1 . 夜遅く突然、電話のベルがなってびっくりさせられることがありますよね。こんな時間に①だれからかかってくるだろうと思って電話をとると、向こうからは何も聞こえません。電話を切ると、またすぐにベルがなります。「もしもし、どなたですか」と聞いても、何の答えもありません。これは気味のわるいものです。どこのだれがこんないたずらをしているのか、いたずらじゃなくて、本当にだれかが急な用事でかけてきたのか、電話が壊れているのなら大変だなどと考えたりするんです。もし電話を切ってこちらからかけ直すと、電話の向こうはやっぱり無言のままです。本当に戸惑っています。
そのことで、最近このような話を聞いたんですが、このごろの小学生は勉強が大変で疲れたとき、このいたずら電話をするという。もちろん全部がそんなことをしてるんじゃないが、向こうは何回も「もしもし、もしもし」と言うのを聞いているそうです。人が困るのを見て面白がるというのは、人間の心の中に持っているものかもしれませんけれど、今の子供たちの考えは、②怖いです。こんな子供が大きくなったらどうなるか、考えると恐ろしくなります。
1.文中の①のところに入れるのに、最も適当なものはどれか。A.いくら | B.いくつ | C.いっそう | D.いったい |
A.うれしくてたのしい | B.うれしいが、おかしい |
C.こわくておかしい | D.こわくてうれしい |
A.私がいたずら電話で怒ること | B.私がいたずら電話に出ること |
C.小学生が勉強にとても疲れていたこと | D.小学生がいたずら電話をかけること |
A.なにで | B.なにも | C.なんとか | D.なんだか |
A.小学生は勉強が大変でいたずら電話をしても心配しないべきだ。 |
B.いくら急用があっても、夜遅く電話をかけるわけにはいかない。 |
C.私は思いやりのない小学生をみて、日本の将来を心配している。 |
D.電話が故障しているかもしれないので、気にしないほうがいい。 |
2 . 今日は朝から快晴で、気持ちの良い一日でした。
朝食にはお気に入りのトーストとコーヒーを楽しんで、新聞を読みながら穏やかな時間を過ごしました。
①、午前中は友達と公園で遊んでいました。青空の下、風に揺れる木々が心地よく、笑い声がたのしくこだましていました。ボールを投げたり、花を摘んでみたり、子どもたちと一緒に過ごしました。昼食後、図書館で読書の時間を楽しんでいました。最近、興味を持っていた小説を手に入れ、静かな空間で没頭することができました。本の中の世界に引き込まれ、時間を忘れるほどでした。
夕方には家に戻り、夕食の用意をしながら昼間の出来事を思い出しました。家族といっしょに食卓を囲んで今日の出来事や感じたことを話し合いました。笑いあり、感動ありの和やかな時間でした。夜は静かな時間を過ごし、何かを書くことにしました。今日の出来事や感謝の気持ちを振り返りながら、心の中にある思いを文字に起こしました。②も毎日を大切に、豊な日々を過ごしていきたいと思います。
1.文中の①のところに入れるのに、最も適当なものはどれか。A.そして | B.まず | C.最後に | D.よく |
A.笑い声が小さくなって、静寂になった。 |
B.笑い声が大きくなって拡散していった。 |
C.笑い声が聞こえなくなった。 |
D.笑い声が風で消えていった。 |
A.図書館で自分の頭を下げることができた。 |
B.小説を書くことに専念することができた。 |
C.小説を読むことに専念することができた。 |
D.頭を下げるのを通じて小説を手に入れた。 |
A.これから | B.それから | C.あれから | D.どれから |
A.小説 | B.論文 | C.日記 | D.説明書 |
3 . 日本人は「友達からサッカーの試合の切符をもらったんですが、あしたいっしょに行きませんか。」と友達が誘ってきた時、「あしたはちょっと…。」などと言って、よくあいまいに断ります。これは「明日はちょっと用事があって、行けません。」という意味です。相手の気持ちを傷つけないようにするために、「いいえ」とはっきり言わないのです。
図書館で大きな声で話している人に「すみませんが、ちょっと声が…。」と言うなど、何か相手によくないことを言うときに最後まで言わないことがあります。これも相手を傷つけないようにしようという思いやる気持ちからです。
(ア)、日本人は家族のことをあまり褒めません。だれかが自分の子どものことを「お子さんはよく勉強しますね。」と言っても、「いいえ、全然勉強しないんですよ。」と答える人が多いです。これは自分や自分の家族を低くすることによって、相手の地位を高くして尊敬しようという考え方があるからです。
