1 . 最近、言葉の変化が激しく、少し気になるのは「全然素敵だ」とか「全然いいね」というように、「全然」が肯定に使われる言い方である。「全然」というのは本来、否定の言い回し(说法)に先立って使われるもの。ほかに「けっして」や「ちっとも」などという「前ぶれの副詞」がいくつかある。
なぜこうした副詞が生まれたかというと、それは日本語の語順に原因がある。ちょっと難しい文法の話になるが、我慢して読んでいただきたい。日本語では主語の後にすぐ述語(谓语)が来ることが少なく、一番最後に来ることが多い。例えば「わたしは昨日学校に行ったら、宿題を忘れて先生にすごく怒られた夢を見たの」。最後まで聞いて初めて、ああ、夢の話だったのかとガッカリする。
今では(ア)言い方はされなくなったが、昔は駅のホームで電車を待っていると、次のようなアナウンスが流れた。「新潟行きの急行がまいります。この列車は途中、赤羽、大宮、熊谷……」。ホームにいる人はこれを聞いて、一体このたくさんの駅名がどういうことかと不安に思いながら聞いている。最後に「長岡、新津以外には停車いたしません」と来る。途中で止まる駅を言ったのかと気づくが、この中に自分の行きたい駅があったのかと、もう一度駅員に確認しなくてはならない。
このように、日本語では一番肝心(重要)な述語が最後に来るという欠点を補うために、前述した「前ぶれの副詞」が生まれたのである。「全然」と言っておけば、後で来る表現は否定的であることが予想できるし、「幸いに」と言っておけばこれは大丈夫そうだ、と相手は安心して聞いていられるのであろう。
1.文中に「少し気になる」とあるが、そはどんなことか。A.「全然」などの前ぶれの副詞がいつくかあること。 |
B.「全然」が肯定な言い方にしか使われないこと。 |
C.「全然」などの前ぶれの副詞が肯定に使われる。 |
D.「全然」が否定の言い回しに先立って使われる。 |
A.「全然」という副詞がどんな副詞かという話 |
B.難しい日本語を我慢して最後まで聞いていただく話 |
C.日本語の述語が最後に来ることが多い話 |
D.最後まで聞いて夢だったと分かった話 |
A.こんな | B.そんな | C.あんな | D.どんな |
A.先立って使われる副詞がないので駅のホームで流れるアナウンスが理解しにくい。 |
B.前ぶれの副詞が否定の言い回しに先立って使うほうが正しい。 |
C.日本語では述語がもっとも肝心なので、主語がなくても意味が通じる。 |
D.わたしたちは重要な情報を聞く場合、日本語の語順に注意すべきだ。 |
A.必ずしも | B.あいにく | C.非常に | D.まったく |
2 . 相手の目と視線を合わせることをアイコンタクトと言います。これも文化によって違います。(ア)、バングラデッシュでは、目上に対しては下を向いたまま話をするそうです。ー方、イギリスの人から聞いたのですが、小さいころ、親から叱られるとき、よく「私の目を見なさい!」と言われたと言います。
日本では、子供が親に怒られるとき、じっと親の目を見たりはしません。話を聞いているという印として、相手の目を時々は見ますが、じっと見つめることは、(イ)、反抗の気持ちを表すことになるのではないでしょうか。
ただし、日本でも、相手と話をする場合には、きちんと思いを伝えるとき、時々は相手の目を見るのが普通のようです。面接試験の時は、時々相手の目を見てしっかりアイコンタクトを取るほうが自信を持って話をしているような気がします。
商談をする場合には、複数の相手がいれば、必ず、一人一人の目を見るように注意を払うそうです。相手の目を見ないで話をすると、どうやらその人を無視しているような印象を与えてしまう可能性があるからです。これは発表をする場合などでも同じなのではないでしょうか。話を聞いてくれる一人一人を大切にするという思いを、アイコンタクトによって表すことができるのです。
