1 . 今でも忘れられぬ新聞記事がある。
20 年前の年末、全身が凍えるほど寒い夜のこと。あまり流行らない蕎麦屋が閉じるころ、額に皺が出た女の人と食べ盛りと見える少年と少女の母子 3 人が入ってきた。注文したのはたった 1 杯の蕎麦だけ。蕎麦屋の夫婦は心を痛め、そっと蕎麦を多めに入れてあげた。
3 人が 1 杯の蕎麦を 3 人で分け合って食べ終えた。と言っても、女の人は残りの汁を飲んだだけで、子供たちが食べるのをじっと見ているだけだった。女の人は本当にすまなそうに財布から小銭を出して払った。3 人が店を出る時、主人はそっと男の子の手に数枚の千円札を握らせ、聞こえないような声で、「お子さん、① でまた食べにおいで」と言った。
蕎麦屋の中年夫婦は②「思わず互いに顔を見合せずにはいられなかった」との記事を書いていた。
時間の経つのは速いもので、あれから 20 年経った。あの 3 人が再び、あの蕎麦屋に立ち寄ったそうである。男の子は国会議員に、女の子は銀行員になっていた。そればかりか、それぞれ妻も夫も一緒で幼い子どもたちまで伴ってきたのである。女の人と言えば、白髪のよく似合う老婦人になっていたのです。その婦人を中心にして一家はにぎやかにテーブルを囲む形で腰を下ろした。今度は人数分の蕎麦を注文したそうである。蕎麦屋の老夫婦にとっては③思いがけない(没有想到)温かい幸せな一時だった。そして、またお互いにしみじみと顔を見合せずにはいられなかった。これは作り話ではなく、本当にあったことなのである。
1.① には何を入れるか。A.これ | B.それ | C.あれ | D.どれ |
A.うるさい母親に感動した | B.子供たちの食欲にびっくりした |
C.貧しい母子に同情した | D.お金を払ってもらえて安心した |
A.蕎麦がおいしかったから | B.あれから 20 年目だから |
C.蕎麦屋夫婦に会いたかったから | D.蕎麦の代金を払いたかったから |
A.子供たちがすっかり立派になっていること |
B.20 年も経つのに、家族が覚えていてくれたこと |
C.20 年も店を続けてきたこと |
D.女の人がやさしい白髪の婦人になったこと |
A.1 杯の蕎麦 | B.仲良し蕎麦屋 | C.国会議員の誕生 | D.母親の皺 |
2 . わたしの家族は京都に住んでいます。家族は父、母、姉、弟、おばあさん、そしてわたしです。おじいさんは八年前に亡くなりました。父は弁護士で、母は小学校の先生です。姉は二年前に大学を卒業して、今、東京の会社で働いています。一人で会社の寮に住んでいます。弟は十七歳で、もうすぐ高校を卒業します。今、大学へ入るためにいっしょうけんめいに勉強しています。将来医者になりたいと言っています。おばあさんは毎日家でテレビを見たり、本を読んだりしています。
わたしたちは毎晩食事の後いっしょにテレビを見たり、お茶を飲んだりしながらいろいろ話します。
日曜日には父の車で遊びに行ったり、映画を見に行ったりすることもあります。ときどき親戚の人や友達が遊びに来ます。夏休みはみんなで旅行します。わたしたちは毎日楽しいです。
1.このひとの家族はみんなで何人ですか。A.四人です。 | B.六人です。 | C.七人です。 | D.五人です。 |
A.今、留守です。 | B.はい、元気です。 | C.今、東京にいます。 | D.死にました。 |
A.コーヒーを飲んで話します。 | B.本を読みます。 |
C.いいえ、勉強しません。 | D.はい、すぐ勉強します。 |
A.もちろん勉強します。 | B.毎週遊びに行きます。 |
C.ときどき遊びに行きます。 | D.テレビを見ます。 |
A.はい、読みます。 | B.わかりません。 |
C.いいえ、読みません。 | D.本はきらいです。 |
3 . 日本人は一年に2回お世話になっている人たちに贈り物をあげる習慣があります。7月に贈り物をお中元、12月のものをお歳暮 と言います。お中元、お歳暮に日本人が一番もらいたいものは長く持つことができるものです。例えば:醤油、油、タオル、石鹸などのセットです。地方によってちょっと違います。また、最近はお掃除券などのようなアイディア商品もたくさんあります。
(注釈1アイディア:想法 セット:套装 )
1.日本人はお中元、お歳暮にどんな習慣がありますか。
A.贈り物をあげる | B.運動をする | C.おいしい物を作る |
A.5月 | B.7月 | C.9月 |
A.お酒 | B.果物 | C.掃除券 |
4 . 今から千年以上前に、日本人の留学生がたくさん中国へ行きました。学生たちは中国で勉強したいろいろな制度や文化を日本に伝えました。京都も奈良も中国の長安をまねて作った町です。漢字も中国から日本に伝わった文字です。中国の文化は日本の文化に大きい影響を与えました。現在ではおおぜいの人々が両国の間を行ったり来たりしています。文化の交流のほかに、経済や技術の交流が盛んになりました。両国が共同で製作した映画やテレビ番組も多くなりました。中国と日本の交流は新しい時代を迎えたのです。
