配ることは難しいでしょう。集中力がないからこそ、広く気づくことができるという才能を持っているのです。しかし、子供の頃は集中力がないことがデメリット(缺点、短板)になることが(ア)。勉強は集中力が求められるからです。
このマルチタスク型の行動基準、価値基準は「損得」です。損か得かを判断基準として動く傾向にあるのです。損得で動く子は、無駄が嫌いで、面倒くさいという言葉を発したりします。しかし、無駄が嫌いであるということは効率性を好むということを意味します。(イ)、方法論、やり方、スケジュールなどが大好きです。それは秩序を好むということでもあります。合理化でき、自分が得するということが分かれば、動きます。
1.この文章によると、マルチタスク型の人が先生になったら、どうなるが。A.集中力のある先生だから、目の前の生徒しか見えない。 |
B.集中力のある先生だから、全体の子供たちへ気を配ることができる。 |
C.集中力がないからこそ、40人の子供に気を配ることができる。 |
D.集中力がないからこそ、広く気づくことができない。 |
A.少なくありません | B.少なくない | C.多くない | D.多くありません |
A.損得をあまり考えることなく行動する。 |
B.面倒くさいことを恐れないで、地味に努力する。 |
C.無駄なく効率的な方法で自分に得することをやる。 |
D.スケジュールなどに従って行動するけど秩序が嫌だ。 |
A.だから | B.それなのに | C.ところで | D.そのかわり |
A.損得を行動基準や価値基準にするタイプを紹介する。 |
B.好きなことを徹底して集中的にするタイプを紹介する。 |
C.何でもマルチにこなしたタイプを紹介する。 |
D.きちんと計画を立ててから動くタイプを紹介する。 |
6 . 生まれつきの脳性麻痺によって、小学校三年生の時から、指以外には体全体の筋肉が萎縮して動けなくなった。それ以来、柔らかいベッドに横になったり、身長に応じた特製の車椅子に座ったりして、一見すればのんぴりした「牢獄生活」が続く毎日だ。あの時の僕はまだ幼くて、世間知らず(不谙世事)のせいか、母の悲しそうな顔しか覚えなかった。
13歳の時、中学に進学するつもりだったが、周りの人からかわいそうな目を浴びて、恥辱のあまりに中退することにした。家に戻り、終日暗くて小さい部屋に閉じこもって、自分を外の世界から隔てようとしていた。(ア)なことに、食事をすることも便所へ行くことも、母の援助がなければ自分の不自由な手足だけでは無理だった。
あれから、窓越し(透过窗户)の世界は手の届かない存在になった。息子の寂しさと悲しみを紛らわすために、仕事から帰った母はいつも外の面白いことを詳しく語った。僕は何の表情を見せずに無関心の様子をしていた。実はこの目で見たくて、外に出かけてみようと思った。(イ)、しばらく外に出るのが怖くて、現実から逃げようとする気持ちも変わらなかった。
去年のお正月は、花火がいつもの年より鮮やかに夜空に咲いた。窓の隅から見る空は非常にきれいだった。母はそっと部屋に入り、じっと私のそばに立っていた。「外に出ようよ!」と母は私を励ましてくれた。僕は何も言わずに、ただ母に頷いた。不自由な手足でも、外にさえ出てみれば、誰とも同じように花の匂いも太陽の日差しも感じられるのだ。
1.文中に「牢獄生活」とあるが、実際にどんな生活を指すか。A.牢獄に囚われる生活 | B.母に監視された生活 |
C.のんぴりした生活 | D.脳性麻痺による生活 |
A.幸い | B.不思議 | C.残念 | D.嬉しい |
A.だから | B.そこで | C.すると | D.しかし |
A.筆者は外に出るのが怖くて、現実から逃げようとした。 |
B.筆者は外に出ることができないから、母の話に怒った。 |
C.筆者は外に出てみようとした。 |
D.筆者は外に出てみたくなかった。 |
A.脳性麻痺の紹介 | B.不自由な手足でも |
C.車椅子の使い方 | D.真面目なお母さん |
7 . 私の町は公園が少ないです。月曜日から土曜日までは人があまり多くないですが、日曜日は大きい公園も小さい公園も人が多くなります。だから、日曜日の公園はとてもにぎやかです。公園の新しい喫茶店のコーヒーは味がよくて、有名です。でも、値段はあまり安くないです。すこし残念です。
1.私の町は公園が少ないですか。A.はい、多いです | B.わかりません |
C.はい、少ないです | D.いいえ、少ないです |
A.日曜日から月曜日まで | B.月曜日から日曜日まで |
C.月曜日から土曜日まで | D.土曜日から月曜日まで |
A.静かです | B.つまらないです | C.汚いです | D.にぎやかです |
A.まずいです | B.おいしいです | C.黒いです | D.少ないです |
A.コーヒーの値段はあまり安くないです |
B.コーヒーの味がよくないです |
C.コーヒーの味がいいです |
D.コーヒーは有名ではありません |