日本ではこのような表現で相手を思いやることによって、人間関係をよくすることがあります。
1.「ちょっと声が…。」はどういう意味ですか。一つ選びなさい。A.ちょっと声が大きいです。 | B.ちょっと声が出ません。 |
C.ちょっと声が聞こえません。 | D.ちょっと声が聞こえます。 |
A.ところが | B.それから | C.しかし | D.または |
A.家族のことをよく思っていないから。 |
B.相手を尊重するために、自分や自分の家族を低くするから。 |
C.自分の地位が低いと思っているから。 |
D.自分の家族を尊敬しているから。 |
A.日本人はよくあいまいに断る。 |
B.日本人は相手を断らない。 |
C.日本人は最後まで言いたくないときは途中までしか言いません。 |
D.外国でははっきり言いたいことを表現するので、人を傷つけます。 |
A.日本人の生活 | B.日本の習慣 | C.日本語の表現 | D.尊敬語について |
4 . 日本に来る前に漫画で野球というスポーツを知って、興味を持ちました。(ア)、私の国では、野球をしている人を見たことがありません。道具もないので、野球はできませんでした。
先週の土曜日に友達が入っている野球クラブの見学に行きました。クラブの人たちに誘われて、ずっとやりたかった野球の練習を初めてすることになりました。やっと野球ができることになって、うれしかったです。ボールを打つのは難しかったです。でも、クラブの人たちがやさしく教えてくれました。野球はやはりおもしろいスポーツだと思いました。それで、クラブに入ることにしました。
これから毎日クラブでたくさん練習します。そして、(イ)試合に出たいです。
1.文中(ア)のところにどれを入れていいか。A.でも | B.また |
C.そして | D.それから |
A.野球に興味を持たないから |
B.野球をする道具がないから |
C.野球を見たことがないから |
D.野球をしたい人がいないから |
A.いつ | B.いつに |
C.いつで | D.いつか |
A.試合に出たいから、今「私」は毎日クラブで練習する |
B.野球クラブを見学した後、「私」ははじめて野球をした |
C.野球をするのは難しかったから、おもしろくないと思った |
D.日本に来る前に、「私」は野球について少しも分からなかった |
A.私の趣味 | B.野球クラブ |
C.野球と試合 | D.初めての野球 |
5 . 日本は「頑張ること」が美徳とされる国です。子供の頃から「頑張れ」と言われ続けていつの間にか頑張らないことが悪いことではないかと、罪悪感を持つようになります。また、頑張れば報われるとも子供の頃から言われ続けます。これは裏を返すと「結果が出ないのは頑張りが足りないからだ」という意味です。
でも、それは本当でしょうか?人には向き不向きがありますから、どんなに努力しても達成できないことはありますよね。また、労力が少なくても上手なやり方で良い結果を出せば、それに越したことはありませんよね。この考え方こそ、頑張らない生き方です。
「頑張らない生き方」とは、ある意味超成果主義的な考え方です。物事をシンプルに考え、自分が大切なことに注力し、余計な手間を削って心身共に身軽になり、それでも必要最低限な成果を出すことが、頑張らない生き方です。
(ア)「頑張る生き方」とは、自分に頑張ることを強いた(强迫)生き方です。植え付けられた「頑張ることが美徳」を信じ、報われることを信じてひたすら頑張り続けます。運良く成果が出れば幸福ですが、頑張りが実らなかった時、酷く辛し状況に陥ります。それでも「頑張りが足りないんだ」という思考が働き、頑張ることを止められず、時には心身に悪影響を与えてしまうことがあるのです。
頑張らない生き方と頑張る生き方の決定的な違いは、頑張ることに対する考え方の違いなのです。頑張らない生き方は、頑張らずに成功する術を考えます。一方、頑張る生き方は失敗した時の原因を「頑張らなかったから」と考えます。成功するか否かの基準が頑張りにあるかどうかが違うのです。
1.文中に「それ」とあるが、どんなことを指すか。A.罪悪感を持つようになります |
B.頑張ば報われる |
C.人には向き不向きがあります |
D.日本では「頑張ること」が美徳とされる |
A.息けたと疑われるから |
B.頑張りが足りないから |
C.自分が向いていないことがあるから |
D.労力が少なくて、上手なやり方もない |
A.それとも |
B.ところで |
C.そこで |
D.一方 |
A.失敗した時の原因を「自分が頑張らなかったから」と思わない |
B.「頑張ることが美徳」を信じるが、報われない時も平気に思う |
C.余計な手間を削って、必要な成果を出さなくてもいい |