备注:①真似る[まねる] 模仿
②大勢[おおぜい] 大批(的人),众多(的人)
1.今から何年前日本人の留学生がたくさん中国へ行きましたか。
A.今からちょうど千年前です | B.今から千年以上前です |
C.今から千万年前です | D.長い歴史があります。 |
A.中国で文化と制度を勉強しました。 | B.漢字を勉強しました。 |
C.経済や技術の交流が盛んでした。 | D.文化だったり制度だったりです。 |
A.ペキンでした。 | B.シャンハイでした |
C.長安でした。 | D.いろいろな町をまねて作ったのです。 |
A.はい、よく行きます。 | B.いいえ、ほとんど行きません。 |
C.昔ほど行きません。 | D.ぜんぜん行きません。 |
A.はい、同じです。 | B.いいえ、同じではありません。 |
C.中日交流は昔より少ないです。 | D.今は文化の交流のほうが多いです。 |
5 . お菓子の箱
私は一つのお菓子の箱を持っています。私にとっては特別な箱なのです。
4月に日本に来て、初めて買い物に行った時、桜の絵の箱に入ったお菓子を買いました。桜味のチョコレートでした。きれいな箱だったので、日本で初めて買い物をした記念に持っていると思いました。
先週、買い物に行った時、久しぶりにそのチョコレートが食べたいから、店の中を探しました。でも、見つけませんでした。店の人に聞いたら、「桜味のお菓子は春にしか売っていないんです。今は、スイカ味やソーダ味の夏のお菓子が売っています。」と言われました。秋や冬にだけ売られるお菓子もあります。日本にはそういうお菓子があると知って驚きました。四季の変化でお菓子も変わるのです。また、店の人は、日本人は桜味のお菓子を見ると春を感じるということも教えてくれました。でも、私は、桜の絵の箱を見ると、日本に来たころの自分を思い出します。私は、あのころの新鮮な気持ちを忘れたくありません。だから、これからもずっと、桜の絵の箱を大切にしようと思っています。
1.作者は日本に来て、初めて買ったお菓子はどんなお菓子でしたか。A.桃味のチョコレートでした。 |
B.桜味のチョコレートでした。 |
C.リンゴ味のチョコレートでした。 |
D.バナナ味のチョコレートでした。 |
A.春 | B.夏 | C.秋 | D.冬 |
A.自分の故郷のことを思い出します。 |
B.日本のお菓子のことを思い出します。 |
C.日本に来たころの自分を思い出します。 |
D.四季の変化でお菓子も変わることを思い出します。 |
A.桜の絵の箱をもう売りました。 |
B.桜の絵の箱をもう捨てました。 |
C.桜の絵の箱を友達にあげました。 |
D.桜の絵の箱を大切にしています。 |
6 . 初めての中日交流
中学校1年生の時、私は初めて日本の中学生たちと交流しました。
11月のある日、授業が終わってからすぐ友達といっしょに掃除をして、教室をきれいにしました。やがて10人の日本人の中学生代表団が来ました。日本人と話すのが初めてでしたから、胸が( )して何を言ったらよいのかわかりませんでした。
「よろしくお願いします。」私たちは前に準備した自己紹介の紙を交換しました。私は自己紹介を終わった時、日本人の小川さんが笑いながら、「上手ですね」と言いました。私はとてもうれしかったです。私は小川さんと漫画やアニメなどの話をしました。もちろん、わからない言葉がたくさんありました。その時、私たちは書いたり手まねをしたりして、交流しました。
最後に、記念写真を撮りました。小川さんとメールを送り合うことを約束しました。
1.( )には何を入れますか。A.トキトキ | B.ドキドキ | C.トントン | D.ドンドン |
A.写真 | B.プレゼント | C.自己紹介の紙 | D.漫画やアニメ |
A.授業が終わる前に代表団が来ました。 |
B.授業が終わった後で代表団が来ました。 |
C.「私たち」は手まねをしながら交流しました。 |
D.中学校1年生の時、「私」は初めて日本の中学生と交流しました。 |
7 . エアコン
夏になると、エアコンをよく使います。エアコンは部屋の中の温度を低くして、熱い空気を外に出します。大きな町では、たくさんのビルからエアコンの熱い空気が出ますから、町の温度がとても高くなります。
町の温度が上がると、地球全体の温度も上がります。地球の温度が上がると、砂漠が広がります。また、南極や北極の氷が溶けて、海の水が増えます。小さい島に住む人たちは、島が海に沈むのが心配です。簡単にできることから始めましょう。エアコンをつける時、温度の設定を少し高くしましょう。
