1 . 日本の小学校は六年間です。そして中学校は三年間です。小学校と中学校の九年間は義務教育です。子供たちは六歳から近くの小学校へ行きます。小学校はたいてい八時半に始まります。毎日五時間か六時間授業があります。そして授業はたいてい三時ごろ終ります。子供たちは教室の掃除をしてから家へ帰ります。
1.日本の義務教育は何年間ですか。A.12年 | B.3年 | C.9年 | D.6年 |
A.8時間 | B.5時間 | C.5時間か6時間 | D.6時間 |
おかえりなさい。おかあさんはデパ―トへいきます。4じごろかえります。ケーキなどは( 1 )にはいっています。( 2)からストーブはつきませんね。よろしく。
1.( 1 )の中で、一番いい言葉を一つえらんで入れなさい。
A.テーブルのうえに | B.ほんだなのまわりに |
C.れいぞうこのなかに | D.へやのなかに |
A.さむい | B.やさしい | C.やすい | D.あぶない |
3 . 吉田課長は今居酒屋でビールを飲んでいます。
吉田課長は東京の郊外に住んでいます。結婚していて、子供が2人います。奥さんは明るくて楽しい人です。そして、料理が上手です。上の子は女の子で、中学生です。おとなしくて優しいです。下の子は男の子で、小学生です。体はあまり大きくないですが、とても元気です。
吉田課長は会社員です。毎朝6時半ごろ家を出ます。家から会社まで、片道2時間半かかります。駅までバスで行って、電車に乗ります。そして、途中で一回乗り換えます。いつも本を持っていて、電車に乗ってから、必ず本を読みます。1週間に3冊ぐらい読みます。
吉田課長は1日に20本以上タバコを吸います。しかし、駅も電車の中も禁煙です。タバコを吸ってはいけませんから、吉田課長はいつも我慢します。
1.吉田課長の奥さんはどんな人ですか。A.明るくて優しい人 | B.おとなしくて優しい人 |
C.明るくて楽しい人 | D.おとなしくて元気な人 |
A.下の子 | B.上の子 | C.男の子 | D.奥さん |
A.下の子 | B.上の子 | C.吉田 | D.奥さん |
A.タバコを吸います | B.本を読みます | C.座ります | D.食べます |
A.タバコを吸ってはいけません | B.本を読んではいけません |
C.我慢してはいけません | D.座ってはいけません |
4 . 私は李明と申します。上海大学の学生です。うちは4人家族です。両親と弟と私です。父も母も医者です。弟は17歳の高校二年生です。
私は毎週土曜日に家族といっしょに公園へ行きます。家族と私は家から公園まで電車で行きます。昨日は日曜日でした。弟は銀座へ行きました。新宿から渋谷までは電車で行きました。渋谷から銀座までは新幹線で行きました。両親と私は昨日の夜9時に公園から家まで電車で帰りました。しかし、弟は10時にタクシーでホテルへ行さました。
1.李明は何歳ですか。A.17歳です。 | B.18歳です。 | C.19歳です。 | D.分かりません。 |
A.土曜日、銀座 | B.土曜日、公園 | C.日曜日、公園 | D.日曜日、新宿 |
A.バス | B.新幹線 | C.タクシー | D.電車 |
A.金曜日 | B.土曜日 | C.日曜日 | D.月曜日 |
A.7時 | B.8 時 | C.9時 | D.10時 |
5 . 中学生になってから、私は様々な本を読んだ。時には文学理論についての本も読んだ。それによって、特に作文の能力を身に付けるように努力した。苦労した甲斐(价値)もあって、私の作文はよく学校の作文コンクール(竞赛)で入賞した。だから、私だけでなく、親も先生も私の作家になる夢が実現できると信じていた。
大学の専門を決める時、私は文学専攻を選んだ。しかし、いろいろな原因で、結局ある外国語学院に入って、日本語を勉強することになった。初めは作家の夢が破れたので今後何をしたらいいか分からなかった。文学の勉強を自分ですればいいと思ったが、テキストもないし先生もいないから、とても難しかった。「この学校に入った以上(~以上:既然……就……)、日本語をよく勉強しなければならない。」と母は言った。
母の話を聞いて文学を捨てることにした。そして、忙しい勉強をしているうちにだんだん日本語に対する興味が沸いてきて作家になる夢も忘れるほどだ。今、誰かが私の夢を聞いたら、必ず「翻訳家になりたい。」と答える。なぜなら、翻訳家になる夢のほうが私にとって現実的だと思うからだ。
人間は誰でもいろいろな夢がある。① 、あらゆる夢が実現できるとは言えない。現実的な夢だけ実現できる。ずっと同じ理想を持って進んでももちろんいいが、生活が変化するものなので、ずっと同じ理想を持つのは現実的ではない。運命の変化によって、理想を現実に適したものに変えることも必要だと思う。
