1 . 鶏は卵から生まれるから卵が 1 (先)?それとも、卵を産むのは鶏だから鶏が先?
「卵が先か、鶏が先か」は、2つ 2 関連した物事の「どちらが先か分からない」「どちらが 3 (げんいん)か分からない」という意味で使われたり、「一方が生まれるにはもう一方がすでに存在していなければならない」という辻棲(逻辑)の 4 (合う)ない状況を表わすたとえとして使われたりします。古代ギリシャ(古希腊)の時代から人々を 5 (悩ませる)てきたこの疑問は、哲学や神学、生物学、数学などの分野で考え方が違い、 6 (さまざま)意見が出されています。
生命を化学の視点から研究する生化学の分野では、2010年に新たな研究結果が 7 (詳しい)発表されました。イギリスのシェフィールド大学とウォーリック大学のチームによるものです。それによると、卵の殻と鶏の卵巣の両方 8 含まれる蛋白質「ovocledidin-17」には、鶏の体内で卵の殻の形成を促す 9 (働く)があり、卵巣の中にovocledidin-17がないと卵ができないことが分かったそうです。つまり、鶏がいなければ卵はできない、ということです。そのため、この研究結果を知った人の中には「鶏が先」だ 10 考える人もいました。
1.2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
2 . むかし、ある村の人たちが、四、五人集まって、掃除をしていました。掃除が 1 時、しご主人さんがお酒を持ってきて、みんなに差し出しました。
「ご苦労さまでした。すこしですが、飲んでください。」
みんなはお礼を言って、それを受け取りました。
ところが、村の人たちは、四、五人いる 2 、お酒は、 3 一杯だけです。
すると、一人の男が言いました。
「みんなで地面に蛇の絵を描く競争をするのさ。一番はやく描き上げたものが、一人でお酒を飲むんだ。」
「なるほど、それはおもしろい。よし、それで決めよう。」
みんなは、地面の上に蛇を描き始めました。
そのうちに、一人の男が一番はやく描き上げました。
「できたぞ!おれが一番だ。あっははは。みんなには悪いが、この酒はおれがちょうだいするよ。」
男は 4 言って、酒に手を伸ばそうとしましたが、ふと 5 がついて、
「しまった!蛇に足をつけることを忘れて 6 。」
そういうと、慌てて蛇の足を描き始めました。すると、それよりさきに、ほかの男が蛇を描き上げて、
「できた!酒はおれの 7 だ。」
そういうなり、お酒をおいしそうに飲み始めました。
はじめの男が残念そうにそれを見ていると、その男は笑って言いました。
「よく 8 !蛇に足があってたまるもんか。」
というわけで、余分なものをつけることを、『 9 』という 10 なったのです。
1.( )A.始まった | B.始めた | C.終わった | D.終えた |
A.のに | B.から | C.なら | D.し |
A.ずっと | B.たまに | C.たった | D.やっと |
A.その | B.そう | C.そこ | D.そんな |
A.耳 | B.頭 | C.目 | D.気 |
A.ください | B.しまおう | C.はいけない | D.もいい |
A.もの | B.こと | C.まま | D.せい |
A.考えてみろ | B.考えておこう | C.考えてあろう | D.考えてしまおう |
A.蛇絵 | B.蛇足 | C.蛇酒 | D.蛇首 |
A.らしく | B.みたいに | C.ように | D.そうに |
3 . 有人動力飛行というのは、人が機体に乗ってエンジンを使い、飛び上がって着陸したことを指します。36歳の兄ウィルバー・ライトと32歳の弟オービル・ライトは、1903年12月17日、米国ノースカロライナ州のキティホークで世界初の飛行を成功させました。
兄弟2人の幼いころを探ってみると、ものづくりが得意なお母さんがいて、2人も上手だったようです。2人は、白熱電球を発明して、それを売る会社を始めたエジソンや、のちに自動車会社を作ったフォードのような偉大な企業家を目指していました。ビジネスに興味があった2人は、自転車屋を開きました。修理や製作をしていた自転車屋が繁盛すると、2人はその資金をもとに飛行機の開発に乗り出します。