D.頑張ることをやめられず、心身の状況が悪くなる |
A.物事を筒単に考えて、頑張ないで生きていったほうがいい |
B.成果が出ない場合、ずっと頑張り続けると、心身に悪い影響を与える恐れがある |
C.「頑張る生き方は『結果が出ないのは頑張りが足りないからだ」と考える |
D.「頑張らない生き方」は頑張らないで成功できる方法を考える |
6 . 本を読む人がだんだん減っているみたいです。電車の中で、本や新聞ではなく、携帯電話を見る人が多いです。そのほか、本を読むより、ネットの動画を見るほうがおもしろいです。①こういう意見もぼくが聞いたことがあります。実際にそうなのでしょうか。
本を読む時、精神を集中して、本の内容を理解しながら、読みます。そうではないと、本に書いてある内容が分からなくなります。つまり、まじめに本を読めば、精神的に疲れやすいです。その反対、ネットの動画を見る時、あまり深く考えなくてもいいです。ほかの何かをしながら、動画を見ても、その内容も理解できます。現代人は生活や仕事などの影響で、へとへとしている(筋疲力尽)日々を過ごして、リラックス(放松)できる動画を見たがるのは分からないことでもありません。(ア)、動画ばかり(净是)見ていて、本当にいいでしょうか。偶に読書に没頭して、考えることで、本のおもしろさを感じて、それは動画を見るより、有意義な事ではないでしょうか。
1.文中の「①こういう意見」の指すものはどれですか。A.本を読むのはネットの動画を見るよりおもしろいという意見 |
B.ネットの動画を見るのは本を読むよりおもしろいという意見 |
C.本を読むこととネットの動画を見ることとどちらもおもしろいという意見 |
D.本を読むこととネットの動画を見ることとどちらもおもしろくないという意見 |
A.本を読むことができなくなります。 |
B.本の内容が理解できるようになります。 |
C.本の内容が分からなくなります。 |
D.精神的に疲れやすくなります。 |
A.深く考えないでネットの動画を見てもいいです。 |
B.何かをしながらネットの動画を見ないほうがいいです。 |
C.何かをしてネットの動画を見れば内容が分からなくなります。 |
D.ネットの動画を見れば、リラックスできなくなります。 |
A.そして | B.つぎに | C.だから | D.けれども |
A.ずっと動画を見ても大丈夫です。 |
B.動画を見ることには意義がぜんぜんありません。 |
C.自分で本からおもしろさを発見するのは意義があります。 |
D.本を読むより動画を見るほうが有意義です。 |
7 . 日本の小学校は六年です。そして中学校は三年です。小学校と中学の九年間は義務教育です。子供たちは6歳から近くの小学校へ行きます。小学校はたいてい八時半に始まります。每日5時間か6時間授業があります。そして授業はたいてい三時ごろ終わります。子供たちは教室の掃除をしてから家へ帰ります。
中学校の授業も三時ごろ終わりますが、その後、クラブ(社团)があります。生徒たちは、テニスや野球などいろいろ好きなことをすることができます(可以做)。
高校は義務教育ではありませんが、中学生の九十五パーセントが高校へ行きます。高校に入るためには入学試験を受けなければなりません。やさしい高校も難しい高校もあります。高校も三年です。
大学は普通四年ですが、医学のコースは六年です。二年間の短期大学もあります。大学ではみんな好きなことを勉強します。もちろんみんな入学試験があります。試験はたいへん難しいので、一生懸命勉強しなければなりません。
1.日本の義務教育は何年ですか。A.十六年です | B.三年です | C.九年です | D.六年です |
A.六歳から | B.八歳から | C.七歳から | D.九歳から |
A.8時間 | B.每日5時間 | C.每日6時間 | D.5時間か6時間 |
A.好きなことをして帰ります | B.掃除をしてから帰ります |
C.クラブをしてから帰ります | D.すぐ帰ります |
A.普通四年です。 | B.二年です。 | C.何年でもいいです。 | D.六年です。 |
8 . 日本では、インターネットでニュースを見る人が増え、新聞を読む人が減っています。ニュースや情報を知るにはインターネットを利用するほうが早いし、新聞を買うお金ももったいないからだそうです。わたしの友達も、前は読んでいたけれど今は読まないと言います。
わたしは毎日、新聞を読みます。(ア)、携帯電話でニュースを見ることもあります。ニュースを知るだけから、それで十分です。ニュースの中から、自分が興味を持ったニュースだけを選んで、そこにある字をざっと読んで情報を得ます。とても便利ですが、携帯電話で見る時はそれだけで終わってしまいます。