1.作者の最初の夢は何か。A.たくさんの本を読むこと |
B.作文の能力を身に付けること |
C.作文コンクールで入賞することへ |
D.作家になること |
A.日本語を専門として進学志願書に書き込んだ。 |
B.母の話を聞いて日本語を専攻した。 |
C.本意ではないが、いろいろな原因で日本語を勉強することになった。 |
D.翻訳家になりたいので、日本語を勉強することにした。 |
A.作家より翻訳家になるほうがもっと現実的であるから |
B.文学より日本文化に興味がもっと強いから |
C.文学に対して興味が全然なくなったから |
D.母の話を聞いて文学を捨てたから |
A.だから | B.しかし | C.では | D.それに |
A.人間はあらゆる夢を実現できる。 |
B.非現実的な夢は実現しかできない。 |
C.生活が変化するものなので、いつも同じ理想を持つのはよいことではない。 |
D.現実がいつも変わるのに、理想を変える必要がない。 |
6 . 飼い主によくなついた(亲近、顺从)犬は、映像の中の自分と他の犬を見分けている可能性があるとする論文を日本の研究チームが発表している。飼い主が他の犬をかわいがる様子と、自分と飼い主が交流する様子を見たときでは心拍数の変化が見られたという。嗅覚に優れる犬は視覚に頼った生活をしていないとされているが、親しい人間がかかわると例外的な反応をするようだ。
イルカやゾウなどの動物は、映像や鏡で自己の姿を認識する能力を持つことが明らかになっている。(ア)動物は共通して高度な社会認知能力を持つが、同様に社会認知能力を持つ犬が自己を認識できるかどうかは分かっていなかった。
飼い犬が他の犬に“嫉妬”のような感情を持つとする先行研究を前提として研究チームは検証を行った。
実験では、鏡を見ることに馴れた12匹の犬に「飼い主が他の犬と交流しない」「飼い主が自分と交流する」「飼い主でない人が他の犬と交流する」「飼い主が他の犬と交流する」の4パターン映像を見せて、自律神経系の反応を心拍変動解析を用いて評価した。結果を見ると「飼い主が他の犬と交流する」映像と「飼い主が自分と交流する」映像の間で自律神経系の反応に有意な差はなかったという。(イ)、飼い主への愛着行動スコアが高かった犬のほうが自分が映っている映像に対して「興奮あるいは緊張状態」になったことが分かったという。
実験結果を受けて研究チームは、犬は映像で自己と他個体を区別することができるとは言えないものの、飼い主への愛着が強い犬については自律神経系が異なる反応を示すと結論づけた。今回の実験ではサンプル数が限られていたため、今後はさらなる研究が必要になるとしている。
1.映像で自己と他個体を区別することができるとは言えないのはどれか。A.イルカ | B.ゾウ | C.イヌ | D.ニンゲン |
A.嗅覚の優れている犬 | B.視覚の優れている犬 |
C.自分と他の犬を見分けられる犬 | D.飼い主への愛着が強い犬 |
A.この | B.こうした | C.あの | D.ああした |
A.だから | B.一方で | C.それに | D.そこで |
A.飼い主によくなついた犬は、映像の中の自分と他の犬を見分けている |
B.嗅覚に優れる犬は視覚にまったく頼らず生活をしている |
C.犬は映像で自己と他個体を区別することができる |
D.今回の実験ではサンプル数が多くない |
7 . デジタル化時代の今、携帯電話でショートメッセージ(短信)を送るときに黄色い表情マークを利用する人が大勢いる。このマークは「絵文字」とも呼ばれる。
90年末、日本・東京のソフトウェア技術者の栗田穣崇氏がやがて世界に旋風を巻き起こすことになる表情マークを創作した。当時、携帯電話の画面が小さかったので、栗田氏は簡単なマークを設計して文字の代わりに、ショートメッセージのやりとりをより生き生きしたものにしようと考えた。「絵文字」とは絵で意味を表現する文字ということで、最初は文字の意味を含んだ画像だった。
普段、私たちは言語を日常のコミュニケーションに欠かせない媒介として考えるが、より多くの情報を表現・伝達するのは手振り、顔の表情、身体言語、語調といった非言語コミュニケーションで、言語よりも豊富な内容を伝えることもある。たとえば、よく利用される絵文字のウィンク(眨眼睛)や笑顔は非常に重要な非言語コミュニケーションで、前後の文章が何を伝えたいかの理解を助ける。