飛行機を開発する時、先人たちの研究で何が足りないのかを調べ、何をすれば人は飛べるようになるのかを科学的に考えました。2人は誰もできずにいた機体を自由にコントロールすることに力を注ぎました。
最初はうまく飛ぶこともできなかったそうです。自分たちで装置を作り、翼の模型を使うなど、どうしたら浮かび上がるか実験を繰り返しました。翼を細長くすることで効率よく浮かべること、機体の後ろに小さな翼をつけることでうまく操縦できることに気づきました。機体に載せる軽いエンジンやプロペラ①も自分たちで作ったということです。ものづくりの匠も、飛行できた大きな要因でした。兄弟は大学に行っておらず、高度な専門知識を得ていたわけではありませんが、自分たちで問題を解き明かして飛行機を作り上げました。
飛行機を実現させると、会社を作り、ヨーロッパに飛行機を売るなどして、成功を収めます。2人が生み出したこうした技術は、現代の飛行機につながりました。
注释:①プロペラ:螺旋桨
1.文中に「その資金」とあるが、どんな資金か。
A.母親が作った物を売って得た資金 |
B.白熱電球を売って得た資金 |
C.自動車会社を開いて稼いだ資金 |
D.自転車の修理や製作で稼いだ資金 |
A.先人たちの研究が科学的かどうか検証すること |
B.人が飛べるようになる仕組みを研究すること |
C.誰もできなかった機体を自由にコントロールすること |
D.その頃までになかった飛行機の部品を開発すること |
A.翼を細長くし、機体の後ろに小さな翼をつけた。 |
B.翼を先人たちが作った飛行機より少なめにつけた。 |
C.自分たちで装置を作り、翼の模型を使った。 |
D.自分たちで軽いエンジンやプロペラを作った。 |
A.自分たちで解き明かした問題を本に書いて売った。 |
B.大学へより高度な専門知識を習いに行った。 |
C.会社を作って、ヨーロッパに飛行機を売った。 |
D.技術を更新して、より優れた飛行機を造った。 |
A.兄弟2人は19世紀に世界初の飛行に成功した。 |
B.兄弟2人は子どものころにものづくりが上手だった。 |
C.兄弟2人は大学で知識を習った後で、飛行機の開発を始めた。 |
D.兄弟2人は開発する前に、飛行機を造る人が一人もいなかった。 |
4 . 温暖化が、深刻な自然災害を起こしたり、海水面の上昇を招いて小さな島に住む人たちの暮らしを危うくしたりします。それに加え、人々の健康へ与える影響も大きいのです。
夏になると、熱中症が話題になります。最近は、記録的な高温の日が世界的に多く、救急車で運ばれる人や亡くなる人が増えています。さらに、持病のある人も暑さの影響を受けやすいそうです。極端な高温は心臓などの内臓に負担をかけ、心臓病、糖尿病、腎臓病などを悪化させます。
国際チームは最近、地球の気温が産業革命前から2度上がるような状況になると、熱中症になど、暑さによって亡くなる高齢者が、今世紀半ばまでに現在の4.7倍に増えるという報告を発表しました。今年11月、日本の医師に聞いた調査では、「国内で温暖化が健康に影響を与えていると感じる」と答えた人が約8割に達しました。気温が上がれば、感染症を運ぶ蚊が生息する地域も広がります。(ア)、暑い地域に限られていた感染症にかかる人が世界全体で増えてしまいます。今年は、デング熱①の流行が拡大し、過去最悪の状況になっています。
今月の国連の気候変動枠組条約第28回締約国会議では、今月3日を「健康の日」と決めて、必要な対策について議論しました。そして、医療分野から出る温室効果ガスを減らすことや、医療体制を整備すること、さまざまな課題を解決するためのお金を集めることなどを約束する文書に約120か国が賛成しました。
温暖化による影響は、遠い外国の話ではありません。みなさんや家族の健康にとっても関係のある問題です。小さなことであっても、一人一人ができることを考えてみましょう。
注释:①デング熱:登革热
1.夏の暑さの影響を受けやすい人は誰か。
A.元気に育った青少年 | B.トレーニングを続ける大人 |
C.糖尿病などにかかる高齢者 | D.健康診断に異常がない会社員 |