1.文中に「これも文化によって違います」とあるが、文化による違いについてどれが正しいか。A.イギリスでは、子供を叱るとき、じっと子供の目を見つめて話をする。 |
B.バングラデッシュでは、目上に対しては目線を合わせないで話をする。 |
C.イギリスでは、親に怒られるとき、親の目を見ないで話をする。 |
D.バングラデッシュでは、目上に対してはしっかりアイコンタクトを取る。 |
A.たとえば | B.それに | C.しかし | D.ところで |
A.それで | B.むしろ | C.しかも | D.かなり |
A.一人だけ見つめて発表する。 | B.下を向いたまま発表する。 |
C.誰とも視線を合わせないで発表する。 | D.一人一人の目を見ながら発表する。 |
A.話を聞いている印として、相手の目を見ないでよく聞く。 |
B.親に叱られる時、親をじっと見つめたら、許されやすいかもしれない。 |
C.アイコンタクトで話を聞いてくれる人に尊重の意を表すことができる。 |
D.面接の時、しっかり目線を合わせるよりぼんやりして面接官を見たほうが自信がある。 |
3 . 小児科医である砂川玄志郎さんの人生を変えたのは一本の論文記事だった。医師5年目の2005年9月のある朝のこと。東京にある国立成育医療センターで夜勤を終え、誰もいない医局で何げなく科学雑誌を手にとった。
書かれていたのはマダガスカルで冬眠するキッネザルが見つかったとの話だった。クマなど一部の哺乳類の冬眠は知られるが、サルとは驚きだった。疑問が浮かんだ。「同じ霊長類の人間も冬眠ができないだろうか」。臨床医としてあと少しで助かる小さな命を見てきた。冬眠は睡眠よりもはるかに体の負担を下げた状態。
もしも人工的にそうできれば患者の搬送や治療での「積極的な時間稼ぎ」につながる。「冬眠技術を開発して多くの人を助けたい」と思っている砂川さんは職を辞し、睡眠研究の道に転じた。
いま砂川さんは神戸の理化学研究所で「人類冬眠計画」の研究をしている。数年前にはほかの研究者とともにマウスを冬眠に近い状態にするのに成功した。いつの日か必ず人工冬眠はできると信じている。
門外漢の筆者にはSF映画のような夢の話だ。多くの命が救われる(ア)、老いや病気も消えるのか。タイムマシンのように100年後の世界や宇宙旅行にも行けるのだろうか。そうなれば気候変動や平和に対する人の意識も変わるかもしれない。
想像するのが楽しいような、でも、なんだか怖いような気もしてくる。「早過ぎることはない。いまからみんなでよく考えて欲しい」。砂川さんはそう話している。
1.砂川玄志郎さんの人生を変えた一本の論文記事はどんな内容を記したのか。A.ある小児科医が職を辞して、冬眠技術を開発したという内容 |
B.マダガスカルで冬眠するキッネザルが発見されたという内容 |
C.クマなど一部の哺乳類の冬眠が発見されたという内容 |
D.冬眠は睡眠より体の負担を下げたという内容 |
A.霊長類の人間が冬眠ができる方法を研究したいから |
B.冬眠技術を開発して多くの人を助けたいから |
C.冬眠は睡眠よりもはるかに体の負担を下げた状態だから |
D.いつか必ず人工冬眠はできると信じているから |
A.砂川さんは一人でマウスを実験対象として人工冬眠を研究している。 |
B.マウスを冬眠に近い状態にするのに成功したというのは人工冬眠が成功したことを意味する。 |
C.ほかの研究者はマウスの冬眠を研究しているが、砂川さんは「人類冬眠計画」を研究している。 |
D.砂川さんは人工冬眠が成功できるという信念を持って、「人類冬眠計画」の研究をしている。 |
A.だけでなく | B.一方 | C.もちろん | D.だからこそ |
A.想像するのが楽しいが、早すぎることだから、焦ってはいけない。 |