ますます密接になる社交生活の中で、デジタル化された通信手段が人と人とのコミュニケーションに重要なチャンネル(渠道)を提供するようになった。(ア)、デジタル化通信の方式とコンテンツ(内容)では、対面式の交流のように豊かに、直接的に情報を伝えることは難しい。デジタル化されたマークとテキストはそれ自体が豊富とはいえず、人類の言語に特有の繊細な表現が消滅する可能性があった。絵文字の登場はこうした問題をうまく補い、デジタル化された通信では、手振り、身体言語、語調に近い役割を果たすようになった。
デジタル化時代の今、絵文字は人と人との新たなコミュニケーションに適応する中で生まれたものだ。直接的で単調なテキストの最後にあって、感情を細やかに伝えるとともに、自分をよりよく表現するのを助けてくれる。
1.どうして表情マークは世界に旋風を巻き起こすか。A.携帯電話の画面が小さくなったからだ。 |
B.簡単なマークを設計して言語の代わりにしたからだ。 |
C.ショートメッセージのやりとりをより生き生きしたからだ。 |
D.表情マークは日常のコミュニケーションに欠かせないからだ。 |
A.非言語コミュニケーションは理解しやすいから。 |
B.非言語コミュニケーションは前後の文章の内容を伝えたいから。 |
C.非言語コミュニケーションはより多くの情報を伝えることができるから。 |
D.非言語コミュニケーションはより少ない情報を伝達することができるから。 |
A.それで | B.一方で | C.つまり | D.それなら |
A.マークとテキストはそれ自体が豊かだ。 |
B.デジタル化は役割を果たすようになった。 |
C.人類の言語に特有の繊細な表現がないだろう。 |
D.対面式の交流は直接的情報を伝えることは難しい。 |
A.絵文字はデジタル化に適応する中で生まれたものだ。 |
B.非言語コミュニケーションは手振り、顔の表情、身体言語、文字のことだ。 |
C.デジタル化通信は対面式の交流のように豊かに、直接的に情報を伝えにくい。 |
D.携帯電話の画面が小さかったので、文字は簡単なマークの代わりに創作された。 |
8 . 日米中韓の 4 か国の高校生のうち、海外留学への関心は日本の高校生が一番低いことが財団法人日本青少年研究所の調査で分かった。「自分の国が暮らしやすい」(53.2%)などの理由が多く、企業の海外進出、グローバル化が進む中、日本の次世代はやっぱり、チャレンジ精神が乏しい?
調査では、海外留学について「興味がある」「やや興味がある」と答えた学生は韓国(70.7%)、中国(69.5%)、米国(64.6%)の順で、日本は57.2%で最も低かった。「全く興味がない」は15.9%と最多で、韓国や中国の倍以上だった。
日本の高校生が留学したくない理由(复数回答)は、「言葉の壁があるから」(48.1%)「外国で1人で生活する自信がないから」(42.7%)なども。「面倒だから」は38.5%で、4 か国で一番多かった。
留学先で何を勉強したいかについても、米中韓と違いがあった。「語学」を勉強したいという生徒が 5 割以上の日本に対し、米中韓は 3 割未満で、3 か国では「芸術系」「工学/理学系」の人気が高かった。同研究所では、同じ調査で「現状を変えるより受け入れる方が楽」と答える日本の高校生が、1980 年の24.7%から今回56.7%に増えていると指摘。「留学で大変な思いをするより、日本で住むことに満足してしまっているのではないか」と分析している。
調査は 4 か国の高校 1~3 年生の男女約 8000 人を対象に行った。
(『読売新聞』2012 年 4 月 6 日夕刊による)
1.海外留学への関心は一番低いのはどの国の高校生か。A.韓国 | B.中国 | C.米国 | D.日本 |
A.韓国の「全く興味がない」と答えた学生の割合 |
B.中国の「全く興味がない」と答えた学生の割合 |
C.日本の「全く興味がない」と答えた学生の割合 |
D.韓国や日本の「全く興味がない」と答えた学生の割合 |
A.韓国 | B.日本 | C.米国 | D.中国 |
A.語学 | B.芸術系 | C.工学 | D.理学系 |
A.現状を変えたほうがいい。 |
B.現状のままでいい。 |
C.現状を変えることは受け入れることより楽だ。 |
D.受け入れることより現状を変えることはつらい。 |
9 . これは僕が小二の頃、生まれて初めて自分の力で作ったプレゼントの話だ。僕は障害を抱えて生まれ、車椅子生活だ。そんな僕に、何の偏見もなく接してくれるある夫婦がいた。
ある時「緑を見ると、心が落ち着いて優しい気持ちになるよ。」という祖母の言葉を思い出し、四つ葉のクローバー(三叶草)を必死で探した。そして、五日目にやっと見つけた。しかも四枚!僕は宝物を独り占めにした気分だった。空色の画用紙に付けて、透明な幅広いテープで仕上げた。左手しか使えない僕が作ったお守りは、少し不格好だったが、何とか三枚仕上げ満足だった。すぐに手紙を書き同封した。でも、障害のある僕が作ったお守りを、本当に喜んでくれるのか少し心配だった。