A.しかし | B.すると | C.つまり | D.それに |
A.深刻な自然災害を起こす。 |
B.熱中症で亡くなった人が増える。 |
C.地域に限られた感染症の範囲が広がる。 |
D.持病を持つ人が楽に暮らせる。 |
A.温暖化は自然にも人々の健康にも影響を与える。 |
B.高温で亡くなった高齢者は以前より4.7倍に増えた。 |
C.気温が感染症を運ぶ蚊の活動範囲に影響を与える。 |
D.第28回締約国会議では「健康の日」が決められた。 |
A.温暖化の影響は国家の問題で、個人が何もしなくてもいい。 |
B.温暖化の影響は遠い話なので、まだ関心を持たなくてもいい。 |
C.個人ができる小さなことから温暖化の影響に対応してほしい。 |
D.個人が国家の政策にしたがって、自分の行動を起こしてほしい。 |
5 . 号泣の「号」の字は「大きな声を出す」という意味で、「怒号」や「号令」といった言葉にも使われていて、ここからすれば「号泣」は「大きな泣き声」でなければならないはずです。ところが、「映画を見ていて、号泣してしまった」といったような言い方が、最近増えています。もちろん、映画館の中で本当に「号泣」されたら、ちょっと迷惑だと思います。
(ア)、漢字のもとの意味とは異なった用法がよく使われているほかの例として、「奇特」という言葉が挙げられます。「奇特」の「奇」はもともと「めったにないほどすばらしい」という意味で使われています。例えば、「奇才」「奇観」などです。「奇特」は本来は人の行為や心がけなどについて「めったにないほど立派で感心だ」ということを表すのに使われていたのですが、最近では「おかしな行動をする人」という意味で使われる場合が多くなっています。これも、別のアンケートの結果で「若い人ほど『奇特』を『変な人』という意味で解釈する」という結果が得られています。
普段から、言葉の一つ一つの意味・用法を細かく観察するように心がけているつもりです。本来の用法としての「(イ)」な研究者でありたいと願っているのですが、ときどき最近の意味での「(ウ)」であるという印象を与えてしまっているかもしれません。
1.文章の解釈によると、「号泣」の「号」と同じ使い方の言葉はどれか。A.呼号 | B.信号 | C.称号 | D.番号 |
A.「号」の新しい意味 | B.「号」が使われる言葉 |
C.「号」のもとの意味 | D.「号」が生まれた新語 |
A.これなら | B.こうすると | C.このように | D.これで |
A.めったにないほど立派で感心するという意味 |
B.めったにないほどすばらしいという意味 |
C.変で、いつも妙なことを言うという意味 |
D.変で、おかしな行動をするという意味 |
A.奇妙・奇妙 | B.巧妙・巧妙 | C.奇妙・巧妙 | D.巧妙・奇妙 |
6 . 物事を判断する際は、自分が持っている価値観や考えを基準にするでしょう。
阿部夫婦は互いに仕事が忙しく、すれ違いが増えていました。だんだん夫婦の会話も減り、ギクシャクして①家事や子どものことでロげんかが多くなったのです。
ある時、同僚に家庭の不満を話していると、「自分の考えや価値観を、相手に押し付けていない②か」と言われ、驚きました。
(ア)、妻と会話をしている時に、自分の意見が正しいと主張することが多く、そこからロげんかに発展することがあったからです。
阿部さんは相手の言葉を否定せず、まずは理解することが必要だと気づいたのでした。自分の考えを一方的に押し付けるのではなく、自分とは異なる考え方や価値観もあるのだと理解することが大切だと心から思ったのでした。
その後、妻の気持ちに寄り添いながら③話を聞いていると、妻も真剣な面持ち④で話を聞いてくれるようになりました。また、会話中に自然と笑顔も増えていき、家庭内の雰囲気も良くなっていったのでした。
注释:①ギクシャクする:关系不好,闹矛盾
②押し付ける:强加于人
③寄り添う:贴近,挨近
④面持ち:神色
1.文中に「驚きました」とあるが、その理由はどれか。
A.同僚に彼の考えや価値観ばかり押し付けられたから |
B.妻と話している時、いつもロげんかをしてきたから |