B.今は人工冬眠が成功して、多くの命が救われるようになった。 |
C.人工冬眠が実現したら、世界はいろいろな変化が現れるかもしれない。 |
D.人工冬眠の研究は早すぎることはない。 |
4 . もうすぐ70歳。会社員を65歳で定年退職した翌朝から地域のボランティアとして小学生の登校見守1りを続けている。子どもが好きで、体も動かせるので一石二鳥だ。集団登校する子どもたちと片道2キ口を一緒に歩く。学校まで往復していると、楽しい出会いがいっぱいある。
まず、一緒に登校する子どもたちだ。見守りを始めた頃、転んで泣いていた1年生のひざに傷テープを貼ってあげた。その子が今は6年生。新1年生に「走り回ってたら転ぶよ!」と注意している。その姿に思わずほほ笑む。そして、見守り仲間、すれ違う中学生、散歩や出勤する人など近所の人たちと笑顔であいさつを交わす。道端の野草や野鳥、街路樹などから季節を肌で感じる。
最近、ある中学生と心温まる出会いがあった。時々、小学校からの帰り道にゴミを拾っている私に対し、先日、勇気を持ってあいさつしてくれたのだ。「おはようございます。ありがとうございます」と。突然のことで言葉が出なかったが、今度出会ったら、「元気に行ってらっしゃい」と言おう。(ア)子どもたちの健やかな成長を願って、安全な登校を見守っていきたい。
1.文中に「楽しい出会い」とあるが、楽しい出会いではないのはどれか。A.1年生の時、転んで泣いていた6年生は新1年生に注意する。 |
B.見守り仲間やすれ違う中学生など近所の人たちに笑顔で挨拶をする。 |
C.地域のボランティアとして小学生の登校見守りを続けている。 |
D.勇気を持って挨拶してくれた中学生がいる。 |
A.転んで泣いていた1年生のひざに傷テープを貼ってあげた姿 |
B.新1年生は「走り回ってたら転ぶよ!」と注意されている姿 |
C.「私」は新1年生に「走り回ってたら転ぶよ!」と注意している姿 |
D.1年生の時、転んで泣いていた6年生は新1年生に注意ている姿 |
A.「私」から小学校 6 年生に |
B.出勤する人から「私」に |
C.ある中学生から「私」に |
D.「私」から近所の人たちに |
A.すると | B.これからも |
C.だから | D.ところが |
A.今は70歳で、子どもが好きで、体も動かせるので地域のボランティアになろうと思っている。 |
B.転んで泣いていた1年生のひざに傷テープを貼ってあげた親切な人だ。 |
C.ある中学生から声をかけられたが、言葉が出なくて、行儀の悪い人だ。 |
D.年を取るから、ボランティアをやめて、心から子供たちの健やかな成長を願うしかない。 |
5 . 冷凍食品は安くて便利です。スーパー・マーケット(ア)買うことができます。冷凍食品を使って、簡単に料理を作ることができます。餃子やシュウマイの冷凍食品は特に人気があります。魚や肉の冷凍食品もあります。冷凍食品は冷蔵庫で長い時間保存することができます。冷凍技術が進歩して、味がよくなりました。種類も豊富になりましたから、いろいろな料理を作ることができます。冷凍食品は短い時間で食事の支度ができます(イ)、忙しいひとにも人気があります。
1.(ア)の中に入るものはどれですか。A.に | B.て | C.で | D.には |
A.のは | B.から | C.だけ | D.には |
A.安くて便利ですから。 |
B.餃子を作ることができますから。 |
C.自分で作った料理よりおいしいですから。 |
D.シュウマイを作ることができますから。 |
A.いいえ、忙しい人は冷凍食品を買う時間がありません。 |
B.いいえ、忙しい人には人気がありません。 |
C.ええ、便利ですから、とても人気があります。 |
D.ええ、冷凍食品は自分で料理を作る必要がありませんから。 |