一年半後、 手紙が届いた。「引っ越しをしたり、色々あったので返事が遅くなってごめんなさい。健ちゃんのお守りのおかげか、家族が増えました。今も大切にしています。」そして、赤ちゃんの写真が同封されていた。やった!僕は嬉しくて涙が止まらなかった。
僕が贈った四つ葉のクローバーが、プーメラン(回旋镖)のように幸せを運んでくれた。そして、繋がれた心が生きる力になり僕は頑張れた。現在、二十三歳になった僕は、共生社会に向け地域でボランティア活動をしている。辛いことや悲しいことがあった時は、緑を見て心を温め「きっと上手くいく。きっと伝わる。」と心で呟く。そうすると力が湧いてくる。(ア)僕にとって緑は幸運を呼ぶ女神なのだ。
(保田健太「四つ葉のクローバー」)
1.文中に「そんな」とあるが、何を指すか。A.小二の頃事故で体が不自由になった |
B.生まれて初めてプレゼントを作った |
C.障害を抱えて生まれ、車椅子で暮らしている |
D.何の偏見もなく接してくれる夫婦に感謝した |
A.緑色には人を優しくさせる効果がある。 |
B.植物を見ると人は穏やかな気分になる。 |
C.山の近くで生活すると人は幸せになる。 |
D.木の葉っぱを持っているといつも落ち着いて行動ができる。 |
A.苫労して見つけた四つ葉のクローバーを誰にもあげたくないから |
B.僕だけが四つ葉のクローバーを見つけることが出来たから |
C.なかなか見つからなかった四つ葉のクローバーを 4 枚も見つけたから |
D.四っ葉のクローバーがとても高価な物だから |
A.ずっと待っていた手紙がやっと届いたから |
B.僕が贈った四っ葉のクローバーをまだ持っていてくれたから |
C.写真の赤ちゃんがとても可愛かったから |
D.赤ちゃんが生まれたことを僕が贈ったお守りのおかげと言ってくれたから |
A.だから | B.それなのに | C.つまり | D.ところが |
10 . ( ア )数年、祭りが人気だ。観光客でもその場にいれば参加した気分になれたり、伝統的な雰囲気が味わえたり、屋台の食べ物なども楽しめたりする。その様子がSNS で発信されることで、有名な祭りだけでなく、小さな町の伝統的な祭りも注目されるようになった。山田町もそのような祭りを続けている町の一つである。
人気が出るのはいいことだ。地元の店を利用する客も増えて経済的にプラスになる。長年、祭りを続けてきた山田町の人たちはそう考えていた。ところが今年、ある町では人が集まりすぎて小さい橋が壊れ、祭りが中止になってしまった。別の町ではゴミや安全面が問題となり、客から文句が出たそうだ。時間もお金もかけて準備したのに、予想とは逆に悪い評判ばかりが広がってしまう町もあった。そのため、山田町では祭りををやめようという意見が出てくるようになったそうだ。今、こういう町が増えている。
しかし、祭りは何のために行うのだろう。経済的なメリットだけが理由なのだろうか。住民が協力して祭りを準備する、そのこと自体が町にとっての貴重な文化だと私は思う。中心となる人だけでなく、子供も、引っ越してきた新しい住人も一緒に活動すれば、町の住人としての仲間意識が強くなり、「いい町を作っていこう」という気持ちも高まる。これは、町にとって一番大切なことではないか。観光客のためではなく、自分たちのための祭りに戻るのもいいのではないだろうか。
1.文中の(ア)に入れるのに最も良いのはどれか。A.ここ | B.これ | C.こちら | D.こんな |
A.有名な祭りを行っている町 | B.昔から祭りを続けている小さな町 |
C.SNS で積極的に発信をしている町 | D.観光に来る客が昔から多い町 |
A.祭りをしている町は、必ず有名になると考えていた。 |
B.町の経済がよくなれば、祭りも有名になると考えていた。 |
C.新しい祭りを始めれば、町の人気が高くなると考えていた。 |
D.祭りで人が集まれば、町の経済がよくなると考えていた。 |
A.祭りについて、町の悪い評判が広まってしまったから |
B.ゴミや安全面の問題を解決する方法が見つかっていないから |
C.予想しなかったような悪い結果になる場合もあるから |
D.町の中にある橋がいつ壊れるか、だれにもわからないから |
A.大人だけでなく、子供にとっての祭りの効果を考えたい。 |
B.祭りに来る客ではなく、住民にとっての祭りの効果を考えたい。 |
C.経済効果だけでなく、客が楽しめるかどうかを考えるべきだ。 |
D.いい評判だけでなく、 悪い評判についても考えるべきだ。 |