C.自分の意見が正しいとよく言うことを意識しなかったから |
D.家庭の不満はどの家庭にもあることに気づいたから |
A.それなら | B.それで | C.なぜなら | D.なぜか |
A.相手の言葉をよく聞いてから反対の意見を言うこと |
B.自分と異なる考え方や価値観があると理解すること |
C.子どもに大人の考えを一方的に押し付けていいこと |
D.相手に自分の言葉を理解してもらう必要があること |
A.妻の気持ちが理解できないようになった。 |
B.妻とうまく話せないようになった。 |
C.家庭内に笑い声がなくなった。 |
D.家庭内の雰囲気が明るくなった。 |
A.『考え方の違い』 | B.『人間関係を築くため』 |
C.『争いの解決方法』 | D.『物事を判断する基準』 |
7 . 中学生になると、「家で学習しない」という相談をよく受けます。小学生までは、家で親に見てもらいながら学んでいた子も、中学生になるとそうはいきません。では、自分の部屋で勉強ができるでしょうか。部屋には誘惑がたくさんあります。スマホや漫画、ゲームだけでなく、ベッドがあることで、すぐに横になってしまうでしょう。
学校に自習できる場所がない場合は、塾や図書館の自習室の活用をお勧めします。勉強に集中して学ぶことができる環境が大切なので、外をオン、家をオフと使い分けると、より効果的な学習ができます。家と学校で見せる顔が違うのが顕著なのも中学生からです。保護者は、外での子どもの様子がわからなくなって不安になりがちです。しかし、子どもにとって家はオフになれる場所であることを忘れないでください。
子どもたちにアンケートで「保護者に言われたうれしいこと」を聞くと、「がんばったね」「おつかれ」といった言葉がトップに並びます。大人は常に結果を求められますが、成長過程の時期だけは、テストの点数が悪くても、結果より過程を認めましょう。
「なんでできなかったの?」「こうすればいいのに」など追求や指示をするよりも、ただねぎらう(犒劳)ことが大切です。成績がイマイチ(差一点儿)で傷つかない子どもはいません。気にしていないように見えても、多少くよくよ悩んでしまいます。高校生くらいから少しずつ忍耐力がついてくるので、中学生までは小言(责备)よりも応援をしてあげたほうがいいです。家で休ませることで、自ら頑張る力を出せるようにしてあげましょう。
1.中学生に薦められる自習できる場所はどこか。A.自分の部屋 | B.授業中の教室 |
C.補習授業を受けている塾 | D.静かな図書館の自習室 |
A.外でも家でも遊ぶ。 |
B.外でも家でも勉強する。 |
C.外では遊ぶが、家では勉強する。 |
D.外では勉強するが、家ではよく休む。 |
A.学習の結果 | B.勉強の過程 |
C.テストの点数 | D.努力の程度 |
A.応援してあげる。 | B.学校を休ませる。 |
C.我慢しろと注意する。 | D.文句ばかり言って怒る。 |
A.中学生の子どもに家で勉強させる。 |
B.中学生だけ忍耐力を身につける必要がある。 |
C.中学生は家と学校で見せる顔の変わりがない。 |
D.家でオフすることで、子どもに自ら頑張る力を出せる。 |
8 . 幼稚園 1 担任先生に憧れて、保育園を職場体験の場所として 2 (選)びました。
私が担当するのは1歳児クラスでした。周り 3 は1歳児はいないので、緊張しました。まだうまく話すことが 4 (する)子もいて、初日はその環境に慣れるのに、苦労でした。外遊びの時にも緊張しました。さらに、着替えたり、手を 5 (洗う)、日常生活の手助けが 6 (大変)でした。ですが、先生が手本(示范)を見せてくれることによって、だんだん慣れてきました。
2日目には、子どもたちの笑顔が 7 (多い)なってうれしかったです。
保育士は子ども 8 遊んだり、お世話をしたりするだけではなく、一人ひとりと向き合って、その子に合わせた手助けをしていました。周りをよく見て行動することが 9 (たいせつ)だと感じました。私も将来、そのような保育士に 10 (なる)としていました。
1.2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