A.冷凍食品は冷蔵庫で保存することができます。 |
B.料理が上手な人は冷凍食品を買いません。 |
C.冷凍食品は忙しい人だけが買います。 |
D.冷凍食品は保存する時間が短いです。 |
6 . このところの厳しい寒さの影響で、各地から都内に出荷されるきゅうりなどの野菜が大きく値上がりしています。
農林水産省によりますと、東京都中央卸売市場での1キロ当たりの卸売価格はきゅうりが平年の476円に対して1月27日時点で661円となり、4割近く値上がりしています。またなすは平年の503円に対して618円となり、(ア)以上値上がりしています。夏野菜のなすやきゅうりは、この時期、ハウス栽培のものが出荷されますが、厳しい寒さや積雪で室内の温度が下がって生育に影響が出ているということです。特にきゅうりは、来月3日の節分を前に恵方巻き向けの需要が高まり、品薄になっていることも影響しているとみられています。東京足立区のスーパーでは、去年のこの時期には1本50円ほどで売っていたきゅうりを30日は80円から90円程度で販売していました。買い物に訪れた女性は「高いと感じますが、且々の食事に必要なのでしかたないです。」と話していました。
スーパー「さんよう」の新妻洋三社長は「早く春よこい、という思いです。今は雪や寒さ」の影響で夏野菜が品薄ですが、3月になればずいぶん増えてくるのではないかと思います。」と話していました。
1.文中に「当たり」とあるが、その「当たり」と使い方が違う文は次のどれか。A.予算は一人当たり1万円だ。 |
B.日当たりのいい家に住みたい。 |
C.一日当たりに必要なカロリーを計算する。 |
D.この都市の人口密度は1平方キロメートル当たり2211人だ。 |
A.1割 | B.2割 | C.4割 | D.8割 |
A.きゅうりの味が薄くなっていること |
B.きゅうりの値段が高くなっていること |
C.きゅうりの品質が悪くなっていること |
D.きゅうりの出荷が不足になっていること |
A.高すぎるから買えない。 |
B.高いから食べないようにする。 |
C.高くても食べるから買う。 |
D.高いから食べるかどうか迷う。 |
A.きゅうりの卸売価格は1月27日時点で1キロ当たり661円となる。 |
B.ハウス栽培の野菜は寒さの影響を受けずに多く収穫できる。 |
C.恵方巻き需要で節分の時期にきゅうりの注文が多くなる。 |
D.冬越しをして春になれば、野菜の収穫量が増えてくるかもしれない。 |
7 . 僕は三兄弟の末っ子である。末っ子は一般的に甘えん坊と言われている。僕も例外ではなく、人の好意に甘えがちだ。僕は赤ちゃんのころから兄と保育園に行っていたが、保育園の先生たちも、学校の先生たちもみんな僕のことを甘えん坊でかわいいと言う。こう言われるとなんだか腹が立つ。僕だけ特別に自分で何もできないみたいに聞こえるからだ。僕だっていつも一生懸命頑張っているのに、周りがそういう目で見て勝手に僕のイメージを固めているのだ。
でも、このイメージのおかげで(ア)助かることもある。いつまでも僕のことを甘えん坊だと思っているので、少し頑張るとすごく褒められたり、評価が上がったりするのである。同じようなことをしても、いつもお兄ちゃんたちがよく怒られている。
最近は末っ子とか甘えん坊と言われることにそんなに腹が立たなくなった。なぜならば僕が末っ子であることも、甘えん坊であることも本当のことだし、たくさんの人たちにかわいがってもらえることは幸せなことだと思うからである。僕のことを放っておけないと思ってもらえるのは、うれしい。
人はそれぞれ、生まれながらに置かれている環境の中で、自分の果たす役割があると思う。それは親の期待もあり、お兄ちゃんたちと仲良く助け合っていくということと、僕がいろいろな人たちに愛されて、成長していくことだと思う。(イ)僕は、僕のままで、僕なりに一生懸命頑張っていこうと思う。末っ子のプライドを持ちながら。