8 . 私は毎日元気に1 (暮らす)ています。両親に応援して2 (もらう)いるおかげで、私は二胡の練習や演奏に集中できて、幸せです。そして、子どものころからの親友に加え、新しい友達3 できて、家族と友達に囲まれて4 (稳)やかに暮らしています。
長年、二胡の専門家5 指導を受け、毎日練習に没頭しています。小さなステージに立てているくらいになって、経験を6 (つ)んでいるところです。それに私の演奏7 楽しんでくれるお客さんもいて、たいへん8 (うれしい)思います。現在はこのような生活にたいへん满足しています。
これからは二胡の演奏技術をさらに磨いて芸術性も高め、より大きな舞台9 演奏できるようになりたいと思っています。いつかは日本10 、演奏会を開いてみたいです。私も夢をずっと追いかけています。
1.2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
9 . 午前、知人と喫茶店で話していた時、面白い話を聞いた。知人は大学時代に交換留学の機会を得て、9カ月間アメリカの大学に留学した 1 が、その留学を終えて帰国する時、心に残る思い出ができたと言う。以下、その知人の話 2 。
アメリカに行く時は飛行機だったが、帰りは船に乗 3 て、貨客船で帰ることにした。貨客船は基本的に貨物であるが、乗客も11人まで乗せることのできる船だった。その貨客船に乗ってアメリカの西海岸の港を出て横浜に向かった。
飛行機なら到着した時に時計を1度だけ調節するのが普通であるが、船旅では 4 港を出てから横浜に着くまで毎日寝る前に1時間時計を遅らせるように船員に 5 。 6 、1日25時間になったわけである。ところが、日付変更線を越える時に日付けを1日先に進めることになった。 7 、1日失われたのである。
8 、その船には小学校の教師を定年退職し、息子さんと一緒に日本へ旅行に行く朴敏珍さんという女性が乗っていた。そして、その朴敏珍さんの誕生日が日付け変更線を越える時に失われた1日だったのである。これを知った船長が、それはあまりにもかわいそうだということで、朴敏珍さんのためにパーティーを開く 9 、みんなで朴敏珍さんを励ました。おかげでみなさん特別なパーティーを楽しむことができて、なかなか経験できない船旅となった。
私はこの知人の話を聞いて、 10 船旅も悪くないと思った。今は仕事で忙しく、時間の余裕がないが、私もいつか船旅をしてみたくなった。
1.A.そうだ | B.ようだ | C.らしい | D.そうな |
A.します | B.だ | C.である | D.であった |
A.っておきたい | B.ってみたく | C.っていっ | D.っでき |
A.残念ながら | B.苦いことに | C.悲しいことに | D.面白いことに |
A.言わせる | B.言われた | C.話させる | D.話された |
A.言ってみれば | B.聞いてみれば | C.言ってみた | D.聞いてみた |
A.ただ | B.ついに | C.つまり | D.けれども |
A.ところが | B.ところを | C.ところに | D.ところで |
A.ことにして | B.ことになって | C.ことにする | D.ことになる |
A.このような | B.このみたいな | C.それみたいに | D.それように |
10 . 和歌は日本で最も古くから行われている詩歌形態で「大和歌」「倭歌」とも書きます。「万葉集」の題詞から見られると、「和歌」は応答歌、唱和歌の意味に用いられているが、後に「和歌」のいずれの名前を書いても、漢詩に対する日本の歌を意味するようになりました。実際にその指すところは短歌であることがほとんどだが、長歌、旋頭歌、片歌などの伝統的定型詩をも含めて、和歌と呼んでいます。ただし長連歌、狂歌、川柳風狂句は定型の古典詩だが、和歌には含まれません。
和歌が現われる以前に、感情の高まりから発せられた叫びや掛け声などが次第に成長して、祭りや労働の際に集団で歌われるようになった歌謡があったと言われるが、多くは文字に(ア)失われてしまったということです。それらの歌謡が現在見られる五音七音をもって構成される和歌となるまでには、その形式に様々な過成や変遷を経たと見られます。
現在、作者の心情や深い趣を出すために、枕詞や掛詞といった技法を巧みに用いるのも和歌の特微の一つです。
1.「和歌」の名前に合っていないものはどれか。A.大和歌 | B.倭歌 |
C.和歌 | D.応答歌 |
A.片歌 | B.短歌 |
C.長歌 | D.長連歌 |
A.記される |
B.暗記される |
C.記されることなく |
D.暗記されることなく |
A.長歌、旋頭歌、片歌などの伝統的定型詩 |
B.感情の高まりから発せられた叫びや掛け声 |
C.祭りや労働の際に集団で歌われるもの |
D.五音七音をもって構成される和歌 |
A.和歌の意味は漢詩に対する日本の歌 |
B.和歌は伝統的定型詩と定型の古典詩を含める |
C.労働の際に集団で歌われる歌謡の形式が様な過成を経て和歌となる |
D.和歌は枕詞や掛詞といった技法を巧みに用いる |