1.エアコンは部屋の中の温度を低くすると、部屋の熱い空気はどうなりますか。A.部屋の熱い空気は室外に出ます。 |
B.部屋の熱い空気はどんどん増えます。 |
C.部屋の熱い空気は室外から入ります。 |
D.部屋の熱い空気はそのまま部屋に残ります。 |
A.地球の温度が上がると、砂漠が広がります。 |
B.地球の温度が上がると、小さい島が海に沈みます。 |
C.地球の温度が上がると、南極と北極の氷が溶けます。 |
D.地球の温度が上がると、森林面積が大幅に増えます。 |
A.温度の設定を低くします。 |
B.温度の設定を少し高くします。 |
C.温度の設定をそのままします。 |
D.温度の設定を非常に低くします。 |
私は今京都にいます。おととい飛行機で来ました。
京都はきれいですよ。京都の今の紅葉は本当にすばらしいですね。私は日本の秋が好きです。小野さんはどうですか。京都にはお寺や神社がたくさんあります。おとといは金閣寺などのいろいろな所へ行きました。①その日の天気がよかったですから、人がたくさんいました。どこもとてもにぎやかになりました。昨日は奈良へ行きました。奈良もお寺が② ですね。昨日は雨でしたから、人があまりいませんでした。東大寺はとてもきれいでした。びっくりしました。小野さんは京都と奈良と、どちらが好きですか。
小野さんにお土産を買いました。とてもきれいな紅葉の葉書です。来週の日曜日に帰ります。
では、また。
李 佳
11月25日
1.①「その日」はいつですか。A.11月26日 |
B.11月25日 |
C.11月24日 |
D.11月23日 |
A.少ない |
B.多い |
C.あまり少ない |
D.多くない |
A.京都はとてもきれいです。 |
B.紅葉はとても多いです。 |
C.京都の紅葉はとてもきれいです。 |
D.京都の紅葉はとても多いです。 |
A.分かりません。 |
B.小野さんは奈良が好きです。 |
C.京都と奈良はどちらも好きです。 |
D.小野さんは京都が好きです。 |
A.きれいな紅葉 |
B.葉書 |
C.お寺の絵 |
D.神社の絵 |
9 . 日本の一年には春と夏と秋と冬の四つの季節があります。三月と四月と五月は春です。春は暖かくていい季節です。花がたくさん咲いてきれいです。先週、わたしはお花見に行きました。六月と七月と八月は夏です。夏は大変暑くて、わたしはあまり好きではありません。六月のなかごろから七月のなかごろまで雨がよく降ります。つゆといいます。七月と八月は夏休みで、若い人たちは海や山へ行きます。あの有名な富士山もたくさんの人が登ります。わたしも今年登ります。九月から十一月までは秋です。秋は静かで涼しくてわたしは大好きです。秋の空はたいへん美しくて、月もきれいです。十二月から二月までは冬です。日本の冬はたいへん寒くて、北のほうではたくさん雪が降ります。東京や京都でもときどき降ります。そして若い人たちは雪が降るとスキーに出かけます。日本ではこのように四つの季節がありますので、自然が変化してもうつくしいのです。
1.この人はどの季節がいちばん好きですか。A.春です | B.夏です | C.秋です | D.冬です |
A.美しいです | B.暑いです | C.静かです | D.涼しいです |
A.四月から五月まで | B.五月から六月まで |
C.六月から七月まで | D.七月から八月まで |
A.勉強します | B.スキーに行きます |
C.旅行します | D.花見に行きます |
A.春です | B.夏です | C.秋です | D.冬です |
10 . わたしはとても寒いところに住んでいます。わたしは赤い服がすきです。赤い服は暖かいです。わたしは1 年に 1 日だけ働きます。12 月 24 日です。24 日の夜、すてきなプレゼントを子供にあげます。
わたしは独身です。子供がいませんが、子供がすきです。子供はみんなわたしを知っています。そして 12月 24 日の夜、わたしのプレゼントを待っています。わたしの仕事はとても楽しいです。
1.「わたし」はどんなところで生活していますか。
A.赤いところ | B.暖かいところ |
C.寒いところ | D.すてきなところ |
A.はい、結婚しています。 | B.いいえ、結婚していません。 |
C.結婚しましたが、離婚しました。 | D.わかりません。 |
A.子供にプレゼントをもらいます。 | B.仕事をします。 |
C.子供からプレゼントを取ります。 | D.子供と遊びに行きます。 |
A.「わたし」はプレゼントが好きです。 |
B.「わたし」は仕事が好きです。 |
C.子供は 12 月 25 日にわたしを待っています。 |
D.子供は赤い服が好きです。 |
A.サンタクロース | B.赤いお爺さん | C.こぶとり爺さん | D.クリスマス |