1.文中の「甘えん坊」の意味はどれか。A.よく甘いものを食べる子供 |
B.よく甘える子供 |
C.考えが甘い子供 |
D.口が甘くない子供 |
A.困った時に家族に助けてもらえなかったから |
B.自分が何もできないように聞こえるから |
C.たくさんの人たちにかわいがってもらえないから |
D.自分は何もできなくて不器用だから |
A.共に | B.急に | C.逆に | D.別に |
A.だから | B.ところで | C.ところが | D.例えば |
A.末っ子であってよかったと、筆者は昔からそう思っている。 |
B.同じことをするのに、筆者だけが怒られてしまった。 |
C.昔は甘えん坊と言われると怒ったが、最近はそれほど怒らなくなった。 |
D.最近筆者は他人に自分のことを放ってほしいと思うようになった。 |
8 . 広東省広州南沙湿地に最近、思いがけない「久しぶりの客」が姿を見せた。以前はこの地でよく見られていたものの10年近く姿を消していた国家二級保護動物のカワウソ(水獭)が、広州南沙湿地に戻ってきたのだ。
同湿地の職員によると、遊覧船で葦が茂っている場所を通過した際、小動物が泳いでいるのを発見し、すぐにスマホで撮影したという。(ア)、広東省の林業関係の専門家により、国家二級保護動物に指定されているカワウソであることが確認された。同湿地に姿を現したのはユーラシアカワウソ(欧亚水獭)だ。
ユーラシアカワウソは、イタチ(黄鼠狼)科カワウソ属の動物。細長い体形で、(イ)は60-80センチ。耳が小さく、目は少し顔から出ているようについており、体毛の色は薄い茶褐色や灰色だ。
主に魚類を食べるが、両生類や鳥類、小型哺乳類、昆虫、甲殻類なども食べる。淡水生態系や海岸付近の生態系における頂点捕食者、キーストーン種(关键物种)であるカワウソは、しばしば湿地の環境が良好であることを示す重要な指標生物とされる。
1.文中に「久しぶりの客」とあるが、何を指すか。A.小動物 | B.カワウソ | C.イタチ | D.観光客 |
A.その前 | B.その先 | C.その後 | D.その上 |
A.大きさ | B.重さ | C.広さ | D.高さ |
A.かわいいから。 |
B.久しぶりに来たから。 |
C.環境がいいことを示しているから。 |
D.魚を食べるから。 |
A.カワウソは南沙湿地に来たのは初めてのことだ。 |
B.カワウソは魚しか食べない。 |
C.カワウソは泳ぐことができる。 |
D.カワウソを捕って食べてもいい。 |
9 . 最近の旅行ブームを見ていると、日本人でもやっと人生を楽しむ「ゆとり(宽裕)」が出てきたな、と嬉しく思います。だが、その旅行の中身をよく見てみると、例えば欧米人のそれとはどこか違っているようです。
夏休みなど、長期の休暇を取って、海に山に、それぞれが自分の時間を大切に過ごす彼らと違って、われわれの旅行は、やはり日常生活の枠から一歩も踏み出していません。旅行会社の作った計画がいけないと言うつもりはないが、もう少し、自分が、何がしたいのかをはっきりさせたらいいです。そして胸が嬉しくて心が落ち着かない(ア)、ドキドキするような旅行、日常生活の中では、味わうことのできない旅行をしてほしいと思います。旅行会社の作ってくれる計画が確かに経済的だろうが、もっと自分たちが心の豊かさを感じられるような旅行をしてほしいと思うのです。
最近は長期休暇の取れる企業も現れてきたが、現実には会社生活の範囲から抜け出さないものがまだ多いです。旅行していても、まだ頭の中のどこかに会社の仕事のことが残っているのです。われわれ1人1人が、本当に人生を楽しむ「ゆとり」を持てるのは、いったいいつのことでしょうか。