新聞を読む時は違います。新聞記事の内容は、幅が広いです。ニュースだけでなく、社会で問題となっていることを、新聞を書く人が深く調べ、分析や詳しい解説をする記事もあります。携帯電話では気にしない記事も自分の興味が広がったり、考えが深まることも多いです。それは自分の人生を少し豊かにしてくれると思います。
新聞を読むと、時間も、お金もかかります。でも、わたしはこれからずっと、新聞を読み続けるつもりです。
1.「前は読んでいたけれど今は読まない」のは、なぜですか。A.新聞のほうが、知識が増えるから |
B.新聞のほうが、分析や詳しい解説があるから |
C.インターネットのほうが、やすくて情報の幅が広いから |
D.インターネットのほうが、早くてお金がかからないから |
A.もちろん | B.とにかく | C.つまり | D.ところで |
A.新聞を書く人が心が深いところ | B.解説はしないところ |
C.記事内容が豐富なところ | D.お金がかかるところ |
A.社会のニュース | B.興味があるニュース |
C.字がざっと読めるニュース | D.便利なニュース |
A.新聞を昔は読んでいたが、今は読んでいない。 |
B.今は新聞より携帶電話のニュ一スサイ卜をよ〈読赴。 |
C.新聞の記事を読むと、自分の考えが深まることも多い。 |
D.新聞がもっとやすくなれば、これからも読み続けたい。 |
9 . 先週の土曜日、私は初めて山田さんの家に行きました。夜、山田さんは私のためにパーティーを開いてくれました。山田さんの奥さんのお友達の鈴木さんと山下さんもきてくれました。山田さんはお子さんが2人います。上の子は女の子で、今アメリカで留学しているそうです。下の子は男の子です。今高校生ですが、この日留守でした。奥さんが美味しい日本料理を作ってくれたし、みんなとても親切で、楽しいパーティーでした。
1.「私」はいつ山田さんの家に行きましたか。A.先週の木曜日 | B.先週の金曜日 | C.先週の土曜日 | D.先週の日曜日 |
A.4人 | B.5人 | C.6人 | D.7人 |
A.家にいないという意味 |
B.学校へ行っているという意味 |
C.外国で留学しているという意味 |
D.家で勉強しているという意味 |
A.山田さんは男の子が2人います。 |
B.山田さんは子供か2人います。上の子は男です。 |
C.山田さんは男の子が1人と女の子が1人います。 |
D.山田さんの息子さんは今、アメリカにいます。 |
A.「私」はよく山田さんの家に行きます。 |
B.「私」は今まで山田さんの家に行ったことはありません。 |
C.「私」は週に1回山田さんの家に行きます。 |
D.「私」は先週の日曜日、山田さんの家で鈴木さんと山下さんに会いました。 |
10 . 田舎で暮らすと何でも安いので、生活費があまり掛かりません。広い家を買っても借りても驚くほど安く済みます。庭も広いから、①そこで野菜などを作って食べることもできるでしょう。自然がいっばいだし、のんびり(悠闲)しているから子供を育てるのにいいです。学カテストをしたら小学校も中学校も一番は地方の県でした。子供ばかり(光,只)ではありません。お年寄りにとっても暮らしやすいところなのです。近所の人はみんな知り合いで、お付き合いが多いですから、都会のように②1人で寂しいということがありません。
では、なぜ③田舎の人ロは減り続けているのでしょうか。田舎の生活には車が必要だとか、店があまりないとか不便なこともあります。しかし、一番の問題は田舎には仕事がないことです。仕事があれば若者も帰ってきます。この問題を解決してもっと田舎で暮らせるようにしたいものです。
1.①「そこ」とはどこを指しますか。A.田舍 | B.広い家 | C.庭 | D.自然 |
A.近所の人はみんな知り合い、お付き合いが多いですから |
B.生活費があまり掛からなくて、困っていることはあまりありませんから |
C.近所に親切な人がたくさんいます。 |
D.近所にお年寄りがたくさんいますから |
A.田舎は何でも安いので、一生懸命に働かなくてもいいです。 |
B.子供たちはのんびり勉強しているから、テストの点がいいです。 |
C.みんなが家族のように暮らしています。 |
D.子供を育てるのにもいいし、暮らすのにもお金があまり掛かりません。 |
A.若者が田舎に住みたくありませんから | B.あまり仕事がありませんから |
C.車が運転できない人が増えましたから | D.店がなくて不便ですから |
A.田舎はいいことばかりです。 |
B.田舎は何でも安いので、給料も少なくていいです。 |
C.田舎の人ロはもう増えることはありません。 |
D.仕事が増えれば田舎に住む人が増えます。 |