9 . 私に心強いパートナー(伴侣)ができました。盲導犬「ファンタ」です。
全盲 41 私が再び歩く自由を得られましたことに、日本盲導犬協会をはじめ、ご支援いただいた関係者の皆様への感謝を 42 と思います。
ファンタは2歳の雄のゴールデンレトリバー(金毛寻回犬)で、尻尾をふりふり歩きます。歩くことが楽し 43 です。私たちが道の左側の建物や壁 44 歩けるように誘導する訓練を受けてきたそうです。ファンタは曲がり角 45 舗道の段差(高低差)などの障害物を見つけた時には立ち止まったり避けたりして教えて 46 ます。その時は顔を上げて「やったでしょ。僕を褒めてね」と言っているような仕草(动作)をします。
それでもまだ始まったばかり。私の希望 47 100%のお仕事ができるわけではありません。今後、心を通わせて、私からの愛とファンタからの汚れのない愛が一つの絆で結ばれる 48 時、本当のパートナーとなって歩むことになります。
私とファンタが一体となる時期がいつか来ると信じています。目がに 49 ても、どこにでも自由に行けるように。そのいつかのために、皆様のご理解と 50 見守りをお願いいたします。
1.A.で | B.の | C.に | D.が |
A.お伝えいただきたい | B.お伝えください |
C.お伝えしたい | D.お伝えていただきたい |
A.みたい | B.らしい | C.そう | D.よう |
A.にそって | B.について | C.において | D.にかんして |
A.と | B.に | C.まで | D.や |
A.くれ | B.あげ | C.もらい | D.やり |
A.とおりに | B.どおりに | C.のどおりで | D.どおりで |
A.ことになる | B.ことにする | C.ようにする | D.ようになる |
A.見られなく | B.見なく | C.見せなく | D.見えなく |
A.つめたい | B.あたたかい | C.すずしい | D.あたらしい |
10 . 昔、インドのある王様が一頭の白象を持っていた。この象が凶暴で、戦争には大活躍をし、王様の自慢の兵器であった。普段には、この象の檻に罪人を投げ込んで踏み潰させていた。古代インドには、死刑囚を象に踏み殺させる処刑法があった。こうして象に死刑の処刑をさせることによって、象の凶暴さを保っておこうとしたのである。
ところが、ある時、火事でこの象の小屋が焼けてしまった。(ア)、新しい飼育小屋を建てた。どういうわけか分からないが、新しい象の檻は仏教寺院の横に作られたことになった。
仏教寺院では、朝夕、大勢の僧がお経(佛经)を読む。白象は、毎日そのお経を聞いていた。
そのうちに、白象がだんだんおとなしくなった。仏教のお経を耳にした感化であろう。もはや罪人が投げ込まれても、踏み潰さなくなった。
王様は困った。おとなしい白象では、戦争の時役に立たない。そこで、この象小屋を市場の横に移した。
市場では、ほとんど毎日、喧嘩がある。殴り合いの喧嘩は少ないにしても、人々は殴り合っている。その罵声を聞いているうちに、白象は再び凶暴さを取り戻したという。
1.文中に「象に死刑の処刑をさせる」とあるが、それはなぜか。A.象の凶暴さを保っておきたいから | B.象は他の動物より凶暴だから |
C.象を市場で大活躍させたいから | D.象が処刑しないと怒るから |
A.それなのに | B.そこで | C.または | D.しかし |
A.白象は仏教のお経を聞いているうちに、感化された。 |
B.白象が処刑できないように、大勢の僧がお経を読んだ。 |
C.王様は罪人を踏み潰さなくなった白象のほうが好きだ。 |
D.おとなしい白象でも、戦争の時役に立てる。 |
A.白象はお経を聞きたがらないから |
B.白象の凶暴さを取り戻したいから |
C.白象は罵声や喧嘩の声が聞きたがるから |
D.白象はお経を聞いて、動けなくなるから |
A.白象の凶暴さを保つ一番の方法は戦争だ。 |
B.環境は動物の生活や行動に大きな影響を与える。 |
C.環境や周囲の影響は動物にそれほどの力を与えない。 |
D.動物の性格が変わりにくくて、簡単に変えることはない。 |