1.文中に「それ」とあるが、どんな意味か。A.人生 | B.旅行ブーム | C.旅行の中身 | D.ゆとり |
A.と同時に | B.と反対に | C.とは別に | D.以外に |
A.もうすっかり分かったので、安心している気持ち |
B.ぜんぜん分からないので、困っている気持ち |
C.やっと分かったので、ほっとしている気持ち |
D.まだはっきりと分からないので、緊張している気持ち |
A.旅行会社の作った計画が経済的だから、選んだほうがいいです。 |
B.旅行会社の作った計画が絶対いけません。 |
C.長期休暇はできるだけ旅行会社の作った計画に従ったほうがいいです。 |
D.旅行会社に自分たちが心の豊かさを感じられるような計画を作ってほしいです。 |
A.日本人がそれぞれ人生を楽しむ「ゆとり」を持っているとはまだ言えないでしょう。 |
B.日本人はもうすっかり人生を楽しむ「ゆとり」を持つことができたようです。 |
C.日本人は会社生活が中心なので、人生を楽しむ「ゆとり」はないのが普通です。 |
D.日本人も欧米人のような生き方をすれば、人生を楽しむ「ゆとり」を持つことができます。 |
10 . ネット上では「健康のために1日に8杯の水(約2リットル)を飲むと良い」という説をよく見かけるが、これには科学的な根拠があるのだろうか。中国科学院は赤ちゃんから96歳の高齢者までの男女計5604人を対象に調査した。そして、人の全ライフサイクル(生命周期)で体における水の代謝回転の法則を世界で初めて算出した。
研究では、1日の水の代謝回転は、男性で20-35歳平均4.2リットル、女性では30-60歳で平均3.3リットル、そして、年齢が上がるにつれて、その量は減り、90歳代では男女ともに約2.5リットルまで下がっていた。
ただ、水の代謝回転量は飲む必要がある水の量と同じではない点には注意が必要だ。例えば、20代男性の水の代謝回転量は4.2リットルであるが、1日4.2リットルの水を飲む必要があるというわけではない。なぜなら、体内のエネルギー代謝の過程で産生される水が全体の約15%占めるほか、残りの85%のうち、半分を食物から、もう半分を飲む水で摂取することになるからだ。そのため、飲む必要がある水の量は1日1.5-1.8リットルということになる。
研究者は、「研究結果から見て1日に8杯の水を飲むというのは、大部分の人にとっては多すぎる可能性がある」と指摘している。また、研究では、成人に限って見ると、1日に体水分量の5%しか水の代謝回転が起こらない人がいる。(ア)、20%もの水の代謝回転が生じる人もいる。それから、個人差がかなり大きいことが分かった。年齢、性別、住んでいる国によっても、飲む必要がある水の量は異なる。そのため、ある報道で1日に8杯の水の量が、(イ)というわけだ。
1.以下の四人の中で、研究結果に合うのがどれか。A.50歳の男性の一日の水の代謝回転は4.2リットルだ。 |
B.32歳の女性の一日の水の代謝回転は1.8リットルだ。 |
C.90歳の男性の一日の水の代謝回転は1.5リットルだ。 |
D.58歳の女性の一日の水の代謝回転は3.3リットルだ。 |
A.それでは | B.それとも | C.一方 | D.例えば |
A.約2.5リットル | B.約1.8リットル | C.約1.1リットル | D.約2.2リットル |
A.全部の人の体によい影響を与える | B.確かに科学的根拠はある |
C.すべての健康に有益ではない | D.すべての人にとって適当だ |
A.全世界で中国科学院は初めて水の代謝回転の法則を出した。 |
B.90歳代では男だけでなく、女も約2.5リットルに下がっていた。 |
C.運動量によって、中国人は日本人と水を飲む必要のある量が違う。 |
D.研究結果ではほとんどの人にとって、一日で水を8杯飲むのは少なくない。 |